空虚。
しずく。



 "僕"と"私"。

別に、分離してるわけじゃない。

私の一人称は、"私"だけど、
心の中で、何かを思う時は"僕"になる。

"あの人"は、"君"になって。

違う意味の、"あの人"は、"あいつ"になる。


たぶん、私の日記はものすごく解かりにくい。
ぼかした表現ばかり出てくるし。
読んでる人の事なんて何も考えてない。

でも・・・もし、それを考えてたら、
"見られる"事を意識してしまうから。

それは、"自分"を出せないし。


だから、ずっと、不親切なまま。


「だったら、公開しなきゃいいのに。」

とも、思う。
けど、・・・矛盾するけど、
やっぱり、誰かに見て欲しかったのかな。


"僕"と、"私"。

"内側"と、"外側"。

"弱き"と、"強き"。

"君"と、"僕"。


それは、ぜんぶおなじで、ちがうもの。


2002年03月31日(日)



 後悔。

"例えば、"

"あの時、"

"もし、"

そんな風に過去を思って、何が変わるの?

後悔に、捕らわれてしまうだけだよ。


だから記憶を消したのに?

それもやっぱり間違いだった?


いつだって僕は正解を導き出せないんだね。

2002年03月30日(土)



 出逢い。終。

それからだった。
僕の心に、一つの迷いが生まれたのは。

初めはただ、
君の存在を確かめたかった。
この手で触れて、君を感じたかった。

だけど・・・。
僕が得たのは、一欠片の歓びと、大きな虚しさ。

君を抱く度に、その思いは増大していった。

そんな思いと裏腹に、
僕の身体は君を欲しがる。

どうして?
何の為に・・・。

僕はもう、君を抱きたくない。
こんな気持ちで、君と向き合いたくない。

だけど・・・。君の前で笑う、僕がいる。

僕が泣けば、君はどんな顔をする?
少しは、僕を見てくれるかな?

僕は、君の"友達"
でも、
君は、"友達"でも、"恋人"でもない。

だったら、君の存在は・・・何?

君以外のものじゃ、何も感じないこの心。
この心を、どこまで信じられるか解からない。

だけど、
今の僕を支えているのは、
"君を愛している"という想いだけ。
それはもう、"狂気"と名のつくものに変わってしまったけど。

僕は君を愛する心を失えない。
例え、自らが狂い堕ちたとしても。

僕と君の関係が終わる、その時は、

きっと、僕がこの生を止める時。

その時は、遠くて、とても近い場所にある。

だけど、最期まで、君を愛していたい。


それが、僕の・・・想い。

終。

2002年03月29日(金)



 出逢い。Part11

瞳の前。

君の身体。
潤んだ瞳。
喘ぎ声。

僕の・・・ものに。


最後の理性は、
いつの間にか吹き飛んでいた。


ここに来たのは、1時間ほど前。
あろうことか、君の彼氏の家。

君と彼が何度となく、
身体を交わした場所で、
今度は僕が君を抱くのか。

「皮肉、だな。」
笑いのこみ上げる口元をそっと抑えた。


なんだか、艶っぽい。
"欲情"とはこういう感情をさすんだろう。
ベッドに君を押し倒し、その身体を抱きしめた。
熱をもったそれが、なんだか雛鳥のように思えた。

君は、僕が抱けないとでも思った?
受動的で、引っ込み思案で、無口で。

こんな僕は、見たことないかな?

君の前では浮かべた事のない、笑い。
服のボタンを一つずつ外し、また、笑う。

ああ、その顔だ。

君はここに触れたらどんな顔で鳴いてくれるかな。
普段の凛々しい声からは想像もつかない、イイ声で。

押し殺したその声が、なおさら僕をそそらせる。

"年上"
そんなもんとっくに、認識していなかった。

可愛くて、愛しくて、壊したくて。
このまま、殺してしまいたいほどに・・・。

君のそこに舌を這わせ、味わう。

その度君は声をあげて。

「可愛い。」
思わずあげた声に、

"黙れ。"

と即座に返事が返る。

そんな声で言われても、説得力がないなぁ?

その声がどれだけ相手を悦ばせるか解かって言ってますか?

・・・言ってないでしょうね。


薄暗い光の中、
乱れる君はとても綺麗で。

僕は、君の感触に酔い痴れた。

・・・、
だけど、君は気づかないだろうね。

僕の中の、この虚しさに。

涙を流す、僕の心に。


でも、いいんだ。
これを望んだのは、僕・・・。

だから、今だけは・・・。(僕の、ものに。)

2002年03月28日(木)



 出逢い。Part10

君を欲する僕の気持ちは、
いつしか歯止めが利かなくなっていた。

現実でも、夢でも。
君の事しか想えなかった。
何度想像で君を犯したか。
何度想像で君を傷つけたか。
そして、何度君を殺したか。

本当に狂ってしまう。
君のせいで。
君がいるから。
君がいなければ?
君を、愛したから。

そんな、ある日。
きっかけは、他愛もない会話。

"抱いてみる?出来るもんならね・・・。"


