今日のこあら
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こあらの上海旅行記(まとめ

こあらの見た風景(要はブログ) スタートしました。


2002年02月25日(月) 梅花祭ですね

 2月25日。僕が受験生だった時から、国公立大学前期日程の試験日。

 今を去ること11年前、高校3年生のこあら。1日目の試験(2次試験は2日がかりだった)が終わり、ホテルに帰ってテレビをつけると、KBS京都のニュース番組が、北野天満宮の梅花祭といっていた。今日は菅原道真公の命日である。受験生だった僕は、バスに揺られて北野天満宮へ。神前に詣でお御籤を引くと、よくある話の展開なので恐縮だが、凶だった。

 かくして、翌年再挑戦。その年は、年のはじめから一切天神様には近寄らず、代わりに「南無大師遍照金剛」と唱える日々(何かに頼るという点は変化していない)。おかげさまで(後期日程だったけど)無事に合格。

 僕とは相性が合わないけれど、天神様は「学問の神様」である。それは、菅原家が「大学頭(だいがくのかみ)」の家柄で、かつ、道真公自身が学問の世界のスーパーエリートで、なおかつ、大学入学を志す貴族の子弟の学問の面倒を見ていた「菅家廊下」と言われる私塾を持っていたから。今の感覚なら「東京大学学長兼有名進学予備校校長」といったところ。ただ、この「学問の神様」としての信仰が始まったのは、江戸時代の寺子屋ブームの時なので、天神様自身も経験はそれほど長くないと思われる(それまでは、祟り神だった)。逆に言うと、天神様への「試験合格祈願」が始まったのは、江戸時代からだったのである。時代は変わらないものだ。

 しかし、あの時試験に落ちていなければ、しばと出会うこともなかったわけで、天神様には感謝するべきなのかも。だいたい、こう言う経歴をお持ちの方なら、お願いしたところで、「何もしなくてもホイッと合格」のような神通力は発揮していただけそうにない。もし、声を聞くことができるのなら「普段からまじめに勉強しておくんですよ〜」と諭されるのだろう。
 
 受験生の皆さん。ベストを尽くしてね。でも「人生万事塞翁が馬」ということもお忘れなく。


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