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| 2002年08月20日(火) ■ |
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| 2002年8月20日。 |
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読売新聞の8月20日の記事より。
【東京の多摩川に迷い込み、一躍人気者となったアゴヒゲアザラシの「タマちゃん」が、今月17日午前の目撃情報を最後に、姿を消した。多摩川はその日から、台風13号の影響による豪雨で水が濁り、水量が増えるなどしたため、下流に逃げた可能性がある。タマちゃんはどこに――。
タマちゃんは、東京湾の河口から約13キロ上流の丸子橋(東京都大田区)付近で、今月7日ごろから目撃されるようになった。その後、新聞、テレビなどで報じられたこともあって、人気が爆発。愛らしい姿を見ようと、連日数百人の見物人が川岸から見守る騒ぎとなった。
ところが、17日午前6時ごろを最後に姿を見せなくなり、同事務所に「いなくなった」「どこに行ったの」などの電話が相次いだ。
サンシャイン国際水族館(東京・豊島区)の海獣飼育担当者は、「大雨の後の多摩川の流れは、アゴヒゲアザラシの住む海の流れよりも激しい。えさの小魚なども濁流に流され、捕まえることが難しそうだ。しばらくは、あの場所に戻らないのでは」と話している。
同橋付近はタマちゃん目当ての見物客で連日にぎわっていたが、20日はほとんど人影は見えず、いつもの静かな河原に戻っていた。】
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さよなら、タマちゃん。 まあ、言ってみれば、正常な状態に戻ったということなんでしょうけれども。 僕もテレビの画面で「タマちゃん」をみましたが、確かに愛らしいです。それが多摩川でみられるなんて、地元の人たちにとっては、たまらないですね。 と、言いたいところなんですが、この騒ぎって、いったい何だったんでしょう? アザラシなんて、そんなに珍しい生き物ではないですし、水族館に行けば、たいがいどこででも見られます。野生のものは珍しいとはいっても、はたして、そんなに価値があるものなんでしょうか? 「早く助けて、水族館に収容してあげたら、こんなことにならなかったのに」という声もあるみたいだけど、もともと野生のアザラシが風雪にさらされるなんてことは、よくあることのはず。そう簡単には死んだりしてないですよ、きっと。 むしろ、まわりが静かになって、ほっとしてるんじゃないかなあ。 ほんと、本人にとっては、仲間からはぐれるし、環境激変するしでまったくいいことないのに、うっかりマスコミにとりあげられてしまったばっかりに「日本でいちばん有名なアザラシ」として追い掛け回される羽目になってしまったんですから。 たかがアザラシの話…って、犯罪の被害に遭われた方や芸能界の人にも「タマちゃん」は、たくさんいるのです。 タマちゃんは、他の仲間にまぎれてしまうこともできるんですけど、ね。
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