空虚。
しずく。



 紫煙。

煙草など、大嫌いだ。
なのに、その紫煙がこの身を包んでいるのは、
何故だか、とても、安心する。
我ながら矛盾した考えだと、わかっている。
口に残る苦味が、たまらなく不快なくせに。
私を蝕む煙と味を、求めてやまない。

やってないのは、賭け事だけだな、と、自嘲気味に呟く。
独りでいる時の私は大抵自分を嘲っていて、
いつしかそれが当然になってしまったから、
もう疑問など抱く事すら出来ない。

洗い立ての髪についた不快な臭いは、
窓を開けても取れるはずもなく、
自分でしたくせに、とても、苛立ちが増した。

そろそろ準備をしなければいけないだろう。
ここまで嫌ってしまっては、関係の修復は難しい。
一縷の望みは、果たしてどうなる事やら。
私の中では、すでに答えは出ているけれどね。

2005年06月29日(水)



 自己愛と自己否定。

彼女は言った。
「世界が終わればいいのに」
彼女は言った。
「生きることは面倒くさい」
彼女は言った。
「死ぬのは怖い」

人の事を否定する為には、
自分が揺らがないという絶対の自信が必要だと思う。
世の中の全ての判断基準は自分にあり、
例えそれが間違ってようが、正しかろうが、
自分の中で処理が出来れば、それで良いと、思う。

人は独りで生きているわけじゃない。
関わりたくないと思っても、周りには必ず人がいる。
けれど、自分のことを理解しているのは自分だけしかいない。
自己否定は自己愛であり、自己愛は自己否定である。
だから私は君に言うのだ。
「全ては自分次第」
だと。

世界は終わらないし、
生きることは面倒くさい、
死ぬのも確かに怖い。

だから、なんだと言うんだ。
生きることを拒否したからといって、君は死んでいるのか?
精神的な死など、死ではないのだよ。
そんなに生きるのが嫌なら、早く死にたまえ。
黙っていても終わりなど絶対にやってこない。
君のくだらない戯言に人を巻き込むのはやめろ。

傷の許容量は人それぞれだけれど、君のはただの「甘え」だよ。
そろそろ現実を見てくれないか。二十歳だろう?
国民年金、住民税、市民税。現実は待っちゃくれないよ。
なのにまだ、夢の世界に生きたいのかい?

2005年06月28日(火)



 君は…

愚かだと、笑うかい?
くだらないと、笑うかい?

…そんなつもりじゃないのだろうけど。
いい加減にしてくれないか。苛々させて楽しいか?
君は、僕を軽く見てるのか?

彼女に乱されて、君にまで乱されて。
禁止ばかりされて、一体何で、僕を癒せ、と?
…胃が痛い。糞ったれ。気分が悪い。殺したい。
関わるのが嫌になる。壊してしまいたくなる。
壊されたいのか?お望みどおりにしてやろうか。

痛がるだろうけど、そんなことはしったこっちゃない。
君が悪いんだ。今回僕は何もしてない。僕は耐えただけだ。
我慢の限界を壊したのは君だ。

何もかもが癇に障る。



2005年06月27日(月)



 私信。

もういい。もう疲れた。
私がやった事は全て無駄だったと、悟った。
一生自分の殻に閉じこもっていれば良い。
何も口にすることなく、死を望んでいればいい。
ああ、苛々する。君ごときに乱される私にも苛々する。

いい機会だからブチまけてしまうけれど。
君が吐くような結末は絶対に訪れない。言ってやる。
死ぬことは綺麗な事でもなんでもない。
「生きてる」だけじゃ何も許されない。
それに気付いているフリをするのは、もうやめろよ。
出来もしない癖に、何故わかったフリをする。

そこまで人生が嫌ならばやめてしまえ。
自殺を考えるだけで図ったこともない癖に、
軽々しく「死にたい」などと口にするな。
一度腕でもなんでも切れば良い。首でも絞めてみればいい。
君が言う都合のいい終わりなど、絶対に訪れない。
綺麗な言葉で誤魔化すのはやめろ。反吐が出る。
終わりたいなら、滅茶苦茶に壊れて、絶望しながら死ね。

