空虚。
しずく。



 愛。

ちょっと前までの自分は。

「愛して」オーラ全開でした。


だけど、今、やっと気付いた。


自分も愛せないくせに、

他人に「愛」を求めるのは、

ちょっと・・・違うんでない?


もう言いません。
「愛して」何て言いません。
だけど・・・自分を愛する努力も、出来ません。
嫌い、とかじゃない。・・・けど、愛せない。
それは、この、身体に、何もない。から、かもしれない。

多分、どんな理由も、全部、違う・・・と思う、けど。

そんな風に問われると、しどろもどろになってしまう。


本物だと信じてた、あの人への「愛」も。
・・・偽り、だったんじゃないかと、疑う。

前に何回か言われたっけ・・・。

「自分を愛せない人間は、他人も愛せない」

それ、多分・・・当たってる、ね。
その時の私は、絶対にそれを認めようとしなかったけど。

でも、否定したくない。

理由は見つからないけど・・・、したく、ない。

2002年05月31日(金)



 変化。

『「不変」なんて、あり得ないんだなぁ・・・。』

眠りに落ちていく感覚にも似た、
薄らぐ意識の中、考える。

良い方か。
悪い方か。

その違いはあるけれど。

私はどうやら、後者の方らしいが。


眠り、という現実逃避の手段。

一日の半分を眠って過ごす事もしばしばある。

かつて、考えた。「現実と夢」どちらを選ぶか。

一昔前は、現実。

昔は、夢。

今は・・・?


甘え、だと追い詰めても、
ただ狼狽するだけで、何も出来ない。

少しだけ見えた光を、
自らの手で消していく。

誰かによって創られた道に、
背を向け、歩むことを拒む。

変わることへの、恐怖。


受け流せればよかった。

久しぶりに会い、聞いた言葉。

果てしない努力。頑張れ、という無責任な言葉。


受け流す事も、演じる事も、出来なかった。

それすら、忘れていた。


かといって、受け止めることも出来ず。

また、心の奥に蓄積される。


溜めて、溜めて、溜めて、溜めて。

・・・。

・・・?

吐き出す場所が、何処にもない。

2002年05月30日(木)



 すでに彼は狂っていた。

知ってますか?

投身自殺、って実は成功率が低い事。

飛ぶ時は、超高層ビルにしましょう。

50階ぐらいあれば、多分大丈夫。

近くにそんなビルがなければ、海へ行きましょう。

もちろん砂浜じゃないですよ。崖です、崖。

下が岩場であれば、頭打って逝けます、多分。

もし失敗しても海は深いですから。

散々もがいて苦しんで死ねます。溺死です。

そして醜く膨らんだ水死体になって漂います。

水の中ってすごく腐りにくいんですよ。

出来れば魚の餌になって欲しい所ですが。

少しは役にも立ちますしね。


ちなみに、リストカットはかなり頑張らなければ死ねません。

ああ、もう周知の事実ですかね。

今でもドラマなんかじゃ自殺=手首切り、って感じですけど。

薬を飲むのも、致死量ってものがありますからねえ・・・。

大抵何百錠、って感じですし。

即効性の毒ならすぐ逝けるんですけどね。

結構苦しいんでしょうかねえ。泡吹いたりしてますし。

それに一般人はなかなか入手出来ませんね。

青酸カリなんか憧れてしまいますよ、私などは。

小学生の頃は危険物を取り扱う資格取ろうと思ってましたし。

もちろん、死ぬために。

そういう努力は惜しまなかったんですよ。

嫌なガキですね、本当。

ああ、すみません。私見が入りました。

そうそう、一番成功率が高いのは、首吊りらしいですよ。

上手くやればかなり楽に逝けるそうです。

ただし、失敗したら最悪ですけど。

それに首吊り自殺は汚いんですよね。

筋肉が弛緩するので排泄物が垂れ流しになるんですよ。

あ、すみません。それもご存知でしたね。


ああ、でも他にも色々方法はありますから。

これから先はご自分でお調べになってください。

今は、インターネット、という便利なものもありますしね。


それでは、また。


**************

ある時書いた、自分から自分に宛てた手紙。

2002年05月29日(水)



