空虚。
しずく。



 サイクル。

一日に一回は必ず、
胃の辺りからこみ上げる不快感がある。
精神発作だと解かっているけど、
前は、ここまで酷くなかったのにな。

頭が痛い。
身体が震える。
立っていられない。
「ああ、いつものだ。」
くすっ、と笑みを浮かべてみる。
ぎこちない顔。無理して笑ってる。
呼吸が速くなる。
掠れた声が漏れて、思わず胸を抑える。
胸が苦しいのと、胃の辺りが不快なのと。

感情はどんどん昂ぶって、
聴こえる音楽にすら苛立った。

いつもは癒してくれる大事なものなのに。

「手首でも切って見よっかな。」
声のトーンをあげて、明るく言ってみる。
(そろそろ、トラウマは克服しなきゃいけないし。)
まだ一度も刃を当てた事のない場所。
他人に触れられるだけで怖気の走るその場所。
昔よく、誰かに手首を切られる夢を見たっけ。
その度に、飛び起きてた気がするな。

ひどくなる耳鳴り、
真っ暗になってく視界。

最近、特にサイクルが早い。
今日のは特にひどかった。
あんまり胃が痛いから、
カッターを突き刺して捩ってやろうかと思った。
血でも出してりゃ、少しは気が紛れるだろう。

不意に、下から聴こえる声。
私から感情を奪ったあの人たちは、
テレビを見て楽しそうに笑っている。
どうして"私"はあんな人に気を使ってるんだろう。

・・・姿、声。・・・すべてが、不快だ。

だけど、もう関わらない。
何も感じないようにしたんだから。
これ以上悪戯に"私"をかき回されるのだけは、ごめんだ。

"あなた方は、一体どこまで私を奪えば気が済むんですか?"

2002年02月28日(木)



 嫌悪。

何の気も起きない。
言葉を喋る気も、
何か行動を起こす気も。
ただ、過ごすだけの日々。
そしてそれに負い目を感じる自分。
ますます、自分が嫌いになっていく。

漠然とした不安が消えない。
眠っている事も、
起きている事も辛くなってきた。
自分の事を「私」とも言えなくなって。
本気で決別したくなったらしい、"私"は。

意識には常に霧がかかるようになった。
失感情も、失体感もいつの間にか進んでいて。
今では何の感慨も湧きやしない。

だけど、もう苦しくなんかない。
"感じられない苦しみ"に悩む事もない。

今は、もう。心から、思う。

「何も感じたくない。」

と。

2002年02月27日(水)



 時。

時間の感覚が狂ってる。
時が過ぎるのが妙に早い。
その度に私は、"無駄な時を過ごした。"
と、また自分を追いつめる。

なんて嫌な人間なんだろう。
悲劇のヒロインでも気取ってるのか?

ほら、また。

終わらない、悪循環。

何度考えても、
あたたかい答えは見えない。

どれだけ傷つけても、
痛いと思わなければいい。
肉体も、精神も。
痛まなければいいんだ。

いつの間にか他の答えは消え失せて。
私はそれしか考えられなくなった。

他人のように自分を見ながら、
他人のフリして自分を傷つけ続ける。

何も、変わりはしないのに。

2002年02月26日(火)



 自虐。

「死にたい。」
って、言わなかったら、
誰か私を殺してくれましたか?


考えれば考えるほど、自分を追いつめていく。
さあ、何処までやったら私は壊れるんでしょう?

いくら感じないようにしたって、
元からないものじゃなかったんだから片鱗は顔を出す。
そこを何度も突いていけば、いつかはきっと壊れるはず。

自分の弱点は自分が一番よく知っているもの。
身体はもう問題ない。
後は精神を壊してしまえば。

肉体的に死にたい?
それとも、
精神的に死にたい?

じわじわと、
真綿で首を絞めるように、

私を、殺そう。

2002年02月25日(月)



 現実。

これはかつて、私の顔だったもの。
これはかつて、私の声だったもの。
これはかつて、私の身体だったもの。

これはかつて、"私"だったもの。


もうあの頃の私には戻れない。

溢れ出て来るうっとおしいもの。
泣けもしないのに"泣かせて"と乞う自分。

遮断しよう。
これ以上は、無理だ。

忘れてしまおう。
ただ、辛さしか与えてくれないものなんか。

もう、したくない。
泣きたくない。
笑いたくない。
怒りたくない。

例えそれが演技でも、もう嫌だ。

"感情"に疲れたよ。
制御することも、
それを求める事も。

死にたいのは、変わらない。
だけど、自分を護っておきたい。
壊したくない。

こんなになっても。

こんなになってまで?

