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しもさんの「気になる一言」
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2018年07月10日(火)
つながらないっていうのは、切ないね

書籍「長いお別れ」(中島京子著・文藝春秋刊・263頁)から。
認知症が少しずつ進む父親の変化を、娘はしっかり見つめていた。
初めは、お父さん、どうしちゃったの?、しっかりしてよ、とか、
こんな忙しいときにまったく、いい加減にしてよ、と思いながら、
接していたに違いない。
その接し方が、すこしずつ変わり始め、この病気に対して、
しっかりとした捉え方をしているな、と嬉しくなった。
「おそらくは、何か言いたいことがあって、
言えないもどかしさもあるだろうと想像するのだが、
まるで聞いたことのない言葉を繰り返す老人の前に、
何一つしてあげられなくて困っていると、
相手は悲しげに伝えることを諦め、あるいは忘れて、
ますますここではないどこかへ帰りたがってしまうのだ
ねぇ、お父さん。つながらないっていうのは、切ないね」
認知症という病気は、少しずつ記憶を失くして、
ゆっくりゆっくり遠ざかっていくから、
「長いお別れ」(ロンググッパイ)と呼ぶことを知った。
一番辛いのは、やっぱり本人なんだろうなぁ。



2018年07月09日(月)
「伝える施設」ではなく「伝わる施設」

観光地に行くと、今でも気になる「ビジターセンター」。(汗)
建物の基本コンセプトや展示内容をはじめ、いろいろな角度から、
この施設は「何を伝えたいのだろう?」を探りたくなる。
そんな話をしていたら、ある方から、アドバイスをいただいた。
確かに、建築する側としては「○○の魅力を伝える施設」という
表現を使いたくなるが、それはちょっと視点が違うのではないか、
「伝える」のが目的ではなく「伝わる」のが目的でなくてはならない。
「情報発信」を意識するようになった頃から、いつも念頭にあるのは、
「周知する」のではなく「届ける」という視点。
ターゲット(相手)に、伝えたいことがしっかり届いているか、
もし届いていないとしたら、それは、周りに対して、
情報発信しています、というアピールと、自己満足に過ぎない。
だから、施設に関しても「○○の魅力が伝わる施設」という視点、
確実に「伝わった」と確認できる何かが欲しい、という指摘。
まさに、私が悩んでいる1つの「情報発信下手」解決策かもしれない。



2018年07月08日(日)
肌の色は変えられません、だから前例になるしかないのです

映画「ドリーム」(セオドア・メルフィ監督)から。
1960年代の米ソの宇宙開発戦争を題材にしてはいるものの、
根底にあるのは「人種差別撤廃」のメッセージかな、と思う。
黒人・更に女性であるというだけで理不尽な境遇に立たされるが、
NASAの歴史的な偉業に、彼女たち3人の能力は不可欠だった。
自分たちでも、それを信じていたからこそ、どんな苦境にも
真っ向から立ち向かって、その扉をこじ開けた気がする。
黒人女性が、白人専用の学校に通うこすら許されなかった。
というより、そんな前例がなかった、というべきなのだろう。
でもNASAで働くためには、その学校で学ばなければならなかった。
そのために、州判事に詰め寄るシーンが印象に残っている。
「前例となることの重みは誰よりもご存知のはず。
宇宙に行ったアメリカ人もいなかった。
そして初の宇宙飛行士になったシェパードは、
前例をつくり名を残します。
肌の色は変えられません、だから前例になるしかないのです。
判事のお力が必要です」
その強い想いと信念が、判事の心を動かすことになる。
「前例になること」の大変さは、私も何度も経験しているが、
一度、経験してしまうと、それはそれで意外と楽しい。(笑)
「前例がない」と言われたら「それでは仕方ない」と諦めるか、
「前例になるしかない」と思えるか、それだけなんだよなぁ。



2018年07月07日(土)
ゆるキャラダンス選手権

ネットでいろいろな情報を集めていたら、
「ゆるキャラダンス選手権」なる大会を見つけた。
「ゆるキャラ」と言えば、投票で順位を決める
「ゆるキャラグランプリ」しか浮かばなかったが、
それから派生してか、多彩なイベントがあることを、
今更ながら知って、恥ずかしくなった。
前述の「ゆるキャラダンス選手権」をはじめ、
「ゆるキャラ運動会」などのイベント、
はたまた「ドラムさばきが凄い」とか、
特技が披露され、脚光を浴びていることも知った。
Youtubeなどでも、けっこう投稿されている。
このゆるキャラの使い道、アイデア次第で、
まだまだ市町村のPRに使えそうだな。
子どもたちに人気の・・とか、そういうものではなく、
ゆるキャラのイメージをぶち破るような仕掛け、
話題になることを考えたいなぁ。



2018年07月06日(金)
私がもってる長所は全部パパから

映画「アルマゲドン」(マイケル・ベイ監督)から。
聖書に記す「アルマゲドン」(世界の終焉)ではなく、
やっぱり父と娘との親子愛の物語、と再認識した。
それは、映画のようにドラマチックでなくとも、
ちょっと照れるが、いつの世でも、どこの国でも、
父親が娘を想う気持ちは、同じなんだと嬉しくなった。
やはり選んだのは、最後の別れのシーン。
(父)「グレース、元気? 戻ると約束したが・・
(娘)「何なの?」(父)約束は守れない。
(娘)「私もパパに嘘を・・。
私はパパと違う・・なんて言ったけど、何も違わないわ。
私がもってる長所は全部パパから。パパを愛してるわ」
普段あまり話す機会がない娘から、こう言われたら、
もう死んでもいい・・と思うのかも知れない。
地球を救う、人類を救う、なんて大きなことではなく、
自分が犠牲になることで、愛する娘が救われるのなら、
という気持ちが伝わってきて涙腺が緩んだ。
娘が成長すればするほど、この気持ちがわかってくる。
そんなものなのかなぁ、父親って。