 ふらり。

貧血を起こして、倒れた。

瞳の前が真っ暗になって、
乾いた喉がとても痛くて、
呼吸がどんどん速くなって、
身体から汗がじっとりしみ出して、
震えが止まらないまま、倒れた。

倒れこんだまま、立てない。

身体に力が入らない。


追い討ちをかけるように、またあれが見える。

「はは・・・。」

(情けな。)

心臓に手を当てる。
伝わってくる微かな振動。
時折感じる、乱れ。

自分が生きている、証。


ぽけっ。と、上を見上げたまま。

何かの言葉を呟きたかった。でも、何もなかった。


泣きたいのと、
笑いたいのが一緒にきて、
服を掴んで、ぐっと唇を噛んだ。


私は疲れてなんかない。
私は甘えてるだけだ。
私は病気なんかじゃないんだ!


・・・なのに、何も出来ない。
こんな風に倒れて、また休もうとして。


叫びをあげたい衝動を抑え込んで。
狂いそうになる精神を抑えつけて。

また、笑った。

2002年05月28日(火)



 否定、そして破壊。

私が出した全ての答えは。

私によって、否定される。


人の身体って・・・、

簡単に傷付くのに、簡単に壊れてはくれないね。


だけど心は。

簡単に傷付いて簡単に壊れるんだね。


2002年05月27日(月)



 止まない雨・晴れない空。

駅のホーム。
新快速の到着を告げる放送。
二列に並んで到着を待つサラリーマンや学生。

立ち上がり、ホームの端。

列車が到着する寸前に、瞳を閉じ。

身を投げた。


はずなのに。

私はベンチに座っている。


何度、繰り返しても。

瞳を開けたら、見えるのはさっきと同じ風景。


「・・・夢?」


これで、何度目だろう。

次に開けた瞳に映ったのは、天井だった。



雨音。稲妻。

それは、止むどころか一層強さを増して。

暗い空に、走る閃光。

耳を劈く落雷音。


だからか。

こんな、夢を見たのは。


上体を起こして、ため息をつく。

が。

安らぐまもなく、流れ込む映像。


・・・まただ。


耳を塞ぎ、瞳を閉じる。

無駄な抵抗。


もう嫌だ、もう嫌だ、もう嫌だ!!


誰かの、高笑い。

また、首に触れる、手。


絞める。

絞められる?


胃の内容物を吐き戻す瞬間、手は離れる。

咳き込んで、涙の浮かんだ目元を拭う。

「泣けるじゃない。」


また、絞める。


繰り返し、繰り返し。


いい加減、意識が朦朧としてくる。


映像のリピート。
声。
名前。


・・・訳がわからない。



うるさい位の雨音の中。

涙と涎で汚れた顔を拭いて。


心で、泣いた。

2002年05月26日(日)



 窓。

そこから見える景色が、夜と昼とで違って見える。

遥か下の地に誘うように、微笑む太陽。
暗闇の中にたった一人だと思わせる月光。

流れ込む風は、なまぬるい。


何の前触れもなく、目の前に映像がよぎる。

また、いつもの。


・・・人の想像力はすごいものだ。
ほんの僅かな情報からここまで妄想が広がるのだから。


大きく震えた身体、見開いた瞳。

何度となく、繰り返した、慣れる事のない発作。


突発的に、開いていた窓から身を乗り出す。

寸前、身体が後ろに跳ね飛ばされる。

「落ち着け。」

そんな声が聞こえた気もする。


苦しい、苦しい!

「い、やだ・・・。」

呟いて、また、歩み寄ろうする。


死にたがる、私。

冷静にそれを見つめる私。


そんな衝動が起こるたびに、手錠で自分を拘束する。

馬鹿みたいな、姿。

声にならない声をあげて、振りほどこうともがいて。

「そうしたのも、君のくせに。」


どうすればいい。
何をすればいい?