何があるというの。

希望も一緒に、捨てたのに。

2002年02月24日(日)



 もう、終わったんだ。

解からないと思ってた。
解からないようにしてた。
自分はもう、何も映せない事を。

ひたすら外を眺めてた。
窓から見える、ずっと眺め続けた景色。
段々白く染まる視界。
靄がかかったように不鮮明に映る。
私の精神は解離して、身体がぽつんと取り残される。

喉が乾く。
水。
口に流し込んでも、渇きは一向に治まらず。
遠くの遠くから、音楽が聴こえる。
鳥のさえずり。
車の通行音。
子供の無邪気な笑い声。

ある瞬間。
全てが遮断され、
全くの無音。

手をのばし。
壁に触れる。
ざらついた感触。

いつの間にか戻った精神。

笑う。
声をあげずに。

(私は死んだのか?)

少なくとも、生きてはない。

漏れる、声。

『もう、終わったんだ。』

2002年02月23日(土)



 理由。

"出会って初めて気付いた 自分の愚かさを"
"人を信じられないまま 人を傷付けていると"
"何故また僕は君の事を 懲りずに愛するの"
"こうして僕は愛する事を 忘れられない様だ"
"でも"
"信じる事が辛く 気付かれない様に"
"独りで泣いていた 君に分らぬ様"

"これ以上 これ以上は 傷付きたくない"
"でも今だけは君だけを愛していたかった"

"忘れようとした時もあるけど 今は抱き締めたい"

"信じる事が辛く 君の過去を知った"
"忘れられないのは 君の方なのに"

"これ以上 これ以上は 傷付きたくない"
"でも君だけを 力強く抱き締められない"


"「君を抱いて」「君を見つめ」「君を愛し」「君を思う」"

(理由/Dir en grey)


僕はただ、君が眩しかっただけなのかもしれない。
僕よりはるかに重い過去を背負って、健気に微笑む君を。

憎み、愛し、想い、壊した。

何度思っただろう。
"君に出逢わなければ。"

何度思っただろう。
"君に出逢えたから。"

僕はただ、君が眩しかっただけなのかもしれない。

だから、その眩しさが欲しかったんだ。

2002年02月22日(金)



 抉・流・黒・血。

昨夜の自傷が思ったより酷かった。

と、認識する頭があるって事は、
私はやっぱり、生きてる。って事ですね・・・。


ざらざらの腕。
所々に血がこびりついてて。
カッターでそれをひとつひとつ落としながら、
時折、傷を抉ったりしてみる。

また流れ出す血はやっぱり黒い。

ヤな身体。
汚い身体。
要らない身体。

欲しいなら、あげるよ。
私が持ってても、価値を見出せないから。


"要らないモノは、"
"バラバラにして、"
"ゴミ袋に入れて、"
"捨てましょう。"

"そしたら誰かが燃やしてくれるから。"


2002年02月21日(木)



 終わりだ。

飛んでしまおう。
ここから飛ぶだけで、楽になれる。
死ねなくていい。
この"頭"はもう要らない。
狂ったようにまわり続ける思考回路を、

――・・・止めて。


気づけば、傷つけていた。
久しぶりに手にしたのは、使い慣れたカッター。
心が痛む。鋭いナイフで刺されるように。
あの人の言葉ひとつひとつが私に突き刺さる。

"壊れる。"

直感した瞬間に走った紅い線。

「逸らさなきゃ。対象を。」

一心不乱に、傷つけた。
腕を、手の甲を、
見当たるところ。すべて。

痛みの欠片も感じない。
ああ、きっと手首を切っても感じないんだ。
それを考えたら、可笑しくなって。

笑った。
瞳からは涙を流してるのに。
口は笑いを上げるのを止めてくれなくて。

血が流れ出すのをみて、また笑った。
いつから私の血はこんなに黒くなったんだ?
あんなに、キレイに見えたのに・・・。

「汚い。」

無性に腹が立ったのと、
自分には似合いだと思ったのと、
何故か悲しくなったのと。

私には何処まで価値がないんだろう。
傷つけてもこんな色の血しか流せないなんて。

足りない。まだ嘲り足りない。

「も、死ぬしかないや・・・。」

手首切ってもきっと死ねないから、
窓に近寄って、ベランダに出ようとした。

・・・そこで、記憶が途切れた。


"『死ね。』"

"それが私への、最期の嘲り。"

