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| 2002年08月09日(金) ■ |
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| 2002年8月9日 |
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時事通信の記事より。
【テレビ番組やゲームで暴力場面に接する機会が多い子供ほど、粗暴で疑い深い傾向がある−。米国のメディア・家族研究所が8日までに、こんな調査結果をまとめた。 調査はミネソタ州の小学生219人を対象に実施。クラスメートと教師に一定の子の行動を評価してもらい、好みのテレビやビデオゲームとの関係を調べた。 それによると、暴力が登場するものを好み、多く接している子供ほど、普段の行動が攻撃的、粗野、不作法で、友人らに対して疑い深いとの傾向が出た。年齢が上がるにつれ、暴力場面をより好み、接する頻度も高くなっていた。 同研究所のデービッド・ワルシュ所長は「子供たちはメディアを通じて暴力のレッスンをしているのと同じだ」と話している。】
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なるほど、確かに暴力的なゲームやテレビ番組って、多いですからねえ。 僕たちも「北斗の拳」を読んで掃除の時間に「北斗百烈拳」をやったり、キン肉バスターの練習としたりしていました。 でも、マンガやゲームが子供を粗暴にしているのか、という点については、正直、よくわからないような気がします。ゲームの真似をするから、暴力的になるというけれど、子供たちは別にゲームの真似をするように誰かに強制されているわけではないですから。 もちろん、鎌倉時代の子供だっていろいろな遊びをやっていたでしょうけれど、それが暴力的でなかったという証拠はどこにもないですし。 そういう暴力性というのは、人間の本質的なものであって、それを発散するための方法をメディアから教えてもらっているだけなのかもしれません。 それに雑誌やテレビだって商売ですから、子供の教育上良いものよりも、お金になるほうを優先してしまうのもやむをえないかと。 それに、僕はちょっと心配なのです。テレビは教育番組しか観ない、マンガも読まない子供たちは、果たしてこの暴力的な現実に対応していくことができるのだろうか、と。 暴力は悪い、それは確かにそうなのですが、優しすぎる子供は、現実とのギャップに苦しむことが多いのもまた事実。 「暴力が登場するものを好み、多く接している子供ほど、普段の行動が攻撃的、粗野、不作法で、友人らに対して疑い深い」とのことですが、それが原因なのかどうか? むしろ、「もともとそういう性向の子供だから、暴力が登場するものを好む」という考えかたのほうが、自然な気もするのですが。 今の世の中、絶対に暴力を使わない優しい普通の子供として生きていくには、粗暴になるより、よっぽど難しいことなんだと思います。その苦しさを考えるとき、多少免疫をつけといたほうがいいんじゃないかな…という気もするのです。
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