股・戯れ言


BBS

地味渋日本縦断帰り、ボーナス付き

22日からの大阪→和歌山→東京→新潟→東京という地味渋日本縦断(横断?)旅が本日(26日)終了いたしました。帰ってきたどー。

かつてもいわき→岩手→山形だとか、岩手→秋田→酒田→山形→仙台だとか山形→秋田→青森だとか無謀な出張はしてきましたが(しかも全部冬。雪降りまくり)、今回はさすがに疲れた。あまりに疲れて、新潟駅でついついスヌーピーのぬいぐるみを買ってしまった程。癒されたぜ。酒こぼしちゃって日本酒臭くなっちゃったけど。
寄る年波には勝てないと言うことか。ってのは大げさで、和歌山から戻ってきてそのままオールナイトのイベントでDJやってそのまま朝からバスで新潟行ったてのがでかい。バスの中で爆睡したけど、それが仇となって風邪引いた。

出演させていただいたマッハトリガーは漢なイベントで、皆さん男気溢れる選曲。私もwell歌夢の時よりコア寄りな選曲をしました。しかしマイナースレッドとかかけるもんじゃないね。曲が1分以下だからDJは大変だ。しかも選曲していかなかったからアタフタしましたわ。
セットリスト

Suspect Device / Stiff Little Fingers
ふざけるんじゃねえ / 頭脳警察
Stand Up / Minor Threat
herpless / Sugar
Winn Coma / Boss hog
Fool for you / ルースターズ
ビル風の向こう / Herish
Merchandise / Fugazi
Disconnected / Face to Face
Digging the Grave /Faith No More
Seventeen / Forword Russia
Concrete Jungle / The Specials

普段とあまり変わらない気もしますな。かけたかったCDをほとんど忘れた罠。
というわけでそれらは次回のwell歌夢でかけるとしよう。
ちなみに次回のwell歌夢は金沢から帰ってきてやる感じですわ。翌日は茨城だってさ。
なんか最近DJやる時は必ず遠方から帰ってきて、というパターンだな。前回のwell歌夢は沖縄から帰ってきたその足で渋谷に向かったし。まあ体力とフットワークの軽さだけが取り柄ですので。


ちなみに大阪では「かなしいうわさ」の石井さんとオバタ君と呑みました。朝までお付き合いしてくださってありがとう。味園という濃いビルでCKBやブルースやハウスやらを聴きながらいろいろな話ができてよかった。刺激的であったよ。いろいろやっていきましょうぜ。しかし明け方に串揚げを食べたのは胃が痺れた。
和歌山では呑まなかったなー、いや、呑めなかった。店が殆ど開いてなかった。
ロックDJイベントが毎週木曜日やっているというバーの情報を入手したので大雨の中向かったのだが、「今日はやってないんですよー」と言われてがっくし。ラーメン食っただけで終了。
新潟でも風邪引いたので飲めなかった。ラーメン屋でビール飲んだ時に体が拒否反応を起こしたから。まあ、今日帰ってくる前に寿司食って日本酒飲んだけどさ。新幹線の中でもワンカップ飲んだけどさ。風邪引いてるんだかなんなんだかようわからん。


で、今週末も出張なのです。金沢。
実は金沢は初めて行くので楽しみであります。
金沢といえばコアな映画上映をよくやっているイメージがあるのだけど、ちょっと調べたら毎日やっているわけではないのか。
新潟も予想をはるかに上回る寒さであったので、金沢も寒いんだろうな。しかも金沢での仕事はまたまた工場だからたまんねえ。
あたい、本格的な風邪引いてる場合じゃないのヨ!



最後に。
先日、某サイトにファンレターならぬファンメール(の、ようなもの)を送ったのです。ファンレターを送ったというのは初めての経験だなあ。以前、アメリカの某ミュージシャンに送ろうとしたけど、「やっぱ気の利いたこと書けないわ(英語だし)」と断念したんだった。
(ここ参照→http://www.enpitu.ne.jp/usr5/bin/day?id=54856&pg=20050313)

しかし今回は書いた。送った。やっぱり気の利いたことは書けなかったが、「気の利いたことなんか書けないんだよ!処女なのに経験豊富みたいな演出しなくていいんだよ!」と言い聞かせ、思いの丈を暑苦しく送ってしもうた。


そしたらお返事というかコメントがそのサイトに載っておりました。
キャーキャーキャー!
新潟で見たのですが、思わず声上げそうになっちゃったよ客先で。
地味出張をしている私にとっては神からのプレゼントかと。いや、ファンレターの壁を乗り越えたからなんだが。
壁の乗り越え方のアドヴァイスをいただいて、もう感無量。
しかもこの日記も読んでくださったようで

「これから寒くなります。現場労働にはドカジャンとホッカイロは必需品です。お体大切に。」

というお言葉が!
キャーキャーキャーキャーキャー!
ホッカイロは思いつきませんでしたわ。今まで冬の青森や秋田、山形で作業したことあったけどカイロは一回も使ったことなかった!なぜならだいたい前日呑み過ぎて体あったまってた(=酒抜けてなかった)から!すんばらしいアドヴァイス。ああホント風邪引いてる場合じゃない。気合で治してやらあ。
もうこれからは現場しか行かないくらいの所存ジョンゾーン。データセンターなんか行ってられっか。

読んでいただけてるかわかりませんが、どうもありがとうございます!
まだまだ全国行脚は続いておるのですよね。
私もこの程度の地味渋日本縦断でへばっている場合じゃないな。
和歌山出張が一日ずれていたら大阪行けたんだけどなあ・・・!(DJだったから無理だが)
今日滋賀出張行ってたら行けてたんだけどなぁ・・・!(新潟→滋賀はさすがにヘヴィーだが)

そして本業のほうも期待しておりますよ!早く見たい!!