…君はずっと逃げ続けるんだろうね。
私がそれは逃げだと言っても、何も届きやしない。

もうそろそろ、私も限界だ。
動くのが怖いなら、一生うずくまっていろよ。
私はそんな人間と付き合いたくもない。顔も見たくない。
側にいて疲れる人間は要らないんだ。

2005年06月24日(金)



 重圧。

酒を飲んで、苛立ちが増してちゃ世話ねぇな。
何のために酔っているのか、わからなくなってしまう。

面倒くさい、な…
抱え込みそうになるけれど。
…頑張らないと。
そう、自分を励まして。

だからせめて夜は。
私のままでいたいのだと。
酒を飲んでも、ダメになってしまう。

ストレスだろうな…
漠然と思っているそれは恐らく当たっていて。
だからといって解消する為の手段など何もなくて。
どうしようもないと、仕方ないのだ、とあきらめてしまう。

壊れてしまいたい。
声を殺すのはもう嫌だ。
叫びたい。苦しい…

でも、また、「大丈夫」になってしまう…

ああ、私は今つらいのだ。
わからないけれど、つらいのだ。
…どうすれば、解放されるのだろう…

2005年06月21日(火)



 抑圧。

少し痛い頭が、心地良い。
何も考えずにすめたら、と思う。
何かを思う事に、疲れてきてしまった。
人として、よくない傾向だと、思う。

独りでいるのは、楽でいい。
私を貶めるものも、傷つけるものもない。
何者にも拒まれない世界というのは、とても居心地がいい。
誰しも、人と接する時はどこかで演じているものだと思うけれど。
それでも、他人の温もりは心地がいいものだと、思う。
自分以外のものは、異質であり、とても、新鮮だ。

でもそれが、時々うざったくなる。
けれど、独りでは生きていけないとわかっているから、おかしくなる。
矛盾してしまう。それが、苦しい。

自分を傷つけるものを、不快にさせるものを、
すべて排除していけたら、殺していけたら、どれだけ楽なのだろう。
でもきっと、私も殺されるのだろう。
私が不快だと思うものがあるということは、
私を不快だと思うものがあるということになるから。

けれど、それもまた、面白いかもしれない。

2005年06月19日(日)



 痛いのは嫌いだ。

風邪を引いたのだろうか。
この間から無性に喉が痛い。
咳も出るし、喋るのがすごく億劫で、嫌になる。
しかも、追い討ちをかけるように生理まで始まる。
どうりで昨日性欲旺盛だったわけだ。

最近生理痛が酷くて、辛い。
座っても、寝ても、温めても辛い。
…ストレスがたまってるんだろうけど。
そろそろ薬に頼るべきなのだろうか。


昨夜、あいつが出てきた。
何故今更、あいつの事を思うのだろう。
思えば思うほど、鮮明に記憶がよみがえる。
あの時の後悔が、また、押し寄せてくる。
「護れなかった」そんな思いだけが駆けめぐる。

だから、すり替えた。私の記憶に。
無理矢理思い出して、すり替えた。
けれど、痛みがなかった。それも痛かったはずなのに。
…ああ、私はやっと解放された。
もう、苦しまされる事はないのだと。
何も、思わずに済むのだと、ほっと、した。

もう、痛くない。
もう、泣かずに済むのだと。
心から、ほっとした。

2005年06月12日(日)



