
|
 |
| 2002年08月27日(火) ■ |
 |
| 2002年8月27日。 |
 |
ロイター通信の記事より。
【ソニーは、ベータマックス規格のビデオデッキの生産を年内で打ち切ると発表した。同社は今後、約2000台生産して終了する予定。 ソニーによると、ベータマックス規格のビデオデッキは、1975年5月に1号機発売以降、国内で累計約400万台(全世界では累計約1800万台)が生産された。しかし、需要が減少したことなどから、生産終了を決定したという。 家庭用ビデオデッキを巡っては、ソニー独自のベータと、松下電器産業や日本ビクターを中心とするVHSが、1970年代後半から80年代前半にかけて規格争いを繰り広げ、VHSが優位になっていた経緯がある。】
〜〜〜〜〜〜〜
ついに、βのビデオデッキが生産中止、寂しいなあ…と言いたいところですが、逆にびっくりしました。ソニー、まだベータのビデオデッキを造ってたんですね。 むしろ、まだ生産中止されていなかったことに対して、ビックリです。 もう15年以上も昔の話になってしまうのですが、新しい物好きのうちの親がはじめて買ってきた、テレビ番組を録画できる魔法の箱、それがビデオデッキだったのです。 うちにやってきたのは、ソニーのベータマックスのビデオ。 初期の頃は、6対4くらいでベータのほうが優勢な時期があり、録画時間が短いのが難点でしたが、ベータは画質が良くて、カセットも小さかったので、VHSよりもこっちのほうがいいんじゃないかと言われていました。 でも、規格をオープンにして、多くのメーカーから発売されたVHSは、バラエティーと価格の面でソニーを上回り、カセットも廉価だったため、あっという間にベータは駆逐されてしまったのです。 電器屋に行っても、ベータのテープはほとんどみかけなくなり、最後の砦だったソニーも、ついにVHSの軍門に下ったため、ベータは歴史の闇に葬られたのでした。 ソニーのVHS発売の一報を聞いたベータ小僧である僕は、もう一生、ソニーのビデオやビデオテープは買わん!と心に誓い、それは今でも続いています。 たぶん、最近の子供は、ベータマックス規格のビデオデッキなんて、知らないんだろうなあ。 それにしても、最近まで生産していたとしたら、今までベータのデッキは誰が買っていたんでしょうか?少なくとも、この10年くらいは、ベータのデッキやテープなんて、全く見かけたことはなかったのですが。もちろん、貴重なテープを無駄にしたくないということで、細々とベータを愛好し続けてきた人たちもいるのでしょうけれど。 でも、このニュースを聞いて、ちょっとだけソニーを許してあげようかな、という気もしてきたのです。VHSに敗れてから今まで、細々と売れるはずもない商品を造り続けてきたのですから。 そんな無駄な努力するくらいだったら、創成期にもっとがんばっとけよ、と言いたくもなりますが。
|
|