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ひとりごと。
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2003年09月30日(火)
支離滅裂

幸せでした。幸せでした。もうものすっごい幸せでした。あんまり幸せで幸せで自分の寿命が縮んでやしないかと思わず不安になるほど幸せでした。近来稀に見る幸福にくらくらしながら帰って来ました。強いて言うなら別にその幸せが私のものではないのが難と言えば難か(笑)。
他人事で何をそんなにと思われるでしょうが、幸せというのは伝染するのです。あなたの幸せは私の幸せ。私が他人の幸福話を聞くのが好きだと言ったら「他人の不幸話の方が面白い」と言った人がいましたが、人の分の幸福まで勝手に共鳴して一緒に幸せになれるのだから私の方が絶対得な人生歩んでると思います。文字通りお幸せな私。……悩み少ないだろお前。

ああ何だか他にも色々あったはずなのに、本日それしか残っておりません。
…あ。幸せに気を取られるうちに夕飯食いそこねました。幸せで胸がいっぱいでvとか言いたいとこですが腹と胸は別問題なので(冷静)帰ってから深夜にカップうどん食べました。肥満上等(無駄に男らしい)。
……しかしまだ胃が重い。このまま寝ると内臓にすごいストレスを加えそうですが眠いです。どうしようかなあ…(日記かい)。



2003年09月29日(月)
歳月の重み

両親の結婚記念日なのでケーキを買って帰りました。家に着くなり母に言われました。
「あんた、なんで知ってたの?」
……いや……私が生まれた時から毎年記念日は今日ですから…(笑)。別に今年初めて知った訳でもないんだが。
「だってもう何年も忘れてたから」
…そういえばそうでしたっけ。
「私達もだけど」
……そういえばそうでしたねええ(過ぎてから「そういや結婚記念日だったね」という会話をした覚えは毎年あるのだが)。
薄情な娘の言える台詞ではありませんが、せめて当人達ぐらい覚えていても良いのでは。事前に催促されればちゃんと何か用意するからさあ。
…まあ、結婚生活も二十云年ともなればこんなものか。


それとは全く関連がありませんが、先日2年振りぐらいに証明写真を撮りました。写真嫌いなんで自分の姿を鏡以外で見る事自体久し振りなんですが(時代に逆行もいいところ)。
年というものは時間の経った分だけ確実に重なっているのだなあと思いました。自分ではまだまだ若いつもりなんだけどなあ(←かなり本気)。



2003年09月26日(金)
一週間

諸事情(と言うとものすごく訳有り気だが単に気力が不足していたというだけの話)により一週間ばかりほとんどネットから離れておりました。すみません。謝る話でもないか。
メール及び掲示板のレスはこれからやります。合間の日記は忘れた頃ひっそりと書く予定。

近況報告。
トラキアは現在11章外伝。ここでLV3のラーラを一気にシーファLV20まで上げるつもりなのでちんたらターンを送ってます。エリートの剣を装備して盗むと経験値20もらえる事に今日初めて気付きました。

ところで今日の日記タイトルを見ると頭にテュリャテュリャと歌が流れる私です。何の事だかお判りの方は一緒に歌ってやって下さい。



2003年09月25日(木)
冥土レポート

友人と秋葉でメイド尽くしして来ました。
学生時代の友人と秋葉で午後4時待ち合わせ。平日にして社会人にあるまじき約束ですが、私は本日お休み・友人は出張帰りだそーです。「今日は10分しか働いてない」とか言ってましたがそれでいいのか会社員。

とりあえず直行するはメイドカフェ。随分前に場所だけ教えてくれたお店があったのですが、その店を素通りしてまた別の場所へ。一体幾つこの手の店があるんだ秋葉原…と思ったら、どうやら友人によると同系統(巫女さんやシスターなども含めて)のお店は北海道やら名古屋やら大阪やらと、全国各地に存在するらしいです。手近なところでは吉祥寺に同店舗がありました。手広いなマニアック喫茶(と総称してしまっていいのだろうか)。
店内はこれと言って何がマニアックという訳でもないのですが(強いて言うなら店内にでっかいオリジナルメイドキャラのイラストが飾ってあって、入り口にそれらのグッズが売られているというぐらいかなあ……強いて言うだけでもそれかという意見がありそうだが)やはり何だか何かが違う。店内が寂しいと言うか……一体普通の喫茶店と何が違うと言うのだろう。
どうも隣のテーブルとの距離とか、通路との遮蔽物の高さとかが問題のような気もします。雰囲気は高校の文化祭でやってる喫茶室に近い。話している内容が店員さんや向こうのテーブルの人にまで聞こえてしまいそうで、つい小声談義に。…や、まあ聞かれても困らない内容を話してればいいんだけどね(笑)。
ちなみに今更ですがメイドカフェとはウェイトレスさんがメイドのコスプレをしている喫茶店の事。メニューは普通です。値段も普通でした(ケーキセット700円)。ケーキ美味しくなかったけど大手チェーンのカフェケーキもあんなもんなので特筆するほどの事でもないでしょう。
テーブルには90分入れ替え制との注意が。…時間制なのか。追加注文で延長サービスとかはないんだろうか(なさそう)。それと「写真撮影はご遠慮下さい」との文字が。
「『店員にお手を触れないで下さい』って注意はないんだね」
「じゃあ触れば?」
……いくら私でもそこまでは。挑発するな友人(乗ってしまいそうだから)。
事前の予想通り店内は私以外全員男性客で、大体一人か二人連れ。帰宅してから妹に「客層はどんな感じ?」と聞かれたので「秋葉でその辺歩いてるような人達がそのまま入って来たと思ってくれ」と言ったら「あ〜…」と微妙な納得をしてました。皆さん静かに喫茶及び歓談してました。私の見る限り別に店員さんに怪しい視線を送ってるような人種もいませんでした(つーかお前の視線が一番怪しいとの意見も)。
しかし謎なのは夕方5時。友人から「夜になると店員がコスプレする」とは聞いていたのですが(この際メイドはコスプレではないのかというツッコミは流すこと)……何故それがサンタ娘なのだろう(笑)。随分季節先取りな感じです。イベントならクリスマスより先にハロウィンがありそうだが…。
私達が店を出る時、さっきまで店内でお茶を運んでいた女の子が後について出て来ました。どうやら丁度仕事が終わったようです。何となく先を譲って、雑踏に消えて行く背中を見送りつつ友人が一言。
「……やっぱり私服は普通なんだ」
「そりゃ私服で着るような人はわざわざこんなとこで働かなくてもいいだろう」
「いや、『私はいつでもメイド服を着てなきゃ嫌なの!』って人とか」
「どんな人だ」
…とりあえず、連れてってくれてありがとう。