先は何も、見えない。

2002年05月25日(土)



 ホタル。

"時を止めて 君の笑顔が"
"胸の砂地に 侵み込んでいくよ"
"甘い言葉 耳に溶かして"
"僕のすべてを汚して欲しい"
"正しい物はこれじゃなくても"
"忘れたくない 鮮やかで短い幻"

"それは幻"

(ホタル/スピッツ)


店でこれを見つけた時、一瞬だけ躊躇った。
一度だけしか聞いた事がない。
だけど、耳に残って離れなかった曲。

それは、あの人が歌っていた曲だから。


すべて、終わらせるつもりだった。
整理などつけられもしないくせに、しようとしてた。
やっぱり出来なかった。

想いは。
変わらない。
変わってくれなかった。

だから、凍らせた。
どんな炎でも溶けないように。

だけど、少しずつ、何かが溶かしていく。
その度に血を流して、もう一度凍らせて。


きっとこの曲を聴けば、また浮かんでくるだろう。

顔の見えないあの人との想い出が。

そして、溶けた氷の狭間から、また、何かが見える。


泣けない私はどうするかな。
また、腕でも切るのかな?・・・逃げるために。


再生ボタンを、押す。
頭の中に響く、あの人の声。

涙の流れる、一歩手前。

「・・・―――――」

久しぶりに、名を呼んで。

空を、・・・見上げた。



歌に失くした感情を乗せ。

詩人のように仰々しい言葉で自己を表し。

いつまでも愚かな想いに捕らわれる。


まるで、それが"生の理由"だと言わんばかりに。


私に、生きる理由などないのにな。


2002年05月24日(金)



 それは君じゃない。

・・・何ヶ月ぶりだろうか。

「生きている」あの人を抱く夢を見た。

最近は、死んだあの人を抱く夢すら滅多に見なかったのに。


嬉しくもなかった。悲しくもなかった。

・・・抵抗、しなかったよね。

あんなに嫌がってたキスだって。


あなたじゃ、ない。



夢は妄想に過ぎないけど。

また、あなたが出てきたって事は・・・。

私は今でも、あなたが好きだ。って事なのかな。

2002年05月23日(木)



 プライド・パニック。

プライド。

高すぎる。
自分でも思う。

だけど、今更要らないと願っても、捨てられない。

それが余計に苦しい。
自分で自分の首ばっかり絞めてる。

「弱い」こと、
「疲れた」こと、
この心はまだ何も受け入れてくれない。


私は、甘えてる。
苦しくても、行動を起こさなければ生きられない人もいる。
環境が許してくれない人だっているのに。

・・・あの人は、そうだった。


そう認識すると、決まってパニックを起こす。

・・・どうしてだ。
どうして逃げるんだ。

身体が勝手に動き出す。
左腕を押さえつけて、手錠をかける。
刃物を全部投げ捨てて、座り込む。

「畜生!」

誰かがそう叫んで、
拘束した手を手錠ごと引きちぎろうとする。

刃物を探る手、
それが次は首にうつる。

壁に頭が叩き付けられる。

自由なもう片方の手で首を掴み、絞める。

自分にこんな力があったのかと思うほど、強い。


頭が段々朦朧としてくる。
自分の手、自分の身体、自分の声。
それなのにこの自分は"私"を殺そうとする。

私は身を任せて、笑う。

その瞬間、手はまた"私"のものに戻る。


こみ上げる吐き気を抑え、立ち上がる。
手錠の鍵を外し、布団に転がった。

「また、逃げたんだ。」
そんな、自責の念を残して。

2002年05月22日(水)



 私と他人。

いつの間にか、
友紀と一緒になったのかな?
と思うほどに、幼稚な行動をとる。

すぐ丸まったり、

甘えた声になったり、

みゅうみゅう鳴いたり。


でも、多分違うだろう。

冷静に見てる自分もいるし、
記憶の欠如もないし、
すぐに、演技に戻れるから。

元々の自分が幼いだけなんだ。

と、"私"は思う。


たまに。
弟を誘惑したくなる。
・・・襲われたのに(笑)

小夜子かな、と、思う。

意志とは無関係に動きそうになる身体を、抑える。


相当、キてるんだろう。

だったらひとりでヤったらいいのに。

この身体はまだ男を知らないんですけど。多分。


・・・欠けてる記憶に何かあるのかなあ?

