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2018年08月29日(水) ■ |
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2人に乾杯、そして人生に |
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映画「ルージュの手紙」(マルタン・プロボ監督)から。 カトリーヌ・ドヌーブとカトリーヌ・フロ、初の共演作、 これだけでも、フランス映画ファンにとって楽しみである。 さて、30年ぶりに再会した、血の繋がらない母娘って設定が どうも馴染めずいたが、時間が経つにつれ、面白さが増した。 母親が娘の現在の職業を当てようとするシーン、 「あなたの仕事は? 言わないで、当てるわ、 ソーシャルワーカー、クソまじめな図書館司書」 「助産婦よ」・・フランスでもどこの国でも、 図書館司書ってクソ真面目なんだと、笑いながらメモをした。 その助産婦らしい台詞も、メモの対象だった。 「赤ちゃんは『無』から現れるの」 「体は勝手に呼吸するけど『心』は違うわ、 思い通りにコントロールできないからよ」 そんな、なるほど・・と思ったフレーズもあったけれど、 メモを振り返ったら、2度も登場した台詞が見つかった。 それが「2人に乾杯、そして人生に」 波瀾万丈な人生を送って来た母親役のカトリーヌ・ドヌーブが 口にしたから、気になる一言。 フランス映画らしい、と言えばそれまでだけど、 どんなに辛い時でも、楽しい時でも、悲しい時でも、 この台詞は、永遠に不滅・・と思ってしまう。 「2人に乾杯、そして人生に」・・私も、使ってみようかな。
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2018年08月28日(火) ■ |
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今の自分を未来の自分が見ている |
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あれ、久しぶりに情報源不明。すみません。(汗) ただ、スマホのメモ機能に、このフレーズが残っていた。 「過去と他人は変えられない」に呼応して、 「変えられるのは、未來と自分だけ」と言いたいところだが、 時々、へそ曲がりの私は、そんな事を言ったって・・と 反論したくなるし、最近、他人との関係ばかり意識し過ぎて 自分中心の考え方ができなくなっている私に気付いた。 たぶんそんな時に、見つけたフレーズだったのかもしれない。 「今の自分を未来の自分が見ている」 未来の自分は、今の自分の行動にかかっているから、 今を大切にして、悔いのない生活を送りましょう、 そんな道徳的な、堅っ苦しく、難しいことではなく、 単に、何年後かの自分がイメージできるのなら、 今から、そのような人になったつもりで動いてみようか、 そんな軽い表現が、妙に私の心にピッタリと残った。 伝えたいことは同じなのかも知れないが、 歳を重ねてくると、教訓めいたフレーズに嫌気がさしてくるから、 このフレーズが気に入ったのかもしれない。 暫くは、未来の自分からクレームがこないようにしないとな。
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2018年08月27日(月) ■ |
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サンキメーカーって知ってる? |
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「サンキメーカーって知ってる?」って突然訊かれた。 (まぁ、突然と言っても、飲み会の席での話だけど・・) 「もしかしたら、頭に『キ』がつく日本のメーカー3つのこと?」 と訊き返したら「おっ、さすが。頭の回転、衰えてませんね」 と誉められたけれど、肝心のメーカーが続かない。 実は「キリンビール」「キッコーマン」・・ まではすぐに出たけれど、最後の一社が、どうしても出てこない。 出題した本人も覚えていなくて、その場のみんなで考えたけど、 なかなか、浮かんでこなくて、私が搾り出した「キューピー」が、 採用された。(汗) 帰宅後、ネットで調べてもわからないので、読者のどなたか、 わかる方がいましたら、是非、連絡いただきたい。 こう言うのって、正解がわからないと、 気になって気になって、仕方がないんだよなぁ、私の場合。
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2018年08月26日(日) ■ |
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俺たち『概念』を集めてるんですよ |