追記(というか自分メモ)
・エンケンBOX1月発売て!!!
エンケン実況録音大全集1968-1977(DVD付) [Limited Edition]
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000JRYPZ0?ie=UTF8&tag=tatarunote-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B000JRYPZ0
買わねば。買わなければ。

・「ストップ・メイキング・センス」の日本最終上映@バウスシアター行き逃した!しまったあああああ!
 と、思ったら、ユーロスペースで30日まで上映だった!行かないと!
 ちなみに「真夏の夜のジャズ」日本最終上映も30日までだ。急がねば。
2006年11月26日(日)

とびきりの映画監督に会ってきた その2

2日後。
大雨にもめげずにタワレコ渋谷へ。
10月15日から始まった石井聰亙DVD-BOX発売関連イベントの東京におけるグランドフィナーレであるインストアイベント(サイン会)に行ってきました。
私はBOXをこの日のために、5000円引きのアマゾンではなく定価(25000円)のタワレコ渋谷店で買ったのだよ!サイン会およびインストアイベント参加のためだけに! 今までさんざんイベント足運んだけど、いつもサイン会になるとサーっと帰っていたのだよ!「私には渋谷がある」と言い聞かせておったのだよ!

しかし大急ぎで会場に向かっているうちにイベント参加券を失くすというマヌケぶり。
何やってんだ俺!
タワレコの店員に
「現物は持ってきたんですけど券なくしました!でもサイン欲しいっす!間違いなく渋谷店で買いましたから!一緒に映画の本も買いましたから!」
とノイローゼ気味にゴリ押ししたら、
「レシートがあればいいんですけど・・・」
と言われる。
レシート。
そんなのとっくに失くしたワイと思いながら財布を漁ると・・


アッタ━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━!!!!


財布の中身をなかなか捨てない人やっててよかった。
そんなわけでレシート持参で参加。参加券1枚につき2人入場可であった(参加券ではなくレシートだが)のでみやらさんも一緒に入場いたしました。 そういやこの3日間みやらさんと毎日顔合わせてたな。そして土曜も「監督」と呼ばれる人に会ったんだった。二村さんだけど。

この日のインストアイベントは石井聰亙監督、緒方明監督、スマイリー原島氏に加えて

・トークショー
ゲスト:山田辰夫、中島陽典
・スペシャルライブ
パンタ(新バンド・蜻蛉名義で)
・サイン会

なんで渋谷店で買ったのかって、このメンツを見れば一目瞭然だろうよ。「5000円分で山田辰夫を見に行くのだね!」と友人にも言われましたよ。
そしてその仁さんはえらく渋かった。もはやリーゼントでもないけれど、溢れる男気はすさまじかった。

「サンダーロードのことを聞かれるのが10年前はイヤでね・・・なんつうか、昔付き合ってた女が犯罪犯すたびに『元気してた?』って尋ねられる感じ」
「今はもう、付き合ってたのは事実だからいいかなって。俺も初めてだったしね」

という名言を飄々と吐いてらっしゃった。 兄貴はいつでも俺流だ。
パンタのライブは凄かったですよ。新バンド結成していたのね。カゲロウというバンドだそうですが。どこぞやのバンドと同じ名前ですな。
それはさておき、「ルイーズ」もよかったが、「つれなのふりや」に完全にやられました。俺の声が聞こえるか〜聞こえるぜえ!何年か前に頭脳警察の紙ジャケは集めたのにパンタ&ハルは持ってないんだよなー買っちゃおうかなBOXで。


で、最後にサイン会。
1ヶ月間追っかけ続けた人との対面に、緊張もMAXでわざわざBOX持って行ったのに敢えてTシャツ(シャッフルTシャツ。ちなみに色違いで2枚とも買った)にサインしてもらいました。
着ていたやつに。
「背中にお願いします!」と頼んだら、監督は非常に書きづらそうだった。しかし背中に石井聰亙が動かすペンの感触が・・・ ああ、こそばゆい。今まで味わったことのない感触だ・・・
まさにこの1ヶ月間のおっかけの集大成ですよ!
背中越しに
「お名前は?」
と尋ねられ、恥ずかしかったがここはひとつ、大勝負に出た。
「ヤツザキです」
みやらさん爆笑。笑っている顔が視界に飛び込んでくる。
監督の「ヤツザキさんですかぁ」という声も苦笑気味であった。
「どんな字で?」
「カタカナでお願いします!」
その時、監督が一体どんな顔をしていたのか、私には一生わからない。

