Movin'on without you
mako



 好きの正体。

恋というものの正体を
ほんとうに知ったのは、
18歳の秋。

恋は盲目とか
身を焦がすとか
人を好きになった時に起こる、
感情のほぼ全てを
あたしはそこで感じた。

あの時の気持ちがあるから
あたしは死ぬ時もきっと
後悔せずに死ねると思う。

人が死ぬ時に後悔することのひとつが
心に残る恋愛をしなかったことだと聞いた時、
ちょっとほっとしたのを覚えてる。

あの思い出があるだけで
あたしには、その後悔がない。
それくらい、好きだった。
ただただ、好きだった。

あれほど何も考えずに
誰かを好きになれたのは
単純に、若かったから、なのかもしれない。

だけどね、思ってるんだ。
多分、あの時、出会ってしまっただけだと。
18だろうが38だろうが58だろうが
出会ったらあたしはきっと好きになってた。

なんで人って
誰かのことを好きになったり
愛したり、するんだろうね。

なんで、それが
誰でもいいわけじゃなくて、
この人じゃないと、ってなるんだろうね。

優しくされたから好きになるわけじゃない。
だって、この人を好きで居られたらって
何度も思うくらい優しい人もいた。

こんなに長く生きているのに
恋の正体がわからない。
こんなに幸せになれる理由も
こんなに苦しくなる理由も。

恋をしなくて済む薬があったら
あたしは飲むのかな。


2020年08月18日(火)



 涙を見せられる場所。

昔から
泣く場所はいつも決まってた。

あたしは
誰の前でも泣けるわけじゃなくて
大昔から
大切な人の前でしか泣けなくて

人目を憚らず泣くことができる
もうそれって
その人を100%
信頼している、証以外の
何物でもないんだよね。

ちょっとしたことでいつも
落ち込んで泣いちゃうのも
昔から変わらないけど
そこがいいところだとしたら

それを知っているのは
ほんとうに、わずかな人だけで、
そのうちのひとりがあなたで、
今はもう、
それを知っているのはあなただけで。

あたしが心から素直になれる場所は
もうここにしかなくて
失いたく、ないよ。
どうしても。

大好きだよ。
とっても。

2020年06月14日(日)



 定員1名。

女の船には
ひとりの人しか乗せられないって
昔聞いたことがあって
すごく覚えてたんだけど
それって、真実だと思う。

あなたに会ってからというもの
あたしの中は、
あなただけになってしまって
あなたのことでしか
感情が揺さぶられなくなってしまった。

ひとつ、しんどさは減ったけど
違うしんどさが増えて
そして、これはただの、いわゆる
現実逃避なのかもしれない。
そうかもしれないけど
わかっていても
なんともならないのが感情。

なんでも相談できる相手、が、
あなたしかいないから、
あなたのことは誰にも相談できないっての
なんか笑う。

2020年06月02日(火)



 生の実感。

恋をしていないと
生きてる心地がしない
この性格をもうずっと変えられなくて、

こんなにしんどいのに
ひさびさに生の実感を伴ってる。

2020年06月01日(月)