僕の心が、揺らいだ。

続。

2002年03月27日(水)



 出逢い。Part9

君に恋してから、
僕は自分の醜い一面に気付かされる事になった。

何度も整理をつけようと思った。
何度も、自分にいい聞かせてみた。
だけど、その感情はどうしても消えてくれなかった。

"嫉妬"という名の、それは。


君は、異性同性を問わず人に想いを抱かせる。
解かっている。解かっているんだ。
君は僕のものじゃない。なんの関係もないんだ。
想いを告げたからといって、何かが変わったわけじゃない。
今でも僕の・・・永遠の片想いであることに変わりはない。
だけど・・・。

・・・恐いんだ。
君が、僕を見てくれなくなると思うと。
馬鹿みたいだろ?自分のものじゃないのに。
君は誰のものにもならないって知ってるのに。
君を、殺さないかぎり無理な事も解かってるのに。
"君を、所有したい。"なんて。

僕は、やっと気づいた。
僕が君を愛したのは、僕を愛して欲しかったから。
僕が君を欲したのは、僕を欲して欲しかったから。

恋愛なんて、自らの欲望を満たすための、感情に過ぎない。
と。

けれど、それを知ったからといって僕の想いは消えない。

苦しみは、増していくばかり。
なのに、君にそれをぶつける事も出来ない。

君を、嫌う事も出来ない。


お願い。
僕と同じ道を、誰にも辿らせないで・・・。
僕で最後に。
僕で、最後に・・・。

2002年03月26日(火)



 出逢い。Part8

1月。
初めて君に逢うことになった。
僕が嬉しくないはずがない。

舞い上がっていた。
どの服を着ていこうか?
髪の毛は切った方がいいかな?
初めて声を聞くんだ。
初めてその身体に触れるんだ。

胸の高鳴りは、止む事がなかった。


・・・綺麗な人だ。
僕の第一印象は、それだった。
とても暖かい雰囲気を持つ人だった。
母親のようだ。とも思った。
それは、"彼女"の影響なのかもしれないけど・・・。

駅の周りをのんびりと散歩する。
途中、見つけたお寺に入って手を合わせた。
ひとつの、願い事をした。
なんだか、少し、恥ずかしかった。

家の近くも案内した。
普段見る風景が、全く違って見えた。
おやつに。とクレープ屋で、ジェラートを頼んだ。
イチゴのアイスを食べてる姿が、なんだかとても可愛かった。
(年上、年上。)とちょっと思った。

共に過ごす時間が、本当に楽しかった。
何度"夢じゃないか?"と疑っただろう。
まるで、「夢見る乙女」のようじゃないか。
と、少し、苦笑した。

"いや、なんか夢みたいだなぁ・・・。って。"
ぽつり、と漏らしたその一言に、

ぷに。

頬をつままれた。

"夢じゃないだろ?"

顔が真っ赤になった。
・・・あったかい手だった。


駅のホームで君を見送る時。
僕は、言った。

"やっぱり、私。好きですよ。あなたのこと。"

君は、苦笑していた。

逢えば、僕の気持ちが変わると思ってた?
今日一日、一緒に過ごして・・・また、好きになった。
もっと、君を知りたい。

君と別れた時、何故か涙が出てきた。
"また逢える"と何度言い聞かせても。
涙は、止まる事がなかった。

続。

2002年03月25日(月)



 出逢い。Part7

震える、僕の言葉。
君はそれを、静かに聞いていた。
・・・そして、言ってくれた。
"愛してる。って言ってくれるのは嬉しい。"
そう、言ってくれた。

力が抜けた。
「拒まれなかった。」
その安堵感が、全身を包んでいた。
泣いていた。
笑っていた。
嬉しかった。

君は言葉を続けた。
"だけど、愛する事は出来ない。"

それでも、よかった。
解かってる。知ってるから。

僕は・・・君を、"護りたい"と想った。
ただ、それだけなんだ。だから、それで、いい。


・・・僕は、子供だったんだろう。
何も知らない、夢しか見えていない、子供。

"護りたい"の裏には、"護られたい"がある。
"愛してる"の裏には、"愛して"があるなんて。

その頃の僕には、思うことすら、出来なかった。

続。

2002年03月24日(日)



 出逢い。Part6

いつもと同じ、夜。

君は、知らない。
僕がある一つの決意を固めている事を。

君は、知らない。
僕が君を、愛している事を。

吃驚するほど、落ち着いていた。
すぅ。と、一つ深呼吸をする。
きっと、これを言ってしまえば、
君も、そして僕も。
変わってしまう。

頭の中でどんなに整理をつけようとも。
一度発せられた言葉は、消える事がない。

それでも、もう耐えられないんだ。

わがままな僕を許して。
君を愛してしまった、僕を。


そして僕は、君にある、言葉を告げた。

"あなたが、好きです。"

と。

続。

2002年03月23日(土)



