Movin'on without you
mako



 二度目の、初詣。

ねえ、いかせん。
あたしね、今日、
25年ぶりに、地元の神社に、初詣に行ったよ。
家族と。

元日もあなたが仕事をしてると知ってて
仕事が終わる時間に、待ち伏せをして
初詣行こうって誘ったんだ。
職場から歩いてすぐの神社。

その時に言われた
「初詣って二度してもいいんだっけ」
思い出す限り最高にファンキーな台詞。

元日の朝から働いていたはずのあなたが
初詣に行ったとしたら
それは、元日を迎える瞬間に
彼女と一緒に行ったしかありえなくて
胸はちくりってしたけれど、
さあ?って答えて、一緒に行った。
あなたには二度目の、初詣。
あたしには初詣だったからいいんだ。

あたしと過ごしてくれる
それがただただ嬉しかった。
それだけだった。
あんなにピュアな気持ちで
誰かと過ごせたことは
先にも後にもあなただけだった。

神社からは、元職場がはっきりと見えて
懐かしさで胸がいっぱいになって
あなたとまた会えますかって不純な問いを
心に持ちながら御神籤をひいて

そしたら
願事「かなわないけど便りくる」みたいな
よく分かんない返答が神様から来て

あたしにとって、どうしようもない
ただただ胸が苦しくなるくらい
青春だった。あの時間とあの場所が。

あの時に戻れるならば、
戻してくれるなら戻りたいくらいに
青春だった。もう二度と還れない。

あんなに瑞々しい時間が
人生のどこかにあったことを
あたしは本当に幸せに思うよ。

共通の知人から見せられた写真に
小さく写っていたあなたは、
25年分歳をとって、
白髪だらけになってた。

それでもね
笑い方が、そのままだったんだ。
あたしの大好きだった
ちょっとシニカルな笑い方。

神様へ。
また、会いたいんです。
どうしても。
そして、また抱かれたいんです。
地獄に堕ちたとしても。

だけど、怖い。
地獄に堕ちるのが、じゃなくて
何も始まらないのが。

会えなくなって何十年経っても、
なんでずっと特別なのかな。


2026年01月08日(木)



 老いてゆく。

残りの人生で
何をしたいかなと思った時に
恋…って、一瞬だけ、思ったけど、
もういいか、って、思ってしまった。

人生で初めての気持ち。

ずっと、死ぬまで、
恋はし続けるものだと思ってたし
していたいと思ってた。
けど、

自分の感情をコントロールできないのが、
しんどい。

上がったり下ったり、
それが恋の醍醐味だけど
あの高揚感を味わいたくて、
人は恋に堕ちるのかも、だけど、
もう、しんどい。

同じ分だけ落ちた時の
あの絶望感とか、焦燥感とか
そういうのに多分、
もう心が耐えられない。

こうして人は、年をとっていくんだろう。
穏やかで、波のない
人生になっていくんだろう。

つまんないけれど、それもあたしの人生。

2024年12月08日(日)



 ゼロハリとロレックス。

25歳そこそこで
ロレックスして、ゼロハリバートン持って
そりゃ、かっこよく見えちゃうよね。
別にそういうので
好きになったわけではないんだけどさ。

そういう持ち物とか
それこそ、外付けの何かとか
なんなら、あなたが来るだけで空気が変わった
そんなことすらも
好きを加速させただけにすぎない。

なんなんだろうな。
あの時の、あの感覚って。
あの、自分が恋に落ちたって
わかる一瞬の感覚ってなんだったんだろう。

あれに近い感覚には
その後も、何度かなったことはある。
だけど、それは全部
それまで知ってたから、とか、
それまで仲良かったから、とか、
関係性がある程度あった上でのことで

あんな風に
会って二度目のあの人を
好きになった瞬間を覚えてるって

一目惚れとも違う。
子宮がこの人だって言った、としか
言いようの無い不思議な感覚。

あたしの子宮は、あたしのからだは、
あの人の子供が欲しかったのかな。
だったらホントごめんねって思う。

あたしが幼すぎて
あたしはあの人との関係の深め方が
あまりに下手すぎたから
その願いを叶えてあげられなかった。

もしそれが、あたしがこの世に生まれてきた
意味だったとしたら
あまりに切なすぎるね。

ゼロハリのアタッシュケースを見かけただけで
すぐにタイムスリップする。

あの人との思い出は
もうほとんどが記憶から消えてしまった。
日記帳も捨ててしまった。
わずかな写真と
ここに残した文章だけが
辿り着ける唯一の術で、

さみしいね。

全部覚えていたかった。


2024年11月30日(土)



 イライラ。

煙草を
何年かぶりに吸いました。

もう何も考えたくない。

あたしを何人たりとも
傷つけることはできないし
あたしはそんなことでは傷つかない

だけど、
なめんなよとは、いつも思ってる
あたしがいなくなって
心が完全に離れて
いつか、さめざめと泣いたらいい。
そんなタマじゃないだろうけど。

心と体の浮気は
どっちが重罪なんだろうね

もうよくわかんないや。
別れる、別れない。
いつも考えて、まあいっかになる。

復讐じゃないけど、
代わりに、あたしは、こころで誰かを想う。

2024年10月13日(日)



