昼下がり、旦那を誘って『ふぉーらむ21.どっと話そう会』の講演会に出かけた。これは廣田新聞店が後援している無料講演会で、年間を通して定期的に開催されているもの(昨年は14回)。講演内容は時事ネタであったり、テーブルコーディネートなど生活に役立つものであったり、著名人を招いたものであったりとさまざま。新聞の折込として案内が入ってくるので、それを見てネットや電話で申し込みをすれば先着順で受け付けてくれるようになっている。今回は今年の第2回講演ということで、日刊スポーツコメンテイターの野崎靖博さん(ニュースステーションのスポーツコーナーにも出たりしていた眉毛の立派なおじさん)が「今年のペナントの行方」について語るというものだった。スポーツ観戦の中で一番好きな野球であれば私も興味があるし、何より「キャンプで入手したプレミアグッズは誰の手に?!」という魅力的な言葉にひかれて参加を申し込んだ。会場はあざみ野駅から徒歩5分の【メロンディアあざみ野】。ここは三菱電機労組所有の研修・保養施設。あざみ野に越してきて間もない頃に「このバブリーな建物は一体何?」と、旦那と二人で建物の前を行ったり来たり探索した思い出がある。そして今日初めて中に入ったのだが、ところどころにオブジェが飾られるなどやっぱりバブリーで立派な建物だった。今日の講演会は3人掛けのテーブルが並べられたきれいな大ホールで。200人近く収容のホールはほぼ満員。参加者にはおじさんのひとり参加がかなり多い。机の上には本日付の日刊スポーツ紙面が配られていたのだが(他に『03年プロ野球選手写真名鑑』と大リーグスケジュール表も頂いた)、皆が黙々と紙面を読む様子は「これから競馬の予想講習会でもやるのか?」といった雰囲気だった。そして野崎さんによる講演会『日米プロ野球 今年の楽しみ方』開催。9球団のキャンプを訪れたという野崎さんが、今年のペナントレースの注目点などについてわかりやすくお話を進めてくれた。いまだ4番が定まっていないチームが多いのでその辺が注目点なのだそうだ。あとはチームの仕上がり具合とか、巨人:原監督や阪神:星野監督の人の育て方論など。それから大リーグをからめたお話も少し。やっぱり野球はそこそこ好きなので2時間近くに及んだ講演をとても興味深く聞くことが出来た。その中で野崎さんが最後まで「ベイスターズはどう頑張っても最下位争いだと・・・」と言っていたのが笑ってしまった。そんなに駄目なのかい、地元:横浜ベイスターズよ。最後は私が期待していた「キャンプで手に入れたプレミアグッズ」抽選会。キャンプを訪れた9球団(近鉄・千葉ロッテ・オリックスはなし)の帽子にそれぞれの監督さんから野崎さんが直々にサインを頂いてきて下さったのだ。全員でジャンケンをし、勝った上位9名が順に好きな球団の帽子を頂くことが出来た。ちなみに私は残念ながら4回目で撃沈。ところがその後に抽選された残念賞:野崎さんの似顔絵入りテレカ(全部で12名だったかな?)に勝ち残り、見事に当初の目的(笑)を果たすことが出来た。やるじゃん私♪とても面白い体験だったので、また興味のある題材があれば参加してみようと思う。なんと言っても無料は魅力。♯3/23 アルバム更新しました♯ −−−過去の今日のこと−−− 2002年03月23日(土) 久しぶりの【アン・プチ・パケ】
和泉流:野村萬家の狂言師である野村与十郎さん個人の会の、昨年9月の旗揚げに続く第2回公演in宝生能楽堂(東京ドームの近く)に出かけた。今日の演目は大人数が登場する『業平餅(なりひらもち)』、言葉遊びの楽しい『魚説法』、上演の珍しい(難しい)『三人片輪』の3曲。与十郎さんはこのうち1曲目と3曲目でシテ(主役)を務める。そして2曲目『魚説法』のシテは与十郎さんご長男:虎之介くん(6歳)だ。この『魚説法』、以前放送していたTV企画“ウリナリ狂言部”を見ていた方なら馴染みがあると思うが、あの中でチューヤンが頑張っていたのがこの狂言の語り部分を抜粋したものだった。「説法を頼まれたにわか坊主が、知っている魚の名前を羅列して説法のように取り繕う」内容で、語りの中には「蛸」だの「どじょう」だの掛詞のように魚の名前が多数登場する。そんな大人が聞いていたってなんやよくわからない語りを6歳の子供が楽しそうにやってしまうのだからびっくり仰天だ。語りを聞かせる相手はおじいちゃんである萬さんなのだが、孫と祖父の図はそれだけで和やかなムードになっていい。しかしよそ見な私は舞台の隅に控えていた(後見と言って、小道具を渡したり役者に何か起こった時に代わりを務める人)ご贔屓:野村万禄さんに気を取られていたのだった。今日の場合は特に、虎ちゃんが万が一言葉が詰まってしまった時に教えてあげられるように万禄さんも虎ちゃんと同じ語りを呟いていたのだ、見てあげないと!って(笑)3曲目の『三人片輪』。