 出逢い。Part5

11月。
さすがにこの頃には、
この気持ちが"代わりを求める"、
ものではないことに気づいていた。

僕は、自分に正直になろうと思った。

いつまでも、捕らわれていてはいけない。

僕は・・・君が、好きだ。
"誰でもいい"なんて気持ちじゃない。
君だから。
君が、好きなんだ。


けれど、やっぱり言えなかった。
もし、嫌われたら。と思うと。
どうしても、言えなかった。

そして、こうも思った。

「どうして、好きになってしまったんだろう。」

君の周りの人間に、嫉妬をした。
僕の知らない君を見てきた人を、羨んだりもした。

"友達"なら、きっとこんな醜い気持ちにはならないのに。

苦しかった。
想いを押し隠して、
君と他愛ない会話をした。
昔の事、彼氏の事。結婚の事も聞いた。

その度に、胸は張り裂けそうだった。


そんな日々が、何週間か続いたある日。

僕は、決めた。

想いを、告げよう。と。

続。

2002年03月22日(金)



 出逢い。Part4

だけど、言えなかった。
ある、ひとつの理由があったから。

僕は一度人を傷つけていた。
誰でもいいから、温もりが欲しくて。
心にもない一言で、その人を弄んだ。
その人は身体を欲しがった。
僕は別にあげてもいいと思った。
負い目があったからかもしれない。
心無い「愛してる。」を言い続けたから。

でも、最後までやる事はなかった。

僕は別れを告げた。
最後まで傷つけ続けたその人に。

今でもまだ、悔やんでいる。

そして僕は、愛する事をやめようと思った。

"温もりなんか求めたから、人を傷つけたんだ。"

そう、思い込んでいた。


なのに。
君を好きになってしまった。
まだ傷も癒えないうちに。

僕は自分が代わりを探してるんだ。
そう思った。
そんな想いはまた人を傷つけるだけだ。

そう思った僕は、自分の思いが冷めるのを待った。

「きっと、すぐに他の対象を探すさ。」

なのに。
何ヶ月経っても思いは消えなかった。
それどころか、ますます強くなっていく。

僕は、自分の気持ちが解からなくなっていた。

続。

2002年03月21日(木)



 出逢い。Part3

それから、
何度メールを交わしただろう。
何度チャットで話をしただろう。
何度口論になっただろう。
何度泣いただろう。
何度、離れようと思っただろう。
・・・だけど、何故か出来なかった。

でも、僕はその理由にまだ気づいていなかった。


僕と君だけのチャットも作ってもらった。
二人だけで話をし、何度突き放されただろう。
僕はまだ、かつての思考をひきずっていた。
君を何度、イライラさせただろうか。
僕は、変わる事が恐かった。
演じるのが、当たり前で。
誰にも"自分"を見せた事はなかった。

自分が自分でなくなってしまうような。
そんな気がしていたんだ。

いつまでも怯え続ける僕を、
君は冷たい瞳で見てくれていた。
暖かい言葉もかけてくれなかった。
だけど、それがすごく嬉しかった。

そして少しずつ、自分を出していった。
自己主張も出来るようになってきた。
別に嫌われてもいいや。そう思えるようになった。

でも、そんな僕にも、一つだけ怯えている事があった。

"君には、嫌われたくない。"


秋の初め。
僕は気づいた。

君が、好きだ。と。

続。

2002年03月20日(水)



 出逢い。Part2

最初は、本当に何気無い会話だった。
日々のこと、自分のこと、君のこと。
だけど、君の話は楽しかった。
言葉を交わす事が、本当に楽しかった。
いつしか夜になれば、そこに行くのが日課になってた。

あるとき。
表面しか知らなかった"君"の事を知った。
そして、僕と君が、ある一点で"同じ"だという事も。
僕はとても驚いて、何を言えばいいのか解からなかった。
"かける言葉が見つからない"
とは、こういう時に使うんだろう。

でも、君は笑ってた。
本当の強さを、見た気がした。

だけど。
僕はまだ、知らなかった。
君の強がり。君の、弱さを。

まだ実際に逢ってもいない、
文字だけの存在だったけれど。
君を、近くに感じた。
そんな気が、した。

続。

2002年03月19日(火)



 出逢い。Part1

きっかけは、一通のメールだった。
ホームページの管理人と、訪問者。
それが、君と僕の最初の、出逢い・・・。

気にも留めていなかった。
まだまだ君は、大勢の中の一角に過ぎなかった。
当時の僕は、今思い出しても恥ずかしい人間だった。
八方美人で、演技で世の中を渡ってた。
何もかもが完璧じゃないと気がすまなくて、
人に嫌われる事をものすごく恐れていた。
現在は、少し変われたと思ってるんだけど・・・、
君から見たら、まだまだなんだろうね。

メールを送って、返事が届いた。
僕が送ったのは、アンケート。
それに対するお礼と感想。
という至極形式的なものだったけど。
それを見て、僕は少し君に興味を持った。
もう少し、話して見たい。と。

そんなある日。
君のページのコンテンツに、
チャットがあることを知った。
「話せるかもしれない。」
そう思った僕は、迷わずチャットに入った。

君が、いた。


続。

2002年03月18日(月)



 "私"=君と僕。

生きてるのが楽しくないなら、
きっと死ぬ事も楽しくないんだろう。

それでも、死んだほうがいい。

この先に待つのは、狂人と化した"私"だけだ。

*************************

どうして自分まで分裂させたんだ。
君はいい。逃げただけなんだから。
僕に何をしろと言うんだよ。
どうして苦しみを僕が受けなきゃいけないんだ。
同じなんだぞ?
君に還って来るって解かってるだろ?