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映画「散歩する侵略者」(黒沢清監督)から。 言葉の定義や概念を言葉にするのが大好きな私には、 ちょっとヤバいくらいにはまってしまった。 もしかすると、ここ数年では一番メモが多い作品かも。 「俺たち『概念』を集めてるんですよ」でメモ、 「欲しいのは、その元にある概念の理解だからね、 理解そのものを頂くんだ」でメモ。 とにかく「○○って何?」の質問の嵐で、楽しかった。 「所有って何?」から始まり「ねぇ、刑事さん。自分って何?」 「あの、仕事って何ですか?」「罰って何ですか?」と、 矢継ぎ早に、定義、概念を見つけていくのだが、 イメージも千差万別で、言葉で説明もできないものがある。 それが「愛」ということだ。 牧師に「あなたなら、正確にイメージできるんですね」と訊ね、 「愛は、あなたの内側にあります」と答えられて戸惑うシーン。 愛に対する概念が多すぎて、誰も定義できない。 「愛」以外は、その概念を地球の侵略者に奪われてしまうが、 「愛」だけは、彼らにも奪うことができなかった。 それが、この映画のテーマかも知れないなぁ。
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2018年08月25日(土) ■ |
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テクノロジーさ、ライトを |
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映画「カンフー・ヨガ」(スタンリー・トン監督)から。 あまりストーリーを考えない方が楽しめる作品。 けれど、タイトルの一部「ヨガ」は、見当たらなかった。 あれっ、この展開は・・ 「もしかしたらインディ・ジョーンズ?」と感じていたら、 しっかり台詞に組み込まれていて、笑わせてもらった。 「インディ・ジョーンズだ」と誰かが口にして 「まさか、太陽の光を待つ?」と疑問を持てば 「テクノロジーさ、ライトを」と、ギャグでかわす。 太陽の代わりに、強烈なスポットライトを当てて、 秘法の扉が少しずつ開いていくシーンは、やはり笑えた。 「お願いだ、歴史に敬意を」というフレーズがあり、 「インディ・ジョーンズ」に敬意を表したのかな。(笑) 冒頭の「父もあなたも考古学者。俺はお宝ハンターさ」 「宝さがし・・サプライズがあると」の台詞で、 期待し過ぎたかな。 まぁ、カンフーあり、ダンスありで、 ジャッキー・チェン・ワールド満載の娯楽映画だな。
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2018年08月24日(金) ■ |
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「タイム・イズ・マネー」は「善は急げ」 |
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NHK大河ドラマ「西郷どん」から。 書き始めると、続いてしまう「大河ドラマ」ネタ。 幕末当時、仲の悪かった長州藩と薩摩藩を繋げる役目を、 任されたというべきか、自分で買って出たというべきか、 坂本龍馬は、陽が昇らないうちに西郷宅を旅立つ。 そんな急いで出かける坂本に、西郷の妻が声を掛ける。 「こんなに朝早く・・」と言いかけたところで、 坂本が間髪いれず「タイム・イズ・マネーですから・・」と 言い返した。 彼女は「タイム・イズ・マネー?」と英語の意味がわからず 訊き直したら、坂本の和約は「時は金なり」ではなく、 「善は急げ」だったから、面白くてメモをした。 実は「善は急げ」は、鉄は熱いうちに打て、と同意語で、 「Strike while the iron is hot」だと理解していたから、 その和訳に驚いたが、時間が経つにつれて、 「タイム・イズ・マネー」は「善は急げ」も悪くないな、と この一言に書いている。 原作「林真理子」さん、脚本「中園ミホ」さん。 さて、どちらがこの訳にしたのか、興味が湧いてきた。 図書館で調べてみようっと。
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2018年08月23日(木) ■ |
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薩摩の宝は、サツマイモ、桜島、西郷吉之助ぜよ |
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NHK大河ドラマ「西郷どん」から。 今年は、大河ドラマの話題が「一言」に登場しないので、 見ていないのか、と思う人がいるらしいので、ここらで。(汗) ほぼ毎回見ているが、場面設定を説明するだけで長くなるので、 メモしないでみることも多かったのは事実ですが・・。 今回は「第31回・龍馬との約束」次回は「第32回・薩長同盟」 この辺りの「西郷・坂本・桂」の駆け引きが面白いので、 午後6時からBSを観ても、8時からまた観てしまうほど。 さて今回選んだのは、坂本が西郷の妻に言った台詞、 「薩摩の宝は、サツマイモ、桜島、西郷吉之助ぜよ」 単なる語呂合わせでもないし、同じ「さ」で繋がるのがいい。 「食べ物、自然、人物」、これが、やはり「土地の宝」となる。 その宝と称された人物の妻は、嬉しかったに違いない。 まちづくりをする時の基本は「自慢できるものを探す」 これをとっかかりにして、お国自慢から始めるに限る。 宝ってのは、あまり多くない方がいいんだよな、宝だから。
