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2002年08月19日(月)
2002年8月19日。


「こんなにヘンだぞ!空想科学読本」(山本弘著・太田出版)より。

【SFとホラーとファンタジー。この三つのジャンルはよく混同される。いずれも非現実的な題材を扱っているからだ。スペクトルの赤とオレンジ、オレンジと黄色の境界線が曖昧であるように、SFとホラー、SFとファンタジーの間に明確な境界線を引くことは難しい。それでも、赤とオレンジと黄色が別の色であるように、この三者は別物なのである。
 僕はこういう定義を考案している。
 「幽霊に出会ったら悲鳴を上げて逃げるのがホラー、幽霊とお友達になるのがファンタジー、幽霊を捕まえて研究するのがSF」】

〜〜〜〜〜〜〜

 筆者、山本弘さんによる、SFとホラーとファンタジーの定義です。
 SFって、何の略?というクイズ、よく見かけるのですが、「スペース・ファンタジー」と思っている人、けっこう多いみたいなんですよね。
 実際は、「サイエンス・フィクション」つまり、科学に基づいた架空のお話ということで、宇宙人やUFOが出なくても、成り立つもののようです。
 僕は、クラークとかJ.P.ホーガンといった、ハードSFは、正直苦手なんですよね。理論的であることはわかるんですが、それを理解することができないと、面倒くさくなってしまって。
 ただ、この山本氏の定義でいくと、僕たちがSF映画だと思っているもののほとんどは、ホラーやファンタジー、アクション映画になってしまうのかもしれませんね。
 う〜ん、それにしても、主人公が幽霊をつかまえて研究するシーンというのは、あまり映像的には興味が湧かない気がします。
 ひとつ間違えたら、「特命リサーチ」になっちゃうしなあ…

 そういえば、この定義でいけば、「ファイナルファンタジー」は、どうなるんだろう?