君は・・・"僕が死を望んだからだ。"と逃げるのか?
解かってない、・・・何も解かってない。
同じなんだ、僕の望みは君の望み。
それなのに、どうして僕がやらなきゃいけないんだよ。

*************************

僕は君だ。
君は僕だ。
想いも、同じハズ。
最後の気力は、"死"に使お?
・・・示してくれよ、君の意志を。
"切りたい"でも"死にたい"でもいいから。
・・・なんでもいいから、"言葉"を口にして。

最後ぐらい、君がケリをつけろよ。
それが、・・・君の責任だ。

2002年03月17日(日)



 破滅。

何が愛だと毒づいて。
苛ついた瞳を君に向けた。
唇で残す所有痕ではなく、
この刃を君の肌に当てて。
僕と君の血を交わそう。

降り積もった想いの先にある・・・"破滅"。


そこに愛はもうないよ。
ここにあるのはただの狂気さ。
君を愛したかつての私は、
すべてを壊して消えてった。


僕に残されたのは、
崩壊した心と、歪んだ想い。
少女の見る夢のように、君を愛せばよかったのに。
僕の中の君はいつも死んでいく。
"幸せな未来"なんて、望んでない。
かつての僕が望んだそれは、
最悪な形で僕の瞳に突きつけられた。


頼むから、整理をつけさせて。
こんな想いでなんて、いたくないんだ・・・。


"欲しかった。"
"手に入れたかった。"
"愛したかった。"
"これを"愛"だと呼ぶのなら。"
"どうしてこんなに、哀しいのだろう。"


2002年03月16日(土)



 手錠。

支柱に鎖を通し、手首に錠をかける。
手首に走るおぞましい感覚に、笑う。
金属の冷たい感触で、これなら・・・、
他人に触れられたら一体どうなるんだろうな。

金属の触れ合う音がする。
冷たいこの感触が、
よく解からない気分をもたらす。
これは、何だ?
かつて感じた・・・、

懐かしく、
おぞましく、
泣き叫んだ?

・・・、
それにしても、
間抜けな格好だ。
自分で自分を拘束するなんて。

なんとなく、
変態。
と口にしてみる。
別にこれに快楽を感じるわけじゃないが。

ふと、手元にあったカッターを遠くに投げた。

"切れない刃は要らないんだ。"

癇に障る。
過剰な反応を示すこの手首。
一体何があったって言うんだよ。
私は何も知らないのに。

ここまでくるともう、"他人"だ。
この中に"私"など存在していないんだ。

ああ、解からない。
まるで迷路だ、この中は。
無数の鏡が映し出すのは、私、か?

・・・ここは、暗いよな。
光が射し込んだことすらない。
そう、君の愛する"あの人"すら照らせない。

いつまで瞳を逸らすんだ。
光を宿さなくても構わない。
受け入れなくてもいい。
ただ、拒むな。

見ろよ。
これを。

作り上げたのは、お前だ。

この闇をはらせるのは、"私"しかいないんだよ。

2002年03月15日(金)



 現。

頭の中を延々と「sister」がまわってる。
こんなにも自分の気持ちにあう曲は初めてだ。

あなただけを。
閉じ込めて。
夜ごと。
抱きしめて。
笑って。

浮かび上がる映像が、鮮明すぎてこわい。

ずっと、こうしたいと思ってた?
少し前にも繰り返した問いを、もう一度呟く。

"これの、どこが愛だ。"

そんな気持ちとは裏腹に。
私は笑うのを止めなかった。

これは幻。
幻覚、幻聴。
解かってて。
解かってるのに。

感覚はやっぱり残ってて。

一体、どれが現実なのか・・・。

この思考を止めるには、
感情を遮断するしかない。

のに、それも、上手く行かない。

何もかもが自分の手を離れていく。

私を動かしてるのは"私"なの?

それを問う自分すら、解からなかった。


なんだ、狂うって・・・こういうこと?


2002年03月14日(木)



 curse。

"イヤな事ばかりの 繰り返しで 何もしたくなくて"
"それでも想うあなたを 月日流れても 色褪せない"

"まぶしい記憶の過去が"
"ただ光り強すぎて 現在を"
"訪れた影が余計暗くなる"
"この下半身と この胸が"
"まだ欲しがらなければ"
"あなたとの出会いまで恨んだりはしない"

"イヤな事ばかりの 繰り返しで 何もしたくなくて"
"今でも想うあなたを そして発動した "ヤリ足りない!""