興奮気味に
「私1ヶ月ずっと東京でやるイベントは行ってました!(多少誇張)」
と告げたら「でもDVDは渋谷で買ったんですか?」とお聞きしてくださった。「そうです。他のイベントは、渋谷でサイン貰うための辛抱だと思ってました」と言ったらありがとうと返してくださいました。もう恥ずかしいという感覚は通り越していたので「あの!ファンレター送りたいんですけど!」などと激恥なことを口走ったらご丁寧に送付先を教えてくださったのだった。何故か二回も握手してくださった。
私があまりに話すのを粘っていたのでみやらさんが笑っておった。
いやあ、5000円多く出してよかった。

何はともあれ、感無量でありますよ。
なんともいえない達成感。いい年こいて追っかけやってみてわかったことだが、そうか、おっかけって追っかけることに意味があるのだな。おっかけておっかけて、辿り着くという。追っかけていくうちにゴールがどこだかわからなくなってやめらんなくなったりするのだな。って、私もよく考えたらイベントに行ったきっかけは「池畑潤二が見たいから」だったわい。ゴールがいつの間にか変わってら。
しかしまあ、達成感があるので今後おっかけることはないかもしれない。次におっかけるのはその熱意とか熱気のほうにだ。次に辿り着かなきゃいけないのは、熱気をなんとかすることのほうだ。
この日記でもうざったいことを散々書いたがそれは全部本心だ。全部私のどうしようもないくらいの衝動だ。触発されて、衝動がもう爆発寸前であるよ。暴動起こるよそのうち。監督もこないだ新宿でのトークショーで言ってた

「このトークショー見に来る人は一人で来る人が多いね。一人で来る人はなんか熱いものを持っている人なんだろうね。そういう人たちの勢いとか熱いものが集まって、何かが起こるんよ。地殻変動というか。今は休火山の状態だけど必ず爆発するね」

て言葉は自分のことだと思ったが、まさにそんな感じだ。そんな感じにしたいものだ。いや、してやろうじゃねえの。



その後、興奮冷めやらぬ中会社行って機械設定しましたけどね。背中に石井監督のサイン背負いながら。背中にモンモンが入ったばりに強くなったような気分。
そして夜中の2時過ぎに大雨の中機械2台抱えながら家帰って、早朝には作業に出ましたけどね。
ちなみに月曜日はサンダーロードな街、京浜工業地帯の工場で作業でした。ブルーカラーの職人率100%の気合入りまくり現場。しかし客先からそんな現場だとは知らされていなかったのでヘルメット忘れて行ったら現場のオヤジに怒られました。貸してくれたけど。
足元はエンジニアブーツだったので何も言われなかったが。
隙間風ピューピューの現場で真剣にドカジャン欲しくなりました。作業着じゃ防げねえ。
ドカチンねえちゃん(現場でイイ顔のオヤジに「ねえちゃん」と呼ばれた)は今日も仕事がんばっとるよ。ここで収まるつもりはからきしねえけど。でも石井聰亙サイン(ヤツザキ様入り)があるから生きていけます。走っていけます。しばらくは。

しばらく、それは・・・先のことなんかわかんねえや。行けるとこまで。




そんなドカチンねえちゃんの先のわかっている限りの予定。告知アリ。
11月23日 和歌山(出張)
11月24日 帰京
       深夜 「マッハトリガーvol.6」にてDJ
11月25日 新潟(出張)
11月26日 帰京
11月27から30の間 どっかで茨城(出張)
12月1日  金沢(出張)
12月2日  帰京→都内のはじっこで作業
12月3日  再び金沢(出張)
12月4、5、6 金沢 
12月7日  帰京
12月10日 夜 「スナックwell歌夢4」開催

意味ワカンネくらい出張だらけでありますよ。
そんな間を縫ってDJをやりまする。
1つ目はサソリベイダーさん主催の「マッハトリガーvol.6」

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「マッハトリガー Vol.06」 【full metal rising】
2006.11.24 (FRI) 23:00 START 〜 ALL NIGHT!!
@BAR CHROME
http://chrome.shine.jp/
adv & door→¥2000/2D

DJ's
サソリベイダー
wheel
ナグモ
kenzo_ria
YUGO(PARTYHARD)

GUEST DJ's
tkd
ヤツザキ(スナックwell歌夢)

more info↓
http://www1.odn.ne.jp/~eno/info.html
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ハードコアでゴリゴリでメタルでロックンロールな漢のパーティであります。
とにかく硬派!銀次郎!
「LAZREZ」「皆殺しのマリア」などのロックマンガの原作のTKDさんと並んでいっちょまえにゲスト出演させていただきます。わしもいつものふにゃけた感じではなく硬派に行こうかと。
しかしもう今週末なのになんもしていない罠。和歌山で練るよー


そんで12月10日はわたくし主催のオルタナティブならぬオルタナ恥部DJ祭り「スナックwell歌夢4」ですわ。

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「スナックwell歌夢4」
12月10日(日曜日)
開店 18:00
閉店 22:00
場所:渋谷EdgeEnd(http://www.edgeend.com/)
チャージ:800円(1ドリンク+お通し)

