Just for today !
re-invention



 吹っ切れない思いを・・・

他学年では人事についての話があったようで,
M先生から,今後の授業について具体的な相談がある。
まだ現実逃避している自分だが,なんとか話を進める。
どうやら三年でTTということになりそうだ。
思い通りには行かない部分も出るだろうが,
でも,勉強させていただこうと思う。
どうせなら市教研もやってしまおうという勢いに感謝。

Naocoの中澤さんからVoyage200が届く。
日本語もマニュアルもついていて,早く慣れたいと思う。
早速送っていただきて,ありがたい限りだ。
研究についても,必修授業は路線をちょっと変える必要が出てきた。
研究計画に手を入れ,これは完成する。

新しい複合プリンターを校内ネットワークに接続し,
机回りの片づけをして帰宅する。

その他の山積みの仕事は進まない。
アクティブな自分に戻さなくては。


2004年03月31日(水)



 雨の送別会

平原綾香のJupiterを聴きながら車を走らせる。
お堀の桜はまだ3分咲き。
校舎北側の桜は,ほぼ満開。曇りの離任式。
自分の気持ちもかなり曇り。

転退職される先生方から,思いのこもったメッセージ。
昨年のことが思い出される。

午後からは雨。
送別会では,企画したものが好評で,まずはよかった。

二次会は学年部で。
少しは話があると思ったのだが,それもなく寂しい思い。

さあ,気持ちを切り替えなくては。




2004年03月30日(火)



 予想外の展開に驚く

登校すると,教頭から来年度の人事について打診。
予想外の展開に驚くと同時に,複雑な心境に。
帰宅し,午後から休暇をいただくことにする。

自宅にて,送別会の準備。
手紙,テープ,ビデオ,写真等を組み合わせる。





2004年03月29日(月)



 勝ちすぎない勇気

午前中は,部活動。
卒業した3年生が全員集合しする。
決してチームワークがいいとは言えなかったのに,
こういう時に全員が集まるのが,この学年の面白いところ。
柔道をとことん,好きなメンバーもいて,
2試合を終わった後に,さらに互いに指名して試合を行なう。

昼過ぎ,送別会の看板を作成。

夕方,いつもの2家族を招いて,夕食会。
ストロベリーのマスターとの話に夢中になる。
時代の変化をつかもうとされているのが,よくわかる。
いくつかのことを,教わった。

・子供が考えなくなっていると言うが,大人も考えていない。
学校だけでなく,民間企業もクレームに対して,
きちんとした対応をしようとしていないことが多く,
クレームに対して,責任が自分にはないことを,
主張することから始まる方が多い。
・起業するハードルが高くなった。
自分が店を始めた頃は,完成度の高い店はそうなかった。
だから,自分のようなものでも参入するチャンスがあった。
でも今は違う。
ケーキだけでなく,店構え,パッケージ等のコンセプトが,
全てがそろっていないと満足していただけない。
アイディアだけでなく,かなりの資本が必要だ。
・勝ちすぎないこと,勝ちすぎない勇気も必要だ。
少し成功すると,店を大きくすれば儲かると思いがちだが,
そうばかりではない。
それにより失うものもあるのだということを自覚すべきだ。
何でも限りがあるのだから,勝ちすぎると枯渇するものだ。


道徳関連の雑誌から執筆の依頼が来た。
どうすべきか,迷っている。
何でも挑戦するばかりではなく,
限られた時間の中,仕事を厳選すべきかもしれない。


2004年03月28日(日)



 ゆったりとした一日

残雪の木立の中のペンションで朝もゆっくり。
餌場が作ってあり,やってくる小鳥を見る。
こんな時間がとれるのも,たまにはいい。
ヤマネがやってくることもあるそうだ。
朝食もおいしく,満足度の高いペンション,
スキー場にも近いので,常宿になりそうだ。

帰り道に大泉村の村営の温泉を作っているのを発見。
ソーラーパネルがたくさん設置してあった。
4月末にはオープンとのこと。
テニスやボーリングを子供たちと楽しんだ後,
車を飛ばして帰宅。
車の運転を楽しむようになると,ファミリーカーでは辛い。



2004年03月27日(土)



 家族と過ごす

家族と清里へ。
昨夜の雪が残っていて,どの山も銀世界。
スキー場も,10時ごろまではなかなかのコンディション。
一番下の5歳の息子を,ついにDコースへ連れて行く。
雪面が緩んでいるので,凍っているところもなく,
難なく滑り降りる。
これで,来シーズンは野沢でも連れて行けそうだ。