 深い深い海の底に在るブルー。

執着なのか
愛情なのか
はたまた、欲望なのか

リアリティのありすぎる夢を見て
続きを見せて欲しいよ神様って思った。

あなたに触れられた唇が
夢なのに、感触まで覚えていて

だけど、
何より覚えているのは
夢の中なのに、あたしがほんとうに
安心しきっていたというその事実

あんな深いリラックスを
感じたことがないくらい
あたしはあなたの前では安心していて

それは、夢なのかって思うくらいに。

あなた以上に
安心できる場所を知らないあたしは

夢から醒めた後に
どうやって生きていけばいいのか途方に暮れ
夢の世界に戻りたいとさえ
思わせるあなたはずるいと思う。

どんな興奮よりも
快感よりも
ずるいと思う。

どうしたらいいの?

2024年08月15日(木)



 

自分の人生の分岐点が
どこにあったのかと考えていて
それは、遙か昔。
18歳のあの日だったことに思い至った。

あたしの周りには
これ以上はいないってくらい
誠実で、優しい人がいて
その人たちが、あたしを見守ってくれていて


2024年07月30日(火)



 唯一じゃなくて。

「優しいね」
そうやってあなたに言った時
でも、俺の優しさに
そんなにズケズケとつけ込んでくるのは
お前くらいだよ、って言ってたこととか

あたしの相談に対して
きっと、他人にはあまり話さないであろう
家族の話をしてくれたこととか

ちょっと特別な間柄の女性の話をしてきたりとか

あたしの存在が、唯一無二って言うのは
ちょっとだけ、信じてもいいかなって思う。

でも、なりたいのは、唯一じゃなくて
特別なんだけどな。

死ぬときに、出逢えて良かったなって
思い出してもらえるような
そんな女になりたいんだけどな。


2024年07月29日(月)



 自分の責任。

手を繋いだことなら
一度だけあるんだ。

酔った勢いに見せかけて
私が無理やりに絡ませて繋いだ手。
握り返しては来なかった。

そういうことかと
頭を納得させて

頭と心と体。
どれもバラバラでさみしい。
さみしさが際立っただけ、だったね。

相手の人格の違いに驚くけれど
結局、人は合わせ鏡って言うから
あなたとあたしが、結ばれないのは
あたしの人格の問題ってことだ
そうだね。

否定できないあたしがいるのは確かで
こういう感情を受け容れることも
必要なのかと、それも、さみしい。

2024年07月28日(日)



 防御反応。

親の過剰な愛情から来る過保護に
ほとほと疲れ切っていたあたしを
救ってくれた人は
あたしには微塵の恋愛感情など持たなかったけれど

けれども、少しの情と欲によって
あたしを確かに、救ってくれていました。

今ならそれが
憐憫のようなものだと解るのだけれども
あの時のあたしには
幼すぎるあたしには
それがどうしても必要で
確かに救われていて
あの手が差し伸べられてなければ
今頃どうなっていたのかは
皆目見当がつきません。

だから今
あたしがあなたに縋りつきたくなるこの気持ちも
見て見ぬふりをできないあなたのことも
昔よりは冷静に観れているのだけれども
それでもやはり
いまこの瞬間に
あなたの手が必要で
どうしても、必要で
それは最早
感情とかそういうものを全部飛び越して
本能だと、思うのです。

自分で自分を壊さないための防御本能が
きっとヒトには備わっていて
あたしはそれを
そのスイッチをあなたに預けていて

きっとまた未来に
過去の自分に感謝する日がきっと来る。

今はただただ
あなたの笑顔を思い出して眠りたい。
何も考えずに。


2024年07月27日(土)



 矛盾。

家族なのに、
いつも、怒られないだろうか
機嫌を損ねないだろうか
そんなことばかり考えてる
多分、もう無意識に。

他人なのに、
あなたの前にいるあたしは
そんなことを1ミリも考えない
何を放っても大丈夫
そんな安心感がある
たとえ怒らせてしまっても
話せば解ってもらえる
またいつか分かり合える
どこかで解ってるから
あたしは、いつも、素でいられる

変なの。
いちばん近い人には遠慮して
顔色を伺って
素を見せられないのに
一年に一度しか会えないあなたの前で
365日分の自分を見せる

あたしを理解して
解って欲しかったよって
きっと全身で訴えていて
それが時に重いし
距離を遠くするのも知ってるけど
それでも、甘えてしまう

あたしが多分
今いちばん甘えてるのはあなたなんだ
泣いて手を引っ張って
帰りたくないって言うなんて
いい大人のすることじゃなくて
あたしはそれを
あなたにしかしない。

家は、水の中みたいで
あたしは呼吸をするために
時々、あなたに頼りたくなる。
肺呼吸なんてとうの昔に止めてしまって
ここに適応するしかないけど
時々、思いきり息を吸いたくなって
あなたの笑顔を見に行くんだよ。

死んだら骨を拾ってあげるって
冗談めかして言ってるけど
案外、本心なんだと思う。

笑顔を思い出しただけで
あなたといる時の自分を思うだけで
ほら。
あたしは、呼吸がしやすい。

2024年07月26日(金)
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