そのままその足でメイド居酒屋に行きました。
「…メイド居酒屋ってどんな?」
「さあ…私も初めて行くんで。さっきのメイドカフェも入った事なかったし」
「……ひょっとして、初めて行くのに一人じゃ入りづらいから私を誘った?」
「うん」
…即答されました。
辿り着いた店は表の看板に「カフェ&ダイニング」と書いてありました。……居酒屋? なんか喫茶店みたいなんですけど。
まあこちらも店員さんがメイド服を着てて、元喫茶店だった店舗を改装して作りましたみたいな店内にはテーブル席とカウンター席があって、メニューは割と普通の居酒屋っぽくて、値段も普通で。私はてっきりこの手の店は「お席代」とか「おしぼり代」とか「店員観賞料」とか言ってボッたくられるのかと思いましたが(どんな想像)カフェも居酒屋も料金は良心的でした。むしろそこらの大手チェーン居酒屋よりも安いぞ。料理は量多目だし(食べ切れなくて残してしまった)味もそこそこだし酒もしっかりしてるし。まあ私酒弱いから「これジュースだろ」と言われるくらいの薄い安居酒屋サワーで十分なんだけど(笑)。
とりあえずメイド居酒屋で気になったものは、メニューにはないけど壁のコルクボードに貼ってあった「シャア専用サワー」(やはり赤いのだろうか)、同じく貼ってあった「美少女あります 680円」。……一体何だ。美少年という名の日本酒が存在するのは知っているがそれの類似品か。それとも680円でお店のお好みの美少女(店員)を売ってくれるとでも言うのか。
メニューにあった「ジャワカレー」「マレーシアカレー」「タイカレー」(うろ覚え)……それぞれ何がどう違うのだろう。そして何故居酒屋なのにカレーの選択肢がそんなにあるのだろう(ちなみにカツカレーとコロッケカレーもある)。「ドンペリニヨン 15000円」……誰が飲むんだこんなとこで。ちなみにウィスキーなどはオリジナルラベル(アニメ系イラスト)でボトルキープ出来ます。
店内の照明が明るくて落ち着きませんでした。友人に訴えたら「暗いとメイドさんが良く見えないから駄目なんだよ」……ああなるほど。「じゃあスポットライトで!」は却下されました。ちなみにさっきのカフェでは禁止されていましたが、ここでは「写真撮影は店員にお申し出下さい」の張り紙がありました。お願いしたら一緒に写ってくれるらしいです。

同行の友人とは待ち合わせ4時、別れたのが7時半。本当にメイド巡りだけの3時間半でした。友人は新幹線で帰って行きました(特急券代は自腹)。
「どれぐらい違うの?」
「新幹線を使えば1時間、使わなければ2時間」
「いや値段で」
「4000円ぐらい…」
……わざわざ遠隔地から出張で出て来て帰りに秋葉でメイド尽くし・高い金払って帰宅する社会人……嫌な大人だなあ(笑)。
ま、機会があったらまた遊びましょう。今度は是非メイドパブと巫女さん居酒屋に(笑)。


ところで帰りの電車、新宿で知人と一緒になりました。嬉々としてメイド話を報告しつつも、酒の入った私はすっかり熟睡してしまいました。目が覚めたら知人の降りる駅はもう2つも過ぎてました(私の最寄り駅はもう少し先)。……いや、起こしてくれていいからさ!(笑) どこまで人が好いんだこの人。
という事で一応本人見るだろうから謝っておきますが、乗り過ごさせてすみませんごめんなさい、次回から叩き起こすなり放置して降りるなりして構いませんので少しは自分中心の生き方を覚えて下さい。ええ少しで良いので。
最後にこんなオチ。



2003年09月19日(金)
文化祭

知人の高校生の日記で文化祭の話が出ておりましたので、思い出話など。
……昔の事すぎて記憶朧気ですが。

高1の文化祭。
クラスでは甘味処をやりました。甘味処なのにやきそばとかありました。学校の規定で「食べ物を出していいのは一学年○クラスまで、そのうち主食は×クラスまで」などと決まっていたため、主食の方に漏れたうちのクラスは甘味処で申請しつつこっそり主食を売っていたのでした。
店は教室、調理はもちろん調理室。お客に注文を受けてそれを調理担当に伝えるまでの時間、他のクラスは伝達係が廊下を走って来てましたがそれでは数分のロス(何故か調理室は校舎の果てにあった)。うちのクラスでは無線オタクが私物持参したトランシーバーを使って教室から直接注文のやり取りをしてました。かっこいー。ちなみに当時携帯は普及しておらず、高校生が持ってたのはせいぜいポケベルでした。時代。
クラスのみんなでユニフォームを揃えようと、おそろいTシャツを発注しました。安さを追求した結果蛍光黄緑の無地Tになってえらい不評でした。しかし後日先生達などに話を聞くと「廊下とかで目立つから、ああ○組がんばってるなってわかって良かったよ」との事でした。ちなみに私は試着の際みんなから「うわー、FITSさん似合う!」と言われたのが心なしかショックでした。

高2の文化祭。
お化け屋敷をやりました。良くある「文化祭のお化け屋敷」は遮光が甘いためさして暗くもなく、手作り感のセットが安っぽく、いかにも教室である事が客にバレバレのためちっとも怖くない、というのが定説だったので(私が高校生の頃。今は進化してるのかも)数人の男子が張り切ってやたら凝ったセットを作り上げました。
暗幕を複数かけて窓も完全に目張りし暗闇の演出に成功(ただし順路の視界が悪いと生徒会から指導が入るのでチェックの時だけ暗幕を外す)。迷路のような順路は上ったりくぐったり、果ては立体交差にまでなってる始末。舞台である「沼」を表現しようとビニールシートを張って本当に水を入れた(水深30センチぐらい)。
まあ大好評ではありました。中に入ると冗談抜きで真っ暗な上天井低くて這ったりするのでちょっとした仕掛けにも驚いてくれ、あちこちで悲鳴。立体交差の辺りで方向感覚も麻痺するらしく「えー、ここ本当に教室ー?」の声。
私はお化け(設定では座敷童だった)の役をやり、友人の浴衣を借りて持ち場にスタンバイ。しかし季節はまだ夏(9月半ばだった)、暗幕を重ね掛けして窓に目張りまでしてしまった密室内は半端でなく暑い。沼のせいで湿度まで上がっているようだ。地獄…と柳の陰で壁にもたれてうだっていると、その隙にお客さん到着。……しまった脅かし損ねた(笑)。
「…ねー、あれ、人?」
「えー? 人形でしょ?」
どうやらセットの隅の暗がりで壁にもたれかかる私について言っているようです。そう言われてしまっては動けません。よし人形という事にしよう…と黙っていましたが、彼女達は何故か私の前でまごまご。次の順路は高さ1メートル弱のトンネルをくぐって行かねばならないのですが、その入り口を見付けられないようです。
「あれ? 行き止まり?」
「道間違えたんじゃないの?」
あっ、引き返そうとしている…。待ってー。仕方ないので後ろから
「あのー、こっちですよ〜」
「…きゃあああああ!!」
……人形が突然声かけたのですっごい驚かれてしまいました(笑)。いや別にそういう目的でスタンバっていた訳ではないんだが。でも味を占めたので次から「人形を装って客が通り過ぎた瞬間背後から脅かす」という方向に切り替えて好評を博しました。
確か校内人気投票でも2位を取りましたが、足元の視界が悪く沼に落ちた人が数人いたため担任は後で校長に呼ばれたらしいです。