昼にはあがって,地ビールレストランのロックで昼食。
ここの食事はいつ来てもおいしい。
運転手はビールを飲めないのが残念。
いくつかの店を見てから,大泉村にあるペンションに宿泊。
こんなところに来てまで・・・と言われそうだが,
妻が昼寝する隙に,ちょっとだけ原稿を書く。
こんなところでもモバイルできる環境が欲しいと思う。



2004年03月26日(金)



 グラフ電卓研究会

朝9:15の品川駅。久しぶりに都会の平日朝の雑踏に触れる。
都会の人の歩くスピードは速く,流れに逆らては歩けない。
渋谷から,これまた久しぶりの井の頭線で東大駒場前下車。
閑静な住宅街を歩いて,東海大学へ。

福井高専主催のグラフ電卓研究会へ終日参加。
グラフ電卓を媒介としての,T^3のような集まり。
ご自身の実践事例や外国での事例を紹介していただく中で,
様々な話を聞ける。
グラフ電卓を使うことで,
「生徒の思考する力や追求する力が本当に伸びているのか」
国家の教育政策を論じつつも,
ここを忘れていないのは,子供たちを目の前にしている強みからか。
テクノロジーを使うことで意欲的に取り組む生徒は多いが,
逆に苦手意識を持つ生徒がいるのも事実。
探求的な自由研究の宿題に
「なにもできなくてつらかった」という生徒に対しても,
「研究のアイディアを提示する仕掛けがあるといい」
と言う石川高専阿蘇先生の発言や,
イギリスのCASEという科学教育プログラムを実践している学校の
テストの伸びが明らかに優れているという事例の紹介に対しても,
『「どんな実践でも意欲のある教員のいる学校の生徒は伸びる」
ということではないか?』
という,これまた説得力のある発言もあり,
単なる仲良しクラブではない方々の集まりであることがいい。
テクノロジーを通して,生徒の思考力・追求力を育てたい。
そのためには,生徒と一番関わっている教師をどう変えていくか,
そこに尽きる。
上からの変革の波が,どうも信じられない方向にあるだけに,
自分自身も,さらに研鑽を積まなければと思う。

新幹線での行き帰り,小牧の玉置先生から送っていただいた
佐藤学氏の講演記録と,
浜之郷小の5年間の歩みを綴った「学校を変える」を読む。
忙しい中だけに,なんとなく一生懸命やるのではなく
具体的に授業・学校を変える手立てを打ちたいと思う。
「学ぶ」ことは,わからないことがわかることではない。
「学び」で一番おいしいのは
『わからないことがわかる予感がするその瞬間の「とき」』にある。

この瞬間を,もっと多くの生徒が感じる授業をしたい。
そんな学びのある授業を,創り上げたい。
もちろん,その中心にいるのは自分ではなく,
生徒が主役の授業をともに創り出したい。

昨年前任校で教えた生徒からメールが届く。
うれしいものだ。


2004年03月25日(木)



 わからないことだらけ

今日は当番。ゴミの片付けと,電話番,お昼の注文。
今年の人事異動では,どう考えても不足する教科がある。
どうするのか?管理職の腕の見せ所?ない袖は振れない?

午後に,コンピュータ関係の説明に,
リース機器を設置した東芝と,
管理会社のセコム(東京三鷹からの方),
さらにはその下請けの東海道シグマの三人が来校。
いろいろと説明を受けるが,
どこまでが学校の管理下なのか不明で・・・
わからないことだらけ。
それがわかっただけでもよかったのか。
ビジョンを持って機器を導入しているわけではないので,
無駄な機器も多いように感じる。
どの学校も均一に機器を導入するのではなく,
研修を積んだ者に裁量権を渡し,
個人の責任で,判断・管理できるようにした方がいいように思う。
情報機器の管理をするには,自分の能力では不十分。
もっと勉強すべきなのか,
でも,それをメインの仕事にされるのもたまらない。

ファイルサーバーに,セコムのIT教材が入っていることを知る。
これも市といくらかで契約をしているはずで,
IT教材標準化委員会のやろうとしていることを,
もうすでに先取りしているということ??