それとも、元々の私が淫乱なのか。


最近。

無性に煙草を吸いたくなって、酒を飲みたくなる。

薬を大量に飲みたくもなるし、手首も切りたくなる。


煙草の味なんて知らないし、
「不味い」という認識がある。
酒は禁酒しておかないと、後々が面倒。
また壁を血だらけにするのはごめんだ。

それに。
私は手首がトラウマになってるから絶対に切れない。
多分目が醒めて手首から血が流れてたら卒倒するだろう。


記憶の欠如はない。
だけど、記憶の忘失はいつもだ。


身体に触れる。手を見る。
大丈夫、"私"。

・・・でもその私がわからなかったら、意味がないんだよね。


しずく。
しずく。
しずく・・・。

こらそこ、本名を呼ぶな。
その名は嫌いだ。私の名前じゃない。

しずく。
しずく。

何回も、思う。

自分で自分の名を呼ぶのと、
他人からこの名を呼ばれるのは、違う。

その度に私は思う。
「しずく?」

確かこれは自分でつけた名なんだけど。

「あのー、もしもし、しずくサン?」

・・・違うよね。
私は、しずくだよね?

それとも「しずく」はもういなくて、
私が演じているのが「しずく」なの?


解からない。

2002年05月21日(火)



 写真。

机の上に、一枚のフォトスタンドがある。

写真嫌いのあの人と、一枚だけ撮った写真。

抱き合ったり、してみたっけ。


今は、伏せてある。

見たく、ないから。



ふとしたことから、死体の写真を見た。

ただ、純粋に「汚い。」と思った。

やっぱり、「モノ」なんだなあ、とも思った。


なんだか、笑ってしまった。


あ、なんか久々に笑ったかも。

そう思ったら、また笑えた。


・・・ずっと、鏡を見てないや。

自分の顔がどんなだったかも、もう忘れてきちゃったな。

2002年05月20日(月)



 暗闇。

真っ暗な闇の中。

サク、シャク、スパッ。

そんな、肉を切る音だけが聞こえる。


ふくらはぎの、下の方をナイフが何度も行き来する。


どうして切ってるんだろう。

・・・耳に届く声から逃れるため?

「そう、多分。ね。」


椅子を蹴り倒し、
壁に何度も叩きつける。

強くなる、破壊衝動。

それを抑えるための、自傷、でもある。

自分の身体を傷つけることも、一応、破壊、だし。


ここは暗い。

だけど、その暗さが落ち着きを齎す。


ここなら。

頬をつたう涙も。

笑顔を浮かべてる顔も。

自分を傷つける手も。


何も、見えない。

2002年05月19日(日)



 声と、答え。

『何が欲しい?』

「何も。」


昔なら、"愛"とでも答えただろうか。

・・・馬鹿らしい。



久しぶりに、声に答えた。

消えたかと思ってた。「・・・どっちが?」


死なない、のは、心の何処かで救いを求めているから?

「私は、自殺志願者じゃないよ。」

「(生きたいわけでもないけど。)」


言葉を口にしなくなったのは、

自分の言葉が信じられなくなったから。

綺麗事に隠した本音が見えるから。

演技できなくなったから。


その中から、好きなのを選んで。


そう、吐き捨てた。


何も言わぬまま死んだら、
「どうして言ってくれなかったの」とでも言うのかな。

・・・くだらない。

別に、良いけど。


どうせ、明日になったら憶えてないんだ。「何も。」

2002年05月18日(土)



 S/M。

ある日、おまえが傷つけた、
爛れた皮膚を抉ってやった。

あんまりそこが汚いからさ。
あたしは腹が立ったってわけよ。

ああ、イタイ。痛いったらありゃしないよ。

***************

かり、かり、かり、かり。

ガリ。

ちがでた。

かり、かり、かり、かり、かり、かり。

いたかった。

かり、ガリ、ガリ、ガリ。ガリ!