高3の文化祭。
科目選択の都合上クラスメイトは2/3ぐらい2年次から持ち上がり、担任も同じ。昨年の成功にあやかって再びお化け屋敷。去年は和風だったので今年は洋風という事になりました。
衣装として化学教師だった担任から白衣を借りて来る。とりあえずみんなで回し試着。
「わ〜、Sちゃん栄養士さんみたい!」
「Mちゃんが着ると女医さんって感じ〜」
などと盛り上がる中、私が着ると周囲の友人(ついでに通りかかった男子まで)が声をそろえました。
「マッドサイエンティスト」
……何故。
そーいえばこの頃進路で悩んで「ねー、私将来どんな職業が似合うかなー」と聞いた時に、異口同音に「占い師」と答えてくれた友人達です。だから何故。
それはさておき今年の目玉は机を2段に積んで作った「井戸」でした。順路を巡るうち少しずつ上って行って、最後に頂上(2メートル弱)から梯子を使って下りる仕掛けです。ちなみに梯子を下りる間に壁から手が出て来て、その足を掴んで脅かす事になっていました。私は井戸の横で「ここから下りて下さい」とご案内する係でした。
「危ないので気を付けて下さいね〜」と懐中電灯を使って上から照らす。横から出て来る手に脅かされつつ無事に下りられたよう……とほっとしていると、お客が通り過ぎてから下の「手」担当からクレーム。
「懐中電灯当てるなよ〜、眩しいじゃないか」
「あー、ごめーん」
…などと謝りましたが、壁の隙間から手を出すだけなのに何故上から当たる光が眩しいのか。
どーやら隙間からお客のスカートの中身覗いてたらしいです。ふざけんなーと次からがんがん照らしてやりました。文句言われましたが、お前らそれで情けなくないのか(笑)。
その上お化け役の男子がお客の女の子を暗がりで押し倒す事件が発生し、去年に続いて担任は校長に呼ばれたらしいです。手のかかる生徒達で申し訳ない。
しかし考えてみれば担任は受験生を抱えた2学期の期末テスト前に「あ、オレ来週のテスト期間中カゼ引く予定だから(どうもスキーに行くらしい)後は任せた」と言い放った人でした。半年後うちのクラスの半数以上が浪人生になったのも当然という気もします(クラス別進学率はぶっちぎり最下位でした)。

……こうして見ると私の日記は過去話でもネタに溢れているような。
やはりそういう体質なのか…。



2003年09月18日(木)
突然ブルヒル劇場

「ああ、もう。その色じゃないったら。わからない奴だね」
 侍女の用意した外套を睨み付け、ヒルダは苛立ちの声を上げる。気弱な侍女は震え上がり、か細い声で謝罪した。
「も、申し訳ありません、只今…」
「ああもういいよ、あたしがやるから」
「あ、あの…」
「お下がりと言っているのがわからないかい。まったく気の利かない娘だね」
 じろりと視線をやると、侍女は泣き出しそうに体を強張らせる。怯え切った侍女を冷たく追い払い、ヒルダは長い髪を気だるくかき上げた。
 フリージ公主ブルームの正妻の座を持つ。美貌と才と権力とを持ち、残忍でいて人の心を惹き付ける魔性の魅力を持つ。
 フリージに仕える者でヒルダを恐れぬ者はおらず、年若い侍女達などはヒルダの前に出るだけで緊張し強張った顔をしていた。
「…ああ酷い、一体こんな酷い格好を主人にさせて、どんな恥をかかせようって言うんだろうね」
 まだ独り言でぶつぶつと詰りながら、ヒルダは外套を椅子の背に投げた。
 三日後にバーハラに上る事が決まっている。夫であるブルームに就いて、皇帝アルヴィスに謁見の予定が組んである。
 ヴェルトマーの血を引くヒルダはアルヴィスの遠縁に当たり、その事実もまた彼女のフリージでの地位を高めていた。
「…あの、ヒルダ様…。お命じの通り、首飾りが仕上がりましたが…」
 しばらくすると、また別の侍女がうやうやしく部屋のドアをノックする。
 それは紅い宝石をあしらった、豪華な首飾りであった。ヒルダは紅い石を好み、ここという場面では必ず新しい装飾具で身を飾る事と決めている。
 その度に大陸随一の腕を誇るフリージお抱えの職人達は震え上がるのだが、その「万一出来がヒルダの気に添わなかったら首の保障がない」という恐怖心が今日のフリージ細工技術を支えているという説もある。
「…ああ、いい色だね。あたしの髪と肌の色に、良く映えるよ」
 けれどヒルダは半ば片手間に、ちらりとその仕上がりを見やっただけだった。
 ヒルダは今、何枚もの男物の外套を広げ、その色合いを陽に当てて確かめる事に夢中になっている。
「…ちょっとお前、これを広げて持ってごらん。ああ、そんなのは置いておおき」
「え? は、ええ…」
「一体どちらの方があたしのドレスに合うだろうね…。まったくあれは基が貧相だから、飾るのに苦労するよ」
 ヒルダがぞんざいな口調で「あれ」と称するのは他ならぬ夫の事だ。
 三日後にヒルダが身に付けるための衣装は、既に脇に掛けられている。それと色合いを見比べながら、ヒルダは真剣に布を引っ繰り返していた。
 言われるままにそれらを掲げながら、侍女は控えめに口を挟む。
「…あの、ヒルダ様……首飾りの方はお気に召しまして?」
「だからいいと言ったろ。あたしの言う通りに作らせたんだ、あたしに合うに決まってる」
「は、はい……」
「あたしはどんな衣装だろうと美しいのさ。それに比べてブルームの手のかかる事ったらどうだい」
「はあ…」
 先程泣きそうに出て行ったのよりは年嵩の侍女は、曖昧に言葉を濁した。それに冷たい眼差しを向け、ヒルダは声を尖らせる。
「ちゃんとおやりよ。あれがみっともない格好をしていたら、恥をかくのはあたしなんだよ」
「は、はいっ……申し訳ありません!」
「まったく碌な召使がいやしないね。大体、こうもブルームの支度が手間取るとはどういう事だい」
 小言を飛ばしながら、ヒルダは熱心に手を働かせる。
 こうしてブルームが外の目を受ける時には、隅々までヒルダの厳しい指導が入るのであった。


