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2002年08月25日(日)
2002年8月25日。


「オーケンののほほん日記・ソリッド」(大槻ケンヂ著・新潮文庫)の92ページ、1996年9月16日の日記より。

【ショーン・コネリーの「ザ・ロック」を観に行く。ニコラス・ケイジの顔を大スクリーンで観るインパクトたるや何事か。本当にヘンな顔をしている。】

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 まあ、「ヘンな顔」とまで言い切る勇気は僕にはありませんが、確かにインパクトがある顔というか、すくなくともトム・クルーズみたいに誰もが認める美男子ではないと思います。僕の知り合いの女の子は「でも、ニコラス・ケイジって、フェロモン出てるのよねえ〜と言っておりましたが。

 劇団・第三舞台の鴻上さんが、何かの本に書かれていたのですが、イギリスのアクターズスクールでは、二枚目の俳優養成コースのほかに、老人役用やおばさん用、太った人用など、さまざまなキャラクターを養成するコースがあるそうです。最初から、イロモノを志向している場合もあるわけですね。
 確かに実際の舞台には、いろんなキャラクターが必要なわけで、そのほうが合理的な気もします。いわゆる性格俳優が出やすい土壌もそのあたりにあるのかもしれませんね。
 ちなみに鴻上さんによると、実際に主役の座をつかむのは、単なる二枚目よりも、ちょっと癖があるひとのほうが多いのだとか。
 日本では、どうも格好いい人、綺麗な人しか役者になれないというイメージが強いようですが、実際、印象に残る人は、必ずしも美形の人ばかりではないわけで。日本の中小の劇団には、けっこうたくさん、面白いキャラクターの役者さんがいるのですけれど。