もっと、ちがでた。

***************

・・・私ってマゾヒスト?

2002年05月17日(金)



 声にならない声。

何もしてないのに、涙が零れる。

何も見えないのに、涙が零れる。

ただ、苦しい。


でも、「助けて」は言えない。


2002年05月16日(木)



 死生観。

生きるのも汚ければ、死ぬのも汚い。

迷惑をかけない生き方はないし、
迷惑をかけない死に方もない。


ずっと、「死にたい」と思っていた。
その反面、「生きたい」と思っていた自分も在った。


「死にたい。」

「もう嫌だ。」

そう、言い続けるのは構わない。


だけど。

死ぬ、その時に。

周りや、人間や、環境に、

絶望や、恨みや、悲しみを抱いて死んでいくなんて、

責任転嫁以外の、何がある?


死ぬ事を、決めたなら。

自分で決めたその事に、誇りを持って死のう。


責任や、負い目を感じるぐらいなら、

初めから「死にたい」なんて思わないほうが良い。



そこまで、考えて・・・気付く。

ならば、自分はどうなのか。と。



口では「死にたい」なんて言いながら。

不条理な「死」を突きつけると、

「殺さないで」

と、途端に命乞いを始める。

「殺して」

って言ってたのは、どこのどなたでしたっけ?

滅多な事、口にするもんじゃないですよ。

そんな覚悟もないくせに。


死に甘美な憧れなんて抱かないほうがいい。
この世に美しい死など存在していないのだから。

2002年05月15日(水)



 もう、その手には乗らない。

少しだけ感じた安らぎは。
一瞬にして絶望に変わる。

もう、その手には乗らない。


信じろって言う方が無理なんだ。

口先だけはもうまっぴらなんだよ!


もう、その手には乗らない。



2002年05月14日(火)



 実感。

夢から醒めたというのに、
これが現実だという実感がない。

今も、まだ。

身体に触れてみても、
膜を通しているような感触。

痛みも、感じる。

のに、得体の知れない感覚が付きまとう。


感情の表現はますます難しくなり、
まるで最初からそれはなかったかのように振る舞い始めた。

演技としてなら、笑えるが。

目の前の物事を認識した瞬間に、全て、醒めてしまう。


逃避、だと認識しながらも、
それを理解したくない一心で、拒絶する。

「自分は弱者ではない。」

そう、思い込もうと。


なんだか、全てが無機質に思えた。

2002年05月13日(月)



 理想論。

あなたが冗談で口にする、


いつか結婚する私。

いつか子供を産む私。


・・・誰が、そうすると、言った?


結婚はしない。

男性はまだ、私にとっては恐怖の対象。
その理由は、"お父さん"。
あなたが一番ご存知でしょう?


そして、もし万が一結婚したとして。


子供は絶対に産まない。

この世で嫌いなものを挙げよ。
と問われれば、「子供」を挙げる。

大嫌いだ。子供なんか。
・・・そう、私含め。

あの、汚れを知らぬ瞳。
・・・抉り出したくなるほどに、不快だ。

あの、身体、顔。
原形を止めぬほど、ぐちゃぐちゃに潰してやりたい。


あんな奴らのために痛みを味わうのは、ごめんだ。



・・・理想論を述べてもいいよ。
だけど、今、あなたの目に映ってる私を見てよ。

これを見ても、そんなこと言える?


目の前に放り出してあげようか?

醜く傷付いた左腕。


私が何のために傷を隠すか。

考えてくれたことはある?


限界まで我慢しなきゃ。
声に出して言わなきゃ。

壊れてしまわなきゃ。

気付いてもらえないんだね。


これでも、ずっとサイン送ってるつもりだったんだよ?

「助けて」って。


ねぇ、言えなくなったのは、誰のせい?

それも、「私のせい」なのかなあ?