2004年03月24日(水)



 環境にやさしくない片付け

部活を1時間ほど見ることができた。
卒業した3年生が練習を指導しに来てくれ,ありがたい。
むやみに練習するだけでなく,研究することも柔道の面白さ。
得意技を持たせたい。
練習の終わりに毎回自己採点をさせているが,7点止まり。
自分を自分で燃やせるようになるのは難しい。

送別会の係分担をする。
学年の半分が出てしまうので,全員がフルに動く必要がある。
こういう企画を楽しめるメンバーだと,行事も楽しい。
校長さんの好きなジブリで攻めることになりそう。

転任する方を中心に,職員室の片付けが山場。
シュレッダーはフル稼働。
物を大切にとか,環境にやさしくなどと言ってられない現実。
根本的に何かが間違っているとは思うが・・・。
とにかくシュレッダーの音で,落ち着いて仕事ができない。

夜,久しぶりに「想い」の原稿に手を付ける。
「わかりやすく書く」が,今年の自分のテーマのようだ。
主張は何なのか,組み立てをしっかりしたい。


2004年03月23日(火)



 さあ,仕事にかかろう

部活動をやらせつつ,指導要録を仕上げる。
こんなことをしていては強くならない。

午前中の3時間で20人,午後2時30分には全員分の所見が完成し,
ほっと一息。
目が霞むようになってきたのは,歳のせいか。
これでようやくその他の仕事にかかれる。
送別会の企画。
コンピュータ関連の基本調査。これはなかなか面倒だ。
調べていくほど不明なものが出てきて・・・どうしたものか。

転勤する方,来る方の氏名がわかる。
今年はどんな学校になるのか。
管理職は人事構想で,ばたばたと慌しい。

一日があっという間に過ぎていく。


2004年03月22日(月)



 ワンポイントレッスンで

野沢ではなく,やっぱり清里へ。
南アルプス市まで中部横断道が伸び,少しだけ清里が近くなる。

9:00から無料のワンポイントレッスンがあり,ラッキー。
教えてもらう側になる機会があるのは,勉強になる。
笑顔で対応,受講者のすべりをどう表現するか,
上達させるのは意外に難しいのだろうと思う。
「切り替え」「外向角」「内倒」などなど,
うまくいかない理由をそれぞれ的確に表現しているが,
受講者が言葉を理解しているかどうかは怪しい。
できない生徒の気持ちになる。
また,こちらが何を質問しようか考えていると,
すぐに話を始めてしまって,質問する間がない。
自分も同じようなことをしているんだろうな。

帰りにいつもの温泉に立ち寄ると,明日から休業の予告。
町営の施設からオーナーが変わり,改装するとのこと。
中央道が伸びて,その分宿泊者が減り,
「清里全体が観光地として地盤沈下している」と地元の方の弁。



2004年03月21日(日)



 まずは目の前にあることを

送別会の会場の下見に。
転退職される先生の中で,不参加の方がいるらしい
という話を聞き,ちょっと気がかり。
それぞれに思い(こだわり)があることだけに,難しいものだ。
大したことはできないが,
幹事学年として,精一杯のことをしたいと思う。

前任校の主任宅へ。
失点をした上に,満塁で降板したピッチャーのような心境で,
生徒たちの進路先や卒業式の様子を聞く。
どうしようもないことだが,
残られた方には多大なご苦労をかけ,申し訳ない思いで一杯。

たまっている諸々の仕事に手をつける。
目の前にあることをなんとか処理していかなければ。


2004年03月20日(土)



 感動の卒業式

梅も終わり白や紫のモクレンが満開。
桜のつぼみも膨らみ始めた。
早朝から,校内清掃ボランティアの生徒が活き活き。
ちょっと寒いけれど,緊張感のある空気がいい。

転任して初めての卒業式。
式場準備の段取りが,学校によって違うものだと思う。
対面式の卒業式。ひな壇を30万かけて作り,
卒業生一人一人の顔が見えるのはいい。

答辞は総勢6名。
全国大会を目前に,トレーニング過多から故障した生徒など,
サクセスストーリーだけでない真実が,感動を呼ぶ。
その中で合唱を4曲。
指揮者伴奏者の入れ替わりもテンポよく,
生徒を前面に出そうとするコンセプトを感じる。
合唱の完成度,迫力は前任校のそれにはかなわないが,
決して合唱ができる学年でなかっただけに,
ここまで仕上げたのは,生徒の思いがあるから。
それはもちろん指導の賜物。
「なんで合唱なんか,俺がやらなければいけないんだよ」
と合唱コンクール前に叫んでいたあの生徒が本気で歌っている。
いつもやんちゃなあの生徒も壇上でボロボロ。
たくさんのドラマを垣間見た瞬間だった。
学年部の職員はたまらないだろうな。
なんとも言えない,さわやかな笑顔で退場。
人はどこでどう変わるかわからない。信じていこうと思う。
心に残るいい卒業式だった。
2年後も,これ以上のフィナーレを飾れるようにしたい。

片付けも,野球部・サッカー部を中心に気持ちよく働く。
業者は1時間ぐらいかかると言っていたのだが,30分で終了。

要録も,ようやくあとは所見のみ。ここからが大変!?

