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| 2002年08月13日(火) ■ |
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| 2002年8月13日。 |
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「空想科学漫画読本2」(柳田理科雄著・日本文芸社)の131ページより抜粋。
【いくつかの遊園地に電話で尋ねたが、総工費は公にできる数字がないという。時代とともに新しい遊具が次々に作られてきたのだろうから、考えてみれば仕方のないことだ。しかし、熊本の三井グリーンランドが、ジェットコースターの建造費を教えてくれた。 その費用とは、なんと20億円。】
〜〜〜〜〜〜〜 タイガーマスクの「みなしごランド」建設について検証した章のなかのデータなのですが、お金かかるだろうなあ、と予想していたこととはいえ、なんと20億円とは。ちなみに、三井グリーンランドというのは、九州外の方にはなじみが薄い遊園地かもしれませんが、九州内では、最古参かつ最大規模を誇る遊園地です。乗り物も絶叫系から、ほのぼの系まで、ひととおりそろっています。ジェットコースターは、何種類かあるのですが、一回乗って確か600円〜800円くらいだったと思います。子供心には、「何分間かでそんなにとられるのかよ、大もうけだなあ」と思っていた記憶があるのですが。 しかし、仮に1回1000円としても、20億円を取り返すためには、のべ200万人の人が乗ってくれないといけないんですよね。1日一万人として、たった200日といっても、九州の地方都市にある遊園地に、平日に一万人も人が来るわけもないですし、全員がジェットコースターに乗るわけでもないでしょう。もちろん、その間に人件費も維持費もかかるでしょうから、実際はもっとたくさんの人が乗ってくれないと、ペイしない。 しかも、こういった新しいアトラクションを次から次へと造っていかないと、お客は離れていってしまうわけで。 夢を売るといっても、遊園地経営も楽じゃないなあ、と思います。 実際、ディズニーランドとUSJのひとり勝ち(USJは、最近非常に雲行きが怪しいですが)というのも、やむをえない状況なのかもしれませんね。
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