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| 2002年07月08日(月) ■ |
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| 2002年7月8日。 |
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東亜日報(韓国の新聞)の記事の日本語訳より抜粋。
【産業現場で「ワールドカップ後遺症」が深刻だ。W杯が終わった後も働く雰囲気が整っていないうえ、金融界の週休二日制と一部事業場のストまで加わって、不安な経済にさらに悪影響を及ぼす可能性が高まっている。 各ビジネスマンとアナリストたちは「W杯ベスト4入りの経済的効果が数十兆ウォンに達するというのは散在的効果のことだが、もうすでに先進国になったように勘違いしたり、サッカーだけがすべてであるように思う、よくない現象が現れている」と懸念している。 国内最大の自動車メーカー、現代自動車の6月の自動車生産台数は、去年の6月より40.5%、今年の5月よりは46.1%も減った。W杯の観戦のための有給休暇が1人当たり18時間にもなるうえ、賃金交渉過程で部分ストによる操業損失も86時間に上るためだ。 会社側は「W杯とストによる損失金額だけで4522億ウォン以上とみられる。たまっている契約分を果たすには生産を増やさなければならないが、W杯後遺症が続いていることから生産性を高めるのが難しい」と話している。 W杯のため6月の売り上げが去年同月より減ったり足踏み状態にいる流通企業は、W杯が終わった後も勤務の雰囲気が整わず、休暇を早めに使わせるなどの対策を講じている。】
〜〜〜〜〜〜〜 ワールドカップ後遺症! いや、僕もこの一週間は、なんとなく寂しかったです。家に帰っても、サッカー中継をやってないことに。 それでも、日本人は立ち直りが早いというか、決勝トーナメントの一回戦で負けてしまったためなのか、最近話題に上っているのは、せいぜい新しい代表監督の人事とか、選手の海外移籍先くらい。けっこう解熱は早かったよう。 韓国は、盛り上がりもすごかった代わりに、後遺症のほうもかなりのもののようです。試合を観るために休みになったり、仕事が手につかなくなってしまうというのは、ある程度仕方がないことだとは思うのですが、いつまでもそれを引きずっていては、とんでもないことになるかもしれません。 経済が悪化して、国民の生活が苦しくなると、大は戦争、小はスポーツによる国威の発揚に走り、人々の目を他所に向けさせるなんてことは、人類が歴史上さんざん繰り返してきたことですし。 ワールドカップがすべてじゃありません。「サッカーは、国と国との戦争」でもありません。サッカーはサッカー。もちろん、応援したり試合を楽しむのはストレス解消の上でも精神衛生上いいことなのかもしれませんが、度が過ぎるとちょっと危険な気がします。 自分の国の活躍にお祭り騒ぎもいいですが、その結果に対して馬鹿騒ぎするだけじゃなくて「それなら自分も頑張ろう」と思うようではないと、あまり意味ないような。 活躍を休みたいための言い訳にされるのでは、いかがなものか。 前から気になっていたんですが、あまりにワールドカップって、国家と結び付けられすぎてますよね。「日本、ロシアを撃破!」って、日露戦争じゃあるまいし。 「サッカー日本代表チームが、ロシア代表チームに勝った」 ただ、それだけのこと。
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