 怖い。

こんな夜は、たまにある。
虚ろにしなければ、動けないような夜が。

理由など何もない。
あるとすれば、それは私の中。
私自身の愚かな思いから生み出された、醜い傷跡。

たかだか一本の日本酒では足りなかった。
これを空け終わるころには、酩酊していたい。
そのまま倒れこんで、眠ってしまいたい。

すべてすっ飛ばしてしまいたい。
まだるっこしい満足は、要らない。
死が欲しい。殺したい。死体が欲しい。
吐きたい。汚したい。壊してしまいたい。壊れたい。

身体が切れない。何も刻めない。
血が見たい。飲みたい。出来ない。

死体写真も、映像も、要らない。
本物がいい。そうでなきゃ、ダメだ。

こんなに渇望しているのに、
何も浮かべられずにいるから、気持ち悪いんだ。

傷つけたい。傷つけたい。
笑いたい。安心させて欲しい。
何も、おかしくはないのだと。言って、欲しい。

ああ、でもこれは、紛れもない、現実。
私には何も出来ないし、変わる事も、出来ない。
ただ、抑える事しか。その為に、切る事も、許されない。

まいったな…
本当にまいったよ…

この顔は、どうして何も変わらないんだ。
それさえ変われば、叫べれば、泣ければ、笑えれば。
少しは、変わっていけると、いうのに。

2005年06月07日(火)



 気持ちのやり場。

こんなことも、あるものなんだな、と妙に納得してしまう。
多分、私は怒っているし、悲しい。でも、認識出来ていない。
ただ、それだけのこと。

昨日の日記に指輪の事を書いた。
今日、彼女から言いにくそうに告げられた。
「失くした」のだと。

必死に謝られた。
でも、それを責めてどうする?
私は「気にするな」と言い続けた。
そうしたら、彼女はますます謝った。
私が怒らないのは、おかしいと言い始めた。

…?理解出来ない。

私が怒って何になるというのだろう。
失くした指輪が還って来るわけじゃない。
故意に失くしたのではないとわかっているのに、
彼女を責めても、互いに辛いだけだと思う。
だから、そうしなかっただけで。

本当は、私は怒っていたかもしれないし、
悲しかったかもしれないけど、何も表せなかった。
いや、どうしたらいいのか、わからなかった。

何を言うべきだったのだろう。
私は怒ればよかったのだろうか。

「何でなくしたのさ」
「信じられない」
「最低」

そんな言葉で彼女を罵ればよかったのだろうか。
そうすれば、彼女の気は済んだのだろうか。

…今になって、胸の内にドロドロした感情を感じる。
怒りか、悲しみか、はたまた別のものか、わからないけれど。
とりあえず、出さないようにしまっておこうと、思う。

本当は、出し方がわからないのだと。
そう訴えているのも私だけれど、今更。
どうしようもないのだと、納得させるのもまた、私。

2005年06月04日(土)



 安定。

左手を前に翳してみる。
薬指に光る、銀の指輪が目に入る。
"Promise"と刻まれたそれは、私と彼女の約束。
…少しだけ、落ち着く気がする。

これが、なかった時はひどかった。
自分でもおかしいと笑えるぐらい、狂っていた。
今は、そうでもないけれど。…時折、不安がよぎる。

彼女は小指にこれをつけている。
いつもはつけてなどくれないから、
それだけで私はとても嬉しくなってしまう。

でも、刻まれた「約束」が果たされることは、ない。

いつか、このシルバーリングを、
プラチナリングに換えることが私の目標。
私はそれを一生つけようと思っているけれど、
きっとあなたの薬指にはあの人との結婚指輪が光るのだろう。

…言葉に出したり、書くことは、とても良いね。
悲しみや、その他の色んな感情が、軽減される気がするから。

まだ来ていない、でもいつか必ず訪れるそれに、耐えられるよう。
今から、少しずつでも、強くなっていくよ。

2005年06月03日(金)



 D-Tecnolife。

このまま、死ねればいいと。
幾度、思っただろうか。

それは決して前向きな思いなどではなくて。
あなたを満たしているのが「私」だと認識したまま、
すべてを、終わらせてしまいたく、なる。

これ以上は、何も要らないと。
これ以外は、何も受け入れないと。

でも、そんな事は、出来やしない。

…私は「私」を隠したまま、どこまであなたと在れるんだろう。


いつか来る破綻まで、共にいたい。
ただ、それだけで、よかったのに。
いつから、こんなにも。
私はあなたを望むようになったのだろう。

2005年06月02日(木)
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