 フリージ城の美しい廊下に、静かな足音が響く。
「…お兄様……」
 それぞれ数人の従者を連れた兄妹の対面は、まずイシュタルが兄を呼ぶ事で明けた。
 イシュトーは物言いたげな妹に柔らかい言葉を渡す。
「……バーハラへの準備は済んだのか?」
「ええ……私はただのお供ですから」
「まあ、母上が張り切っておいでのようだ。久方の行事だから無理もないが…」
 肩を竦める兄に、イシュタルは視線を落とした。
 ブルーム達が留守の間、イシュトーにはフリージの城が任される事になる。それは長子としての務めでもあるが、彼でなく妹が供を許されるのは神の寵愛が授けたその『雷神』の才による。
 イシュタルはトールハンマーの継承者としてグランベル皇帝に目通し適う資格があるのだ。
「……お母様はとても楽しみにしていらっしゃるよう」
 その事には触れず、イシュタルは母の話題で微かな笑顔を作った。
 イシュトーも苦笑に近い表情になる。
「…そのようだな」
「ええ、お父様とご一緒のお出掛けは本当に久し振りの事ですから」
「お前も皇帝に失礼のないようにな」
「…はい」
 そう頷き、イシュタルは軽く頭を下げた。
「……ではお兄様、私はこれで…」
 その言葉に合わせ、イシュタルの従者達も同様にイシュトーに礼をする。
 再び数人の足音が響き、離れ、そしてやがて消えた。
 後に残るのは、遠い遠い女王の小言の声だった。




……「以前キリ番ゲットしてブルーム×ヒルダをリクエストして下さった某さん、未だに上がる気配も見せませんが(ちなみにかれこれ5ヶ月以上経っている)別に忘れている訳ではありません、努力していない訳でもありません、頑張っています、頑張ってはいるんです」の証拠に(笑)頑張った形跡を少し公開してみたり。ちなみに本リクエストはブルヒルの「若かりし頃」なのですが、とりあえず現状で一本書いてみないと様子が掴めないので練習として書いてみました。
……ラブラブって難しい。

早いとこ本番上げないと。あとまだ2本詰まってるですよ(やる気あんのか)。



2003年09月17日(水)
メール

気が付くと携帯に見知らぬアドレスからメールが。誰だ。どっかの携帯からのようだが…。
…などと思いつつ開けてみると「金曜日は暇かね? ふろむ○○@会社の携帯」――学生時代の友人からでした。私用で使うなよ。
何かの誘いのようですが金曜日は用事があるので…と断ると、
「そうですかー仕事でそっちに行くので帰りに秋葉でメイド尽くしにしようと思ったのですが……メイドカフェにメイド居酒屋コース」
………。
畜生流石付き合いが長いだけあって私のツボを押さえているな友人! メイドだと? メイドだとう? 私がそんなものに惑わされるとでも……惑わされるに決まってんじゃないかこのロリコン!!(逆ギレすんな)
などとすっかり丸め込まれてしまったので下手に出て「改めて来週で」という事で手を打っておきました。しかし以前連れてってくれと言った時には行きたくないと断られたのですが、その間彼に何かあったのでしょうか。
とりあえずメイドカフェとか打ってるメールが会社の携帯に残されていやしないかと他人事ながらちょっと心配です。


それとは別件で、今度はPCの方に知らないアドレスからのメールが。まあPCメールではありがちな事なので「心当たりのないアドレスからのメールは開かない」というセキュリティの基礎の基礎を敢行しようかと思ったのですが。
件名が「AV制作を副業にしませんか」。
……ちょっと開きたくなるメールです。



2003年09月16日(火)
NaCl(違)

サナトリウムに行って来ました。
辞書を引くと「結核療養所」と記されているはずのそれは今日私が訪れた限り結核とは無関係でしたが、とりあえず「○○サナトリウム」という名の病院だったので致し方ありません。強いて言うなら病院のすぐ横に見えた「←○○霊園」という方向案内の看板は何となくアレでした。どれ。
入院している親戚の見舞いという名目でしたが、たまたま今日私も妹も休みだったため、平日の真昼間に大の大人が5人も連れ立って訪れるという大層怪しげな集団でした。一体何者なのだ。
入り口付近の売店では、日用品やお菓子類に交じって何故か野菜が。……どうやらご近所の農家でとれたものを病院内で販売しているらしいです。なんて地域密着型。母が姫生姜を買って帰りました。

しかしそんな事よりも、私は病院への道の途中で見た「18歳未満立ち入り禁止」の看板が忘れられません。
道端に立っているのですが、一体どこへの立ち入りを禁止しているのか、何をそんなに年齢制限をする必要があるのか、つーかそもそもどんな意味合いを表現しているのか判然としません。一体あの場所には何が。何かすごくアダルティックな空間が看板周辺に出現しているのか。
車で通り過ぎただけなので真相を解明する事も出来ず、非常に残念です。

ところで久し振りに10分以上車に乗ったら酔いました……(弱)。



2003年09月15日(月)
ゆーしょー

えーと阪神優勝したようです。おめでとうございます。私はプロ野球には一切興味はありませんのでどこが勝っても同じ事です。強いて言うなら一時シーズン100敗が危ぶまれていた頃の横浜は何となく応援したい気持ちにはなりましたが(笑)(どうやらその可能性は今や消滅したらしい)。
……しかしテレビの報道を見る限り、阪神のファンの人とはあんまりお友達になれない気がします。好きになれる人が少なそうです。決して全ての阪神ファンがニュースの画面を飾った映像のような人達ではないと思うので、どうかマスコミさん、うっかり私が大阪に足を踏み入れた時に生きて帰れないような悪印象ばかりを植え付ける画像の垂れ流しは控えめにして下さい(笑)。
かにさんかわいそうでした。


ところでトラキアが10章で詰まってます。
やはりダイムサンダ・雷の剣・Sドリンク×2のうちどれかは諦めるべきなのでしょうか。



2003年09月14日(日)
捨て捨て

地元のデパートでは「阪神の優勝が決まった翌日からジャイアンツ応援セール開催」とか訳のわからん事を言ってます。
……大人の事情って難しい。


先日部屋の掃除をしたのですが、クロゼットの奥などから昔のものがごろごろ出て来て笑いました。ちなみに私は現在居住の家に住んで8年なので、それ以上放置されている品はないはずなのですが。
……とりあえず大量のカセットテープは処分しました(笑)。あの中には中学生の頃友達にダビングしてもらった、今は絶版になっている事間違いなしのアニメ系CDのボイスドラマなんかが入っているはずなのですが、今となっては再生する機械すらないのでどうにもなりません。いやあったとして再びあれを回す事があるのかと問われれば否だが。
古い同人誌も一部(ってのがアレだな)捨てました。
昔自分が作ったペーパーも捨てました。
……こんだけ捨ててもまだオタク臭たっぷりの部屋なのは何故だろう。