(curse/Janne Da Arc)


この状態、何なんだろう。
ヤられたわけでもなく、
ヤられてないわけでもない。

あの日以来、捕らわれ続けてる・・・弟。


半分ぼやけた記憶。
だけど、忘れたわけじゃない。

何も変わらない、のは嘘。
あの日、確実に何かは変わった。

私はもう、「弟」として見られない。
それはきっと、彼も同じ。
私を「姉」ではなく「女」として見てるんだろう。

実の弟。
実の姉

姉弟という関係は、あの日どこかに飛んでいってしまった。


普通は、"犯される"状況になったら、
ものすごく抵抗したりするもんなんだろうか?

だけど、今もう一度思い返しても。
嫌じゃなかった。

それどころか、
何故か、懐かしい気さえした。

「決してキレイな身体じゃないけど。
 君が欲しいと思うなら、あげるよ。」

心の中で、静かに笑った。

"表情、作れなくてごめんね。"
"人形みたいな女抱いても面白くなかったよね。"
"演技でも喘ぎ声ぐらい欲しいよね・・・。"

身体に触れる冷たい手の感触。
少しだけ躊躇いがちに触れられた"そこ"。

と。
すぐに刺し込まれた指。
少しだけ眉根に皺を寄せる。


前にも・・・こんなことあったっけ。
濡れてないのに、いきなり挿れられて・・・、
私、確か泣いてたな・・・、まだ、小さかったし。

だから、かな。
愛があるセックスがよく解からないの。
人形みたいに、人格無視したセックスなら解かるのに・・・。


考えても考えても、解からない。
どうして、最後までヤらなかったの?
襲っといて「ごめん。」はやっぱりひどいよ。
放って置かれるこっちの身にもなってくれないかなぁ?


今も、表向きは普通を保ってる。
でも。
「姉」ではなく「女」
「弟」ではなく「男」
この意識は、永遠に変わることはない。


"誰かれ求めた夜が"
"満たせないストレスに変わり"
"タマルのは ミルクとフラストレーション"
"この下半身と この胸に"
"早く与えなければ"
"あなたの感触じゃなきゃ"呪い"解けない"


2002年03月13日(水)



 不安・利用。

誰かに会う前っていうのは、
緊張して、そわそわして、ドキドキするもの。
いつからか、それだけですまなくなった。
・・・会いたくないよ。誰にも。

何が恐いとかじゃない。
ただ、漠然とした不安。それだけが。
道行く人の瞳が全部自分に注がれているような、
嘲笑われているような。
そう思うと、反射的に死にそうになる。
ああ、外ってこんなに危険な空間だったんだ。
そんな事をぼんやり思う時、私はいつも笑顔だ。
・・・そういえば何回か言われた事があったっけ。
『怒った時に笑うのやめてくれない?』って。
もう、癖になってるなあ。・・・この顔は。

別に、いいけど。
他の顔なんて、もう手に入らないし。


ふ、と。
隣にいる、"人間"の顔を見る。

ああ、この子には顔がある。
普通に笑えるし、
辛い時には泣けるし、
腹が立てば怒れるし。

それを見て、やっぱり私は笑う。


君には、解かるかな?
君のその存在が、苦しいって事を。

誰かがいると、頭に浮かぶんだ。
苦しいとき、辛いとき、泣きたいとき。
・・・本当に、物好きだよね。
僕なんか放っておけばいいのに。
何度も、・・・これからも。
突き放すよ、僕は。

君の心と、
自分の心を傷つけるために。

結局、僕は君を利用してるだけなんだ。
・・・自分の心を追いつめ、壊すために。


君は解かっていないんだ。
本当に恐いのは、"彼女"じゃない。

紛れも無い。
この僕自身だということを。

2002年03月12日(火)



 ゆらめき。

"君を傷つけるなんて二度とない。"
"だから今までのよういつも君を抱き締めたい。"

(ゆらめき/Dir en grey)


いつからだろう。
君のいない生活に慣れてしまったのは。
いつからだろう。
君のことを考えなくなったのは。
いつからだろう。
君を、愛さなくなったのは。

もう、僕の中に、君はいない。


苦しかったよ。
君と過ごした、楽しい記憶が。

苦しかったよ。
君の言葉が突き刺さった心が。

苦しかったよ。
君と共に引き出される、つらい記憶が。


だから、やめたんだ。

"もう、いいんだ。"

そう言い聞かせなきゃ・・・、

押しつぶされてしまいそうで。


・・・結局、何一つ言えなかったね。

僕を、知って欲しかった。
理解して欲しかった。その瞳に留めて欲しかった。

だけど・・・、
出来なかった。

君の言葉が、恐かった。
君の瞳が、恐かった。

・・・君が、離れていくのが。(・・・恐かった。)


"本当にバカだよ僕"


だけど・・・後悔すら、出来ないんだ・・・。

あんなに、愛していたのに・・・。

今は、もう・・・。


"ねえ・・・僕の愛は、もう・・・ない、の?"


