空虚。
しずく。



 あの人は笑って。

明るい声で、語った。
私もそうだ。あの事を話す時は、いつも。
私は、それを聞く度にどうしようもない感情を抱く。
もうなにも出来ないのに、自分を追いつめていく。
あの人も、そう思ってくれるのだろうか。

私達の傷は、お互いが「大したことない」
と位置づけてしまった為に、お互いにとって、
少なくとも私にとっては。…何より痛い、傷になる。

全てに理由をつけることは出来ないけれど、私は嫌いだ。
逢いたくない。視界にいれたくない。いる、だけで乱されてしまうから。

ただ、必死になって生きてる。
考えすぎて、落ち込んで、それでも、頑張って。
幸せだ、ってもっといっぱい思いたいから。生きてる。

でも、やっぱりずっとしまってよう。
見せられるものじゃない。反応も知りたくない。
口に出したらきっと、自分が情けなくなってしまうから。
大事にしまって、時々思い出して、壊れよう。

大丈夫。生きていける。

2005年08月31日(水)



 気に障るかい?

かつて私が通ってきた道を見ているようで、とても気分が悪い。
そう、何もしなくても人は病めてしまうのだよな。

…君の価値観ですべてを語らないでくれ。
生きる事は無意味じゃない。死ぬ事も無意味じゃない。
全て決めるのは自分自身だと、私は君に言ったよな?
君がそう思うのは勝手だ。ただ、それを押し付けるのは止めろ。
綺麗な言葉でごまかした所で、本質は変わらないのだよ。
それを認められたくがないために、覆い隠すのは止めたまえ。

君が座り込むのは勝手だ。世界を見なくともいい。
絶望するのも、怖がるのも、死にたがるのも別に構わない。
ただ、全ての人間がそうであるかのように書くな。

普通も、異常も、型にはまる基準などないのだよ。
すべてを決めるのは自分だと、何度言えばわかるんだ。
わからないなら、わかりたくないといいたまえ。
私が要らないなら、少しは自分の意見を言ってみたらどうなんだ。

有耶無耶に語ったところで、言葉に力など宿らない。
逃げる為の言い訳にしか聞こえないのだよ。

本当に…戯言等吐いてる暇があるなら死んでくれないか。
不快だ。生きられないなら死ね。いつまでも甘ったれるな。
それが嫌なら私を拒否しろよ。私を否定しろよ。要らないと。

自分で判断も出来ないのに人の言葉をあてになどするな。

…君はいつまで、自分で傷を作り続けるんだろうな。

2005年08月30日(火)



 過程。

何もかもすっ飛ばして、思った。
あなたを死体にしたい。そうしなければ、
本当の意味で私はあなたを愛せない。

何度も何度も、こんな事を考える。
事のあと、あなたの首を絞めたくなる。

どうして、あの顔はそそるのだろうか。
生きようとする、意志があるからだろうか。

…首を絞めたい。今は刃物じゃなくていい。
内臓なら、いつだって後からでも見られる。
あの顔が見たい。あの呼吸を聞きたい。

…呼吸を、生を求めて必死な、あの顔は。
私を昂ぶらせ、そして醒ましてくれるから。

味わいたい。写真じゃ駄目なんだ。
血の色だけじゃもう興奮できないんだ。

あなたのすべてを私にしたい。

2005年08月29日(月)



 たとえ道が見えなくとも。

どうしたらいいのかなんて、いつだってわからない。
だからと言って、止まってなどいられない。
そんな当たり前の事が、何故わからないのだろう。


責任転嫁することはとても簡単だ。
押しつけて、瞳を閉じて、座り込んでしまえばいい。
何もないのに、何故泣きたくなる。震える。感情が昂ぶる。
意味のない笑いが漏れた所で、何が変わる。何を変えたい。

どうすれば、満足するんだ?

思い悩みたくなんかない。そんな馬鹿らしい事はしたくない。
イライラする。わからない。わかりたくない。イライラする。

これ以上は気持ち悪いだけだとわかっているのに。
飲み足りない、もっと、すべてわからなくなるまで。
吐きたい。吐けない。飲みたい。飲めない。

だったらせめて、この身を傷つけてくれ。
それが出来ないなら、どうして私を壊してくれない。

2005年08月27日(土)



 Dear modestman。

涙は、出し方を考えて零すものじゃないよ。


少しの遠出を終えて帰って来てから、どこか変だ。
落ち着かないのはいつもの事だけれど、何故か、気にかかる。
何も見てやしないのに、何かを見てしまったかのように飛び起きる。
全身に一気に鳥肌がたって、肩で息をしてしまう。

無意識に浮かべてしまうのはやはり自嘲で。
一体私は何に怯え、何を嘲っているのか、考えてしまう。

『自分に向き合ったところで、答えが出るの?』
出せるならば、いくらでも向かえばいい。
でも、「そのこと」はもう考えないでおこう、と思ったんじゃないのか?

