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2002年07月13日(土)
2002年7月13日。

読売新聞の記事より

【宮路和明副厚生労働相による帝京大医学部受験への「口利き」問題で、12日、宮路氏の辞任は避けられない情勢となった。宮路氏は同日午前の参院厚労委員会の理事懇談会で、「合否を早く知らせてほしいという趣旨だった」などと釈明したが、野党側の理解は得られず、与党内でも医療制度改革関連法案の審議への影響を最小限にするためには辞任は避けられないとの考えが強まった。一方、福田康夫官房長官は記者会見で、同日中に宮路氏から詳しい事情を聴いたうえで宮路氏の進退を含めて判断を下す考えを示した。

 福田長官は宮路氏から(1)有力後援者の親族の受験番号を入試直前に帝京大側に知らせたことの意味合い(2)それが実際に影響力を行使したのか――を中心に事情を聴く。宮路氏の責任問題については「中身がどういうことなのかを確認したうえで判断すべき問題」と述べた。
 また福田長官は、「口利き」について「厚労省は、医師の資格にも関与している。簡単に引き受けてしまったことは若干軽率だ」「少なくとも良いことではないということは断言できる」と厳しい認識を示した。】

〜〜〜〜〜〜〜
 なんだか、この福田長官のコメントを聞いて、笑ってしまいました。
「若干軽率」「少なくとも良いことではない」って、
誰がどう考えても「ものすごく軽率」で「悪いこと」だと思うのですが。
いくら曖昧な表現が永田町の方言とはいってもこれはあまりにお粗末。
こういうことは、ハッキリと言ってしまわないと、無責任なのでは。
 それにしても、今でもこういう「口利き」って、けっこう、あるところにはあるようです。昨日、研究室でみんなでお昼ご飯を食べているときに、ちょうどこのニュースが流れたのですが、教授はこれを聞いて「うちにもけっこう電話がかかってくるんだよなあ、『今度〜という者が受けますから、よろしくお願いします!』っていうのが」と言ってました。
ちなみに教授いわく「向こうは受験番号とか言ってくるんだけど、こっちは、それじゃ、がんばってください!と言って、おしまいだよ、いちいち番号とか、覚えてられないって。
だいいち、医学部なんて、やる気も能力もないやつが入学したり、まかり間違って医者にでもなったら、患者さんにとっても、本人にとってもかえって悲劇だ…」
ということでした。
 結局、こういう「口利き」で得するのは、親と自分の力を見せびらかしたい議員だけ。
 誰かが「お前のためだ」と言う親は、自分自身のことしか考えてないって、言ってたなあ。