服も幾らか処分しましたが、そもそも私は古い服を捨てられない性質なので(良く言えば物持ちが良い)昔の服でも平気で残っています。だってカセットテープはもう聞かないけど服はまだ着られるし!(笑)
先日職場で先輩方とお話していた時、
「FITSさんて学生時代からあんまり体型変わってないでしょ」
「そうでもないですけど」
「高校生ぐらいに着てた服とかまだ着られるでしょ」
「……てゆーか私、家では未だに中学生の時の服とか着てますけど…」
「ええ!?」
…などというやり取りで先輩ビビらせました。すいません成長のない奴で。
正確に言えば学生時代終盤にじりじりと太り続け、大学生時代をピークにまた少しずつ落ち始め、現在中〜高校生時代ぐらいまで戻ったという変遷がありますが。
ちなみに未だに着ている中坊時代の服とはショタコンのお兄さん推奨の股下5cm半ズボン(その筋の人に言わせると、裾丈股下5cm以内のものしか半ズボンとは認められないらしい。ハーフパンツは邪道らしい)です。私が穿いてる時点でショタでも何でもないが。
……さすがにそれで外には出ないけど、それにしたってこの年の女がする格好ではないだろう。とは思う。
いいじゃん日記にでも書かない限り他人にはわからないんだからさあ!(じゃあ書くな)

……「年相応」って何だろう。



2003年09月13日(土)
モテモテv

地元でカードの大会がありました。私はばっちりお仕事でしたが、お馴染みのメンバーが大会後も残って遊んでいるという情報が入ったので仕事帰りに寄ってみました。
私が到着するなり某さんが仰いました。
「ああ、台風が来た」
……あのー、私招かれざる客なのでしょうか。
なんだよなんだよ人が一日働いて来た後にそんな言い方しなくたっていいじゃないかー! せっかく一部の人にカードのおみやげ持って来たのにー。
思えばカード関係者で私の登場を喜んでくれた事があるのは一部の女性だけという気がします。…いや、女性にだけ歓迎されているならそれでいいのか。

ま、いいとして。

何だか最近その周囲はネタ人間の集まりだのネタ合わせだのと言われているのですが(主に本人達に)、さすがに公衆の面前であるファーストフードの店内で、男同士で抱き付いたり内緒話したりそれを指して大声で「ホモ」と言ったりはどうなんでしょう(笑)。内緒話に関してとある人が「今耳にキスしただろー!」と言った時に後ろの席の人達が嫌な視線をこちらに投げるのを見てしまいました。ごめんなさい見知らぬお兄さん方、ただの冗談ですので、仲間内の後味悪いジョークですので、あまり本気になさらず軽く流しておいて下さい。「FITSさん(その場にいた中で唯一の女性)がいなかったら本当にホモ集団だと思われるよね」の声に思わず離席しようかと思ってしまった私です。
……いや、あえて私がここで追求する事もあるまい。

ところで参加メンバーにはネット日記を付けている人も多かったのですが、その中の一人が最近書いた「友達はこの夏、一晩限りの恋人を探すのを目標に海でナンパ三昧で、無事何度か成功させたらしい」というネタに対してある人(その場にはいない、我々共通のカード繋がりの知人)から「その秘訣を伝授して欲しい」というような反応が届いたらしいです。
…ま、一晩限り云々について私が突っ込んでも仕方ないので、そういう事なら私から少しだけ。
・下手な鉄砲を数打たず、いかにも引っかかりそうな子しか狙わない
・手ごたえがなかったら潔く引く
・瑣末な範囲で選り好みしない(もしくはしても顔に出さない)
…軽い付き合いが目的のナンパなら、これだけで成功率は上がると思います。全くの個人的意見ですが。
ああ、あと「一度や二度の失敗にめげない」も入れるといいかも。

実際、モテる奴とそうでない奴の決定的な違いって別に容姿や性格や財力ではなく、「目の前の相手に脈があるかどうかを的確に見極められる眼力」という気がするんですが……私の考えは偏執的でしょうか。
ま、いわゆる「モテるタイプ」はムカついて嫌だという女もいるので、その辺はそれぞれ。適当に頑張って下さい。


……それにしても昨日の日記の「夢で泣いた話」を聞いた人から、今朝方メールが。
「昨日はいい夢見れましたか?」
――…なんかもうオレに惚れろと言わんばかりのメッセージという気がするのは私だけですか(笑)。うわー弱ってる時にこんなメールもらったら危ないではないですか。思わず何の脈絡もなく「○○さん大好きです」と返してしまいました(返すな)。
ああ、この人がモテるのは良くわかるわ……難を言うなら同性からモテるとこしか見た事ないけど(笑)。
ちなみに昨日の夢は覚えてませんでした。そんなもの。



2003年09月12日(金)
なみだ〜

夢を見て泣きました。
夢で泣いたのは実は初めてではないけど、夢の中で泣き目が覚めたら寝ながら泣いていて、更に起きてから改めて泣いたのは生まれて初めてでした。一体お前はどんな夢を見たらそこまで泣けるのかと客観的には思います。
泣いた要因についてはマジなので(つーかネタにならんので)割愛するとして、ちゃんとその夢の一端に「職場のあまり親しくない女性と自分が結婚する設定になっていた」という私らしいオチはついていたのですが。…だから一体お前はどうすればその夢で泣けるのか。
夢の中って主観が全てだから、その時は突っ込むべき矛盾とかに気付かないんだよねえ(笑)。

それにしても最近涙腺が弛んでいる気が。当日日記に書きそびれましたが、先日免許の更新の際講習と称して見せられた「悲しみは消えない」という映画(飲酒運転で人を轢き殺してしまった主人公が追い詰められ人生の街道を転落して行くというストーリーで、「うっかり交通事故なんか起こしてしまったらこんな悲惨な目に遭いますよ〜皆さん安全運転しましょうね〜」という趣旨のドラマ)で泣きそうになっていたのは私です。何がそんなにと言われるとアレだけどテーマソングがさだまさしの「償い」だし(笑)。一人で泣いてるのは恥ずかしいので我慢しましたが。

まあしかし泣ける時には泣いとくべきという気もします。大人になると泣いて良い時が極端に少なくなる上、女は人前で泣いてはいかんという持論があるので。
そんな事を随分前に知人に漏らしたら「逆じゃないの?」とか言われましたが。
「男と女が一対一で向かい合っていたら女は泣いてはいけないのですよ」
「何故ですか」
「涙は女の武器と言うでしょう。凶器攻撃は反則負けです」
「なるほど」
…というやり取りで納得してもらいました。そんな事言ってる女も少数派な気もしますが。

つーかそれ以前に、大人の女性は外で泣くと化粧が落ちて大変な事態になったりするから、そうそう泣けないのですよ(笑)。



2003年09月11日(木)
おやすみ

本日は何もネタがありませんでした。


2003年09月10日(水)
小ネタ

テレビを見ていたら、何かの番組でレポーターらしい若い女の子が「さあ、やって来ましたおしゃれな街・代官山!」とか叫んでました。
……別に代官山の洒落具合をどうこう言う気はないけれども、「おしゃれな」と枕詞が付いた途端におしゃれな雰囲気が霧散するのは何故だろう。
「ナウなヤングにバカ受け!」というネタに近しいものがある気がするのですが。