2018年07月05日(木)
ビジネスは、忙しくてはいけない

「ビジネス」というと「忙しい」というイメージが刷り込まれ、
朝から晩まで、飛び回っている感じがするが、
ある本で見つけた定義が面白かったので、ご紹介。
(ビジネスマンにとっては「えっ、今頃?」的な情報かも・・)
「ビジネスとは『忙しい』という意味の英語buzyに、
nessをつけて名詞にしたものであるということです」
だから「ビジネスは、忙しくてはいけない」と解釈した。
手垢のついた表現として、よく使われる
「忙しい」の「忙」は「心を亡くす」というフレーズよりは、
ちょっぴり新鮮な表現だったなぁ、と思う。
ただ現実は、ビジネスはボランティアではないんだ、
忙しくなければ、ビジネスとは言えない、という反論もわかる。
この話題、飲んだ時だけにしようかなぁ。



2018年07月04日(水)
「ガビチョウ」という外来種なんだよ

毎朝、通勤路に入っている「柿田川公園」(第1展望台)で、
いい声で鳴く鳥がいる。
しかし、野鳥に詳しくない私は、自然保護の人に訊ねた。
「最近、この鳴き声が聴こえますが、なんという鳥ですか?」
「あっ、これは、ガビチョウという外来種なんだよ。
本来は籠の中で飼う鳥なんだけど・・」と話し始め、
「23年前の阪神淡路大震災、多くの中国人が飼っていた鳥が逃げて
遠く離れたここでも、野生化して鳴いているらしい」と加え、
「朝からいい声で鳴くんだけどね」と残念がった。
外来種は、私たちが駆除している植物だけではない。
動物も、昆虫も、もしかしたら魚なども混じっているかも。
この川の環境が気に入って、繁殖する動植物なら、
例え外来種と言えども、可愛がってやりたくなるな。(笑)
在来種との共存共栄の道、探ればいいのになぁ。
(日本の課題となっている移民問題の話ではありません(汗))



2018年07月03日(火)
空いたスペースへの飛び出し

サッカー・ワールドカップ(ロシア大会)のテレビ観戦で、
多くの解説者が何度も口にしたフレーズ、
「空いたスペースへの飛び出し」が気になっていた。
得点に繋げるための、戦術とでも言えばいいのだろうか。
選手にとっては、まず、空いたスペースを探す能力が必要になる。
そして、そのスペースに走りこむこと。
この時に大切なのは「飛び出すこと」らしい。
交通ルールでは、飛び出しは危険行為だけど、(笑)
こういうスポーツでは、相手の意表を付く感じで飛び出すこと。
その「飛び出し」がうまくいけばいくほど、
「ノーマーク」となり、チャンスを広げることとなるようだ。
今、全国各地で繰り広げられている、賑わいのイベントも、
どこでもやっているようなことをするのではなく、
空いたスペース(どこもやっていないようなイベント)を探し、
周りが驚くような「飛び出し」で開催する。
これが、ポイントをあげることであり、成功の秘訣かもしれない。
それにしても、賑わいを目的としたイベント、多いよなぁ。



2018年07月02日(月)
天才には、そんな権利はありません

映画「ラフマニノフ/ある愛の調べ」(パーベル・ルンギン監督)から。
ストーリーとは、関係ないのかもしれないが、
天才ピアニスト、セルゲイ・ラフマニノフは、
ある女学校で、教鞭をとることになる。(音楽の先生?)
生徒たちに「気楽に・・」と指導したところ、生徒の一人が声を発する。
「気楽にしていてはダメです。」と前置きをして、
「天才には、そんな権利はありません」と言い切るシーンが記憶に残る。
天才には「のんびり」とか「気楽に」という言葉が似合わない。
そんな気持ちが伝わってきた。
天才として、この世に生を受けたからには、一気に駆け抜けて下さい、
そんな心の叫びまで聞こえてきそうな台詞だった。
彼にとって、その台詞がどう影響したのか・・ちょっぴり気になる。
しかし、最後には「天才作曲家」としても成功を収めるのだから、
「天才には、そんな権利はありません」は、インパクトがあったなぁ。
ロシア映画とフランス映画は、どことなく似ている。
私の勘違いだろうか?



2018年07月01日(日)
ボールを持ってないときの動きこそ重要

「日本VSポーランド戦」はもまだ納得していないが(汗)
4年に1度、にわかのサッカーファンになる私は、
これは仕事でも同じ事が言えるな、と思うフレーズに出会う。
今回、インターネットで見つけたのは、
「サッカーでは、オフ・ザ・ボール、
ボールを持ってないときの動きこそ重要なんです」。
それは「ボールを持ったときだけ仕事をしてもダメ」ということ。
ボールを持たない場面でも、相手の動きを身体を張って封じたり、
いつボールが来ても対応出来るよう、しっかり準備をする。
そんな動きを見ているから、仲間からボールが回ってくる。
サッカーでは、信頼されなければボールは回ってこないらしい。
そして、何よりもチームのために、全力で走りきれるか、
それが大切のようだ。
こういう目立たないけれど、常にチームのために動いている人、
育てていきたいなぁ、と思う、今日この頃である。