2002年03月11日(月)



 カッター・シャワー。

水が、私の服を濡らしていく。
その場に座り込んで、流れる水を手に取った。
かけている眼鏡が、鬱陶しい。

それをタイルの上に置いて、
代わりに、カッターを手に取り。

クス。

一つ笑って、
濡れた髪の毛をかきあげた。


別に何かがあったわけじゃなかった。
普段どおりの、日曜日。・・・そう、私以外は。

朝から記憶が飛んでいる。
布団の上に、ぬいぐるみが放り出してあるのを見て、
ああ、友紀か。と思った。
最近、ずっと出てきてなかったのになあ・・・。
特に、あきらが出てきたぐらいから。

あの子は、「怖い人」が嫌いだから。


意味もなく、カッターの刃を出し入れする。

カチ、カチ、カチ、カチ。

紙を切るのに使う道具。
自分を切るのに使う道具。
何かを剥がすのに使う道具。
自分を刺すのに使う道具。

・・・、
これは、道具か、はたまた、凶器か。

・・・どちらにせよ、私には必要なもの。

この間つけたばかりの、紅い線を見る。
すでに紅みは引いて、かさぶたもはがれかけていた。

「なんでこんなに治り早いんだろ・・・。」

切っても切っても、治ってしまう。
それはつける傷が浅いから。

・・・もっと、深く傷つければ?
一度だって血管を傷つけたことはないでしょう?

以前なら惑わされた誘惑にも、何も感じはしなかった。

あったはずの自傷理由は、どこかに行ってしまったし。
また、"なんとなく"に、逆戻り。

そして、今日も。


水に濡れたカッターの刃を、そっと肌に当てる。
軽く滑らせて、薄い線を残した。
紅くなった水が、ゆっくりと腕を伝い落ちていく。

「ああ・・・"キレイ"だ。」

もう、一本。

全身を、安堵感がつつむ。
"生きている実感"を感じたわけじゃない。
そんなもの、自傷なんかじゃ得られないって解かってる。

ただ。
血が、紅かった。

それだけ。


濡れた服が、肌にまとわりつく。
だけど、イヤな感触じゃなかった。

「・・・いい、気晴らしには、なるかな。」


意味を持たない行為。
そんな事は解かってる。
でも、一瞬だけ感じた「美」を、
また、得られるのなら・・・。
決して、高くは、ないんじゃないか?


2002年03月10日(日)



 "歌"。

決して居心地が悪いわけじゃない。
"誰か"が、隣にいてくれるんだから。

・・・なのに。
どうして、こんなに・・・"苦しい"の?

久しぶりに行ったカラオケ。
歌うことが好きな私にとっては、
ストレス解消になると思ってた。

歌詞に自分を投影して、
"声"で精一杯"私"を主張する。

私にとっての、"歌"は、
自分をあらわせる、唯一の手段。

それは、変わらないと思ってた。

だけど。
ある歌を歌った時に、ふと、気づいた。

"何か、違う。"

・・・何が、違う?

何も浮かばなかった。
歌詞に感じる感情、音に感じる感情。
何も、浮かばなかった。

私が歌っているのは、
唯の言葉を、音に合わせて発するだけの、"歌"。

・・・一番、歌いたくない、"歌"。

いつの間にか、出来なくなってた。

自分をあらわす"歌"が、歌えない。
それは、ものすごく"苦しい"こと。

唯一の、自己主張だったのに・・・。


・・・、

歌いたいよ。

私の、"歌"を。



2002年03月09日(土)



 いじめ/愛流

あきらがやっと落ち着いたと思ったら
今度はしずくかい(-_-;)
本当に問題はつきる事ないなぁ・・・、
誰か一個ぐらい持ってってくれないかしら


私が持ってるしずくの記憶の中に、「いじめ」がある。
それは、小学校一年生〜二年生。
クラスの一人の女子から始まり、
いつの間にか全員に広まったらしい。
陰口を叩かれたり、嫌がらせをされたり。
その子には姉がいて、上級生からもいじめがあった。
「もう、気にしてないよ」
と、しずくは笑う
その瞳は笑ってない
ただ、思い出さないようにしてるだけだ

その子はまだ近所に住んでいる
どこかからの帰り道、その子の家の前を通る時。

ぽつりとしずくが漏らした一言を、
私は、きいてしまった

「殺してあげたいなー、あいつら」

顔は、笑顔だった


丁度この頃、弟君の不登校が始まった時期。
だから、親には、言えなかったんだろう


この子の根は、想像以上に深い。

他人を拒絶して、
人格さえも拒絶して

私は、一体どこまで踏み込んでいけるんだろう、、、

2002年03月08日(金)



 seed。

"すべてはこの瞬間のため"
"数えきれない"種"をまいて"
"ヒキョウな手段で君を抱いた?"
"ちがう!誰も傷ついてない"
"また自分に言い訳してる"

"君への愛に嘘はないよ"
"じゃあなぜ 今も魅せられない"
"うしろめたさ ゼロじゃない"

(seed/Janne Da Arc)

君を抱いたのは僕。
全て解かって、君を抱いたのは、僕。

ただ、欲しかっただけなんだ。君を。


・・・してないね。
最後にしたの、いつだっけ?
これから先、こんな機会はもうないのかな。

あなたを抱いて、一つだけ解かった事があるよ。
私は、ずっと・・・触れられると思ってた。
いつも掴めないあなたを、抱いてる間は掴めると思ってた。
・・・けど、そうじゃなかった。
ねぇ、あなたは何を考えていたの?