シフトの都合でいつもより2時間早く出勤したら、職場の先輩(2回りくらい上)に「良く起きられたわね〜、えらいえらい」と褒められました。
……あ…ありがとうございます……。別に私がいつも遅刻ギリギリだとかいう訳では全くないのですが。
そりゃ確かに低血圧だけどさ。

いつものように知人のネット日記を見に行ったら、その人の考えがあまりにも私のそれと酷似(と言うより同調)していて笑いました。部分的とは言え、人間心理に対する概念的な思想がこんなにも一致する人も珍しい。
また機会があったら膝を交えて話したいものです。

友人をモデルにした主人公のネット小説を掘り当て、読みました。
……えっらい好みだったんですが、この感想は本人に送っても良いのでしょうか。



2003年09月09日(火)
よこはまでーと2

学生時代のロリコンな友人と横浜でデートでした。今年初めて会う彼に、前回(昨年末)会った時に借りた250円を返しました。
「……貸してたっけ?」
「うん。…名目は聞くなよ、私も覚えてないんだから」
……大概いい加減な金銭感覚です。しかし結局夕食の支払いで小銭の足りない分200円負けてもらったので、実は全然返していないという説も。

二人で楽しくお茶をしていると、相手の携帯に何やらメール着信が。
「……『早く会社やめろ』ってメールが来た」
「…? お友達?」
「うん、今年入社して5月にリストラされた奴」
「…そりゃまた難儀な事で」
「只今絶賛引きこもり中」
「……誰が絶賛してんの」
「本人が」
……。そうか、本人が……そりゃそうだ。
その後もその人からは何度もメールが入り、終いには
『魔女っ子モエたん萌え?』
………。
「…モエたんって何? 今そーいうアニメでもやってんの?」
「いや、多分彼の心の中に存在するオリジナル魔女っ子だと思う」
あー、私の中にいるまいちゃんみたいなもんか…。
……たとえが嫌だ。
「……ねえ、人のお友達捕まえてこういう事言うのも失礼だけどさ…」
「? なに?」
「…この人、暇なの?」
「そりゃもう絶賛引きこもり中だから」
……そうですね。てかもういいからそのネタ。
話題に事欠かない楽しいお茶の時間でした。どうもありがとうお友達。

ところで私的本日の一番のお楽しみ話題は「5月に親の勧めでお見合いした相手とはどうなってるの?」でしたが、別段どうという事もなく進んだ訳でもなければ後退した訳でもない曖昧な状況で停滞しているらしいです。……期待を裏切らない友人で嬉しいよ!
一応普通に働いて人並みの定収入があって常識的な範囲に真面目でそこそこ爽やかなお兄さんですが、何分本人に恋愛及びそれに類する異性関係に対しての意欲が希薄なもので、なかなか私に楽しい話題(この場合恋愛沙汰)を提供してくれない困った友人なのでした。
「てゆーかそのお見合い相手ってどんな人だったの?」
「うーん……普通かな」
「良くも悪くも普通?」
「いや、良くも悪くもないから普通なんだよ」
「……。デートとかしてるの」
「いや、地元(注:彼は地方出身者で、お見合いは実家で行われたらしい)の人だから、実際会ったのは3回だけ」
「…どんな感じ?」
「……会話が続かなくて…」
――…そうか。
思わず「でも私の知る限り寡黙とか話題が乏しいとかいう男ではないんだけどなー」とか思ってしまいましたが、考えてみれば私と彼の間でやり取りされる会話というのは、幼女がどうだのスクール水着がどうだのと犯罪じみた話題ばかり。それらの話題を封印したとして、一体彼に何が喋れるのかというと私もこれといって思い付きません。
「…だからFITSさんと会ってる方が楽でいいんだけど」
――いや待て、その楽さを彼女に求めるな(笑)。
しかしその後「そういった特殊な趣味はやはり早めに明かした方がいいのか、それとも隠し通すべきなのか」などと結構真面目に相談されてしまい、こちらも真面目に考えてみたりしました。この場合のお付き合いは一応「結婚を前提に」という奴なので、そうすると一生の問題な訳だし。
私の結論としてはやはり一生隠し通すのは無理が生じるので、そういった側面も全て打ち明けて受け入れてもらえるような人を選ぶべきだと思うのですが。もっとも「私はロリコンで自宅にフリルのエプロンやスクール水着や18禁ゲームキャラの等身大パネルを持っているんです」などと告白して受け入れてくれるような女性が全体の割合としてどのくらいなのかは私の知った事ではないけれど(笑)。
……や、まあ根性入れて妻になる女性には一切を隠し通す覚悟で結婚するという選択もあるけどね……犯罪的な話は今まで通り私が聞いてやるからさ(笑)。

あれこれ話題を移すうちに、彼のお友達が彼をモデルにしたオリキャラの小説をネットで公開しているネタを聞き出し。
「……うっわ読みたい。アドレス教えて」
「勘弁して下さい」
「いーじゃん教えて〜」
「……つーか『○○○○』(彼の本名)で検索すれば見付かるんだけどね」
……それは閲覧許可されたと思っていいのよね?
つーかお友達、モデルにするのはともかく、せめて名前ぐらいは捻ってやって下さい(笑)。彼は会社で良くありがちな「無差別名前検索」(大手検索サイトなどで身近な人名をキーワードに検索をかける遊び。こういう事があるからゆめゆめ趣味サイトなどで見えないところであっても自分の本名などは記載してはならない)で見事その小説のページがヒットして、大変寿命が縮んだらしいですよ?
ちなみに内容は、地方出身者で平凡な新卒サラリーマンである主人公がある日家に帰ると親の決めた許婚が押しかけ女房してたとか、主人公をパパと呼び許婚の少女をママと呼ぶ謎の幼女が出て来るとか、結果的に主人公の暮らす小さなアパートで繰り広げられる三角関係の話になるとか、そんな感じらしいです。……うわー読みたい(笑)。
明日にでも探してみようと思います。


ところで関係ありませんが、帰り道でメールしていたら昨日フルに充電したはずの携帯の電池が帰宅を待たずに切れました(ちなみに地下などの電波圏外地域には侵入していない)。
……一体私はたった一日で力尽きるほどのどんな重労働を携帯に強いたと言うのか。それともやり取りしているメールの内容に多大なる疲弊を余儀なくされたとでも言うのか。