あれはまだ私を苦しめる。これからもずっと苦しめる。
消してしまいたいと願ったって決して消えるものじゃない。
その度に激情や憎悪は揺り動かされて、
でも決して触れる事の出来ないそれにまた、苛立ちを募らせる。
なんて不毛なんだ。なんて愚かなんだ。馬鹿じゃないのか、私は。

『今更、何を言いたいんだ…』
「あんたは私に、何を望んでいるんだ」
それを何度繰り返したって、何も届かない。
わかっているのに、また繰り返してしまう。

望むのは勝手だ。叶わなかろうと、わかっていても。
ずっと望んで、待って、永遠に来ない「いつか」を思っていればいい。

…でも、言い聞かせた甲斐があった。
もう怖くない。何も見ないで、壊れずにすむと。
あなたのキスで、よくわかった。

2005年08月26日(金)



 どうして。

疲れているはずなのに。
とても、苦しいはずなのに。
どうしても、眠る事が出来ない。

焦れば焦るほど、思いだけが暴走して。
…叫びをあげて、壊れてしまいたくなる。
どうして。と、自分を問い質したくなる。

愛している時はいいのに。
愛されているとこんなにも怖い。
…ずっと、与えて続けているのがいい。
そんな風に考えたって、結局は愛されたい。

私だったら、どうしようもなくうざったい。
そう思う。なのに、どうしてそれが出来ないんだ。

嫌だ。気に入らない。
こんなのは嫌だ。大嫌いだ。

なのに。なのになのになのになのに!
また私はどうしようもないと切り捨ててしまう。
あの人にばかり、苛立ちを押し付ける。

…ずっと、満たされないのはこういうわけだ。
わかってるくせに、出来ないから、したくないから、
…本当はしたいのに?…無理だから、「普通」を装ってるだけだ。

したい。おかしい、病んでる。あり得ない。
したい。ダメだ。絶対にダメだ。許されない。許さない。
したい。こんな、こんなのはおかしいんだ。
まともだろうが狂いだろうが構わない。
でも、これはおかしい。おかしいんだ。駄目なんだ。

…でも、そうしなきゃ…眠れないんだ…
嫌だ。嫌だ嫌だ。そんな、馬鹿なこと絶対に。
嫌だ。腐る。そんな醜いあなたは見たくない。
ああ、一緒に死にたい。あなたを殺して、愛でて、死にたい。
御伽噺のようだというなら、もっと現実的に考えていい?

ダメだ。違う。そんなの解決にならない。何も。

怖いんだ。愛されなくなるのが怖いんだ。
だから、その前に。私を愛してくれた貴方を。
違う。また、そこに行き着く。違う。違う…

私は誰もいらないのに。だから?だからなんだ。
そんなのは理由にならない。でも、なんだ、やめろ。

…求めないように、しよう。
満たされなくて、当たり前なのだから。
怖くても、我慢しよう。怖い事は、何もないから。
そう、言い聞かせよう。消していこう。押し殺そう。

…たいして、かわりゃしない。
苦しいことは、ずっと苦しければいい。
そのうち、麻痺して、何もわからなくなる。
だからそれまでだけ、頑張ろう。

もう少し。きっともう少し。
思い続けていれば、きっと叶う。
もう少し。もう少し。もう少し。

2005年08月21日(日)



 馬鹿だ馬鹿だと。

何度繰り返したところで、
何が変わるわけでもないのに。

久しぶりに、犯される夢を見た。
やけにリアルで、一瞬現実かと思った。
目が覚めても、しばらく夢から覚められずに、
ぼんやりと、考えていた。

今更痛いだの苦しいだのは言わない。
私は今を生きているのに、どんどん現実から遠ざかって行く。

触れるもの全てかりそめの様に感じて。
生きてる実感もないけれど、それも人生なのだと、
なんだか全て悟りきったような苛立つ人格を形成してしまった。

触れていたい。ここにいるのだと。
認識した所で、なんの救いにもならないのだけれど。

空っぽだと思っても、腕を切る気にもならない。
生を証明した所で、なんになるというのだろう。
ただそこに在る事がわかってしまうだけで、
何の救いにもなりはしない。


2005年08月20日(土)



 幸せなこと。

馬鹿だな、と思う。
きっと人も、馬鹿だというだろう。
これ以上に何を望める。
わかっている癖に、こんな思いが消えないのは、
わかっていないと同義だ。

不満も、不安も腐るほどにある。
それが当たり前だ。だからなんなんだ。

…あなたといるのは、楽しすぎる。


2005年08月07日(日)



 臆病者。

本当は、すべてが恐ろしくてたまらない。
だからこそ、死体にひかれているのかも知れない。

…気付かないまま、殺せればいいのに。
「あの時」のように、すべて吹き飛ばしてしまえればいいのに。
望んでも望んでも、得られないし、
それはひどく馬鹿らしい事だと、わかっている。
それなのに。

夜がこんなに暗いだなんて知らなかった。
身体の中に闇が入り込んでくるような、
そんな馬鹿な想いに囚われてしまうほど、怖い。

我ながら、何をやっているのだと自嘲してしまう。
自分の存在が傷つけられて、消されてしまう。
そんな事ありえないのに、それが怖くてたまらないから。
消される前に、殺してしまいたいと思う。

不快なものが多すぎるよ。
存在すら認めたくない。気持ち悪い。

怖い、くせに精一杯の虚勢をはって、
何も感じないフリで乗り越えようとするのは、
もう嫌だ。

…そんなわけないじゃないか。
愚かでも、馬鹿でも、囚われすぎでも、
なんとでも言えばいい。

あなたの前で、私は泣けない。

2005年08月02日(火)



 傲慢、だろうな。

飲んだはずなのに、酔えなかった。
日々を重ねる事が、なんだかとても苦痛に感じる。

傲慢なのだろうと思う。
それでも、小さな棘のように、抜けない。
この愚かな思いを、どうすればいいのだろう。

2005年08月01日(月)
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