家庭訪問を2軒。
この生徒たちも,生き生きと卒業できるような学校でありたい。


2004年03月19日(金)



 終業式

終業式。
代表生徒の言葉もなんとか終了。
自分の言葉で話すことができるリーダーをもっと育てたい。
生活ノートへの記入も今日が最後。
心を込めてコメントを書く。
通信表よりも気持ちが入っているかもしれない。
大掃除も卒業式準備も,多くの生徒がしっかり働く。
ホントは,いいや奴等なんだよな。
通信表を渡し,いよいよ学級解散。

相談室を片付ける。
使っていないものがロッカーを占めているのは許せない。
どんどん廃棄してしまおうと思う。
ついでに視聴覚室も片付けて,数学の部屋を作ろうかと策略。

卒業式のための警備で9時過ぎまで学校に残る。
これまでの指導で不穏な動きもないので,
安心してサッカーを見つつ,仕事を進める。



2004年03月18日(木)



 焼き芋大会

いよいよ授業は終了。
あわてて進めてきたけれど,思った以上に考える場を持てた。
もっとも,生徒がどこまで理解しているのか心配は残る。

第4時から,安倍川河川敷で焼き芋大会。
子供たちは,焚き火の経験がほとんどないようだ。
風が強く心配したが,かえってそれが幸いし,
薪が燃えること燃えること。炭にもあっという間に着火。
焼き芋もおいしくできて,いい時間を過ごす。
お母さんたちも6名参加。
「また是非誘ってください」という言葉はありがたい限り。
撤収時にゴミを一生懸命拾っているのが,
教員とお母さんたちというのはちょっと残念。

放課後,一気に学級編成。誰がこの学年に来るのだろう。
要録を書きつつ,総合の表彰状を作成する。
コピー兼プリンターの操作が今ひとつで時間ばかりかかる。
職員室のLANに手を加えられ,何の説明もないため,
個人のパソコンから印刷もできなくなり困った状態。
こんな業者と,取引をしているのが許せない。


2004年03月17日(水)



 授業が終わっていく

授業が最後になるクラスが2つ。
残りも2クラスとなった。
今年一年の授業を振り返ると,
最後にきて,ばたばたという感は否めないが,
でも,その中でそこそこ楽しめた授業ができた。
これは,TTでフォローしていただいた剱持先生のおかげでもある。
今年つかんだ一番の成果,
生徒の気をつかんで,引き出す授業を継続していこうと思う。
また,計算分野を,もっとコンパクトにする必要性がある。
「計算小テスト+発表」で表現を評価するシステムは,
成果も見えているだけに今後も継続したい。
でもまだ一工夫が必要。
そしてあとは,家庭学習か。

自分のクラスは,ここへ来て冷たい言葉が飛び,切ない思い。
それに対する自分の言葉も,もう一つ冴えない。
相手の胸に響く暖かい言葉を,使っていない自分なのか。


2004年03月16日(火)



 錐体の体積

いよいよ最後の授業になるクラスも。
錐体の体積が,柱体の1/3になることを扱う。
最終的には,きちんと数学的に扱えない内容。
知識のみでなく,量として生徒が実感できるようにしたいと思う。
底面と高さが等しい錐体と柱体を手にしてみないと,
1/3であることが,実感できないだろうなと思う。
それでも本当は難しい??
水を使っての実験は,表面張力もあり,水があふれるかどうかで
こちらもドキドキして楽しい。
宿題で作らせておいた立方体の半分の高さの正四角錐を,
6つ組み合わせて立方体になることを確認。
ここまではスムーズだったのだが,
そこから1/3になることの説明は理解できない生徒が多く苦戦。

教室掲示も,少しずつ撤去をはじめる。
しっかり片付けて,次の学年を迎えたい。
次の学年学級に向けて,生徒の心の整理も始まった雰囲気に。

放課後は,要録に手をつけ始める。
手書きで時間をかける割りに,
生徒のことがつかめない内容だと改めて感じる。
まだまだ先は長いが,早く片付けよう。
松下視聴覚財団の計画書にも手を着ける。


2004年03月15日(月)



 ONとOFFの切替え

一日仕事をしようかと迷ったが,
今は気分転換を図るべきだと思い,二人の息子と友人一家で
早朝からいつもの清里へ日帰りスキー。
2月に一度も行かなかったなんてのも,近年なかったこと。
ONとOFFの切替えが今年はできていない。

天気もよく,思いのほか人も少なく気持ちよく滑る。
ターン始動時に,きちっと弧をイメージできると
いいターンになることがわかった。
5歳の息子も上級者コースに初挑戦。
バランスは決してよくなく,何度も転倒するが,
逃げずに行くところがいい。合計三本TRYする。

