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2003年01月03日(金)
誰かに決められたメモリアル・イヤーじゃなくて。


電車で見かけた車内広告より。

【1999年・世紀末
 2000年・ミレニアム
 2001年・21世紀
 2002年・サッカー
 2003年は、どんな年になるでしょうか?】

〜〜〜〜〜〜〜

 新年あけましておめでとうございます。

 さて、この広告を見ながら、僕は考えました。
 確かに、この何年かは、何もイベントがない年というのは、なかったんですよね。
 とくに2000年前後は、恐怖の大王だとか(今となっては、笑い話になってしまうのですが)、ミレニアムだとか、21世紀最初の年だとかで、毎年何かのメモリアル・イヤーだったような気がします。
 そんな呪縛から解放されたと思ったら、去年はワールドカップ開催年ということで、また特別扱いされる1年でしたしね。
 2003年というのは、終わってみるまでわかりませんが、少なくとも今のところは、一言で言い表せるようなイベントは予定されていない、平凡な年。

 しかし、大部分の人々にとって、「世紀越え」を体験できるのは一生に一度のことでしょう。「機械の体」でも開発されないかぎり、僕たちはたぶん22世紀は迎えられません。
 そういう意味では、僕たちは、あまりにメモリアル慣れしてしまっているのかもしれませんね。
 生きていくという意味では、2000年も2003年もとくにその難しさに大きな変化はありませんし、むしろ、平凡な年が大部分なのです。年号そのものも、キリスト教の文化に基づいたもので、どこまで普遍性があるものか、わからないですし。
 ただひとつ言えることは、2003年は、まだ真っ白な年だということ。
 楽しいことがあるかもしれないし、哀しいこともあるでしょう。
 でも、世界にとっては平凡な1年でも、自分にとっては充実した年になるようにがんばっていきたいと思います。

 誰かに決められたメモリアル・イヤーじゃなくて、自分にとって、いい年として記憶に残る1年になるように。

 そして、皆様にとっても、素晴らしい1年でありますように。

 2003年もよろしくお願いいたします。