doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 “最後の瞽女(ごぜ)” 小林ハルさんのDVD発売

盲目の女旅芸人・瞽女(ごぜ)小林ハルさん(1900−2005)のDVD『小林ハル 〜渾身の熱唱〜』が発売された。
4/18(水)16:00〜21:00には小林ハルさんのDVD完成記念の試写会が、東京・八丁堀の自主上映映画館『リトルシアター』で行われる。

越後瞽女小林ハルDVD発売(『新潟日報 NIIGATA NIPPO On Line』2007年4月10日)
瞽女 小林ハルさん渾身の熱唱 DVD完成 & 小林ハルさんDVD完成記念試写会のお知らせ(『映画瞽女公式サイト』の「ニュース&メディア」)

DVDの企画・制作は「瞽女文化を顕彰する会」。1980年代にBSN新潟放送が特別番組用に収録した小林ハルさんの映像を約1時間半に再編集し、DVD化したそうで、小林ハルさんの瞽女唄は「祭文松坂・石童丸」や「葛の葉子別れ」、「佐渡おけさ」など9曲収録。

DVDの値段は3,000円+送料300円。「瞽女文化を顕彰する会」事務局(電話 025-276-7554)とBSN新潟放送事業局(イベントダイヤル電話 025-230-8655)で販売中という。
早速「瞽女文化を顕彰する会」事務局に電話をかけ、購入の申し込みをしておいた(郵便振替による送金確認後、発送。郵便振替用紙は送られてくる専用の用紙を使用とのこと)。

ネットで聴けるラジオ番組「最後のごぜ 小林ハルさんを偲ぶ」(約30分, NHKラジオ第2『視覚障害者のみなさんへ』)
“最後の瞽女(ごぜ)” 小林ハルさん死去(『doo-bop days』2005年04月25日)

2007年04月12日(木)



 成毛 滋氏 逝く

ギタリストの成毛 滋(なるも・しげる)氏が、3/29(木)に大腸がんのため亡くなった。60歳だった。葬儀・告別式はすでに近親者で済ませたという。訃報が公表されたのは4/5(木)らしい。

ギタリストの成毛滋さん死去(『asahi.com』2007年04月05日14時32分)
成毛滋氏死去 ギタリスト(『東京新聞 TOKYO Web』2007年4月6日 13時05分)

遅まきながら本日(4/6)、成毛氏の訃報をネットで知る。
1年前、NHK教育テレビで放映された『趣味悠々』「楽しく弾こう! 大人のエレキ・ギター」第1回に、成毛 滋氏が出演した。久しぶりにテレビで見る成毛氏は以前より痩せており、顔色も心なしか良くない。闘病中or病み上がりと思われ、心配していたのだが、まさか亡くなってしまうとは・・・・。

10代のある数年間、成毛 滋氏のラジオ番組『パープル・エクスプレス』のリスナーだった。そこで初めて聴いたジミ・ヘンドリックスのモンタレー・ポップ・フェスティヴァルでの「Killing Floor」とレッド・ツェッペリンの「Communication Breakdown」。20年以上経った今でもあの時の興奮と衝撃は忘れられない。

追悼の意を込め、成毛氏のラジオ番組『パープル・エクスプレス』のテーマ曲「Purple Express」(作・演奏:成毛 滋)と、同番組のスポンサーであった佐川急便のラジオCMで使用された「暗闇の地獄の悪魔の炎」(作・演奏:成毛 滋)をネットで数回聴かせてもらった(→『Dr. Siegel's Archives 成毛 滋のレア音源』の「CM」にて)。成毛氏率いるフライド・エッグのCD『Dr.Siegel's Fried Egg Shooting Machine(ドクター・シーゲルのフライド・エッグ・マシーン)』(1972年)なども聴こうと思っている。

ご冥福をお祈りします。

Dr.Siegel's Archives 成毛滋のレア音源
日本人に〈リズム音痴〉からの脱出は可能か!(成毛 滋 1972年)(「友寄隆哉 3 日本人とリズム感」より)
成毛 滋 「暗闇の地獄の悪魔の炎」(『doo-bop days』2005年09月19日, 2006年4月6日 追記)

2007年04月06日(金)



 樺太アイヌの太鼓カチョの音源 & 『瞽女と瞽女唄の研究』

樺太アイヌの太鼓カチョ。カチョは、楕円形の枠に皮を張った片面太鼓で、樺太アイヌの儀礼用の打楽器である。アイヌ語でシャーマンの意のトゥスクルが、病気の治癒や災いの排除などの巫術(ふじゅつ)を行う際、カチョを用いた。
トゥスクルは、祈願の依頼があると儀式用の冠を被り、煙を充満させたチセ(家)の中で、片手に持ったカチョをレヘニ(バチの意)で叩きながら巫術を行う。カチョは、アイヌ音楽一般においては使われていないはずだ。

2年ほど前、東京・板橋区立郷土資料館で開催された収蔵品展「樺太アイヌ民族誌 - 工芸に見る技と匠 -」で、カチョの実物を見たことがある。その時から今までカチョの音源の存在については、想像すらしたことがなかったが、最近知った下記のサイトでは、樺太アイヌのトゥスクル(シャーマン)と思われる者によるカチョの貴重な音源が、僅かながら聴ける。

樺太アイヌの太鼓カチョの写真と「演奏音源」(約26秒)『日本フレームドラム協会』の「日本のフレームドラムについて」より】
参考:樺太アイヌ民族誌 - 工芸に見る技と匠 -(『doo-bop days』2005年02月19日)

『瞽女と瞽女唄の研究』(名古屋大学出版会, 全2冊)が、3月に出版された。著者は米国出身の山梨大学教授、ジェラルド・グローマー氏。盲目の女旅芸人・瞽女(ごぜ)と瞽女唄を20年間も研究してきたという。全1,756ページ(!)。著者自身がすべて日本語で書いたらしい。価格は31,500円(!)。あまりにも高価なので、瞽女唄のCDが何枚か付いているのかと思いきや、1枚もない模様。

瞽女唄に関心のある者としては、入手したいのはやまやまだが、買えそうにない。敬服に値する労作であるのは間違いないだろう。

2007年03月23日(金)
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