その瞳を見る事すらできなかった。
その唇に触れる事すらできなかった。
その名前すら、呼べなかった。

ねぇ、私は何のためにあなたを抱いたの?

いつも、笑ってたよ。
あなたの前では泣かなかった。
でも。・・・本当はすごく、虚しかった。
"これ"を見せていたら・・・あなたは―――?


瞳を見たら、

逸らされて。

さしのべた手は、

払われて。

抱きしめたら、

逃げられて。


それでも。

愛してたよ。

今も。


"あれ程、「愛さなくていい」って言ったのに。"

"壊れそうになる度、いつもあなたを想ってしまう。"

"それが、自分を追いつめるだけだと知っているのに。"


お願い。
一度だけ、
演技でいい。
演技でいいから・・・、

・・・抱きしめて・・・。

お願い・・・。

2002年03月07日(木)



 sister。

「sister」

街路樹も雨に濡れた 午前0時

イラだちが消せないから 麻酔かけて


あなただけを ずっと この地下室に閉じ込めて

繋いだ鎖 だけど 手錠だけは外してあげる

朝が来ても「愛してる、、、」と繰り返して

餓えたベットで 夜ごと あなたに似た子を宿すまで


抱きしめて 強く

kissをして 感じたい

真っ赤な雫を搾るまで壊して

今から舌を噛むから優しくして

あなたの背中を見たくない ただそれだけ


枯れた花 まだ捨てない あなたがくれた

ここにきて、、、本当の愛が見えたでしょ?


月明かりが そっと 照らす

笑顔が綺麗でしょう

私の他に誰があなたを救えると思う?


ゼロになったあなたの

その思考回路に

血迷った罪の意識を植え付けて

今から舌を噛むから優しくして

誰も見ないで 私だけ幸せにして


あなただけを ずっとこの地下室に閉じ込めて

繋いだ鎖 だけど 手錠だけは外してあげる

朝が来ても「愛してる、、、」と繰り返して

餓えたベットで 夜ごと あなたに似た子を宿すまで


抱きしめて 強く

kissをして 感じたい

真っ赤な雫を搾るまで壊して

今から舌を噛むから優しくして

あなたの背中を見たくない ただそれだけ

ゼロになったあなたの

その思考回路に

血迷った罪の意識を植え付けて

今から舌を噛むから優しくして

誰も見ないで 私だけ幸せにしてね


作曲/yasu
作詞/yasu

唄 Janne Da Arc


今日借りたアルバム「GAIA」の中で惹かれた一曲。
あまりにもあの人に対する自分の想いに似ていたから。


"狂気の愛でも、構わない。"

"これが、私の・・・―――愛。"


2002年03月06日(水)



 とらわれ。

外はどしゃ降りの雨。
窓を閉めて、カーテンを閉じても響く雨音。
・・・多分、今夜は眠れない。
きっと夢を見る。
また"彼女"の夢を見る。
身体は眠りたい、とサインを送る。
私はそれを無視する。
身体なんかどうでもいい。
今は精神を護るので必死だ。

必要ならば自傷もする。
首吊りの真似事もしてみる。
雨に打たれたりもする。

それでも、"彼女"そして"あいつら"からは逃れられない。

今までも。そしてこれからも。

*********************

また、雨音がひどくなった。
以前なら拒否反応を示したものにも、何の反応も示さない。
表情は固まったまま動かず、
その唇から声が漏れることも無い。

自分で自分を試す。
かつてあれほど拒否した映像。
泣き叫んで狂いかけた記憶。
そのどれもを引き出して、瞳の前に提示する。

それでも、何の反応も無かった。

「もう彼女の事は愛していないのね?」
即座に帰る、答え。
「愛が解からなくなった。」

どちらも私の言葉だ。
私を傷つけているのも、
私を護っているのも、
同じ、自分だ。

・・・やめよう。
考えても答えなんて出ない。

全てが望んだとおりになった。
ただ、それだけだ。

*********************

私には、顔がない。
私には、声がない。
私には、心がない。

私には、何もない。


奪われた?
違うね。
消し去ったのは、"私"だよ。

*********************

2002年03月05日(火)



 診察・血液。

病院に行った。
断る理由もなかったし、
行ったところで何も変わらないと思っていたから。

でも。
病院に近づくにつれて、吐き気がひどくなる。
強いめまいも起こって、視界が一瞬真っ暗になった。
なんだか、嫌な予感がする。
神経をかき乱されるような、そんな、予感が。

待合室で順番を待つ。
もう、精神状態はおかしい。
身体が震えていた。
「切りたい。切りたい切りたい切りたい。」
心の中はそれしかなかった。
悲しくもないのに涙が出てくる。

同じように順番を待つ大勢の人。
それが、怖い。
視線がすべて自分に向けられているような、
そんな、錯覚。
対人恐怖症も、ここまできたか。
と、ちょっと自嘲する。
やっぱり、無理に作った笑いだった。

診察室に入った時には、もう限界だった。
ただただ、抑えるのに必死だった。
あの人たちは、相変わらず、
中途半端な知識を自分なりの解釈で、
"先生"に話していた。

結局、何も解かっちゃいない。
私は一度だって、あなた達に頼った覚えはない。
自分から、"病院に連れて行って欲しい。"
なんて頼んだ覚えもない。
治したいとも思っていない。

もううんざりだ。
私から言葉も奪う気なの?

