Movin'on without you
mako



 ありのままの場所。

嫁さん、ね。
嫁さん、か。

嫁さん嫁さん。
呆れるようにどうでもよさそうに。
わかってるよ。
でもね。
思い出すと、すこしにやける。

近いところにいることを
わざと知らせたくて、いろんなことを話した。
わざと、話した。
そのどれもがほんとうは
特別な意味合いは皆無なのに。
実は大したことの無いことなのに。

特別な関係なんだなって
思わせたくて思ってもらいたくて
なんて子供じみた
年甲斐も無く
今になると恥ずかしい。

こんな子供じみたところも
どうしても素直なんだよね。

わがままも言うし
言っても許されると勝手に思ってるし
ジャイアンみたいだよ、あたし。

でもきっと何とも思ってないから言える。
それが解るから言えるだけ。

どう頑張ったってやっぱり素直なんです。
あとになって気がついたけど
何所にいるよりなぜか素直なんです。

2013年01月08日(火)



 あたしが信じてるそれが全て。

驚いた。

こんなに無条件に「信じる」ことのできる自分に。

助けてなんかもらえないかもしれないのに
寧ろその可能性の方がずっとが高いことを
頭ではわかっているのに。それでもなお、
何かあった時にはこの人は助けてくれる、
そんな風に思い続けられる自分に驚く。

人に裏切られるのが怖くて
人と深い関係性を築けないあたしが。
なぜか、この人のことだけは
出会ってから10年経った今でもずっと信じてる。

不思議なひとだ。

信じている、
その自分の感情に、感動した。

無条件に信じてる。
何故だかは本当に解らないけれど。

しあわせな一年のはじまり。









2013年01月07日(月)



 きっと刷り込みに近い。

彼は、あたしのはじめての上司だったから
あたしには、彼がぜんぶの基準だった。

何が正しくて、何が間違ってるのか
仕事とはどういうものなのか
あたしはこの人に、ぜんぶ教わった。

彼と、一緒にいた、4年間。
そのうちの1年間は、2人きりの職場だったね。
あなたとしか喋らない日もたくさんあった。

家族よりも、奥さんよりも、
同じ時間と、目標を、共有した1年間。

ひよこだったあたしは、
刷り込みのように、あなたの後を追った。

あなたに褒められれば子供のように喜んで
3回くらい、本気で怒られて泣いたね。

尊敬する上司は?って聞かれたら
あれから4年経過した今でも
まだ、あなたの名前を答えられる。

嘘だけはつくな、が口癖で
誰よりも厳しくて、でも優しくて
笑うと目元に笑いじわができて
いつも論理的で、頭が良くて
仕事のことばっかり考えてるくせに
時折、とんでもないことを言ったりして

そんな彼が、あたしは大好きだった。

もう、家族とおんなじだった。
会社でのパパだと公言してはばからず
結婚相手が見つかったら、一番に紹介するから
「まこは嫁にやらん」って、殴ってね、って
いつも言ってた。約束してくれた。

恋愛対象じゃなかったよね、お互い。

あたしには、大切な人だったけど。
いつも、大好きだったけど。
理想の男性、そのものだったけど。




2011年12月04日(日)



 ねぇ、なんで。

なんで、あたしを抱こうとしたの?
なんで、あたしを誘ったの?
なんで、あたしだったの?
たまたま、近くにいたから?
もう、上司と部下じゃないもんな、って
それは、自分自身への言い訳だった?

あたしである、理由なんてないって
わかっていながら、それを選択したけど、
こんなにも簡単に、そんな風に言われると
他の誰かにも、そうやってしたの?って
疑いたくなる。それが、辛い。

あたしである理由なんてなくていいから
他の誰かでもいい、なんて言わないで。

たまたま隣にいた、って理由でいいから、
それが、まこだったから、って
ほんのちょっとでも思ってほしかった。

あたしにはとても、大切な人だったから。




2011年12月03日(土)



 不可思議。

たぶん、
あたしの人生の中で、
なんばんめかくらいに大切な彼と、
なんであんなことになったのか
よく、わからない。

やめておけばよかったとは
これっぽっちも思わないけど
もっとうまいやりようがあっただろうとは
今、考えても、すごいわかる。

彼はあたしに、
いろんなことを教えてくれた人だったから。

誰よりも感謝してるし、
きっと、仕事においてのあたしの何割かは
彼の要素で、出来上がっている。

あたしは、彼の前で、
一人の女には、なれなかったということで、
彼も多分同じで、
今になって、無性に哀しい。

2011年12月02日(金)



 ゆめ。

いかせんの夢を見たよ。

なんだろうね。なんのお告げ?
なんでいまなの?

ものすごく、ものすごく、
あいたくなってしまった。

あの人が、いま、どこの街で、何をしているのか
あたしは知らない。

あいたいけど、もう二度と会えないのかな。

やっぱりね、
あれから何人も人を好きになったけど、
あんなに愛せたひとは、たったひとりだったよ。

予想通りだね。

老けたかな。
老けたよね。
おたがいね。

初めて会った時から、
もう、13年も経ってしまった。

制服姿のあたしと、スーツ姿のあなたと。

あなたの周りにいた人たちには会えるのに、
あなたにだけ、会えない。


あいたいよ、いかせん。
今日は、無性にあいたくなった。

他のだれかじゃ埋められない、
おっきなおっきな、なにか。


2011年10月06日(木)



 神様のことば。


神様にね。

聞いてみたくて、おみくじ引いたんだ。

どう思ってるのか。
どうすべきなのか。

教えてください、って。

知りたかった。


そしたらね。

恋愛のところに。

「深入りはするな」って。


あたしね。
思わず笑っちゃったよ。

神様ごめんなさい、と思ったけど、
でも、神社で笑いが止まらなかった。


なんで、わかるんだろう。
神様は何でもお見通しなんだね。

その通りだと思ったから。

ほんとに、その通り。


深入りしちゃだめって
自分でも思うし、
それより何より、神様が言ってるし、

だけど、

なんでなのかなあ。

止められない。


だったら、おみくじなんて引かなきゃいいのに。


あたしは、神様に、
なんて言ってほしかったの?