2002年02月20日(水)



 抑圧・・・危険。

イライラする。
あの人達の姿が目に入ると。
これ見よがしにおかれた相談機関のパンフレット。
・・・"真剣に考えてます。"って姿勢でも見せたいの?
お願いだからこれ以上嫌いにさせないで。
憎しみすら、もう、抱きたくないのに・・・、


"甘くて美味しいあなたの血(それ)を、"
"舐めたら彼らを殺しに行こう。"

"さあ、どれにしようか。"
"僕のお勧めはこれ。"
"切れ味を試してみるかい?"
"ほら、こんなに簡単に僕の腕が切れるだろ?"
"さ、右手にそれを持って。"
"大丈夫。上手くやれるよ。"
"いつも自分にやってるじゃないか。"
"ちょっと力をこめるだけさ。"

"瞳のやり場もないくらい滅茶苦茶にしたら、"
"今度はあの子を殺しに行こうね。"


2002年02月19日(火)



 狂気。

自己を破壊する狂気と。
あなたを壊したい狂気と。
みんな壊れればいい、狂気と。

昔からそうだった。
良い子を演じるたびに、
心の内側に何かがこびりついていった。

幻像と真実の間に現れ始めたそれ。
最初は気にも留めていなかったのに。

いつしか、真実を脅かすまでに成長してて。

「・・・壊れればいい。」
そしたら、打ち捨ててくれる。どこか遠くへ。
あの人たちが望んでいるのは、"私"じゃない。
あの頃の、自分たちの期待するとおりに動いた、私。
そう。ただ、生きて、結果を出せば。それでいい。

「・・・壊したら?もう・・・。」
あなたは誰のものでもない。
もちろん、私のものでもない。
誰も見ないで。
私も見なくていいから。
もう、誰も見ないで。

「みんな壊れたらいいんだ。」
ぜんぶ。
ぜんぶ、なくなってしまえ。


狂ったフリはいつの間にか真の狂気に変わった。
今も蓄積され続ける"これ"を、一体どう抑えればいい?

答えを知っている唯一の者は、
いつの間にか私の中から消え失せて。

私は君の残した狂気を受け継ぎ、
今日も"これ"を抑え続けている。


"大丈夫だよ。ちゃんと殺してあげるから。"


2002年02月18日(月)



 バカみたい。

今日は友達とカラオケ。
久しぶりに歌えるから、ストレス解消になる。
なのに、何故か身体が動かない。
おまけに少し震えてる。
待ち合わせの時間はとっくに過ぎてるのに・・・。
早く、早く行かなきゃ。約束でしょ。
だけど、足に力が入らない。

突然、腕を切りたくなる。
飛び降りてしまおうか?死ねないけど。
自傷と自殺が交互に頭の中を回ってく。

"どっちも嫌だ。"

それは強がり。
"私"が望んでるのは終わること。
けど、今ここで。こんな形で終わっていいの?
宥めるのも、また"自分"。

バカみたいだ。
たかだか16年しか生きてないのに。
もう、「死にたい。」だなんて。
・・・バカみたいだ、私。

また、自分を追いつめる。

いくらなんでも、自虐しすぎだよ。
当たり前だよ。私は私が大っ嫌いなんだから。

全く正反対の二つの思い。

苦しい。

・・・苦しい。

生きてない人生なんて、死んでるのと同じだ。

2002年02月17日(日)



 主観・客観。

ちょっと前から気づいてた事だけど。
いつの間にか、自分を"自分"として見られなくなった。
そんなに・・・自分が嫌いですか?私は。

自分がどう思うとか、
自分がどうしたいとか、
まるで他人のように考えてる。

多分、私はこうしたいんだろう。
きっと私はこう思ってるんだろう。

ねぇ、それって"私"が考えてる事じゃないの?
なのにどうして、"他人"のように口にしてしまうの?

ああ、そっか。
怖いんだ。"自分"として認識する事が。
そりゃそうだよね。つらいし、苦しいし。
けど、それって"逃げ"なんじゃないのかな?

逃げ。
逃げ。逃げ。逃げ。

みんなそういう。
周りの人間も、あなたも、あいつだって。

解かってるよ。
逃げちゃダメな事ぐらい。

・・・もう言わないでよ。
でも、こうやって反論する事も、"逃げ"なの?

だったら、教えて。
なんなら、逃げじゃないの?

客観的にしか自分を見れないのに、
一番危機感を抱いてるのは私なんだよ。
自分なのに、自分が理解出来ない怖さ、あなたに解かる?

