これから。〜卵巣腫瘍闘病記〜
chobi



 最後の治療終了

今回は前回の退院との間に一度しか検診がなかったので、少し自宅で待機している時間が長く感じた。
最後の入院を前に、私としてもとにかく体調だけは整えておかなければと思っていた。
でもちょっと思いこみが激しすぎてしまったのか、後半は気分的に辛かったような気がする。
薬の影響か、PCに向かっていると肩がこってしまったりで体調もいまいちだったし。
入院の2〜3日前が一番そういう状態がひどくて、早く入院したいなぁとそればかり思っていた。

入院は9日の午後、いつもどおりの手続きをすませて病室へ向かう。
入院のたびにどんなメンバーと過ごすのかとどきどきするが、今回は20歳前後のなかよし2人組がずっと同室だった。
毎回思うことだけど、若い人が多いのはなんでなのかな。
生活習慣や食べ物のせいで、生殖機能が病んでしまっているのではとちょっと深刻に考えてしまう。

10日の治療当日。
最近この病院に移ってきた若いドクターに点滴の針を入れてもらう。
前回もこの先生に入れてもらってちょっとてこずっていた様子だったので心配していたら、今回はすぐに入ったのでかえって拍子抜けしてしまった。
あの後修行を積んだのね、と感心してしまう。
いつもなら点滴を機械に繋ぐのだけど、今回はそれは無しだった。
タキソールの滴下中は導尿されていたのでちょっと不自由だったけど、その後は自由に動けたので気軽な感じだった。

今回もFMラジオを聞きながらマンガを読むというスタイルで時間をつぶす。
前夜に飲んだ入眠剤のおかげで途中うとうとしていたせいもあり、思ったより時間が早く過ぎていってくれた。


病気になって半年の間に、私は誕生日を迎えてひとつ年齢を重ねていた。

そしてその2ヶ月後、無事に治療を終了させることができたのだった。









2002年12月13日(金)
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