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2004年12月10日(金)
リメイクじゃなかった!「オーシャンズ12」

日刊スポーツの記事より。

【豪華キャストで注目を集める映画「オーシャンズ12」(スティーブン・ソダーバーグ監督、日本公開来年1月22日)のワールドプレミア上映会がハリウッドで行われた。ジョージ・クルーニー(43)ブラッド・ピット(40)らギャラ総額120億円以上のスターが集結。クルーニーは「もし次があるなら日本でやるべきだ」と続編構想を明かした。
 「オーシャンズ12」がハリウッド最大級の規模でお披露目された。会場となったチャイニーズ劇場前の大通りに敷かれた長さ250メートルのレッドカーペットに、オーシャンと仲間たちが降り立った。全世界から集まった報道機関は150社。約3000人のファンが沿道を埋めた。最も歓声が大きかったブラピは「素晴らしい」と会場の盛り上がりにほおを緩めた。
 「オーシャンズ12」は、日本で興行収入70億円を記録した「オーシャンズ11」(02年)の続編。出演料の相場が2000万ドル(約21億円)以上といわれるクルーニーとブラピ、2500万ドル(約26億2500万円)のジュリア・ロバーツ(この日は出産間もないため不参加)、1700万ドル(約17億8500万円)のマット・デイモン、1000万ドル(約10億5000万円)のキャサリン・ゼタ・ジョーンズの主要メンバー5人だけで計96億6000万円。プレミア上演にも姿を見せた特別出演のブルース・ウィリス(2500万ドル)を合わせると総計は120億円を超える。「12」で支払われた実際のギャラは不明だが、だれにもマネーできない?布陣だ。
 窃盗団の元締役のクルーニーは「日本を舞台にするのはベストアイデアだね」と、シリーズ化に乗り気。前作の舞台はラスベガスで今回は欧州。次回作の舞台がアジアでもおかしくない。近い将来、120億円軍団が日本で暴れ回る可能性が出てきた。】

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 豪華なキャストですねえ、「オーシャンズ12」。しかしながら、僕は最初にこの映画の話を聞いたとき、「何年か前にリメイクされたばかりの映画をまたリメイクするの?」とか思ってしまいました。
 あれは、「オーシャンズ11」で、今回は「12」なんですね。
 前作もものすごく話題になった映画で、日本でも70億円の興行収入を記録したというのですから、大ヒット作品なのですが、僕にとっては、実のところ、「11」か「12」かの区別がつかないくらいの印象しかないのです。「そういえば、ラスベガスのでっかい金庫から大金を盗み出す話、だったよな」というくらいで。
 かなり昔の作品のリメイクですから仕方がない面があったにせよ、観終わっての感想は、「こんなに大スターがたくさん出ているのに、この程度の話なのか…」というものだったような。
 今から考えると、大スターを揃えればギャラだけでもすごい金額になってしまうし、なんといっても大スターを5分で死ぬチンピラの役に使うわけにもいきませんから(厳密には、カメオ出演で、そういう登場のしかたをする場合もあるのですが、それは除くこととして)、みんなにそれなりの「見せ場」をつくらなければならないのでしょうし。
 でも、そうやって「出演者に遠慮しながら作られた映画」というのは、シナリオ的には制約が多くなるはずだし、「無難な内容」になるのも仕方がないんだろうなあ。
 そういえば、昔の「東映まんが祭り」とかで、「マジンガーZ対グレートマジンガー」なんてのをやっていましたが、やっぱり、どちらかを贔屓するわけにもいかなかったみたいで、「どちらが強いんだろう?」とワクワクしていた子供時代の僕は、なんだか消化不良なもどかしさでいっぱいだったのを覚えています。そもそも「対」なんてタイトルについていても、実際に戦ったりしないことも多かったし。

 まあ、「座長公演」みたいなもので、豪華な役者たちの競演を観るだけの映画だって、当然あってもいいと思うのです。たぶん、彼らの顔を観ているだけで幸せになる映画ファンもたくさんいるのだろうから。

 とりあえず、次に「オーシャンズ13」ができるときには、僕が「あれっ?これってつい最近の映画のリメイク?」とか思わないくらい面白い映画だったらいいなあ、と思うんですけど。