DJ
山田参助(大阪)
急行(千葉)
みやら(沖縄)
れこすけ(岩手)
遠藤遊佐(長野)
僕素朴(埼玉)
ヤツザキ(東京)

日本シリーズまさかの延長戦30分一試合
オカモト(中日)VSるっぱ(日ハム)
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過去3回「酒蔵社長」「ストリッパー」「現役軍人」「サブカル女実業家」「世界にHAMEDORIと紹介されたAVライター」「フジロック出演アーティスト」などなどが出演しましたが、今回も強力でありますよ。
今回のゲストは

・ゲイ漫画家
・ロフトプラスワンの名物司会者
・AVメーカープロデューサー
・全裸系レコードコレクター

という顔ぶれであります。誰が誰だかさっぱりわからんしよう知らないという方もとりあえず客としてくればカオスに巻き込まれること必至。私はいろんな人を巻き込んでわけがわからない熱気が発生させたいのです。皆で熱気の渦を作る場を作ったまでだ。わけわからない熱気を発生させるのは、その場にいる全員だ。

どちらのイベントも是非来てくださいませ。
2006年11月21日(火)

とびきりの映画監督に会いにいってきた その1

先週の強烈2連発。

まず、渋谷に「映画監督って何だ」を見に行く。映画監督協会創立70周年記念の映画だそうで、出演者の9割以上が「職業:映画監督」による映画。2週間限定レイトショー公開であったが、日替わりで映画監督のトークショーがあり、そのメンツがなかなか豪華でした。

11/4(土)山田洋次&林海象 
11/5(日)佐藤真&林海象 
11/6(月)孫家邦(映画プロデューサー)&阪本順治&望月六郎 
11/7(火)佐野史郎&林海象 
11/8(水)山本晋也&壇雄二 
11/9(木)高橋伴明&福岡芳穂 
11/10(金)伊藤俊也&高橋伴明 
11/11(土)崔洋一&山本起也 
11/12(日)石井聰亙&緒方明 
11/13(月)西岡琢也(シナリオライター)&林海象&茅場和興 
11/14(火)成田裕介&小水一男 
11/15(水)宇崎竜童&山本起也 
11/16(木)森重晃(映画プロデューサー)&緒方明&北川篤也 
11/17(金)伊藤俊也&黒沢清 ほか多数

目下石井聰亙おっかけ中である私は12日の回に行くつもりであったのだが、12日は糞障害の仕事(オールナイト)のため行けず。なんだよオイ、だったら阪本順治の日に行っていたよ!と思ったが時、すでに遅し。しかも13日から16日まではなんやかんやと忙しかったので、結局足を運べたのは千秋楽の17日金曜日でした。
千秋楽なのだから激混み必至であることはわかっていたのだが、どうしても仕事が終わらなくて走って走って辿り着いたのは開演5分前。同行のみやらさんが先にチケット買っておいてくれてよかった。ゼイゼイ言いながら館内に入ると、思った通り満席なのであった。
なんとか席を見つけるも別々の席だし、端っこも端っこで見づらいことこのうえない。まあしょうがない。
肝心の映画の内容は、現在の日本は法律によって「映画の著作権は映画製作者にある」と定められており、映画監督には著作権がないという由々しき事態と映画監督協会は闘っていますと宣伝するプロパガンダ映画。プロパガンダなんて言葉をきくと非常に堅苦しいが、監督たちが寸劇やったりしているので堅苦しくもない。むしろ、「全日本プロレスがやった白雪姫のミュージカル」や「ガキの使いのスタッフたちしか出ていないドラマ『とぎれたインカム』」と同じテイストであった。大真面目だがとにかくゆるい。
小栗康平は傘を作る浪人に扮し、阪本順治は白塗り女装の花魁となり、若松孝二は大部屋俳優顔を十二分に利用した悪党大家(時代劇の)というわけのわからなさ。そのほかの監督も国会議員役やったり新米監督やったり、実在の映画監督役やったりさまざま。
「監督」と呼ばれる人たちがピンからキリまで集まっているのだが、
「ああ、これは壮大な自主制作映画なんだなあ」
と思わされることしきり。やってる人たちはさぞかし楽しかったことだろう。
「映画は映画製作者のもの」という考えの元にあるのは、「映画は観客のもの」「観客を楽しませるために存在する」という大義名分がある。悪しき資本主義民主主義的大義名分である。糞くらえだ。唾ペッペだ。観客は確かに必要かもしれないけれど、観客を集めるためだけに/話題を呼ぶためだけに作られた映画がいかにクソであるかを我々はもう既に知っているのに。まあ、今流行りのシネコンで上映される映画なんて「映画は観客のもの」という考えに則ったものばかりであるが。
映画でも何でも、作っている人間/やっている人間が満足して作ったものでなければ一時的には盛り上がるが消費されていくのもあっという間だ。後には何も残らない。この映画は映画監督のための、映画のための映画であったけれど、いろいろと考えさせられた。って、この映画の意図とは違うことことばかり考えてしまったが。的外れ。
お客に迎合するのが必ずしも「善」ではないんだよなあ、とか。客を寄せるために無理や唐突を敢行するのは、その場凌ぎでしかないんだよなあとか。客の望むものと作っているものが最初から一致されている世界は幸福だけど、そんな幸福は滅多にない。だからといって唐突に、帳尻合わせ的に無理矢理客に迎合する必要なんてないのだ。(ある部分では必要かもしれないが)
自分の世界観や、自分の考えや、何がしたいのかをはっきりと持たないと、呑まれて流されてわけわかんなくなってすべてパーになっちまう。自分の立ち位置とか、自分の器量(外見だけでなく、自分にできることのすべて、自分が持てることのすべて)を正面から見つめ、自分の価値観、簡単に言えば「ここだけは譲れない」って部分を必ず持って、それに沿ってすべてを全うせねば。相手、あるいは客に媚びちゃいけねえ。いきなりデカイところを狙ってもいけねえ。いかに周りを巻き込んで一緒に走り回らせるかのほうに私は重きを置きたいね。そのうち自分が思ってもみないくらい遠くに進んでいたりするから。


