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2002年08月06日(火)
2002年8月6日。


ロイター通信の記事より。

【英国では葬儀で賛美歌に代わりポップ音楽が流れる機会が増えている。
 葬儀業者組合の調査によると、葬儀で流される曲のランキング1位は映画「フォーエバー・フレンズ」でベット・ミドラーが歌った「ウィンド・ビニース・マイ・ウィングス」。2位は大ヒット映画「タイタニック」の主題歌、セリーヌ・ディオンの「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」で、3位はホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラブ・ユー」だった。
 ほかにダイアナ元皇太子妃の葬儀でエルトン・ジョンが歌った「キャンドル・イン・ザ・ウィンド」やロビー・ウィリアムスの「エンジェルス」も人気があるという。
 葬儀業者の68%がポップ音楽の使用が増えていると報告しており、特に涙を誘うハリウッド映画のバラードが好まれる傾向にあるという。】

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 お葬式に出席されたことがある方なら誰でも、故人をしのびながらも、お経の長さや葬儀社の人の過剰に「泣かせよう」とするマイクパフォーマンスに閉口した経験、あるのではないでしょうか。この「葬儀で流される曲」のリストをみていると、なんだか、あまりにも泣かせよう、感動させようという押し付けが強いような感じがして、嫌になってしまいます。
 結婚式は祝祭ですから、多少演出過剰であっても、本人たちのお好みしだいだとは思うのですが(付き合わされるほうは、たまらないこともありますけど)。
 結局、こういうのって、故人の遺志というより、残された人たちが「みんなが悲しんでくれた」というふうに自分たちを納得させるためのことのような気がするのですが。
 本人が、「タイタニック」を流してくれと言い残したのなら別として。
 まあ、キリスト教圏では、「神のもとに召される」儀式なのですから、そんなに悲しむこともないのかもしれませんが。
 しかし、まったく演出がないお葬式というのもなんとなく味気ないものでしょうし、そういう面倒くさい儀礼を経ることによって、遺族は日常に回帰していくものなのかな。
 それにしても、葬儀社の人の演歌の曲紹介調の司会だけは、なんとかならないもんでしょうか。僕は、死んでもあれだけは厭だなあ。