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2018年08月22日(水) ■ |
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観光は「市町村名」など知られなくてもいい |
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最近、産業観光課から生涯学習課へ異動したためか、 やや冷静に「観光」というものを見つめることができている。 その1つが「観光は『町名』など知られなくてもいい」 旅行する人は、旅行先を選ぶ時「市町村名」で検索しない。 よほど、まち全体の雰囲気で売り出しているのなら、 それも選択肢の1つだけど、ほとんどが「観光地」で選ぶ。 そして「この景色を見たい」「この体験をしたい」 「このお店のこれを食べたい」・・と具体的になっていく。 それなのに、周りを見渡すと、自分のまちの宣伝ばかり。 自治体ごとに作られる「観光パンフレット」も、 近隣市町の「観光地」は、ほとんど掲載されていない。 税金で作っているから、と言えば聞こえはいいけれど、 東京ディズニーランドのように、その場所だけで、 多くの観光客を満足させることができればいいが、 そうでなければ、一緒になってこの地を売り出していく。 お互いのパンフレットに、お互いの観光名所を掲載する。 そんなところから始める必要がありそうだな。
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2018年08月21日(火) ■ |
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なぜ人は映画が好きか? 構成されているからさ。 |
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映画「人生はシネマティック!」(ロネ・シェルフィグ監督)から。 全体的には、恋愛映画?と思いたくなるが、 メモした台詞を見直すと、やはり脚本家の映画だった。 「全ての責任は脚本にある」 「信憑性は大事だが、楽観的に描いてくれ」 「面白い作品だったが、国民が奮起して前向きになるには、 太った警官がはしごを落ちるだけではダメだ」 「脚本1ページは映像1分、フィルムで80ヤード分よ」 「これが映画だ。現実から退屈な部分は削る。 事実と真実は違う。何よりもストーリーが優先」 「女はヒーローより、ヒーローの恋人になりたがる」 「50ページのタワゴトより4つの正直な言葉を」 「たまには価値ある映画を作りたい。 人生の1時間半を捧げたくなる映画を」 脚本の面白さに触れた時、にっこり笑った主人公が印象的だ。 作品中「脚本」に関するメモを一つ選ぶとしたら、 「なぜ人は映画が好きか? 構成されているからさ。 ストーリーには、形、目的、意味がある。 不幸な展開も、作為的で意味がある、人生とは違う」かな。
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2018年08月20日(月) ■ |
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現在のイタリア観光地「ポンペイ」が舞台の別作品 |
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映画「ポンペイ2014」(ベン・デマリー監督)から。 今までにも、何度か「超大作・話題作」と勘違いし、 鑑賞し始めてから「???」となることがあったが、 まさか、こんなに早く、映画「ポンペイ」のスピンオフ作品が 登場するとは考えていなかったので、不覚だった。 映画で「スピンオフ」とは、既存の作品を題材に、 新しく描いた外伝的な作品のこと。「スピンアウト」とも言う。 今回は、まんまと嵌められた。(汗) ぺスビオ山噴火で灰に埋まった「ポンペイ」ではなく、 現在のイタリア観光地「ポンペイ」が舞台の別作品。 「2014」とは、たぶんそんな意味なのだろう。 これ以上、物語について書くと、自分が情けなくなるが、 「活火山の観光」や「休火山の登山中」、突然、 火山爆発に遭遇した時の、マニュアル・ビデオと考えれば、 使えなくもない。 噴火の後、想定するのは、熱波、土石流、火砕流・・、 その時、どんな対応をするか、そんな視点で観るのも この作品のひとつの活用方法であろう。
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