と、そんなことはともかく、映画の後にトークショーがありまして、千秋楽なだけあってさまざまな監督が出演されたのですが、何はともあれ黒沢清監督がかっこよすぎてクラクラしました。どんだけ好みの顔なんだ!!!!端っこの端っこに座っていたのも、結果的には黒沢清、伊藤俊也、緒方明という顔ぶれを間近に見ることができたので満足なのだった。トークショー終わった後思わず緒方監督に話しかけてしまったよ。みやらさんがビックリしていたが。(のちにファンであったことが判明)
そして黒沢清監督にサインを頂いたのだった。握手もしてもらった。握手していただいてさらにポワーン。一番見た映画「スイートホーム」だけど!あ、「アカルイミライ」も好きだ。未来なんか全然わからねえ感がリアル。
これで生きていけます。しばらくは。

しばらく、それは2日間。




続く
2006年11月20日(月)

DON'T GO FOR THE 合コンPARTY

誰か!嫌な人間を遠ざける方法を教えてくれ!


いや、誰にきかなくてもいいんだが、私は嫌い/どうでもいい/消えて欲しい人間と会うとわかりやすく顔に出る人間である。嫌いの方向はいろいろあれど、とにかく「調子に乗っている奴」が嫌いだなー調子こいてる奴は大量殺人にあっても構わないと思うております。ゆえに調子こいてる奴が傍にいると「汚物を見るように見る」とか「いないものとする」とかわかりやすい態度を取るんだが、これって調子こいてる本人には絶対伝わらないのね。もう何度も経験したことだが、「あ、こいつも調子こきオーラで外界の目線を遮断してやがる」と気づくと脱力する。本人は遮断してるから気づかないけど、本人以外の人は気づいてくれるのが何よりもの救いだ。
仕事の時も口の端から泡吹きながらクネクネクネクネ話しているきもい男を訝しげに見ていたら先輩から「あなた、こいつのこと嫌いでしょ」というメッセが飛んできたし、仕事以外の場でも目を合わせなかったり冷たくあしらっていると「ものすごく冷たかったね」「嫌いなんだなあと思った」と周りの人は気づいてくれるんだがなあ。
そんなに嫌いなら正面きって「ウゼエ」って言えばいいじゃん、と思われるかもしれないが、もはや正面きって言うような手間もかけたくないわ。嫌いだから。「いい人ヅラして嫌われるように仕向けるなんて酷い!偽善者!」などと責めたてるアホな声もきこえてきそうだが、別に私は嫌われてかまわんのだ。嫌われたいのだ。むしろ「冷たい奴」「ノリが悪い」「目つきが悪い」などと思われて嫌われるようにあからさまに嫌な顔したりしてるんだから。わかれよ。やな奴だって思えよ。ああ私はやな奴だ。面と向かってイヤと宣言してやりもしない悪人だ。いい奴と思われたかないわ。
大体いい奴か悪い奴かを決めるのは自分ではなく他人なのだ。判断基準は相手に対して行っていることがすべてなのだ。って書くと自分でやな奴だと宣言しているのと矛盾するが、勢いあまって「すべての人にいい人と思われたい」「誰にも嫌われたくない」などと思っている奴に文句が言いたくなったので。あ、俺、今調子に乗ってんな。誰かにウゼエと思われてることを自覚中。どんどん嫌いになってくれ。