漠然と「ああ、もしかしたら死んじゃうなあ。」
って感じて。
その度に、「自分なのに。」
って愕然とするんだよ?

そろそろ、疲れてきちゃったな。
何で自分にまで、気を使って怯えなきゃいけないんだろ・・・。

ねぇ。私にとっての、"自分"、は何?

2002年02月16日(土)



 ネガティブ。

プラス思考なんてありえないに等しいけど。
考える事全てがマイナスになるのもどうかと思う。
もうこうなったら、
考えないようにするしか、対処法はないのかな。

いつものような精神発作はだいぶおさまりつつある。
だけど、ひとつ治ればすぐに次が出てくるもので、
最近は、突然の不安感が前にも増して激しくなった。

下でテレビを見ている時、
部屋でパソコンをいじっている時、
音楽を聴いている時、
ラジオを聴いている時、

突然、死にたくなる。

"自分には価値が無い。"
そんな風に、思い込んでしまう。

泣きたくなって、
泣きたくなって、
泣こうとするんだけど、やっぱりダメで。
泣きたい時に泣けないのは、つらい。

嫌な記憶が全部押し寄せてきて、
それに押しつぶされてしまいそうで、苦しくて・・・。

心臓の鼓動がどんどん早くなる。
呼吸が段々荒くなって、息が出来なくなって。
身体にまで、異変が起こる。

前までは、心だけの問題だったのに。
・・・疲れてるのかなぁ、私。

でも、カッターに手が伸びなくなったのは、進歩かな。
切る気すらもう起こらないのは、
かえって怖い事かもしれないけれど。

2002年02月15日(金)



 バレンタイン・デー。

今日は愛する人に、自分の想いを伝える日。
一足早いバレンタイン・デーだったけど、
あなたの心に私の想いは届きましたか?


愛してくれなんて、もう言わない。
だけど、ひとつだけお願いしていい?

もし、この先いろんな事があっても・・・、

忘れないで。
あなたを愛していた事を。

子供みたいで、単純で、一途で、
だけど、あなたへの想いだけは真剣だった。
私を。

忘れないで。


あの時言わなかった言葉。
きっと解かってるだろうけど・・・、
言うね。

「愛してる。」

今までも、そしてこれからも。

それ以外の、言葉は要らない。


あなたに、いっぱいの、愛をこめて。

Happy Valentine.

2002年02月14日(木)



 生きている意味。

毎週水曜日は外出日。
今日は出かけるのが遅くなってしまった。
もう陽も落ちた、夕方6時。

流石にこの時間から自転車は少し辛い。
定期も活用しなきゃいけないし、電車かな。

「晩御飯でも食べて帰ろ・・・。」
どうせ家に帰っても、私の分の食事は無いし。

窓に映る自分。
冴えない顔してどうしたよ?
それより髪の毛だいぶ伸びたね。
そろそろ切りに行きたいな。

とりあえず用事を済ませる前に食事。
安い値段で食べるならファーストフードしかないか。
ちょっと迷って入ったのは、「ファーストキッチン」
これがなかなか美味しい。
ファーストフード店なら、モスバーガーに次ぐかも。
ちょっと気に入った。
今度からはマクドナルドよりはここかな。

今日の用事はすぐに済んだ。
とりあえずは、家に帰らなきゃね。

(・・・帰りたくないな。)
歩きながら考えるのはそればかり。
「このまま死んじゃおっか。」
自嘲しながら口にしても、ただ虚しいだけなのに。

あの人にまた逢える日まで。
その時までは、生きてよう。
ずっと、その、繰り返し。

これは、依存だけど。
今はそれ以外に、生きる目的が見つからない。

あの人のために。
あの人がいるから。
あの人がいなきゃ・・・。

じゃあ、あの人がいなくなったら?

私はやっぱり、生きていけないのかな。

2002年02月13日(水)



 街。

街へ出て遊ぶのは嫌いじゃない。
華やいだ街。
行き交う人々。
だけど、あなたと別れた時の・・・、
あの、どうしようもない空虚感は何だろう?

