空虚。
しずく。



 舐めたい。

この間から無性に死体が見たい。
私はogrishよりrottenの方が好きだ。
英語にはあまり自信はないけれど、その分、楽しい。

毎朝PCを立ち上げる度に、チェックしているのだけれど、
"彼女"のような写真にはなかなか巡り合えない。

一方でなんともいえない不快感を感じているのに、
飛び散った脳味噌を舐めてみたい、と思うのだ。
まるで白子の様。口の中でとろけていくような…
それはとても美味そうに、見えるのだ。
そして、とても興奮する。あまりにも脆い、それに。
ああ、思い出すだけでなんだか気持ちいい。
口の中にその味が広がるようだ。

でも、とても残念。
あの写真は男の人だった。
女の子なら、もっと気持ちよかったのに。

2005年04月29日(金)



 黙祷。

我ながら偽善だと、思う。
感傷に浸ることほど、おこがましい事はないと。
わかっているはずなのに、心がちっとも晴れない。

尼崎駅を通過する瞬間、目を伏せた。
別にその場所が見えるわけでなかったけれど。
何故だか、そうしたかった。

事故が起こってからずっと、身体が重かった。
何故だか焦燥感が消えなかった。
けれど、今日はそれがなくなっている。
全てのご遺体が搬出され、身元も確認されたから、だろうか…
…身体に影響があるなんて珍しいと、思った。

もし、あの土地に慰霊碑が建てられるのなら、
あの人には黙って、一人で花を手向けに行こうと思う。
別に何の関係もないけれど。
私にそんな資格などないけれど。
何故だか、そうしたいと、強く、思った。


2005年04月28日(木)



 尼崎の電車脱線事故。

ああ、珍しいな…最初は、そう思った。
悲痛な声とメールを送ってきた彼女が、
なんだか理解出来ないように思えた。

私は別段何も思っていなかったが、
彼女にとっては大切な事なのだと思い、
一日中テレビやラジオやインターネットで情報を集め、
新たな情報が発表されるたびに彼女に連絡していた。

きっかけは、一枚の写真だったのかもしれない。
ああ、私の中にはまだこんな感情が残っていたのか。
そのことに対して、とても、驚いた。
そして、それを不謹慎だと思える心も、残っていた。

マンションに絡みついている車両が二両目だ、
と気付いた瞬間、背筋に悪寒が走った。
「…一両目は?」
思わず呟いていた。

言葉で言い表せないほどに捻じ曲がった三両目の写真。
見慣れた、乗り慣れた、その車両の風景に。言葉を無くした。

あの路線を使った事は、数えるほどしかなかった。
…それでも、見覚えのある場所、列車が、…

涙は出ないし、ほんの僅かだったけれど。
…そんな事を思うこと自体が、おこがましいのかもしれないけれど。
久しぶりに、思い、祈った。

生存者の早期救助を。亡くなられた方々の冥福を。

彼女は帰り道、尼崎駅で黙祷を捧げたらしい。
私も、今度彼女の元へ向かうときにはそうするつもりでいる。

結局他人事かもしれない。
心からの思いではないかもしれない。
それでも、私の中に浮かんだこの感情は、
…大切に、したいと思った。

亡くなられた方々のご冥福を、お祈り申し上げます。

2005年04月26日(火)



 根底。

とても、苦しい。
…どうにか、なってしまいそうだ。
壊れてしまいたい。こんなに苦しいのはもう、嫌だ。

愕然とする。何も思えないことに。
いつから、こうなってしまったのだろう。
すべてが消えてしまった。
何も思えない。何も浮かばない。何も感じない。
以前は違っていたのに。あれは、拒絶していただけだったのに。
だから、今回も。すぐに戻るものだと、思っていたのに。

「正常」な反応がわからない。
…見付からないから、面倒くさい。
だけど、それを受け入れてしまえば、
私はもっと、何も浮かべられなくなる。
演技すら、出来なくなってしまう。

…いつも、気付くのは、こう、なってからだ。
遅すぎるのに、もう、どうしようもないのに。
どうしていつも、私は繰り返してしまうんだ。
自分を責めても、ただ、むなしいだけ。
責める、ことで必死に自分を引き出そうとしているだけ。
そして客観的を装って事実を述べても、
そのどれもが中身の伴わない軽い言葉にしか聞こえない事実が。
また…私を絶望させていく。

眠れない。涙が出ない。
感情がわからない。笑えない。
「ない」ことばかりは、もう嫌なのに。
「ある」ものが出て来ない。
確かに存在していたはずなのに。
…いつまで、存在していたのだろう。
記憶はどんどん薄れていく。
昨日はなにをしたのだろう。
今日は、約束を交わした?
どんどん、虚ろになっていく。

気付けば、終わることばかり考えていて。
けれど、生きたい「はず」だから、と納得させて。
死ぬ事も生きることも面倒くさくなったら、
ほら、すぐ食欲は失せて。

…身体まで、壊れてしまったみたいだ。
このままじゃ、まずいのに。
このままじゃ、ダメなのに。

本当にもう、どうしようもない。
ダメだと思うばかりで、何も出来ない。
私が弱いのか?
もっと、強く?どこまで?