そんな話はさておき、最近会社の人からやたら熱心に「合コンを開催して欲しい」と言われております。まあ最近に限った話ではないのだが、その人は本当に合コンに熱心で熱心すぎて感心する。何故そこまで合コンを熱望するのか、というと
「合コン以外に出会いはないから」
らしいのだが、そんなことはなかろう。出会いたければそのものズバリの出会い系サイトでもやればいいのに。いや、もうやっているのかもしれないけど。
で、私もその人には借りがあるので合コンを開催してあげたいのは山々だが、自分で言うのもなんだが私は女の友達や知り合いもそこそこいるのだけれど、「合コンを頼める」相手がほとんどいないことに気づいた。
というか「合コンしたい」という女が周りにいないのだ。
かつても「合コンしたい」という男連中がいて、周りの合コンしてやってもいいわよという女性たちに頼み込んで合コンをしたことがあるのだが、そのうちの1人の女性はそれがきっかけだかなんかで疎遠になってしまったのだった。嫌われて結構!などと言っている私ですが、その人のことは嫌いじゃなかったしむしろよい関係でありたかった人なので今でも悪いことしたなあ(=合コン誘わなければよかったなあ)と思う。
そんな個人事情もあるが、周りにいる女性は
1.彼氏がいる人が多い
2.彼氏はいないが合コン好きじゃない人が多い
という人ばかりなのである。何も私の周りだけが特殊なのではなく、世間的にも今はそんなもんなんじゃないかと思うのだが。先月の新潮45で「今、出会いのない25歳〜32歳の女性が急増中」という記事が載っていたが、そこにも合コンに命かけてる女性のことは書いてなかった。女はいつだって合コンに興味がないのである。大学時代の友人で合コンに週一ペースで行っていた女がいたけれどそれも合コン大好きではなくて「奢ってもらえるのが楽しかった」と言っていたな。そうなのである、合コンで奢ってもらえるのが「好ましい」女性はいる、というのが真実だろう。
「彼氏欲しい〜」と口にする女は多いが、「合コン行きたい〜」ってのとはイコールではない。確かに合コンがきっかけで出会い、付き合い、中には結婚する人もいるだろうけども、女が合コンに期待するのは「タダあるいは少ない金額で奢ってもらえること」であり、出会いは二の次なんだよなー。「いい男がいなかったから料理と酒でモトを取る」と言うけど、料理と酒でモトを取るほうが実は重要で出会いは運がよければ、くらいに考えている女が多いので積極的に合コン行きたいというのがあんまりいないのである。で、私もそれがよくわかるから誘いづらい。

なぜならば
私は
男側のメンツもよく知っているから

ってのは私がほぼ主催者(第三者)しかやったことないからなんだが。男側も女側もよく知っていると、男側の思惑(出会いたい/やりたい)と女側の思惑(タダ酒タダ飯/やらない)の違いが目に見えるからしんどいものだ。どっちもかわいそうだしどっちも迷惑だ。
会社の合コン熱心者は
「合コンやるならヤツザキさんのメリットも考えないとね」
と言っていたがそんなの考えなくていいよ!そんなのある訳ねえだろ。タダ酒呑めればいいよ俺は。早く帰るけど。

かくいう私の合コン経験は過去2,3回くらいしかないのだが、いやーしんどかった。
何がしんどいって、「つまらない連中と呑まなければいけないこと」「つまらないとわかりきった場に2時間いなければいけないこと」。中にはおもしろい合コンというものも存在するのかもしれないが、私はそんなものに遭遇したことがない。共通事項が何一つ存在しない人たちと場を共にするのは非常につらい。絶対血液型の話(話題がないときのお約束)になるし。共通の話題があってもつまらない呑み会も存在するのに合コンなんて地雷埋まり率90%の戦場に行くようなもんだ。合コン信者たちは何度も戦場に向かっているのだから地雷地帯もすっかりわかっているはずなのになー何故懲りないのか。
まあ「合コン以外に出会いはないから」と信じているからなんだろうけどね。
合コン唯一絶対神ぶりはアッラーやヤハウェ、キリストと同じレベルだ。女には「合コンで出会うなんてイヤ」って思っている人も多いんだけど、そんなことはおかまいなし。もはや十字軍である。
さっきも書いたが、合コンだけが出会いではない。出会うために合コンをしたいのであれば、もっとストレートにナンパや出会い系サイトを利用すればいいのに、と思うが「それじゃやりたいみたいでかっこ悪いじゃん」とか「寂しい男のようでみじめ」とか言うんだよなー。
やりたいんだろ。
寂しいんだろ。
どっちも真に思っていることなのにそのあとの「かっこ悪い」「みじめ」という自意識に負けてしまう。私は合コンで出会うのも出会い系で出会うのも基本的に一緒だと思っている。どっちも同じくらいかっこ悪くてみじめだということだ。それを言ったら職場で出会ってもかっこ悪いし、酒場で出会ってもかっこ悪いのだ。友達の紹介だって「友人にわざわざ紹介してもらってまで出会いたいのかよプ」ということである。男女が出会うことにかっこいい出会いなんてえのは存在しない。何を期待してるんだかねえ。「うっとりするような出会い」なんてものがあるとでも思ってるのかコラ。
「道端で書類バサー→拾ってくれた人と運命の出会いなんてのが理想の出会い」
「エレベーターですれ違いざまにキスする出会いがいい」
という友人がいたがこれだってかっこ悪い。マンガとトレンディドラマの見すぎだろ。エレベーターですれ違いざまにキスって、もはや出会い云々のレベルじゃないよなあ。広義のストリーキングだろ。
「出会う」がスタートで「恋人がいる」状態があがり=終わり、というのが今の絶対的な風潮で、結婚すらあがりの後のオマケという感じがあるが、出会いはスタートだとしても終わりは「別れ」であることを誰も直視しようとしない。出会うよりも別れるほうが何百倍も労力がかかるし、何千倍もしんどいのにそこを見ないことによって(経験しても再び「出会う」ことに燃え上がるので、つらい思いをしたことは自動的に忘れる)出会うことと「恋人がいる」状態を目指すことに躍起になりがちである。別れることに目を向けないのであれば、同じくらい出会うことにも目を向けなくてもいいと思うんだよなあ。目を向けない、は言いすぎか。そうじゃなくて、別れることはいつだってかっこ悪いことなのだから、出会うこともかっこ悪いことでいいじゃないか、と思う。動機が「やりたい」であってもいいんじゃないの。
みんな恋と性欲勘違いしてるんだし。恋だと思っていてもその殆どは性欲なんだから。
「恋人」は周り公認の「常に性欲を満たしてくれるパートナー」なんだから。
だから飽きるんだけどな。別れがくるんだがな。