東京の疲れがまだ抜けない。
だけど、今日は大阪であの人と会う。
昨日の朝別れたばっかりなのにね(笑)

大抵は私が先。
いつも1時間は待ってる。
最高記録は2時間ぐらいかな。
だけど、別に嫌じゃない。

・・・忘れ去られてた時は、ちょっといじけたけど。

逢ってた時間は約2時間。
それだけで満足な私。
ああ、やっぱり単純だ。

帰りの電車の中、
また襲ってきたこの感じ。
あなたでしか、感じえないこの感じ。

ひとり取り残されたような、
心にぽっかり穴が空いたような。

こういう時は、深呼吸して、音楽のボリュームを上げる。
何も考えない。考えちゃいけない。

ずっとしてきた対処法。
きっと、この感じは永遠に消えることはないから。

どうして、楽しいのと、虚しいのは紙一重なんだろう・・・。

2002年02月12日(火)



 終わり・帰宅。

夢を見ていた。
睡眠と覚醒を繰り返しながら。
夢を、見ていた。

・・・。
首が、痛い。
「・・・?」
あ。
まだ、バスの中だ・・・。
携帯の電源を入れる。
AM5:00。
「眠って、た。」
小さく呟いて後ろに倒れる。
リクライニングシートに身体を預けて、
何気無しに見た、隣の席。

(あ・・・。)
「そっか、まだ・・・。」 
心の中で、声をあげた。
あの人。
心地良さそうに、眠ってた。
「・・・。」

もう、あと何時間か後には駅に着く。
「その前に・・・渡さなきゃね。」

鞄の中のそれ。
ちょっと早いバレンタインデー。
今年は手作り出来なかったけど・・・、

「私の気持ちに、変わりはないよ。」

どんな顔、するかな。
・・・きっと苦笑いだろうな。
想像すると、ちょっと可笑しい。


「はい。」
あくまで軽く。
別になんでもないよ、って顔しながら。
(心は滅茶苦茶ドキドキしてるけど。)

渡す。

そしたら。

あ。
当たった。
思いっきり、苦笑い。

けど、ちゃんと聞こえてたんだよね。
小さな、本当に小さな、「ありがとう。」

(いいえ、どういたしまして。)

別に当たり前だけどね。
物貰ったらお礼くらい言うよ。

けど、ごめんなさい。
ものすっごく、笑顔になりました。

あなたにとっての"当たり前"は、
私にとっては"当たり前"じゃないんです。

馬鹿みたいに単純で、
子供っぽくて妬きもち焼きで、
あなたの前のそんな自分が、ちょっと好きかな。なんて。
・・・私って、ナルシストでしょうか?

でも、ひとつ言い忘れたことがあるんだ。
本当は渡す時に、言おうと思ってたんだけど・・・、

それは、本当のバレンタインまでお預け、かな。


本当に楽しい三日間でした。
ありがとう。また行こうね(^^)


2002年02月11日(月)



 キレイな愛じゃなくても。

"キレイな愛じゃなくても"
"いいからもう君が欲しい"

"キレイな愛は綺麗なの?"
"今しかないから今行こう"
"誰の言葉もくだらないしいらない"

(キレイな愛じゃなくても/B'z)


久しぶりの東京。
前と違うのは、あなたと一緒。ってコト。
それだけで気分がはずむ。
私って、やっぱり単純かな。

"夢みたいだ。"
一緒にお寺に参って、
一緒にご飯を食べて、
一緒に道に迷って、
一緒に考えて、
「あってた!」
って笑って。

・・・。
夢みたいだ。

いつもは大勢の行動。
あの人のちょっとした行動にまで、妬きもちやく自分。
変なの。彼氏さんにはあんまり妬きもちやかないのに。
どうしてあの人が"友達"に話し掛けるだけで、
思いっきり嫉妬しちゃうんだろう。

「視線が痛い痛い。」
って笑うあの人に、
「え、・・・解かる?」
ってちょっと恥ずかしくなる自分。

なのに、
話し掛けるきっかけも掴めないまま、すぐお別れ。

だけど、今日は違う。

あなたと私の二人きり。
気にするコトはなんにもない。
・・・あるにはあるけど、気にしない。
次の機会はいつ来るかわかんないんだから、
今日は思いっきり"デート"するんだから!!

そんな風に考えてたら、
「子供っぽ。」
自分で自分に突っ込んだ。
関西人の性ですか?
『ほんまわかりやすいわ・・・なんでやねんろ。』
珍しい事もあるもんだ。滅多に関西弁なんか使わないのに。


だけど、時々哀しくなる。
あの人にとって、私はどんな存在?
私にとっては、とても大事な・・・命よりも大切な人。
だけど、あの人にとっては?