友人一家と夕食も共にし,楽しいひと時。
来週は野沢?
楽しいことが待っていると,仕事も進むはず。


2004年03月14日(日)



 なんとなくの土曜日

メールをいくつか出し,昨日書き始めた学級通信を仕上げる。
生徒の感想は,なかなか面白いものが多く選ぶのに苦労する。
振り返ってみると
今年は学級通信をあまり発行していなかった。
授業の時数が多かったのは確かだが,
生徒に密着していなかったということでもある。

要録に手をつけるべく学校へ行こうと思ったが,
娘や息子の送り迎えで時間がとれず,
数学教育を再度読むなどして,結局なんとなく午後を過ごす。
やることはたくさんあるのに,これではいけない。


2004年03月13日(土)



 生徒のつまずきは多様

残り2時間あまりの授業。
理解すべき内容だけを羅列することなく,
生徒が考える授業をしたいと思う。
回転体について教育ネットひむかのサイトや,
回転体を手軽に作成できるフリーソフトをプロジェクターで見せる。
コンパクトにまとまっているのがいい。
3:4:5の直角三角形を回転してできる円錐を作るために,
展開図をどうすればいいかが今日のメイン。
底面の円周と,弧の長さが等しくするまではすんなり出るが,
弧の長さを測れないから,これだけでは実際作れない。
この手の作業を小学校ではやっていないらしく,苦戦。
前回の指導要領改定で繰り返して学ぶ部分を削除したことが,
いろいろなところで,マイナスに働いているのだろう。
そこから,中心角をどうすればいいかを全体で考える。
ヒントをつかんだ一人に概略を説明させて,
全員を立たせて,わかったものから座らせる方式。
立っている生徒が,わかった生徒に群がって,
何とかわかろうとする動きがいい。
黒板の前に集まって,「ここがどうしてそうなるの?」
と質問を繰り返す生徒たち。生徒のつまづきは多様で,
とても一通りの説明で何とかなるものじゃない。
残念ながら「比例」という言葉は生徒から出てこなかったが,
なかなかいい感じの追求ができた。
時間があるクラスでは,紙で実際に作らせてみる。
計算で求めた中心角216度というなんとも半端な数字で,
ぴたっとできるところが美しい。

2年生選択数学の最終回。
1年生で使った3Dジオシェイプスで正多面体を作らせる。
人数が少ないので,三人組で正20面体までできてしまう。
少人数制の授業は,それぞれの活動のみ届けができていい。
最後に1年間を振り返っての感想を書かせると,
思ったよりも多くの思いを持っていて15分では時間が足りない。
月曜に提出することにする生徒が半数以上。
振り返ると「一あたりの量」を核として文章題を解いたり,
エクセルで度数分布表を作ったり,TI92を使ったり
影の長さの問題条件を変えてとことん追求したりと,
いい加減なようでいて,なかなか楽しかったこの選択。
生徒も楽しんでくれたようで,
来年度もこのメンバーの大半が希望しそうな気配。
Voyageで本格的な「生徒が数学する」数学に挑戦しよう。

放課後,学級編成。これは難航。
さらに昨日の松下さんの授業の感想をまとめた学級通信や,
通信表関係のサポートし,久しぶりに塩澤先生と数学談義。
最近の授業についていくつか話ができる。

自宅へ帰ると明治図書の数学教育4月号が届く。
3年生二次方程式の応用の授業実践を執筆。
作図ツールで問いを引き出し,サイン方式で・・・と長いタイトル。
皆さんに理解していただける内容になっているだろうか。
サイン方式は,ぜひ広めていきたいと思う。
こういう雑誌の性格上仕方がないが,教材研究がメインで,
生徒の多様さを引き出す発想の内容が少ないのが気になった。
少人数習熟度,コースわけ・・・プログラムされた授業。
人と人が作り出すライブ感,ドキドキした気持ちの中での
インスピレーションの閃きのような感じを自分は失いたくない。

運動をしていないためか,風邪気味になることがこのところ多い。
風邪薬を週に何度か服用する生活は決していいものじゃない。
リフレッシュしようと思うが,まだまだ仕事は山積。


2004年03月12日(金)



 「学校がつまらない」という声を聞いて

いよいよ,授業も残り一週間。
通信表の処理等で,一日なんとなくあわただしい。

空間図形の位置関係を切断面の模型づくりで理解する授業と
回転体の展開図から,長さや面積を考える授業。
こちらの授業は欲張った分だけ山場がなく,いまひとつ。
考えさせる場面では,だいたいの図でよしとすべきだった。