…疲れて、いるのかな…
ああ、それももう、思えない。

2005年04月24日(日)



 DOLLS。

胃が痛い。
ひどく、イライラする。
何もかもが、耳障りに感じる。
不快だ。口を開けば感繰りばかり。
わかってる、そうしたのは私だ。
わかってる、でも。
…ずっと言われ続ける事も、わかってる。
でも。でも。
…でも、何だ。
それが、罰じゃないのか。
逃げる事は、許せないんじゃないのか。

ああ、その口を塞ぎたい。
入れ物だけを手にしてしまいたい。
最低だ、私。

…いつものことだよ。わかってる。
…いつもじゃないのは、私だ。
笑って流せない。余裕がない。

愛する人に信じて貰えないのは、本当につらい。

2005年04月23日(土)



 まいったな…

昨夜は、眠れたのだろうか。
久しぶりの外泊。酒のせいで、ぼんやりとした頭。
そのまま夢中で求め合って、眠りに落ちた。
と、思っていた。
でも、違っていた、のだろうか?
…気付けば、目を開けていた。
今は何時だろうか?隣であの人が眠っている。
…私は、眠った、のか?
わからない。ただ、ここにいた。
乱れた着衣を直し、ずれた布団をあの人にかけなおした。
…私、は?今まで、なにを?
『まいったな…』
悟られぬよう、呟く。

帰り道。珍しく睡魔が襲った。
目を閉じてみる。…眠れなかった。
意識だけが滑り落ちそうになったけれど、すぐに戻った。

そして、今。
まったく睡眠欲が湧かない。
「まいったな…」
自嘲して、呟く。

眠りたい。眠りたい。眠りたい。
眠りたい。眠りたい。眠りたい。

狂ったように、それだけを思う。
…疲れが取れない。眠りたい。
どうすれば、どうすれば…いい?

「なさけね…」
呟いて、…また、笑った。

2005年04月17日(日)



 リライト。

…いつから、こうなってしまったのか。
大したことじゃない、と思い続けた結果なのだろうか。
そして、もう、その事に対してすら、何も、抱けない。

涙が出てきた。
だけど、何のための涙なのかがわからない。
気持ち悪い。バラバラに切り離されてしまったみたいだ。
理由がない。わからない。何故?どうして。
探ることが出来ない。わからない。探り方が、わからない。

…どうしたら、元通りに笑える?
どうしたら、素直に何かを感じられる?
どうしたら、眠れる?夢を、見ないですむ?

気持ち悪い。
ああ、音が…
うるさい…

別になんの障害もないじゃないか。
今まで通り、うわべだけの感情を浮かべていれば。
…生きていけるじゃないか。死なないじゃないか。
これ以上、何を、求めるって、いうんだ?…

…つらい。何がつらいのかわからない、つらい。
でも、どうする事も出来ない。
向き合いたくても、私がわからない。私がいない。
あの頃の、ついこの間までの私がいない
戻れると、信じてた。願ってた。描いてた。
嘘つき。…でも、もう病めやしない。

ため息を、ひとつ。諦めたように、目を伏せて。
だけど私の瞳は希望で輝いていなければいけないんだ…

だから、ここにだけすべてを記して。

さぁ、…大丈夫、いつもの、私。

2005年04月15日(金)



 アロマキャンドル。

洗い立ての髪に、匂いが移らぬ様、
取り出しかけた煙草をケースに戻す。
代わりといっては何だけれど、
大して効果の無いアロマキャンドルに火を灯した。

また、夢を見た。けれど、今日はもう憶えていない。
前日どんなに眠っていなくとも、深夜になっても眠くならない。
外に出た時に瞬間的な眠気に襲われる事はあっても、
…緊張し続けている体は、絶対に眠りになど落ちない。
だけど、もう辛くなくなってきたから、大丈夫だ。

久しぶりに、冷酒を飲むことにしてみた。
お酒を飲むと、少し、だけ解放された気になる。
仄かに感じている性欲も、少し、引き出せるだろうか。

…珍しい事も、あるもんだ。
傷つけて、欲しい。だなんて。
壊したいわけでも、壊れたいわけでもないのに。


2005年04月13日(水)