2003年09月08日(月)
ねむねむ〜

職場で割と真面目にお仕事していると、先輩がやって来る。
「…ここ、寒くない?」
「そうですか〜?」
「……FITSさん、私が『暑いね〜』って言ってる時も『そうですか?』だったよね」
「…そうでしたっけ」
「…こう言っちゃ何だけどさ、FITSさんて変温動物みたいだね」
……私は爬虫類ですか。むしろ両生類ですか。
いや別に仕事中にわざわざ不快を訴えるほどには辛くないというだけであって、私だって暑い時は暑いし寒い時は寒いです先輩(笑)。プライベートだったら「さむい〜さむいよ〜」と駄々こねてるでしょうが。
お仕事中は瑣末な悪環境くらいでガタガタ言わない。だって大人だし!
……や、ここを見る身近な人達が何と言うかは知らないけど(笑)、職場ではちゃんと精神年齢と実年齢統一してますから…。

ところで明日は半年以上ぶりに会う友人とデートの予定。例によって今日の今日まで全く予定が決まっていないので、仕事明けに「明日どうする?」とメール。
…が、ちんたらやり取りしてる間に別の知人から別件メールが入り、しかも重要度で行くとそちらの方がはるかに高い(当社比8倍くらい)。その関連で更に別の人とのやり取りも加わって、3人と同時にメールをする羽目に。ちなみにその時私はまた別の知人達と一緒にいたんだが(笑)、さすがにそちらのお喋りとの同時進行は不可能。
あの人に返信メールを書いている間にこの人からのメールを受信、送信し終えてこの人の受信メールを読んでいると今度はその人からのメールが。段々追いつかなくなり終いには最初にやり取りしていた友人に対して「お前とメールしている場合じゃないんだ私はー!!」などと思う始末。そもそも自分からメール投げたんだろーが(笑)。
…何だか、色々大変らしいです。

その関係で色々思うところあって、夜になってからとある人に電話。「丁度寝るところだった」という人を寝しなに捕まえて私が吹っ掛けた長電話は、どうも喧嘩腰な討論に終結した気がします…。
……ごめんなさいごめんなさい明日の用事を控えた人に睡眠時間を削らせてまで付き合わせる話題では全くありませんでした。明日になったら謝罪メールを送ろうと思いますが、とりあえずは就寝前に日記懺悔。
と、ゆー訳で現在深夜3時半。
寝ます。



2003年09月07日(日)
発掘作業

君が疲れている時
何かに傷付いている時
癒したい と言うのは簡単だけど

そんな力もない事を
それだけは知っている僕は
今も空に向かって
莫迦みたいに叫んでる

君が好きです 君が好きです
気持ちだけ飛んで行く

届かなくていい とは思わない
有り得ないはずの可能性が
それでもゼロでない事を頼りに祈ってる

言葉は言葉でしかない
思いは思いでしかない
僕の勝手な声が 君の力に成り得ない事
わかっていて それでも

今はただ呟いてる
君が好きだよ 小さな声で
君の代わりに手頃なものがなくて
枕なんか抱きかかえたりしながら

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

深夜に唐突〜。明日の朝には書き込み後悔している可能性も大(笑)。
どうにも行き場がないので居所求めて流れ着きました。

……えーとちなみに好きは恋愛感情ではないので、念のため。
ツッコミは受けますが(笑)。

PASSWORD [ 2003/6/21(土) 01:47:53 ]


(以上、数ヶ月前に知人サイト掲示板に書き込んだものをそのまま)

…突然こんなものが出て来ました。何か思うところあって書き散らしたらしいですが、自分のサイトでは上手い表現の場がないまま知人のところ(創作に対する討論・批評の場として確立し得る掲示板)に押し入り、当時のコメント通り翌朝に後悔して削除してしまったので(笑)ともすると件の掲示板管理者も初耳かも知れません。
色々あったらしいです。



2003年09月06日(土)
バランサー

職場で、今年の5月に出産した先輩に息子さんの写真を見せて頂きました。
……かわい〜っ!! ママの容姿から容易に想像はついていたがやはりかわいいぞ○○くん!! 是非一度生で(生ゆーな)お会いしたいものです。
職場の連絡棚に「すごくかわいいので見てくださいv」なるメッセージ付きでミニアルバムを置いておいた先輩自身がものすごくかわいくて個人的にはほくほくでした。


話はすっ飛びますが、先日本屋で資格試験関係の本を立ち読みしたら公務員の適性として「バランス感覚に溢れている」というのがありました。溢れている時点でバランス崩れてるんじゃないかという気もしますがそれはそれとして。
本日某所で遭遇した知人の公務員にそれを伝えたところ、「当然ですよバランス感覚駄々漏れですよ」と胸を張られました。ちなみに駄々とは粗悪の強調であり、この場合無意味且つ傍迷惑に件の感覚が溢れ出ているという意味ではないかと思います。多分。
話題がそれで終結したので、立ち読み時に同行者が呟いていた「バランス感覚に溢れている代わりに世間からあぶれているんだよ」とか何とかの台詞は告げ口しないでおいてあげました。ここに書いたら当人に言ったも同然だが。

……いずれにしても私の周囲の人間はその人で「公務員」を測っている感があるので、ひょっとしたら一般におけるそれの意味合いとは大分ズレているのではとも思います。



2003年09月05日(金)
ぐだぐだ

丸一日寝てました。
携帯アラームで起こされるも昼頃までベッドの上で過ごし、ごはん食べて少しだけ活動して、午後からまた昼寝して起きたら夕飯で(以下略)。……一体こんな自堕落な一日を過ごして良いものか。やはり昨日はいい年してはしゃぎすぎではなかったのか。私の精神年齢はともすると幼児並ですが、体は正真正銘××(思春期以上更年期未満の女性の年齢層を表す単語)ですからねえ。
…あ、でも夕飯の後トラキアはやりました(笑)。

そーゆー事で午後活動中の時間に知人から「カラオケ行きたい」なるメールが入った時も、「私も行きたいです〜」とは返したものの「むしろ今日!」と叫ぶ元気はありませんでした。そうこうするうちにその方は自分一人で歌いに行ったらしいです。お付き合い出来なくて申し訳ない。
それにしても私も割と普通にやりますが、一人でカラオケに行くというのは一般的に珍しい行為でしょうか。


ところで妹の留守を狙ってプレイを続けるトラキアは今ようやく7章ですが、ごめんなさい結局ダルシンは使っておりません。次の章でも余裕で出撃出来そうです。
レベル的にはナンナが1番、次いでアスベル・リーフ。普通かどうかは良くわかりません。
6章で3回くらいリセットしたので時間食いました。ガルザスが自軍到達までに2回も再行動した上に、最後に残ったリーフに流星剣→リーフ奇跡の7連続回避(フィンの生霊でも取り憑いたか)→更に再行動+流星剣などと悪魔の活躍をしてくれたので、あと1ターンというところでやり直しになったりしました。…お父様敵軍にいる間は出来ればもう少し控えめに。
ちなみに私は今のとこカリンとアスベルだけがかわいいです。



