股・戯れ言
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ファンレターは恥ずかーDo!

時たま、無謀にもアメリカのインディーレーベルに直にメールオーダーすることがあります。
アマゾンで買えばいいじゃん、とも自分でも思うのだがそのサイトだけで売ってるCDとかTシャツというものがあったりするのでこればっかりはしょうがない。
まあ、単なるメールオーダーですから、クレジットでパッパと注文すれば一週間もすれば日本の我が家まで送られてくるわけです。
その際に、ごくたまにですが、親切なインディーズのレーベルの方などは「注文はこれでよろしかったか?送ったけど届いたか?」という旨のメールを送ってきてくださることがある。(機械的注文内容を送ってくるメールとは別にだ)アマゾンでも中古屋から買うとそんなメールが届くことはよくあることで、「無事届きました、ありがとうございました」というようなメールを返すわけだが、当然、アメリカのレーベルの方にも同じようなメールを返すわけです。
このメール作成ってのが、私の生活の中で唯一の「英語を使わなければならない機会」となる。半年に一回あるかないかくらいの頻度だが、これを書く時にいつもとてつもなく苦労をするわけです。
形式的に「ありがとうございました」というメールを返せばいいだけの話なんだが、アメリカのインディーロックにどうしても思い入れがでかすぎる(そしてアメリカインディーはレーベル至上主義)私は「気の利いたメールを返したい」と思ってしまうのである。
どんな見栄だよ。
と、自分で自分が呆れてしまうことしきりだ。別に普通のお礼メールでいいじゃねえか、と思うのだが、「ものすごくファンなのですよ」的な一言を気の利いた感じに添えたいと切望し、でもその「気の利いた表現がわかんねえ」と壁にぶち当たり、簡素な中学生英語的表現だとマヌケだなと気後れし、結局普通のお礼メールを返すことで落ち着くのである。
そしていつも後悔する。そしてすぐに忘れて半年後くらいに同じ苦労にブチ当たるのだった。

先日もメールオーダーをしたのですが、送られてきた品物というのがアーティスト直々に発送されたものでした。
しかもそのアーティストの方は、私が「私の座右の銘はこの人の歌詞のココなんだ」と思い続けてる(かれこれ9,10年か)方で、その喜びと驚きはハンパありませんでした。ああ、あのお方が俺住所を書いてくれている、「koto-ku」と書いてくれてるよ(郵便なんだから当たり前だが)、江東区はシャブ中が多い区ではないよ・・・この封筒は捨てられん、と浮かれ続けましたわ。
で、あまりにも嬉しいので感謝メールを出したいのだが、これまた気の利いたことを書きたいと思っている自分がいる。
ていうか、むしろファンレターを書きたいと思っている自分がいる。
ファンレター。こいつは「気の利いたお礼メール」より更に一段階上じゃないか。気の利いたことを連続的に書かなけりゃならないじゃないか。


で き る の か ?


あと、ぶっちゃけ、今までの人生でファンレターを出したことがないんだ俺は。ハガキ職人はやってたことあるけど。
世間一般ではファンレター>ハガキ職人なのだが、なぜかファンレターのほうが恥ずかしかったのです。今思えば伊藤政則にハガキ読まれていたことのほうが遙かに恥ずかしい過去なんだけれども。(しかもそれを偶然高校の同級生に聞かれてて死にたくなった)
ファンレターは一度だけ書いたことはあった。
スティーブ・ウィリアムスとゲイリー・オブライトに。
ああ、ありえない。俺、ホント、ありえない。
そしてこの時も「こんなの気の利いた手紙じゃねぇ」という理由で投函は断念したんだった。ああ、甘酸っぱい気持ちがよみがえってきたわ。
ファンレター界(どこにあるのか知らないが)ではとびきり奥手な俺。
でもまあ、せっかくの機会なのでファンレター処女は喪失してみようと思います。出してみる、ポストに入れてみるだからこの際はファンレター童貞を切るといったほうが適切か。
よく考えたら「処女なのに経験豊富を演出」みたいだもんな、気の利いたことを書こうとするのは。そんな桜井亜美の小説のようなことは極力避けたい。(ヴァージンエクササイズという小説を後学のために立ち読みしたんだが酷かった)

あともうひとつの心配としては、こないだ「FBI心理捜査官」を読み返した私が悪いんだがジョン・ヒンクリーという人のよな「ストーカーサイコパスなファンレターを書いてしまうんではないのか」という心配である。自分でも何故それが心配になるのかわからないが。何も考えずに「きみ、処女なんだろ?」とか書けるようなタマならばこんなこと心配しないんだろうけど。
まあ、それは大げさな話として、「英語手紙のルール」というのがいまいちわからないので、失礼に当たるような手紙/メールを書いてしまうんじゃないのかと思うのです。

ああ、でもホントどうやってファンレター書けばいいんだろう。
どうやって「君が恋しい」と留守電に言えばいいんだろう、ってフレーズはリプレイスメンツか。いや、留守電に吹き込むわけでもなく恋しいっていうほど萌えでもないんだけどさ。そもそもリプレイスメンツ、関係ないことこの上なしなんだが。
「俺は何度も間違いを起こしてきた、これからも繰り返すだろう」とはかの、私に直発送して下さったミュージシャンが歌ってました。それを英和辞典片手に訳してたのはおぼこな高校生時代のことだ。いまや時も流れ、英和辞典なんかどこ行ったかわかんねという状態だったのだが、本日は久々に「歌詞を訳す」という行為をやってみましたわ。
一曲で終了。
すぐに競馬に出かける始末。
課題曲はシュガーの「ヘルプレス」だったので比較的カンタンだったのだが、
「もう何度も何度も、君って頼りないなと思わされるわ/おまえ、全然ダメだわ」「今のおまえはダメ以下だわ」と訳していくうちに、ボブ・モウルド兄貴に説教されているような気分になりました。
英語の歌詞はいつもいろいろな真実を教えてくれるのだな。
そういう感謝を英語で書きたいんだけども、俺、英語に関してはホントにヘルプレス状態だからなぁ。なんとか抜けだしたい所存。
英語と日本語ってニュアンスが違うから、とても難しいなと思います。
そういや俺の日本語会話はほぼ「ニュアンス」「ベタなギャグ的言い回し(いわゆるもじりとか)」「勢い」だけで成り立ってるな。この日記の毎回のタイトルに特に顕著ですが。
英語にはそういうごまかしやギャグ的言い回しがきかないからな。
あ、ボブ・モウルド兄貴の「Boblog」というネーミングセンスは立派なオヤジギャグだとは思ってますけどね。さすが日本のプロレス好きなだけある。とくに好きなのは全日だったしな。三沢ファンか。
2005年03月13日(日)

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