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2003年09月29日(月)
巨人・堀内新監督=「抵抗勢力」という解釈

報知新聞の記事より。

【中5日と先発完投。登板間隔が短くなり、責任回数は長くなる。堀内氏は一見、矛盾した2つの目標を同時に実現させる考えだ。

 現役時代の経験から「中3日、中4日でもできた」という。背景にあるのは根性論ではない。メンタルとコンディションのバランスだ。「登板間隔が短いと、考える間もなく出ていく。その方がいい場合もある。中6日で打たれたら、1週間に1度なのに何でだ?と(周囲が)考えるだろ」調整期間が長すぎると体調の維持が難しい。特に負けた後は次回登板まで長く感じるもので、精神面も不安定になりがちだ。

 「つぶしたくないから」と極端な登板間隔の短縮はしないが、近年の巨人では異例の中5日ローテーションの確立を目指す。6連戦の場合は、火曜日に投げた投手が中4日で日曜日に回る。】

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 アンチ巨人の僕としては、頼もしい堀内さんの監督就任、という感じです。
 まさか、本当に原さんが辞任しちゃうとは思っていなかったのですが。

 まあ、この世間の「原監督解任バッシング」には、実際のところ、原監督を惜しむ気持ちと同時に、後任の堀内監督に対する不満という要素も大きいのではないかなあ、と。
 僕が堀内さんの現役時代をよく知らない(もちろん、200勝以上もした名投手だというのは、知識として持ってはいますが)ということもありますが、少なくとも野球解説を聞いている限りでは、ちょっと時代錯誤で偉そうなことばっかり言っている人、という印象がありました。
 投手コーチとしての実績、なんて言いますが、巨人というのは、もともと優秀な完成品を多く集めてきているチームですから、あんまりアテにはならないと思います。今のオリックスの投手陣を再建したとかなら、崇め奉りますけど。

 多くの若い野球ファンにとっては、時代が逆行したというか、自民党総裁選で亀井さんが小泉さんに勝っちゃったような感じなのではないでしょうか?

 それに「自分の若いときは…」とかいう指導者に、あまりロクな人がいないというのは周知の通り。だいたい、200勝投手を基準に「俺ができたから、お前もできるだろ!」とか言われる巨人の投手陣がちょっとかわいそうです。
 人並み外れた能力があったから、200勝もできたわけで、巨人のピッチャーがみんな名球界クラスなら、監督が何もしなくても優勝できますよ普通。
 西武の松坂クラスばかり10人くらいいるような投手陣なんて、ありえない。

 それに、投手の登板間隔については、最近はフォークやスライダーといった、肩や肘に負担がかかる変化球がないと打者を抑えられなくなり、投手の負担は増していく一方なのです。それに応じて、中6日が主流になっているわけで。
 野球を知っている若い人で、「一週間に一度なのになんで打たれるんだ!」なんていう人は、あんまりいないと思われます。
 メジャーリーグは、先発の登板感覚は短い(中4日が当たり前)ですが、先発投手の球数をチェックして、早めの継投をするチームがほとんどです。

 まあ、ひょっとしたら1年くらいはピッチャーがムリすればそれでやっていけるかもしれませんが…

 「名選手、必ずしも名監督ならず」というのは、昔から言われていることです。
 名選手には、そうでない人間の気持ちや「選手たちが、どうして自分と同じことができないのか?」がわからない。
 もちろん、野村監督のように、名選手と名監督を両立させた人もいるのですが。
 堀内新監督は、果たして、そのジンクスを打ち破ることができるでしょうか?