総合は「私の選んだ道」
ゲスト講師をクラスに招いての2時間。
新採当時の部活の生徒だった一級建築士の松下さんにお話を伺う。
粋な和服姿での登場に,どよめく生徒たち。
若干30歳ながら独立し,まゆみ空間工房を構える。
家を建てるのにわざと1年かけて,依頼主を知り,
依頼主自身がどんな家にしたいのかを考える時間をつくる。
一番困るのは,依頼主がどんな家にしたいかを持っていないこと。
いちいち注文される方が,普通は面倒なんじゃないかと思うが,
人を大事にした家作りを楽しんでいるということなんだろう。
早く処理してたくさん作る方が儲かるが,
それをあえたしないこだわりにも感服。
これも自分で独立したからこそできるこだわりだ。
独立もしていないのに,
かなり勝手なことをさせてもらっている自分の甘さに気づく。
勉強が嫌いで美術と給食が大好きだったという話で
共感する生徒の多いこと。
「学校がつまらない」この一言にも半分以上が手を挙げる。
自分もそうだったし,その通り事実なんだろうが,
学校はその程度の授業・サービスしかし提供ていないということ。
「勉強は大変なもの」「それを我慢してやるのが教育」
こんな言い方では通用しない。
子供達の満足に答える学校になっていない。
「学校はハッピーになるために来るところ」でありたい。
迎合するのではなく,生徒の満足な顔が見られる学校にしたい。
子供達のモチベーションをどう上げていくのかということを
自分はいつも考えていたつもりだったが,
それも教師(自分)サイドの都合であって,
生徒の本当の声(満足度)に答えようとしないで,
勝手に生徒を動かそうと考えていたのかもしれない。
「自分が良かれと思ってやっていることに対して,
 相手に理解してもらえないときにどうするか?」
という自分からの最後の質問にも
「逃げないこと,繰り返し声をかけること」という答え。
どこからこの信念が沸いてくるのか。
独立し,自分の哲学を貫く日々がそうさせているのか。
いつも迷っている自分との差は大きい。
これまでは,迷う自分が自然体でいいと思ってきたが,
そろそろ迷いを人に見せてはいけない歳なのかもしれない。

放課後,終業式での代表生徒の言葉を一緒に考える。
苦労をかけている学級委員長。
きれいごとではなく,ぜひとも本音を語らせたい。

学校を変えよう。
生徒の満足度に答える学校にしよう。


2004年03月11日(木)



 正六面体から正四面体

朝一番で,玉置先生から「おめでとう」のメール。
びっくりして調べてみると,
1月に申し込んだ松下視聴覚財団の研究助成が決定。
喜び勇んで登校。

正八面体の見取り図がうまく描けない生徒が多かったので,
書き方のコツを教える。
「空間で平行な辺は,紙の上でも平行に描く」
というあたりまえのものだが,
正しく描くことは,
図形をより深く認識することにつながると気づく。
うまく描けるようになると生徒も満足げ。

授業は,立方体の切断模型を画用紙で作り,
空間における位置関係を考えさせる。
(断面が正三角形になる模型)
この切断を4回行なうと,正四面体が表れる。
正六面体から正四面体・・・なんとも不思議な世界だ。


午後,新しいパソコンの説明に業者が来る。
来校したのは,納入業者でもサポート会社の社員でもなく,
なんとサポート会社が頼んだ人材派遣会社の社員。
名刺も人材派遣会社のもの。こういう時代なのか・・・
10校に付き1名が対応するとの事で,
今後も2週間に1回は定期点検に来校し,
必要があれば,授業のサポートもしてくれるとの事。
教育情報化コーディネーターは,絵に描いた餅か。

放課後,学年部会で学級編成作業。
法隆寺の故西岡棟梁のように,
人の心組みができるようになりたいと思う。


2004年03月10日(水)



 数学する楽しさ

立方体の展開図を考える授業。
全部でいくつあるのか?を考えるためには,
単に展開図を発想するだけでなく,
重複して数えていないことと,これ以上はないことの2つを
言わなければならない。
時間があれば,そのあたりまで生徒に考えさせたいのだが,
残りあと3時間となっては,そうもいかない。
連続してつながる数が4つ,3つ,2つという分類方法を提示する。
こういう発想が,数学的考え方かと思う。
頭の中で,どこまで組み立てられるか,
答えがたくさんあると,個人差があっても,
それぞれがじっくり考えることができていい。
数学する楽しさを,生徒とともに味わえるのは幸せなことだ。

放課後,防犯に関する会議。
いざというときに子供を守るために,決断できるかと言うことか。
身を挺する覚悟を持てばいいことは理解してるが,
とっさにそこまで自分のテンションが上がるかどうかは不安。

それにしても,会議が多い。
一方,授業について話をする時間は短い。


2004年03月09日(火)



