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2002年09月12日(木)
2002年9月12日。


(「赤塚不二夫漫画大全集DVD−ROM」の広告コピーより)

【一生笑って、暮らすのだ。

 全298作品、5万2000ページ以上!
 不滅の天才、赤塚不二夫のすべてを収録!
 空前絶後の永久保存版ついに登場!!
 (DVD4枚組 豪華装丁BOX入り・限定1935セット 
価格:7万円(税別)】

〜〜〜〜〜〜〜

 赤塚さん、お体のほうは大丈夫なんでしょうか?
 僕は、「おそ松くん」には、リアルタイムの記憶がなくて、「天才バカボン」のコミックスくらいからの読者なのですが、子供心に、なんて漫画なんだ、これは!と面白さというよりも意味不明な凄さに魅了されていたような気がします。

 300作品、5万2000ページであれば、1日1作品ずつ読んでも(とはいっても、「バカボン」みたいに分量が多いものもあれば、短編もあるでしょうから、一概には言えないでしょうけど)1年近くかかりますし、1日100ページでも、一年半くらいかかるわけです。
 まさに、ファンにとっては、「一生笑って、暮らせる」一品でしょうね。いいなあ、欲しいなあ。

 でも、この商品について、僕はちょっとだけ残念なところがあるのです。
 それは、赤塚不二夫の「全集」が、たった4枚のDVDに収まってしまうなんて!ということ。
 「全集」といえば、立派な本棚の中で、一回くらい読んだことがあるんだろうか?とやや疑問に思われつつも堂々と鎮座しているものというイメージが、僕にはあるのです。
 赤塚さんが一生かけてやってきた仕事が、あんな小さなディスク4枚分だなんて…
 いや、「重さ」や「大きさ」で測るような筋合いのものではないということは、理屈ではわかっているつもりなのですが、ちょっと寂しいなあ、という気持ちも湧いてきます。
 5万2000ページ分の本と4枚のDVDでは、実際に置く場所を考えればどっちが便利かなんて、言うまでもないことなんですけどねえ。
 でも、いちいちDVDをセットして、コントローラーでめくっていったりする手間を考えたら、意外といい勝負なのかも。
 「本」というものに対する愛着で、少しだけひいきしてみれば、なおさら、ね。