2003年09月04日(木)
満喫夢王国

そんな訳で鼠の住む王国へ遊びに行って来ました。何をどう血迷ったか鞄の中にぬいぐるみが忍んでいたりしましたが(主に同行者へのネタのため)、アトラクションで乗り合わせた子供の気を引いたりするのに割と役立ちました。ぐずっている子供を泣き止ませたのはえらいぞぬいぐるみ。

朝っぱらから雨がぱらついたせいか(昼には晴れたが)王国内は空いており、12のアトラクションで遊び倒しました。このテーマパークでこんなに頑張って遊んだのは子供の頃以来です(私はランドで3つ、シーで4つという最少体験遊戯数の記録を持ちます。あとはお茶したりして時間を潰しました)。楽しかったけどものすごく疲れました。
朝とりあえず直行した大雷山(違)でいきなり15分待ちの表示だったのを始め、あっちで10分こっちで5分、ひどいのになると待ち時間なし。込んでいる時は待ち2時間超のアトラクションも出るこの遊園地ではそれぞれ客を並ばせるスペースが確保されているのですが、それらが全く無駄になっている本日の空き具合。私はここで列が直線になっているのを初めて見たよ(笑)。

ちなみに私のおすすめは何と言ってもジャングルクルーズです。ジャングルの川を模した水路の上を小さな船でゆっくりと巡るだけのアトラクションですが、何がいいって船に同乗してくれるガイド役のスタッフが実にいい。
周囲の景色を案内し説明しつつ、笑いを取り、アクションをし、作り物のワニに「うわあワニだあ! 危な〜い!」と叫んでみたり「わああ! 滝に突っ込む! みんな伏せて、伏せて〜!!」と慌ててみたり、最初っから最後までハイテンションな仕事振りを要求される彼らの輝いていること。生半可な職業意識では務められません。
このガイドはしっかりマニュアルがあるらしく、いつ乗っても彼らのする説明・アクション・飛ばすギャグの内容やタイミングまでぴったり同じなのですが、それだけにそれらをいかにノリ良くこなしてくれるかは非常に当たり外れの大きいところです。いまいち照れの残っている人はノリきれていなかったりして、確かにご苦労様とは思うけど仮にもディズニーのスタッフを名乗るならやはりプロフェッショナルとしての評価は厳しいものです。
そういう意味で今回のお兄さんは当たりでした。ノリノリで仕事をこなした挙句アドリブまで飛ばして来る男前っぷり。いいもの見せてもらいました。ありがとうございます。

今日は子供もたくさんいて幸せでした。そもそもディズニーに行こうという話になった時海か国かの二択があったのですが、「ランドの方が家族向けで子供が多いだろう」という私の思惑の下後者が選択されたのでした。既に夏休みは終わっているので未就学児童を連れた若い親子連れが多かったです。ほくほくv
しかし意外と、笑顔の子よりも不満顔(子供は10分の待ち時間でも長い)・泣き顔(アトラクションで暗闇になると泣き出す幼児多し)・寝顔(ベビーカーの子は午後ほとんど寝ていた)の子の方が目に付いたのは気のせいだろうか……。苦労して連れて来ても、大人の期待するほどには子供は手放しで喜んでくれていないかも知れないなあ。
お父さんお母さん、お疲れ様です。

ところで今日王国内で、友人からメールを受けました。以前から一緒にごはん食べに行こうという約束はあったのですが。
「明日仕事休めるかも」
……何故そんな唐突なんだ。前日にいきなり誘われたってこっちにも都合ってもんがあるだろう。
いや確かに明日も私は休みだが……特にこれといった予定はないが。
しかし。
「ごめん明日先約あるんだけど」
…無理です、今日一日遊び倒すつもりなのに明日も出掛けるような元気はきっと私にはありません。勘弁して下さい。
……しかし考えてみれば正直に断っても良かった気もするけどね。



2003年09月03日(水)
鼠男の住まう国

職場で「明日はディズニーに行くんです〜v」と言ったら(毎度注釈付きますが私は職場では非常に大人しく猫被って過ごしてます)先輩に「いいな〜」と大分本気で羨ましがられました。
しかし。
「…あれ、でも確かついこの間行ってたじゃないですか」
「え〜、でもお母さんとだし。お母さんと行ってもつまんないんだよね〜」
「そんな…。だったらどうしてお友達とかと行かなかったんですか」
「いや〜、思い立ったの突然だったから。なんか夜急激にディズニー行きたくなって、どーしても我慢できなくて『お母さん明日行こう!』って言っちゃったんだよね〜」
……前日企画ですか。そりゃ他人を誘う暇はないわ。
つーかあの大掛かりなテーマパークはそんなに唐突に思い付いて行くものなんですか。少なくとも私は大分前から行きたい行きたいと騒いでいて、ようやく実現したイベントなんですが。
まあ人それぞれだけど……こーいうのってアレかしら、衝動買いならぬ衝動遊戯とでも言うのかしら。

そんな訳で今日は早く寝るつもりです。
おやすみなさい。



2003年09月02日(火)
写真付き身分証

免許の更新に行きました。いつの間にか誕生日の1ヶ月後まで有効という事になっていたらしいですが、それにしたってあと10日がリミットです。夜知人に報告したら「まだ行ってなかったのか」と言われました。ええ遊んでました。

待ち時間が長くて暇なので知人にカード遊びのデッキレシピ(しかも他人のもの)など送りつつ。お相手から「FITSさんと○○(共通のカード仲間)のデッキを足して2で割ったようなのを…」などと返信が来たので「それはつまりオイフェとサークレットのコラボレーションですか?」と送ったら、「コラーゲン?」というタイトルで「コラボレーションの意味がわからない(略)」なるメールが届きました。
…違います〜、コラボレーションはコラーゲンじゃないです〜、コラーゲンはお肌に良いのです〜、コラボレーションは社団法人です〜(それも違)。
いざ聞かれると上手く説明出来なかったので「合体とかいう意味で悪と戦う際に使います」と適当吹かしておきましたが(吹くな)後から英和辞典を見てみたらどうやら「合作」というのが本来の意味らしいです。…まあ当たらずと言えども遠からず。だよね?

ちなみに試験場のある駅には私は免許の取得関連以外で訪れた事はありません。つーか他に何かあるのだろうか。
て事で帰路では順当に乗る電車を間違え、大分遠回りで地元まで戻って来ました。方向音痴の私が迷うのは良くある事ですが、電車を乗り間違えるミスは久し振り。いや単に随分長いことお馴染みの駅以外利用してなかったというだけですが。
帰り道は行きの1.5倍ぐらい電車賃かかりましたが、無事戻れたので良し。


ところで夜になってある人にメールしたら送った直後にその人からメール受信したので、「うっわ返信早っ」とか思ったら全然関係ない内容でした(笑)。どうやら双方ほぼ同時にメールを打っていたらしいです……気が合うというか何というか。この人時々驚くほどタイミングがいいので思わずどこかで見張られてるのかとびくびくしてしまいます。
まあいつもタイミング悪い奴よりはずっといいけど…(笑)。