 漢方的な支援

布川先生から先日の授業に対するメールが届く。
最近私は、漢方的な支援というものが
あるのかと気になっています。
生徒が初めから持つ生命力とか自然治癒力を
最大限に引き出すような支援が、
西洋医学的な支援とは別にあるのかとも、漠然と思っています。

なるほど,漢方か・・・

展開図の数を数える授業。
生徒を活躍させつつ,反応を見て何を考えさせるのか,
話題になるところが少しずつ違って
同じ授業でも,クラスのよってかなり違った感じになる。
生徒の「気」をもっと察知して,授業を展開できるといい。

3年生を送る会では,3年生が緊張感のあるいい顔で合唱。
いろいろあったけれど,最後は教師と生徒がつながって,
卒業式を迎えられそうなのがいい。

放課後,全体研修会。校長の退職記念講演。
「子供が構えてしまうのは,こちらが心を開いていないから」
「自立させること,子供の成長を助けること。
 それが私たちの仕事。」
「指導法などが立派というより,多くの生徒が
 次の授業が楽しみだという授業を目指したい。」

自分に向けての話だったのかと思うものが多かった。
もっと,早くから話をすべきだったのだろうなと思う。


2004年03月08日(月)



 資源回収で生徒の笑顔を見る

資源回収の担当学年のため,朝から出勤。
様子を知っている教員が部活の大会のため,
よくわからないままうろうろ。
各地区から集められたダンボール,新聞,雑誌,ビンカン,牛乳パックなどを,分類してトラックやパッカーに乗せるのが主な仕事のようだ。
単純作業だが,生徒たちはよく働く。
こういうことがとても好きな生徒でうれしい。
小学校の資源回収が先週あったとのことで,11時前には終了。
「先生,運びます」なんて,
いつもはなかなか聞けない声をたくさん聞けた。
生徒のいい笑顔を見て,こちらも満足。
保護者の方々も,たくさん参加いただいてありがたい。
こういう場を,大事にしていきたい。

終了してしばらくすると電話。
集めた新聞を,取りに来ていないとのこと。
もう業者も帰ってしまって,参ったなあと思ったが,
せっかく本校のために協力していただいたのだからと思い,
「ご連絡ありがとうございます。」と返答し
住所を聞き,回収しに伺う。

昼食後,部活指導。
OB,OGも来て,指導してくれる。
こういうムードを作り出すコーチの人柄に感謝。
途中1時間ほどコーチに任せ,通信表の仕事をさせてもらう。

家に帰って,さあ仕上げをと思うが差込がうまくいかない。
操作途中でワードがフリーズしてしまう。
XPにしてからこんなことは少なくなったのだが・・・
これでは困る!さあ,どうしよう。
ノートンも駄目で,結局OFFICEを修正インストゥール。
これでなんとか一件落着。ああよかった。

さあ,あと2週間,いい締めくくりをしたい。


2004年03月07日(日)



 奇跡のトレーニングを読んで

先日の検査結果を聞きに朝一で病院へ。
胃は問題なし。
血液検査も気になるところもあるが大きな問題はない。

娘のピアノの発表会や息子のサッカーの送迎。
たまには父親をやらなくては。

通信表作成の下準備を入力したところで,
軽い頭痛。まだ完全には風邪が治っていない。

「奇跡のトレーニング」を読みきる。
この発想で剣道のトレーニングを組めば,
確実に出鼻面・相面に強くなるように感じた。
また,腕立て腹筋はダメというのが本当なら,
部活の練習を大きく変えなければならなくなる。
柔道では,練習でけがをする生徒が多いのも気になっている。
小山さんの本を,もう少し読んでみようと思う。


2004年03月06日(土)



 3Dジオシェイプスで楽しむ

全校の漢字テストの問題数が多かったことに気づき,
朝一番に登校し,全校分を印刷し直し,何とかセーフ。
手伝って下さる方がいて,本当に助かった。ありがたい。

3Dジオシェイプスというフレームを使っての授業の第2時。
三人一組にしての操作活動をメインにして進める。
気がつくと,生徒から引き出すというよりも,
正八面体や正六面体に,正6角形が見えるか?という
面白い見方(問い)を教師が提示してしまいがち。
問いを生徒から引き出す時間的余裕がないのが残念。
バランスの問題なのだろうけれど。

立方体の展開をを全部書き出すのに,生徒が燃えた。
発想・イメージする事が大事だから,ジオシェイプスの模型を
手に持たせるが分解させずに,考えさせる。
物があるだけなのだが,全11種類を書き出せるグループも出る。
単に発表させるのではなく,思いつかなかった生徒を立たせて,
再度考えさせる場を持つと,俄然盛り上がっていく。
連続3つつながりのところで,できるのかできないのか,
迷う展開図が出され,ここで,ジオシェイプスで確かめさせ,
生徒も満足げ。

