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■ 二度目の、初詣。
ねえ、いかせん。 あたしね、今日、 25年ぶりに、地元の神社に、初詣に行ったよ。 家族と。
元日もあなたが仕事をしてると知ってて 仕事が終わる時間に、待ち伏せをして 初詣行こうって誘ったんだ。 職場から歩いてすぐの神社。
その時に言われた 「初詣って二度してもいいんだっけ」 思い出す限り最高にファンキーな台詞。
元日の朝から働いていたはずのあなたが 初詣に行ったとしたら それは、元日を迎える瞬間に 彼女と一緒に行ったしかありえなくて 胸はちくりってしたけれど、 さあ?って答えて、一緒に行った。 あなたには二度目の、初詣。 あたしには初詣だったからいいんだ。
あたしと過ごしてくれる それがただただ嬉しかった。 それだけだった。 あんなにピュアな気持ちで 誰かと過ごせたことは 先にも後にもあなただけだった。
神社からは、元職場がはっきりと見えて 懐かしさで胸がいっぱいになって あなたとまた会えますかって不純な問いを 心に持ちながら御神籤をひいて
そしたら 願事「かなわないけど便りくる」みたいな よく分かんない返答が神様から来て
あたしにとって、どうしようもない ただただ胸が苦しくなるくらい 青春だった。あの時間とあの場所が。
あの時に戻れるならば、 戻してくれるなら戻りたいくらいに 青春だった。もう二度と還れない。
あんなに瑞々しい時間が 人生のどこかにあったことを あたしは本当に幸せに思うよ。
共通の知人から見せられた写真に 小さく写っていたあなたは、 25年分歳をとって、 白髪だらけになってた。
それでもね 笑い方が、そのままだったんだ。 あたしの大好きだった ちょっとシニカルな笑い方。
神様へ。 また、会いたいんです。 どうしても。 そして、また抱かれたいんです。 地獄に堕ちたとしても。
だけど、怖い。 地獄に堕ちるのが、じゃなくて 何も始まらないのが。
会えなくなって何十年経っても、 なんでずっと特別なのかな。
2026年01月08日(木)
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