この曲の上演が難しいのは題名でわかるとおり身体の不自由な方を題材にしたものだから。「片輪」という差別用語を活字としては載せられないという声も聞かれる。内容は「障害者を雇い入れると告知したお偉さんのもとに、ばくちで一文なしになった男達がそれぞれ目が見えない人、足の不自由な人、口のきけない人と偽って雇ってもらったものの、主人の留守中に酒盛りをはじめてしまい結局正体がばれる」というもの。実は狂言には弱者を扱ったものが何曲かあって、そのうちには驚くほどに切ない内容のものもある。そういう曲とは違ってこの狂言は明るく、障害を持つ方との共生という意味合いも持ったものだとは思うのだけれど、それでも「口のきけない人の真似をすることで観客が笑う・・・」というような内容にいい気はしない人も多いだろう。私が見たのも今日がまだ2度目だし、そんな意味でなかなか上演には到らない狂言なのだ。今日この狂言を演じたのは全員30代の狂言師さん4人。自分と年の近いこの4人が大好きな私なので、それでも個人的にはたくさん笑って楽しく鑑賞することが出来た。伝統芸能の世界のいいところに、自分が少し舞台鑑賞から離れることがあってもまた復帰した時には(廃業でもしない限りは)まだご贔屓さんが活躍していてくれるということがあると思う。私が50代になればこの4人も50代、70代で舞台を見ることがあってもまだ十分現役として頑張っていらっしゃるのだ。虎ちゃんなんて初舞台から見ているのだから、ずい分経ってから「あの頃はこうだったね」と懐かしく語ることも出来るし、これからその成長過程を追っていくことになる。悲しいかな、入れ替わりの激しい四季ではご贔屓さんが10年後も同じ活躍をして下さっている保証はない(もちろんそう願っているけれど)。終演後は狂言仲間PさんYさんと神保町方面へ。Yさんがチェックしてきてくれたショップリストの中から【メナムのほとり】というタイレストランに入る。一番客だった私達の後にはぞくぞくお客さんが! どうやら人気店らしい。かなり美味〜な料理の数々だったので興味のある方は是非どうぞ。余談だがこのYさん、この春に会社を退職して以前から興味のあった(狂言とは違う)伝統芸能の道を目指すことに決めたらしい。私と1歳しか違わないので決してもう若くはない。それでも周りを説き伏せ夢を実現させるために頑張ることに決めたのだ。昨日も憧れを実現させた友人の話を聞いたこともあって、いろいろ考えさせられる。すごいなみんな。とりあえず今はYさんの試験合格を祈ろうと思う。 −−−過去の今日のこと−−− 2002年03月22日(金) さくら便り・4
昼過ぎから観劇友人Rさんのタップ発表会に出かけた。横浜鶴見の駅から6,7分の発表会会場で友人4人と合流して客席へ。最前列に陣取る知り合い達を眺めながら、こちらは後方のセンター席に5人並んで陣取り13:30の開演を待つ。今日のステージ内容はタップとジャズダンス。ダンスメインのスタジオ生から地元のカルチャーセンターでレッスンしている方まで、昼と夜の部を合わせて17もの教室の生徒さんが一同に会する2年に1回の大きな発表会だそうだ。友人達のダンス発表会を見るのはこれが4度目なのだが、今回もまたいろいろな楽しみ方をすることが出来た。カラフルな衣装だけでも「あれは手作りなんだろうな〜、大変だ」などと思って見てみたり、ダンスの振りつけに注目してみたり、踊っている方の表情チェックをしてしまったり(超笑顔の人やひたすら硬い表情の方などさまざまで結構気になる)、他にもいろいろな意味で目をひく方がいて見ていて飽きることはない。今日の主役:Rさんは2曲目のタップに登場。TDLでかかっていそうな軽快な曲に合わせて10人でタップを繰り広げる楽しいステージ。タップを始めてからはまだ日が浅いと言っていたけれど、そんなことは感じさせなかったし、とにかくステージにいる間にずっと笑顔だったのがいい! やっぱり踊っている本人が楽しそうなのが見ているこちらにも伝わってくることが大切だと思うから。インストラクターの方々のステージを含め全25団体。最後にはお教室の紹介も兼ねて全ての生徒さんが順に舞台の上に再登場した。ここで思いがけず♪ダンシング・クイーンが流れたため当然私達は盛り上がり、客席で勝手にマンマな振りなどをして楽しんだ。そして最後には勢いでステージに手を振って幕となった。終演後出てきたRさんとロビーで立ち話をした後、フェミレスでのおしゃべりタイムに突入。その後炭火焼を楽しめるお店に移り、後には片付けの終わったRさんも合流しておしゃべりを楽しんだ。いつものごとくハイテンションでピッチャー!!を抱えていた私。今考えると(←その時気づいていないところが怖い)、しらふのお二人にずっと焼き担当をしてもらってしまった・・・。本当に申し訳ないことです。 −−−過去の今日のこと−−− 2002年03月21日(木) さくら便り・3