2年選択は,またまた影の長さを考える問題。
「外灯がグランドレベルより下からだったら・・・」という
おもしろい発想をする生徒がいて,どうなるのかを確かめていく。
こんな展開があるとは,思わなかった。
文字式だらけの数式を本気だ扱うと,2年生にはちょっとつらい。
でも,食いついてこれる生徒もいる。

体調を崩して,しばらく仕事らしい仕事をしなかったが,
通信表処理や,飯島先生への授業略案を作らなくては。



2004年03月05日(金)



 フレームは面白い

何とか復活。
久しぶりのお味噌汁のおいしいこと。
だしの味が,しっかり染み渡る。
あたりまえに感謝しないといけない。

空間図形に入ったクラス,フレームで楽しむ。
「一つの頂点に面が集まる数」という視点を
生徒が言い出したクラスでは,
ちょっと数学的な追求ができて,生徒も満足げ。

今だ平面図形のクラスを,両角先生,布川先生が参観。
授業開始時に点検した生徒の感想が面白く,
これでいこうと決断するも,角の二等分線が
しっかりかけずに苦労する。
授業は生徒ががんばり形にはなるが,
見ていただけるような授業でないのは明らか。
ウム。

クラスはもう一つ。
なんとかきっかけをつくって終わりたい。




2004年03月04日(木)



 闘病日記?

昨夜,おかゆを口にしたのがいけなかったのか,
まだまだ本調子には程遠い。
申し訳ないが,今日も休暇をいただく。

病院で,きちんと検査をしてもらう。
どうやらそう心配することはないようだ。ちょっと安心。
またまた熟睡して,夕方を迎える。
このぶんなら明日は,大丈夫だろう。
仕事日記のつもりが,
闘病日記になってしまっているのが情けない。

空間図形の授業のために
息子とポリドロンのようなフレームを分類。
これだけでも楽しめるが,時間がないのが残念。

気になるクラス,心配な生徒たちともあと2週間。
いい終わり方ができるようにしなくては。



2004年03月03日(水)



 胃痛治らず

やはり,まだ胃が痛い。
熱もある。
学校に欠席の連絡を入れ,
両角先生に,明日の授業のお断りのメールを入れる。
そのまま,熟睡。

夕方,「よみがえる教室」のビデオを見る。
自分の授業は,いかに自分本位だったかを改めて感じる。
また,授業検討会での
「じっくり時間をかけて,自分の中に入っていけばいい」
という先輩教員の言葉が,身にしみる。
工夫して生徒を惹きつけて・・・というこれまでのパターンを
急に変えられるものではない。
しかし,何をすればいいのかという
改善の方向性を教えていただいたのはありがたい。
生徒あっての,共に創り上げる授業を,
自分も目指していきたいと思う。


2004年03月02日(火)



 胃が痛い

昨夜からの胃痛が治らない。
総合の学年発表会もあり,休む訳にも行かず出勤。

朝メールをチェックすると,小牧の玉置先生から,
授業検討のアイディアをいただく。

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「ビデオ3シーン検討法」

<方法>
1 授業をビデオに記録し時間経過が分かるようにしておく。
2 授業検討会では、検討する授業ビデオを参加者で見る。
  司会者をあらかじめ一人決めておく。
  検討する必要のないシーンは飛ばして視聴する。
 見ている者は、「心が動いたところの時間を記録しておく」という約束で、ビデオを見て,その時間を記録しておく。
(いくつ記録してもよい。)
3 見終わったら、司会者は0分〜1分で心が動いた人は?
というように挙手を求め、時間ごとにその数を黒板に記録する。
4 人数がもっとも多かった3シーンだけを順次検討する。
5 再度、そのシーンを中心に前後4分間ほどビデオを見直し、
なぜ心が動いたかを参加者に発言してもらい、意見交換をする。
授業者も参加者も助言者もすべて同等とする。
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ありがたい。さっそくやってみようと思う。
飯島先生からも,思いのこもったメールがMLに流れる。

気になっていた生徒は9時ごろ登校。
こういう生徒のために学校はあるはずなのだが,
なかなかいい対応できない。

授業を2時間するが,立っているのもつらくなり,
結局昼で早退。熱も38度出ていた。

夕方まで寝て,医者へ。
風邪から来る,急性胃炎との診断。
食欲はなく,今日一日絶食状態。
メールの返事をいくつか出す。
明日は,治ってくれるといいが・・・


2004年03月01日(月)
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