私はただの、"友達"。
いや、"友達"かも解からない。

人の心なんて解からないものだけど・・・、

言葉が欲しい。
あなたの口から、あなたの言葉が。

・・・訊けもしないのに。

浮いては沈み、沈んでは浮き。
多分これが、"人を愛する"ってことなんだろう。


けど、
一日は長いようで短い。
もう帰りのバスに乗らなきゃいけない。

でも、こんなに長い間、一緒にいられたのは初めてだ。

「なんか、あっという間だったね・・・。」
私はちょっと、しんみりしてた。
朝には、住み慣れた街に帰ってしまうんだもの。
もう少し・・・ううん、もっと一緒にいたかった。
「あ、しずくしんみりモード(笑)」
・・・すぐそう言うんだから。
私の気持ち、解かってるでしょ?
「む。・・・別に!」
なんだか、全部見透かされてるみたい。
ちょっと、悔しい。
でも。
(やっぱり、笑った顔すごく可愛いなぁ・・・。)
もしもし、しずくさん?
年上のお姉さまに"可愛い"なんて言ったら叩かれますよ。

だから、ちょっと笑って・・・、
「今日一日、すごく楽しかったよ。」


"あなたと一緒に、いれたから。"


それ言っても、きっと叩かれただろうけど、ね(笑)

2002年02月10日(日)



 あなたと私。

今回の手段は夜行バス。
東京に着くのは朝の7時前。
落ち着かない夜に、
あなたが隣にいてくれる。
それだけで笑みが零れる単純な私。

でも、違った意味で今日の夜は眠れなさそうだね。


バスの中。
隣の席。
あなたの声と、身体と。
こんなに近い。

平静を装おう。
心臓すっごくドキドキいってるけど。
触れたくて触れたくてうずうずしてるけど。

悟られちゃいけない。
絶対、からかわれるもの。

でも、それもまた、楽しい。

(なに恋する乙女やってんだろ。)

ぽそっと呟く。
自分に合わないよ、こんなキャラ。

友達なんかとはしゃいだりしてても、
心の中は冷え切ってて、
性格も完全に捻じ曲がってて、
大人っぽく見られても、
本当は子供な私なのに?

「なにやってんだろ・・・。」

いっちょ前に恋なんかして。
しかも"一生の"片想いなのに。

「"さっさと諦めろ"」
って、散々言われたのにね。

逢うたびに、想いは強くなる。

好きだ。
本当に好きだ。

全部、欲しくなるくらい。

愛して欲しいのはあなただけでいい。
愛したいのはあなただけでいい。

何回「愛してる。」って言っても、
伝えきれないくらい、あなたを「愛してる。」よ。


・・・、
けど、
そんな関係にはなれない。

だったらせめて・・・、
この時が、ずっと、続きますように・・・。



"眠る前のメール。"

"あったかい、"おやすみ"の言葉。"

"ありがとう。でもね、"

"私、眠ってなかったの。"

"だって、あなたの寝顔。ずっと見てたかったから。"

"朝、"

"「ちゃんと寝たよ。」って、嘘ついて、ごめんね。"



2002年02月09日(土)



 最悪・苛立ち。

こんなのってありですか?
今までの夢はなんだったんですか?
妙に最近良い夢が続くと思ったら、
今日のために布石だったんですか?

私をこれ以上、弄ばないで下さい。


気分が最悪だ。
今まで見た悪夢の中でトップ3には間違いなく入るね。

最近の夢が天国なら、
今日の夢は地獄でも足りないわ。


なんで今になって"あの人"を見せるんですか?
しかもよりによって"あの場面"を。
ちょっとしたアレンジまで加えて。
ああ、サービスですか。
それはどうもアリガトウゴザイマス。

夢から醒めたはずなのに。
吐いた言葉の一つ一つまで記憶してるのは何故でしょう?
普段の記憶はさっさと消去されていくのに。
こういうコトだけはしっかり記憶して。
私の脳は一体どういう構造してんだか。
死んだらぜひ解剖して調べて頂きたいものですね。

もしかして、何かの暗示なんですか?
明日からちょっとした旅行にあの人と行くんですが。

狙いがそれなら残念でしたね。
今日の夢見て逆に決意固めました。

『意地でも絶対手ェ出すもんか。』

2002年02月08日(金)



 ラジオ。

最近、聴き始めた。
なんだか、好きになった。
CDみたいに、クリアな音じゃないし、
ノイズが混じって聴き取り辛い時もある、

けど、

ラジオから聴こえる色んな話に、
笑ったり、共感したり、考えたり。

なんだかそれが、あったかい。


ちょっと良いもの、見つけた気がする。


2002年02月07日(木)



