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2005年06月12日(日)
「メールマガジン」の落日

読売新聞の記事より。

【小泉内閣メールマガジンが14日、創刊4周年を迎える。昨年10月から「シリーズ郵政民営化」と題して竹中郵政民営化相らの談話を連載するなど、政権課題推進の“武器”として活用しているが、肝心の登録者数は、政権4年目でも依然、50%前後の高水準を維持する内閣支持率と違って、長期低落に歯止めがかからない状態だ。
 小泉メルマガは政権発足2か月後の01年6月14日、登録者78万人でスタートした。80%を超える内閣支持率を背景に登録者数はわずか3週間で200万人を突破、02年1月に227万人とピークを迎えた。しかし、同月の田中真紀子・元外相の更迭後に減少が始まり、最新の191号時点の登録者は162万人で、ピーク時の7割に落ち込んだ。
 内閣広報室で5月末、登録者にアンケートを実施したところ、「もっと本音で語ってほしい」「役所言葉を改めてほしい」など、首相らしい率直な話しぶりを望む声が多かったという。
 首相周辺は「当初は首相に直接手紙をもらう新鮮さが受けた。今はメルマガ自体の物珍しさは薄れ、内容も当たり障りのないものになっている」と低迷の理由を分析する。
 編集長を務める杉浦正健官房副長官らは、「私とメルマガ」のエッセーを募って優秀作を掲載するなどの新企画を検討している。200号を迎える8月11日までに始める考えだが、「読者」を呼び戻すのは簡単ではなさそうだ。】

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 最近、メールマガジン読んでますか?
 この小泉メルマガの読者数減少に関しては、僕は「しょうがないんじゃないのかなあ」という気もします。今でも162万人が登録しているということ自体が、むしろ凄いことで。
 4年前といえば、だいぶパソコンによるインターネットが普及してきた時代ですが、それでも現在のように「職場に着いたら、まずメールチェック」というような感じではありませんでした。今では「メールで連絡事項を送る」というのは多くの企業や組織で常識になっており、その事項に関するトラブルがあれば「メールを確認していないほうが悪い」ということになるような場合でも、4年前なら「メールで送るだけで済ませるほうが悪い」ということになっていたような記憶があります。いつごろが、その「転換点」になったのかは、僕にもはっきりとはわからないのですが。

 僕がインターネットを始めたのは、今から5年くらい前の話なのですが、当時は、「メールというものが送られてくる」ということだけでも、すごく楽しかったような気がします。今みたいに受信メールのタイトルに「逆援助!」とか「簡単に稼げるビジネス」なんていうスパムが並ぶこともなかったし、こんなに簡単に誰かとコミュニケーションがとれるツールがあるのか、と感動していたものでした。
 あのころは、ペットがメールを運んできてくれるという「Postpet」というメールソフトが大流行していて、とにかく、「メールが来る」ということそのものにも、プラスの印象があったのです。
 だからこそ「メールマガジン」というのは、急速に流行しましたし、ちょっと気になるメルマガには、どんどん登録していった記憶があります。
 もっとも、そういうメルマガのなかで、長続きしたものはほとんど無いのですけど。
 しかしながら、メールというツールは急速に一般化してきて、大量のスパムメールなどによって「なんだかめんどくさいもの」になってしまいつつあるのです。さすがに小泉メルマガはそんなことないでしょうが、紹介されていた内容とは全然関係ない広告しか載っていないメルマガとかも多いようですし。
 4年前は「なんでもいいから、とにかくメールが欲しい」という人が多かった時代だったのに、今は、「なるべく必要なもの以外のメールは欲しくない」という人が多い時代になってしまったのだから、「メールマガジン」という媒体そのものが、すでに冬の時代に陥っているのかもしれませんね。一般的なメールという形式は、文字情報としては、けっして読みやすいものではないですから、必要な情報は、自分でサイトにアクセスしたほうがいいのかもしれないし。
 もちろん、使い方によっては、まだまだ可能性はある媒体だとは思うのだけど、メールマガジンにとっては、今後も厳しい道のりが続きそうですね。
 だいたい、登録者数162万人とか言っても、今では惰性で受信している人がほとんどで、実際に読んでいる人は半分もいないんじゃなかろうか……