・・・家族、ってなんだろうね。


自分の意見しか正しくない、お父さん。

いつだって付き従うだけの、お母さん。

期待ばっかり、無責任な言葉をかけるおじいちゃん。

「弟、弟」で私は見てくれないおばあちゃん。

私を好きだといい、私を犯そうとした、弟。

いつだって、"良い子"だった、私。


そして私は、病んだ。

だけど、誰も恨むつもりはないよ。

今だって、必死で憎悪を抑えてる。


私は精一杯、家族を愛したつもり。

・・・私を愛してくれなかったのは、

私の愛が足りなかったのかなあ?

私が、悪かったのかなあ?


でも、もう愛せないよ。

・・・もう、無理だ。

2002年05月12日(日)



 キズ。

「その傷どうしたの?」

彼女は、何気なく訊いたんだろう。

一瞬、言葉に詰まった。

"言い訳"を必死に考えて、ごまかした。

「ちょっとね、メスの切れ味の実験をしたんだよ。」

また、すごい言い訳。

そういうのを「自傷」っていうんだよ。


見せる気じゃなかったし、隠す気でもなかった。

ただ、腕に傷がある事が"当たり前"になってただけ。


完全に、不意打ちだった。


・・・嫌なもの、見せちゃったね・・・。

ごめんなさい。

2002年05月11日(土)



 ループ。

行き着く場所はいつも同じ。
考える事は、かつて一度思い悩んだ事。
浮かぶのは何度と見た幻覚。

いっそ気が狂ってしまえれば。

そう思い、何度笑ったんだろう。


それをさせてくれないのは・・・"義務感"という、鎖。


する事がないから、腕を切った。
当たり前のように血は流れたけれど。
それには、意味がない。

する事を思い巡らせた。
何もなかった。
また、腕を切った。

それは、暇つぶし。


壁に寄りかかって、座る。

何も考えていない。何も考えられない。

側のカッターを投げる。
綺麗な放物線を描いて、布団の上に落ちた。
携帯電話のデータを消していく。
何故か、叩き壊したい衝動に襲われた。

床に、落とす。

画面は、あの人の―――


下から、誰かの呼ぶ声が聞こえる。

呼んでいるのは、"弟"

データを引き出して、"姉"をセットアップする。

下に降りると、"母"に話し掛けられる。

今度は、"娘"


用事が終わった。
部屋に戻る。

何のデータもなくなる。

音楽にあわせて、声をだす。"歌う"


愛を謳った歌に、自分を重ね、
痛みを謳った歌に、苦笑した。


終わらない。

「終われない」

終わらせたい。

「終わらせられない」

ループ。

2002年05月10日(金)