 電車恐怖症。

久しぶりに親と会話をした。
どうしても必要だったから、仕方なく。
簡潔にとどめるつもりが、しつこく質問される。
一言答えるたびに苛立ちが湧き上がるのが解かった。

会話を交わす事が、こんなに苦痛になってたなんて。
自分でも、意外だった。進展させないようにしてたのに。

今日も外に出掛ける。
日もだいぶ暮れた、黄昏時。
「まいったな。もう少し早く出るつもりだったんだけど。」

仕方ない。電車にしよう。

久しぶりの電車。
1、2週間ぶりだろうか。

だけど、乗ってから、しばらくして、気づいた。

「・・・。」

身体が震える。
窓に映る自分が怖い。
降りたい。降ろして。・・・怖い。

「あはは、・・・電車恐怖症?(苦笑)」

小さく、呟いて。
音楽に、集中した。
考えるな、考えるな、考えるな!

降りた瞬間、安堵した。
額に手をやれば汗がじっとりと絡みついて。

(相当・・・キてるな・・・。)

深呼吸して、気を落ち着かせる。
心なしか、身体も汗ばんでるみたい。

なんとなく、原因は解かる。
けど、ついこの間まで、大好きだったのに。

だけど、これは克服しなきゃ。
怖くても、嫌でも、必要なものだから。

また一つ、頑張る事増えちゃったかな(苦笑)

2002年02月06日(水)



 まどろみ。

目が覚めてから起きるまでの間、
意識がはっきり覚醒しない時間は、
少しだけ、心地良いと思う。

肌に触れる布の感触とか、
ぼんやりとしか映らない天井とか、
ひどく不安定で、ふらついた自分だけど、
嫌な意味の不安定じゃなくて、
なんだか、あたたかいから。


何処に出かけるわけでもないけど、
お気に入りの黒のワンピースを着た。

パソコンをつけて、
音楽を流して、
お気に入りの曲を口ずさみながら、
キーボードに触れる。

いつもの事。
昨日と同じ、繰り返し。

どこかの誰かが言ってたっけ。

『退屈は人を殺せる。』

刺激の無い生活。
ぬるま湯につかったままの。

この家を出て、
あてのない旅でもしてみようか?
資金も何も無いけれど。
私の求める"何か"が掴めるかも知れない。

けれど、「死」は格段に近くなる。

足が向かうは確実に死ねる場所。
今度は未遂で終わらぬように。
もう、何も考えなくて良いように。
輪廻転生を信じるわけじゃないけれど、
もう、生まれ変わらなくてもいいように。

この場所に、サヨナラを告げて。


・・・、
これ程死を望んでおきながら、
死を避けるために自己を護る?

・・・結局私も、全てを捨てる勇気がないだけなんだろう。


"「死にたい?」それとも「死にたくない?」"


2002年02月05日(火)



 反動。

最近落ち着いてたけれど、
夜、久しぶりの発作が起きた。
きっかけは、やっぱり些細な事。
hydeの「evergreen」を聴いてたら。

訪れたのは、不安・孤独。負の感情、全部。
途端に身体が震え出して、立ってる事も出来なくなった。
顔をあげて、"あるもの"を認識した瞬間、

「まずい。」

直感した。

(自傷じゃすまない。)

敷いておいた布団にもぐりこんで、目を閉じる。

このまま眠ってしまおう。
朝になったら、少しは和らぐ。

涙なんか出ないのに、小さく嗚咽をあげた。

どうして"あの人達"にばれてしまったんだろう。
知られないほうが、絶対に幸せだった。
ずっと演じてたら、こんな思いしなくてよかったのに。

ここは嫌。
ここは嫌だ!

誰か。
ここから出して。

ここにいたら、気が狂うよ・・・。

・・・、
「死ねば、ここにいなくていいよね・・・。」
ああ、短絡的だ。
でも、ダメ。死ぬのは、ダメ。
そう言い聞かせようとしたら、また違った不安。
「どうして死なないの?何の為に?」
"あの人"の、

そう、思いかけたのに。
気づいた。

"今の私の中に、"あなた"はいない。"

想っても想っても、楽になんかならなくて。
ただ、苦しい事だけを思い出して、逆に辛くなって。
"あなた"じゃ、ダメ・・・?

好きな事に、
愛してる事に変わりはないのに。

「あなたじゃ・・・ダメなの?」


さっきよりも、大きな不安。
ダメだ。眠らなきゃ、眠れ、眠るんだ!
半ば、無理矢理。意識を、落とした。


"愛する人と、求める人は違う?"