必死で左手に爪を立てた。
痛みで、痛みを逸らそうとしていた。
爪が食い込んで、皮が剥けて、血が出た。
精神は解離していた。

何も聞きたくない。
「あなた達の語る、"私"なんか。」


診察が終わった後、
何故か検査を受ける事になった。
通院にしても入院にしても、必要になるから。と。

血液検査を受けて、驚いた。
黒かった。自分の、血が。
あんなにキレイな紅だったのに。

やっぱり思った。
汚い。

こうして、私はどんどん汚れていくんだ。

けれど、
悲しくなかった。
虚しくもならなかった。
このまま汚れ堕ちて死ねばいいんだ。

そう考えたら、何故か笑えた。

今週の金曜日にも、診察がある。
まだ、"治る"なんて思ってるのか?
私は、"死にたい"としか考えていないのに。


"死ぬ理由がないから生きてるの?"

"生きる理由もないくせに。"


2002年03月04日(月)



 ぬくもり。

そういえば、今日は雛祭りだった。
特に何の思い出もない。思い入れもない。
別に、普段と変わらない一日。

けれど、今日は、父親がいた。
それだけで、空気が違う家の中。

もうあの人たちに気を使いたくない。
なんて言っても、それは所詮"夢"でしかない。
9年間、演じ続けた代償。
もう、身体に染み付いてしまっているから。
どんなに頑張ろうとしても、
無意識のうちに"恐怖"が先行してしまう。
・・・イライラする。
結局私はこの呪縛から抜け出せないのか。と。

そして、あんな人達にまで、
"ぬくもり"を求めてしまうことを。

イライラする。
・・・イライラする。


"誰より自分が嫌いだなんて言いながら、"

"本当は誰より自分を愛してるのかもしれない。"


2002年03月03日(日)



 病院めぐり。

久しぶりに親と外出した。
もう、辛いとかそんなんじゃなかった。
ただ、何も感じないように切り離してた。

出かける前に、鞄にカッターを入れた。
必要なければそれにこした事ないけど。
多分、無理だろうな・・・。

車に乗って、ずっと景色を見てた。
霞がかった視界を、色のついたものが通り過ぎる。

・・・出来事も、こんな風に流してしまえればいいのに。
どうしても、私は、ある一点で、ブレーキを踏んでしまうから。


病院に着いても、降りなかった。
別段興味もなかった。感慨もなかった。
カッターを取り出して、皮膚に当てた。
切るつもりじゃなかった。
けれど、力を込めすぎたらしい。
血が出た。
痛みも何もなかった。
試しにもう一回やってみた。
やっぱり血が出た。
痛みはなかった。

その事に、恐怖もなかった。
ああ、本当に何も感じなくなったんだ。
と、思った。

だけど、瞳からは涙が出てた。
血のついた指でそれをぬぐった。
「誰が泣いたんだろう?」
ぼんやりとそんな事を思った。

入院する事になるかもしれない。
けれど、別にどうでもよかった。
自傷が出来ないのはつまらないけれど、
薬を飲めるなら、まあ、いいか。


"誰が満たせるんだろう。"

"この、渇きを。"

"誰が救えるんだろう。"

"この、自分を。"


2002年03月02日(土)



 March。

もう三月。
時が過ぎるのは早いね、
なんて月並みな事を言ってみた。
昔を懐かしもうにも、
過去の記憶が何一つ出てこない。
取り戻せたと思っていたのに。
また、どこかへ消えてしまったのかな。

今日、またひとつ気になる曲。
アーティストじゃないけど、
WEST SIDEっていうユニットのアルバム、
「WS」に入ってる「MISSING」って曲。
ランディーズの中川貴志さんがリードボーカル。
歌手じゃないから歌唱力は求めないけど。
ピアノの静かなイントロから始まるバラードで、
メロディーラインと、歌詞が気に入った。

ちなみに。
WEST SIDE・・・、
「紳助の人間マンダラ」という番組から生まれたユニット。
若手コンビ、キングコング・ロザン・ランディーズで結成。

活動自体は否定しないけど(実際人気もあるし)
皆様、"芸人"ということだけは、忘れないで欲しいな。


あと、明日。
病院に行く事になりそう。
親がさっき部屋に来て言い残していった。
どうやら入院の事なんか色々聞いてきたらしい。
またも自分の物差しで私を語られる。
・・・すごく、"不快"だ。

行くなら行くで、試してみようかな。
久々だから、上手く演じられるか解からないけど。
9年のキャリアはなめないでいただきたい。

・・・。

こうしてまた私は、人を遠ざけていくのね。
本当は誰より、"誰か"に飢えてるはずなのに。

2002年03月01日(金)
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