 愛しすぎて。

「愛しすぎて」

過去をしのぶひとときさえ 胸にやどる想い 色づき

今の時間 モノクロームに染め上げていく

空と海が近いところ 夜と朝が重なるとき

君は僕の腕の中で涙こぼした


時が過ぎて 今さらなんて わかってるけど

これからも 君の手のぬくもりが忘れられずに


愛しすぎて もう 戻れなくて

愛しすぎて 震えてた手に

愛しすぎて ぬくもりだけが

愛しすぎて


君の好きな言葉ならば 今も言える ひとつ残らず

僕の名前 そこにあると 信じたいけど

波が運ぶ木切れたちは 岸に着けず漂うだけ

もしも今があの時なら ・・・愛しすぎて


人はいつも終わった恋に夢を見るけど

この胸の炎はまだくすぶり


遠い所にいる君のもとに

呼び返す 僕の声は

繰り返す 僕の声は

何処にいるの

今の君のもとに 思いを 想いを 伝えたくて


愛しすぎて 引き戻せなくて

愛しすぎて 触れ合えた手に

愛しすぎて やさしさだけが

愛しすぎて 愛しすぎて


愛しすぎて もう 戻れなくて

愛しすぎて 震えてた手に

愛しすぎて ぬくもりだけが

愛しすぎて 愛しすぎて


作曲/RYOJI YANAGIMAN
作詞/RYOJI 小山内舞

唄 CHEMISTRY


********************

やっと、気付いたよ。

だけど、どうしても認めたくなかった。


君が、僕の"苦しみ"だってこと。



愛してた。

生命を賭けて。

僕の、すべてをかけて。


だけど・・・いつしか僕は・・・。

愛しすぎてた。


君の全てが欲しくなって。

君に触れる全てのものに憎しみを抱いた。

自分の事を棚に上げて、君まで憎もうとした。


「側に居れるだけでよかった。」

あの頃の、純粋な気持ちは、

・・・僕にはもう、残ってない。


もう、愛なんかじゃないね・・・。

ただの、"意地"だ。


自分の気持ちが、重い。

自分の気持ちが、痛い。

自分の気持ちが、苦しい。


・・・すべての原因は、君で、

・・・すべての原因は、僕だよ。


「終わらせよう。」


もう、幻想に傷付きたくない。

もう、こんな汚れた気持ちで君を想いたくない。

もう、君を困らせたくない。


君を、憎みたくない。


だから僕は、・・・消した。



なのに、また・・・僕は泣こうとしたんだ。

君の、痛みで。


透明なしずくの代わりに、と僕が選んだもの。


・・・刃は、簡単に腕を裂いた。


君は、馬鹿だと罵ってくれるかなぁ?


だけど、泣くよりずっと・・・楽だと思ったんだ。

これも、けして落ち着くわけじゃないけど・・・。



僕が終わる時、君にだけは言葉を遺そうと思ったよ。

君の頭の片隅でいい、僕を残して欲しかったから。


けど、今は違う。


知らないで欲しい。

僕が、終わったこと。


今まで、ずっと僕の自己満足だったんだ。

それなのに「最後だけは」なんて、ムシが良すぎるだろう?


きっと君が、最初で最後だ。

僕がこんなに、想いを抱いた人は。


「・・・ありがとう。ばいばい。」


僕の、"すべて"だった・・・君へ。

2002年05月04日(土)



 気持ちのやり場。

考えてくれたことはありますか?

私は決して、積極的な人間じゃないって。

考えてくれたことはありますか?

私が、無理して笑っているのを。


どうして私の周りは受動的な人間が多いんだろう。
いや、それ自体は別に構わない。
だけど、すべてを私に任せるのは止めて。
知っているでしょう?
私だって、そう、だってこと。

私は無理してる。
君は知らないかもしれないけど。
私は無理してるの。

いつもそうしろなんて言わない。
本当に時々でいいから・・・ついて行かせてよ。


ねぇ、いつの間にかそれが"当然"になってない?



気を使って踏み込んで来ない人間は要らない。


自分と同じ人間は嫌いなんだ。


無理矢理でいいんだよ。
身体も、心も支配してくれていい。

そういう人以外は、要らない。


私があきらを認めてるのは、そこ。

2002年05月03日(金)



 May。

「May」

急に君が夢にでてきてあせった

僕は君の夢にでることあるかい


そして夜明けに すべてが醒めて

忙しすぎる日に この身を投げる


君の名前を呼ぶだけで

体の奥から波うって

空に吸い込まれるように

僕の心は旅立てる

いつまで ぬくもり求めてさまようのだろう


一瞬に鮮明に思い出される風景

並んで歩いた街が胸によみがえる


見覚えのある道を辿って

目を閉じたままで一人歩いた


昔に戻りたいんじゃない

やり直せるかどうかなんて

そんなことはどうでもいい

ただ気になって仕方ない

勝手な自分を抑えられそうにないだけ


君の声が聞こえるたび

頭の中が熱くなって

言葉になりきれないものが

胸を張り裂こうとしてる

もうすこし一緒にいたかった

うまくやれるような気がした

そんなことはどうでもいい

ただもう一度会いたいんだ

笑ってくれれば僕の世界は救われる


作曲/松本孝弘
作詞/稲葉浩志

唄 B'z


********************

かつて君と歩いた道を、一人で辿った僕がいる。

景色も、
風も、
匂いも、

何も変わっていなかったよ。


隣に、君がいない以外は。


「今、何をしてる?」

空を見上げて、君に問うた。

腹が立つぐらい、蒼かった。


君の笑顔が、見えた気がした。

2002年05月01日(水)
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