 夢と欲求。

夢を見た。また、バトル・ロワイアルの。
この間と違って、私は、殺人者だった。
見知った顔はいなかったけれど、
聞いたことのある名の人達だった。
最初は、怖かったはずなのに。
銃を手に入れてからは、楽だった。
おもしろいほどに、よく当たった。
銃が弾切れを起こしたので、
誰かが持っていたらしいダーツの矢で殺した。
額に突き立てた感触がまだ、残っている気がする。
…あっけなかった。あっという間に、生き残っていた。
そして家族と笑い合っていた。多額の現金を得て。

瞳が覚めて少し、まどろみ、笑って、起きた。


欲求がちゃんと伝わっていないのかと思う。
…約束を大切に守っているのに、何故あなたは誘うのだろう。

…欲が戻るのは、もうしばらくかかりそうだ。

2005年04月12日(火)



 鳥の詩。

あれ程、嫌っていたはずなのに。
いとも簡単に依存してしまえるのか…
と、少し、笑って、みる。

部屋に入ってすぐ、それとわかる臭い。
右手に染み付いた、大嫌いな臭い。
けれど、依存して、しまう。

窓辺で一人、紫煙を燻らせて。
真っ暗な闇に、目をやって、呟く。
「…何も、残ってない」

信じていた。それが、全てだった。
甘かったのは、私だ。
一度失くしたものを取り戻すのは、容易では無いと。
わかって、いたはずなのに。

酒と、煙草が、「私」を蝕んで。
…ああ、壊れていく。壊していく。

救いが、どこにあったのかすら、もう、わからない。

2005年04月07日(木)



 取りあえず。

…とても、嬉しいことのはずだった。
元の自分に、戻れるのだと、信じていた。
何の根拠も、なかったのに。

左薬指に戻った指輪を見ても、何も浮かばなかった。
ただ、「終われないんだな」と思った。
私が吐いた「好きだ」も「愛してる」も、
真実だ、と信じているけれど。
何ひとつ、変わる事は、なかった。

私の心は、空っぽのまま。
上部を滑る言葉を真実だと信じて。
嘘のように、吐き続ける。

眠れない夜は、いつまで続くのだろう。

2005年04月04日(月)



 分離。

ひどく、空虚だと思った。
酒を飲んでもいないのに、ぼやけている。
焦点の合わない眼が、落ち着きなく部屋を彷徨う。

久しぶりに、性欲を感じた。
久しぶりに、する気になったので、してみた。
そして、気持ち悪さの正体に、気付いた。
身体の感覚だけが、抜け落ちていた。
いくら快楽を得ようとしても、身体がそうならない。
これで、眠れない事にも少し納得がいった。
ならば…強く願えば、変わるだろうか?
今は、まだ、無理だろうけれど。
これから、少しずつでも慣らしていけば…

今日も、夢を覚えていた。
…バトル・ロワイアルだった。
殺す側にも、殺される側にも回った。
私の意識だけが夢の中の人物に同調していた。
…殺される瞬間、脳は混沌としたマーブルを描いた。
ひどく、気分が悪かった。

眠りたい。安息が欲しい。
けれど、それはまだ、叶わぬ願い。

酒を飲んでも飛ばぬ意識は、
今日も夢を描き出し、私を、覚醒させる。
…目が、醒めた、その瞬間に感じるそれは、絶望、だ。

助けが欲しい。
でも、私にはもう、呼べる名がない。
…それに。助けの呼び方も、忘れてしまった。

2005年04月02日(土)



 心の行方。

もう詮索すら、しなくなった。
どうあがいても、不調はなおらない。

久しぶりに、見た夢は、また私を覚醒させて。
枕元の携帯に表示されるのは、午前四時、の無機質な文字。
私は少しだけ、笑みをつくって、息を吐く。
「また…」
そう唇からすべり落として、目を閉じる。
眠れないから、仕方ない。眠りたいけど、仕方ない。
だから、休めるように、目を閉じる。
せめて少しでも、この緊張が消えることを願って。

だけれど、それは無駄で。
今日もまた、私の身体は強張ったまま、朝を迎える。
目をあければ、すぐに覚醒する意識。休めない、身体。
それが、辛い、と思っている今も、
もう少しすれば、日常、へと変わっていく。
だから、それまでの辛抱。

そして、期日を過ぎたら…私は、終われるのだ。
だから、それまでの辛抱。

何もかもが、無意味だと感じて。
悔いは、なんだか残らない気がして。
このままいつでも、いいか、と思っている。
何も残さず、消えてしまえるのだ、と。

そう思っている時だけ、
私は笑っているのだ、と、信じて、いる。

2005年04月01日(金)
初日 最新 INDEX MAIL HOME


My追加