 たいせつなひと。

あたしはずっと、

たいせつなひとの、
たいせつなひとに、なりたくて、

とくべつなひとに、なりたくて、


どうしたら特別枠に入れるのか
特別扱いをしてもらえるのか、
いろいろ考えたけど、よくわからなくて、
思いついたことが、
わがままを言うことで。

わがままを聞いてもらえたら
あたしは特別だと思えるのかな、って、
愛を試す子供みたいなことを思いついて
勇気を出してわがままを言った。

ほんの少しの、
でも、あたしにとっての精一杯の
わがままは聞いてもらえたけど
それでもやっぱり、
特別にはしてもらえなくて、

それが、切なかった。


でもね。

あの夜、
振り返った時、
あなたがあたしを見てくれていた、あの瞬間、

あたし、わかったんだ。

――あたしは、大切に思われてた。

もうずっと、
たいせつにしてもらってた。


あなたは優しい人だから
ほんとうに、優しい人だから、
みんなのわがままを聞いてくれるし
みんなに、いつも、平等に接する。

それを知っているから
あたしだけへの優しさが欲しくて
自分だけ、特別扱いしてほしくて
叶わないことに泣いたりしたけれど、


あたし、ちゃんと、気づけてよかったよ。
あなたが見ていてくれたことに。

あなたが、あたしのために
時間をつくってくれたことも
助けてくれたことも
ぜんぶ、あたりまえじゃない。

わがままを聞いてくれたのが、
あなたの精一杯の優しさだったことに
気がつけて、よかった。


あたしもいつか、
あなたのために、
何かできるひとになりたいんだ。

2020年05月31日(日)



 これが愛じゃなければなんと呼ぶのか僕は知らなかった。

思わず、浮かんだ、歌。

******

なにも始まらなければ
終わることも決して無い。

だから、始めない。

そういう愛のかたちがあることを
はじめて知った。

この世のどこかに
あなたがいてくれる、
それだけで感じるこの安心感は
どこから生まれるんだろう。

前世で家族だったのかもとか考えて
しっくりきた。
ほんとうに、そうだったのかもしれない。

それなら、死んだ後も
また会えるよね。
また何度も、会えるよね。


2020年02月01日(土)



 いとしいひと。

手を繋ぐことすらないのに
なのになんで
なんでこんなに愛しいんだろう。

一年に一度しか会えないあなたが
なんでこんなに大切なんだろう。


あたしの乗る電車が先に来て
期待してなかったのに
ふと振り返った時に
あなたが、
あの、いつもの
仕方ないなあって表情で
振り返らなくていいからさっさと行けって
わかる表情でこっちを見てることに
気がついたとき、

もう、いとしさが止まらなかった。
涙も止まらなかった。

思わず、神様に感謝した。
出逢わせてくれてありがとう。


あなたがこの世にいるってことが
あたしを生かしてると思うことすらある。
現実は厳しいことだらけで
つらくて泣くことだらけで

でも、この世にたったひとり、
あなたがいるんだって思うだけで
あたしは、明日も生きようって思えるよ。


愛というものの正体は
これなのかもと初めて知ったひと。


2020年01月31日(金)



 幸せの閾値が低い。

うれしかった。

気にかけてもらっていたことだけで。
気づいてくれていたことだけで。
名前を覚えてもらっただけで。

幸せの閾値が最近は低い。

こんなに広くて
人も多い街なのに
あなたに会うかもしれないからと
休日のコンビニも
口紅を塗るようになった自分が
実は、いちばんうれしい。

ときめいていないと
あたしは息をしてないのと
同じなんだとやっぱり悟った。

2019年12月26日(木)



 安心≧好き。

つらくなった夜は
そっと、ここを訪れてみる。
どうしようもない気持ちの行き場が
とうとう無くなってしまった夜は
ここに来て吐き出すしかできない。
ここは、あたしにとって、
そんな、場所。

いままで、無数の好きと出会ってきた。
でも、好きが訪れる瞬間は、
なぜか、たいてい、苦しい。

守りたいものとのバランスが
あたしはいつも、上手に取れない。
守りたいもののために
好きを飲み込むのが苦手すぎて、
バランスが取れる人が
心底、羨ましいんです。

心から、甘えられる人だったのに
それだけじゃだめなのかな。

安心できる人なのは変わらないのに
ずっと、ずっと。

モヤモヤごちゃごちゃした頭の中。

一緒にいると安心するって
もしかしたら、好きよりも
最上級の褒め言葉。

それだけ、ほしい。

ねむれない。


2017年11月16日(木)



 うれしいことば。

この世で最も憧れかつ尊敬してる
スーパーヒーローみたいな人がいて
こないだ握手してもらった時に
冷たい手だねってぎゅっとしてくれた。

その人の優しさに感動。

今年はやっぱりいい年だ。
年の初めから感動できることがいっぱい。
嬉しい言葉もいっぱい。

こうやっていいことばかり積み重ねて
大晦日を迎えるんだ。

また会いたい人ばかり。

2013年01月09日(水)
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