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| 2002年07月25日(木) ■ |
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| 2002年7月25日。 |
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6月24日「スターウォーズ・エピソード2」のプロモーションで来日した、ジョージ・ルーカス監督とプロデューサーのリック・マッカラム氏のインタビューより。
【M(マッカラム):脚本を読んでまず驚いたのは、歩いたり走ったりジャンプしたり戦ったりする“デジタル・ヨーダ”が登場することでした。“デジタル・ヨーダ”を創る作業は大変苦労しましたが、やりがいもありましたし、やってよかったと思いました。子供たちに本作を見て感じてもらいたいことは「悪いことをすれば、その報いは必ず来るんだ」ということです。シリーズ全編を通して、そのことが描かれていると思います。
L(ルーカス):私が撮っていて一番楽しかったシーンは、オビ・ワンが小さな毒矢を探しに小さなカフェへ行くシーンです。料理人がいたりして、“アメリカン・グラフィティ”がよみがえった感じで、とても楽しかったです。この映画を通して若い人に伝えたいのは「人に復讐したり、権利を握ったりという様々な欲望を自らコントロールすることが大切だ」ということです。】
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スター・ウォーズに興味のない方には、よくわからない話で、申し訳ない。 僕も先日、「エピソード2」を映画館で観た後、「ヨーダ、あんなに強いんだったら(どのくらい強いかは、ぜひ映画館でご覧になってください)、ルークに任せたりせずに、自分で皇帝やダースベイダーと闘えよ!」と深く思っていたのですが、このインタビューを読んで、ヨーダが闘わなかった理由がわかりました。「闘わなかった」わけじゃなくって、「闘えなかった」のですね。 今から20年以上も前の初期3部作の時代には、ヨーダを激しく動かす技術がなくて、ああいうゆっくりとした動きしかできなかったというということみたいです。 映画の技術革新というのは、やっぱりすごいものなのだなあ、と。 観る側にとっては、「ヨーダがライトセイバーを持って闘ってる!」ということに驚くばかりで、デジタル化なんて技術的なことは、全然意識しないことなのですが、逆にそれをいかに意識させないかというのが、大事なところなのかもしれません。 あと、このインタビューで感じたのは、観る側が楽しんでいるところと、作り手が楽しんでいるところは、違うものなんだなあ、ということ。劇中のカフェのシーンは、導入部の一部という感じで、あまり印象には残ってなかったので、意外な感じ。 まあ、そういうディテールへのこだわりが、「スター・ウォーズ」の最大の魅力なのかもしれませんが。 でも、2人の言うところの「欲望のコントロール」や「因果応報」というテーマ、正直すぎて、ちょっと面白くないような気もします。
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