以前、会社の同僚が「合コンをセッティングしてくれる出会い系サイトがある」と言っていてたいそう驚いたが(しかもそいつは登録していた)、合コンしたくてたまらない人はこういうのを利用するといいんだよな。「登録していると恥ずかしい」とか言っていたが、合理的だよなー「合コンしたい/出会いたい女」が自分から登録しておいてくれるんだから。「頼むから合コン参加してくれ」とか主催者は頭下げないで済むし、私のように鼻くそほどの意味しかない合コンで失わないでいい友人失ったりしないで済むんだから。
出会うことに命かけている時点でかっこ悪くてたまらないのだから、今更ガタガタ言うなよ。頼むから。
少なくとももう私には「こいつ合コン必 死 だ な プ」と思われてんだから。




全然関係ないが、大江慎也ソロアルバムに入ってる「STREAM OF FUN」て曲はモダンラヴァーズの「Astral Plane」に似てる。
そろそろ2006年の音楽ベストを決めなければならんのでいろいろ思い返しているんだけど、今年って何聴いてたんだっけ?病がまた発症中。herishばかり聴いてたことしか思い出せんなーおかしいなー
というわけで大江ソロも今年購入であったので聴き返しているが、最初聞いたときは・・・!だったけど今は!!!!!!だ。良盤に思えてしょうがない。
GO FOR THE PARTYなんて次のwell歌夢でかけたいくらいですよ。
2006年11月14日(火)

狂い咲きヤワラちゃんロード

10月も終わり11月でございますが、この半月くらいの間一番やっていたことは
石井聰亙のおっかけ」
でございました。
お恥ずかしい!27歳にもなっておっかけ!どんなんだよそれ!
おっかけの定番「ジャニーズ」「ビジュアル系バンド」ではなく映画監督て!
いや、おっかけといってもプラスワンで開催されたバトルトークイベントに足を運んだり、ロフトで開催された「バーストライブ」に足を運んだり、バウスシアターで開催された「石井聰亙レトロスペクティブ(爆音上映会)」に足を運んだくらいなんですがね。
今私ほんのちょっとウソつきました。
タワーレコード店頭で行われたトークショーにも行ってきましたわ。しかも秋葉原。

多くの人の頭に浮かぶのは「何故、今、石井聰亙?」ということだろう。
それは単純明快、石井聰亙の初期映画作品がDVD-BOXとして発売されるから。なんだが、今私が求めていることが非常に石井聰亙的なこととリンクしているから。何がどうなのかわからないのだけど、「今、石井聰亙の言葉を聞き逃してはいけない」気がしてならんのだ。おそらくそれは、私が20代前半までのうちに獲得しておかなければならなかったことだと思う。それは決して「20代前半のうちに石井聰亙にはまっていなければならなかった」ということではない。
「どうしようもないくらいの衝動に突き動かされる」ということを20代前半のうちに、失敗しても再生できる体力に溢れていた時期に経験しておかなければならなかったんだと今無性に思う。気がつけば27だ。20代を7年(!)も浪費してしまった。だからといって今更「セックスのことを『交尾』と言う」(最近の若い人はみんなこう言うらしい)だの「ロックインジャパンに足を運ぶ」だの「サークルに入る」だのをやるのではない。今自分にできる限りのことをやるだけよ。もう遅いとかどっかで思っててもやるまでよ。やってやろうじゃねえの。(仁さんイズム)


