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| 2002年12月28日(土) ■ |
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| 天皇陛下の前立腺癌は、国民に告知されるべき? |
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テレビのニュース速報より。
【宮内庁は、天皇陛下が前立腺癌であると発表した。1月中旬に手術を受けられる予定】
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確かに、天皇陛下のご年齢であれば、前立腺癌に罹患されても全くおかしくはないとは思うのですが。 それにしても、この話、なんだかちょっと腑に落ちない。 おそらく、陛下ご自身がこのように発表することを望まれたのでしょうけれど、さて、この「癌の告白」が、何かメリットを生み出すのかどうか? 前立腺癌の治療というのは、早期であれば手術、進行していれば化学療法がメインとなることが多いのです。おそらく、そんなに進行しきった癌ではないと思われ。 癌の告白といえば、故逸見政孝さんが、そのきっかけを作られたのですが、彼の場合は「仕事をキャンセルしてしまうことの責任」を意識して、発表されたのだと思います。 天皇陛下も、いくつか公式の行事をキャンセルしてしまうことにはなるでしょうけれど、まさか直接記者会見されるとも考えがたい。
正直、なんでもこういうふうに報道することがいいことなんだろうか?という気はします。家族に対してならともかく、国民に対して「告知」しなくても。むしろ告知するのであれば、もっと正確な情報でないと意味がないと思うのです。 いくら情報公開が原則としても、これはプライバシーの領域に属することではないんでしょうか。
いや、何もこんな年末の慌しいときに、速報で流さなくても、すぐ手術なら終わってからの発表でもいいのではないのかなあ…と。 癌という言葉のインパクトにとらわれすぎて、治療ができる癌でも過剰反応してしまう場合だってありますし。 それとも、こういうことには、やっぱり占いとかでふさわしい日とか時間があったりするんでしょうか。 手術、無事に成功されることをお祈りします。まだまだ、昭和、平成に次の年号と3代の元号をまたにかけて生きた男には、なりたくないですし。
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