突き進みなさいって
言ってほしかったの??


やっぱり、
やめなさいって言ってほしかったんだと思うよ。


だけど、止められない。


なんなんだろうね。人って。

人っていうか、あたしかあ。

理性より感情が、いつも勝つ。


怖くて仕方ないとわかっているのに、
ジェットコースターに乗ってしまう。

怖いなら止めておけばいいのに、
乗ってしまうんだよね。どうしても。
乗りたくなる。

乗って後悔して、
あの時やめておけばよかったって思うくせに
時が経つと、また乗りたくなって。


ってことは、
やっぱりすきなんだろうか。



2009年09月21日(月)



 分かれ道。

「避けられた」という過去の一度の記憶から、

人間ってのはおかしなもので
全ての人が、同じ行動パターンをとるものだと
勝手に予測ができてしまう動物らしくて

あなたがどう出るのか、
本当はすごく、怖かった。


別れ際、
「キスしていい?」って聞いたあたしに
あなたが「だめ」って言ったから

だからもう、間違いないなって。
そんな風に勝手に。


無かったことにされるのか、
ごめんって謝られるのか。

どちらになっても大丈夫なように、
覚悟だけはして、心だけは強く持って、

そんなところだけ、過去の経験が
活かされたり、活かされなかったり。


でも実際は、
ちゃんと、あたしは愛されてるんだなあって。
この人は、好きでいてくれてるんだなあって。

なんか、感じられて、
それが嬉しくて、涙すら出そうなほどに。


いっこ前の恋愛も、そうだったね。

怖くて、わざと避けて、
そしたら、「もう会えないかと思った。」って
あの人がそう言ってくれたから、

大丈夫。
あたしとおんなじだけの、好きの気持ちを
持っていてくれているんだ、って。
すごく、ほっとしたことを思い出した。

なんかその時のことを、
強く強く、思い出したよ。


今のあなたから読み取れるのは、
不安でも嫌悪でもなくて、ただ、戸惑い。

どちらに進めばいいのか、
どちらにでもまだ進める場所にいるからこその
戸惑いの感情。

それは、あたしも同じ。

向こう側に行きたいわけじゃなくて、
今なら戻れる、っていうのが
本当は、正しいのかもしれない。

好きなんだと思う。
すごくすごく、好きなんだと思う。
だけど、これ以上進んじゃだめだって
その、せめぎあい。その、戸惑い。

それは、あたしだけじゃなくて、お互い。
自惚れと言われようとも。


背中を押したい自分がいる。
もの凄く。
だけど、押して拒絶されるのは怖い。
押して、戻れなくなるのも怖い。


人間って、勝手だね。
その覚悟もできてないのに、
前へ進んだあたしが。

だけど、進んでみないとわからないことも確かにあって
だから、進んでよかったと心底思ってる。

死ぬときは前のめりで死にたいって
ずっと前から、そう決めてる。

2009年09月20日(日)



 ちゃんとちゃんと。


春になりかけの、土曜日に、
あたしが好きだと告げたあの日から
あなたの中では、何かが変わったんだろうね。


そうだった。
あなたみたいな人には、
ちゃんと、告げないと、
気がついてもらえないこと、

気がついてたようで、気がついてなかったし
わかったようで、わかってなかったし

ほら、また忘れてた。


あたしは、あなたが好きです。

その一言から、関係は変わってく。
良くも、悪くも。


ちゃんと言おう?

ちゃんと始めよう、って。
ちゃんと好きだよ、って。

好きだから、いっぱい愛し合おうって
言ってみよう?すべてはそこからだから。

不安の中での駆け引きが
好きな人もいれば、ただの不安な人もいる。

あたしはそれを、知ってるはずだ。


でも、なんて言えばいいんだろうね。
やっぱり、「ちゃんと、始めよう」かな?


2009年09月19日(土)



 予言のチカラ。


「もうすぐ」じゃなかったけど

予感は、確信に変わり
確信は、事実に変わった。


ほら。やっぱりね。

その事象が起こった後に、
昔、書いた、自分の日記を読んで
自分自身の「勘」に驚いた。

勘?
予言?


少し、あきらめていたから。
きっと、あたしたちの間には
何事もないまま、時だけが過ぎるんだろうって。

そんな予感も、少しだけしてたから。


切ないけど、
知る前より、確かに切ないけれど、
でも、知る前より確かにしあわせなんだ。

矛盾してるかな?


肌と肌を、触れ合わせていることで
目の前に、誰も知らないあなたがいることで
あたしは幸せだと、感じた。

あなたに触れたくて仕方がないのは、
あとから訪れる、切なさの波よりも
その瞬間の、幸せが勝ってしまうから。


やっぱり、こういう日が来るって。
お互い、なんとなく、
解っていたのかも、しれない。

それは、あの夏の日からかもしれないし、
あたしがあなたに、好きだと
告げた、あの日からかもしれない。



2009年09月17日(木)
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