話はだいぶ変わるのですが、私は女であることを利用し、女であるがゆえに媚びたりするような「女子イズム」というのはJJやCamcanを愛読している、エビちゃんOLのような人間に宿るものなのだと長年思っていたんですが、これ、違いますね。彼女たちは意識的に「モテる女」になりたいと目指している努力の人たちなんで悪く言ってはいけないと思いました。
本当に女子イズムを利用するのはそうじゃない女なんだよなー
最近、ごく身近(隣席)の女がどうしようもなく女であることを誇示/利用していてたまりません。
彼女は外見はベリーショートで、近頃お目にかからない自称「ボーイッシュ」(でも三十路)なのですが、なんというか女のイヤな部分丸出しなんだよなーいや、女って限定することもないか。人だな人。
「すごいですぅ」「○○さんってお兄ちゃんみたいだからかっこいいですよぉ」とかすぐ言う。
しかも私や他の人間が「だっせえ」「○○さんそれはかっこ悪いわー」と言った直後に必ず。どんな点数稼ぎだよ。
英語が喋れることは素晴らしいことだ。しかし会話の途中で「オーイッツディフィカルト」だの英語でやたら話しかけてこられたりするのはどうなんだ。喋らんでもいいだろ。彼氏がいることも微笑ましい事だが、全ての会話を「うちのカレシがこう言ってました」などと結びつけるのもどうかと思う。それも付き合って1年くらいならまだしも、10年近く付き合っているカレシの話を毎時間出されてはたまらん。
文脈が読めないといえば、急に「私Eカップですから」を挟んでくるのもなんだかよくわからん(いや本当はよくわかっているよ、女アピールだろ)。
しかもタチが悪いことに自称「天然」なんである。
そしてさらにタチが悪いことに仕事しないんである。
同じ仕事をしたが最後、「これやってくれませんか」と頼めば「私忙しいから」(寝てる)、と返され「〜終わりました?」と尋ねれば「やってない。逆に聞くけどあなたできるの?」と逆ギレされる始末。(ああやったさ!糞)
なんでこんなのが今まで普通にやってこれたか謎である。

先述の必ずホメるのは「フォロー上手」で、カレシ自慢は「無邪気な幸せおすそ分け」になり、英語が喋れるのは「知的」、Eカップアピールは「無垢だけどエロさもある」なんだろう。仕事できないのはズバリ「女の子だから」ってことで大目に見られるなどと思ってるんだな。うわー底浅ぇ。
こんなのは女から見れば魂胆見え見えだ。フォロー上手じゃなくて他人を蹴落としてうまく取り入ろうとする点数稼ぎ、無邪気な幸せおすそ分けではなくモテる女アピール、あるいは幸せ逃がすまいと必死(彼氏の自慢をする人って大体必死な人なんだよなーうまくいってたら人にアピールなんかしねえよ)であるし、英語を喋るのは単なる自慢でEカップアピールはあけすけな私に欲情して催促だ。すんなよ職場で。
見破られ率200%。男だってわかるだろうよ。しかし一部の男はこういうのが見破れない。額面どおりに受け取る。SPA!で「女の何気ないひとことをホンネに変換辞典」なんて特集が組まれたりしていたが、いかに見破れない/読み取れない男が多いかわかる。
そしてそういう男たちが「変わってる子」「いい子」などと認定するから事態は悪化するばかりなのである。額面通りに受けとりゃそうだろうよ。おめでてーな。なんだか「ピュア」というドラマの和久井映見を思い出す。

「私は女の子同志が群れになっているのが本当にイヤで、だからずっと男ばかりのところ(大学や職場)を選んできているの」と必ず言うのだが、女子校も経験したし男ばかりの職場も経験した私から言わせれば男も群れる。その頻度は変わらないと思う。男のほうが群れる生き物だと思うくらいだ。なんといっても私が「男だったらよかった」と思う瞬間は「男が連れ立って風俗に行く」時だから。(この日記参照
私よりも遥かに長い事男ばかりのところにいながらそれに気づかないということはよっぽど男の中でお姫様な扱いだったんだろう。恥ずかしくて口にするのもおこがましいが「紅一点」てやつですか。ああやっぱり恥ずかしい。
「ピュア」の中で和久井映見は知的障害者で心がピュアということだったが、そんな障害を持っていなくても周り全部と異なる立場(この場合異性)であれば特別扱いとなりうる。しかもこの人の目指すところは「男性の中の女」ではなく「男性の中の『男装の麗人』」なんだろう。自称「ボーイッシュ」だし。ひー。
いやあ、この人、今まで男ばかりの職場でやってきて正解だった。というかわかっててそこに籍を置いてるんだろうな。
しかしこれからはそうもいかねえんだぞオイ。少なくとも私や庶務の女性がいる限り紅一点ではないから。
あとさも女同士が群れるのを悪のように言うんだが、女が群れるのも楽しいぜ。それどころか女同士の群れのほうがホメ合いが多いから彼女にはうってつけのような気もするんだが。私は嫌いですけどねホメ合い。先日女ばかりのところに行ったらホメ合いばかりしやがって殺意が芽生えました。気持ち悪いんだよなー皆読解力あるから魂胆見えてるのにほめ合い。不毛。男も女も笑いの沸点が高くて、かつくだらない話がえんえんできる人でないと。



で、最大の問題は彼女が「not美人」ってことなんだよなあ。
和久井映見ならまだしも、すべてが太い。太いけどピュア指向。上っ面の正義ぶん回し。
私は隣人に起こっている現象を密かに「ヤワラちゃん現象」と名づけております。
今ンとこ誰とも共有してない言葉ですが。口にした時点で私の魂胆=悪意丸見えの言葉だからな。ま、今更悪意のある人間アピールしたところで「前から知ってたよ!」って言われるだけですがね。
ではこの言葉は貴方達に捧げよう。全国の悪意爆走人間たちへ。
2006年11月06日(月)

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