"だったら、私にとっての「愛」は・・・、"


2002年02月04日(月)



 健康的?

今日は節分。
・・・やらなかったけど。
特に、感慨深い行事でもないし。
豆まきではしゃぐ歳でもないし。
家の中が冷え切ってるのにそんなことする気もない。
けど、とりあえず、巻き寿司は食べました。

この頃、何故か無性に眠い。
それこそ、小学生並みの生活を送ってる。
朝の7時に目が覚めて、夜の9時に眠くなって。
あら、それだけ見たら健康的ね。なんて笑ってみたり。

確かに、眠くなるのはいいこと。
全く眠れなかったちょっと前に比べたら。
悪い夢を見ないから、落ち着いているのかもしれないし。

だけど、3日連続でbase芸人の夢ってどういうことですか?

良い夢はたまに見るから良い夢であって。
見る夢見る夢、悪夢だった私にはきついです。

こんななら、まだ悪夢の方がましなんじゃないか。
だって、夢の世界に引きずり込まれなくてすむから。

たまにでいいんです。
あったかい、幸せはたまにでいいんです。

でないと、このぬるま湯から出たくなくなってしまうから。

2002年02月03日(日)



 DEEP KISS。

昨日の事があってから、すっかり落ち着いた私。
(状況は何も変わってないけど、焦ることなんて無いよ。)
なんて、思えてくる。
プラス思考にならないけど、マイナス思考にもならなくて。
ここしばらく、ずっと自傷もせずにすんでる。
今、丁度安定期なのかな。

久しぶりに、B'zのCDを買った。
結構前のアルバムで「SURVIVE」
その一曲目「DEEP KISS」って曲が、なんだか気になった。
歌詞とか、曲とかの前に、タイトルが。

ディープキス。
深いキス。
恋人達が、エッチの前にするような?

キスは嫌いじゃない。
初めてのキスは、小学生の時同じクラスだった男の子。
初めてのディープキスは、弟(笑)
どっちも、中学二年生の時。

「キス、したいなぁ・・・。」

ぽつり、と一言。
"あの人"はキス嫌いだから。
本当に自分の大事な人としか、したくない。
って、言ってたから。

・・・解かってるけど。
それでも、したくなる私はワガママだけど。
『無理矢理でもしちゃえ。』
って、煽られたりもするけれど。

なんだか、汚したくない。
けど、汚してもみたい。

(身体は、躊躇無く抱くくせに。)

相反、してるかなぁ・・・。

大事だから、汚したくないのと。
大事だから、汚したいのと。

どっちも、素直な気持ち。


きっと、私が、
「していい?」
って言ったら、本気で嫌がるんだろな。

そんな顔も、また可愛かったりするんだけど。

『私も、あなただから、キス、したいんだよ?』


"今 欲しいのは優しい DEEP KISS"

(DEEP KISS/B'z)

2002年02月02日(土)



 『頑張ったね。私。』


"此処にいる時は、また違った自分になれる。"
"叶うなら、ずっとこの場所で、こうして佇んでいたい。"


今日も出かけてみた。
家でじっとしているのはあまり好きじゃない。
浮かび続ける考えに押しつぶされてしまうから。
だからたまには、気分転換。

電車に乗るのはやっぱり嫌だったから、
今日も自転車に乗ってのんびりと。

空と、
風と、
音と。
すごく、居心地がいい。
家の中のあの閉塞感がここには微塵もない。

音楽が、何か違って聴こえる。
音の一つ一つが、すごく鮮明に、綺麗に。

目を閉じて、風の中。
お気に入りの音楽を聴きながら、
自分の足で、ちょっとずつ。

勇気を出して。
忍び寄る"死"の気配を振り払って。
精一杯の、プラス思考。

「満たされる、ってこんな気持ちなのかな?」

安らかな、あったかいような、気持ち。

なんだか、笑いたくなって、

ごく、自然に笑顔を浮かべた。

そしたら、

自嘲じゃない。
これは、本当の顔だ。

って。

(なんだ、笑うって簡単な事なんだ。)

って。

そんな風に、考えられた。


ほんの小さな事かもしれないけど。
何をそんな事で、って思われるかもしれないけど。

あの人の側で、感じた気持ちと、同じ、
この気持ちになれたのは、本当に久しぶり。


だからこの言葉を、
ほんの少しの、勇気を出せた自分にあげる。

『頑張ったね。私。』

2002年02月01日(金)
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