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ブーツィラの音楽雑記



 特集「伊福部昭を考える」− 文芸思潮別冊『洪水』零号

作曲家・伊福部 昭先生の特集が、1/31発刊の文芸思潮別冊『洪水』零号で組まれている(P.31〜72)。

特集「伊福部昭を考える」は、伊福部先生のご息女で陶芸家の伊福部玲子さん(『洪水』記載の名前より。陶芸家としては「伊福部 玲」の名で活動しているが・・・・)&ヴァイオリン奏者の小林武史氏へのインタビュー、詩人・童話作家・小説家の寮 美千子さんによる伊福部先生への追悼詩、『洪水』の編集人・池田 康氏による論考(P.46〜72)で構成され、どれも読み応えのある興味深い内容となっている。伊福部先生のファンの方には一読をお薦めしたい(『洪水』零号の特集記事に触れている音楽系のブログやサイトを見かけないが、音楽ファンにも情報が届くような宣伝はほとんどされていない?)。
ちなみに『洪水』は、何店か書店をまわったけれども置いてなかったので、発行元にメールで注文して入手した。

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文芸思潮別冊『詩と音楽のための 洪水』零号(アジア文化社, 1/31発刊, B5判中綴じ80頁, 定価735円)
音楽の詩学特集 伊福部昭を考える(P.31〜72)
インタビュー 伊福部玲子(陶芸家)、小林武史(ヴァイオリニスト)
追悼詩 寮美千子「天空に交響する」
論考 池田康「伊福部昭の音」

注文はアジア文化社まで:
〒158-0083 東京都世田谷区奥沢7-15-13 アジア文化社
電話&FAX 03-5706-7848
http://www.asiawave.co.jp
edit@asiawave.co.jp

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なお、『洪水』の特集に載っている、寮美千子さん作の伊福部先生への追悼詩は、ご自身のHP『寮美千子 HARMONIA』「天空に交響する 伊福部昭氏に捧げる/9 Feb 2006」でも読める。すでに1年ちょっと前から全文公開されており、この追悼詩の掲載を『洪水』に推薦したのは伊福部玲子さんとのことだ。

セシル・テイラー(p)、アーチー・シェップ(sax)、ビル・ディクソン(tp)、ポール・ブレイ(p)が出演した、1981年のシカゴ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞受賞作品『イマジン・ザ・サウンド 〜 60年代フリー・ジャズのパイオニアたち〜』が世界初DVD化され、4/20にナウオンメディアから発売される予定。

一方、2/21(水)に東京オペラシティコンサートホールで行われたセシル・テイラー&山下洋輔デュオ・コンサートがDVD&CD化され、7/1にアイドルジャパンレコードからDVD2枚+CD1枚のセット(IJRD-0005/7)として発売予定(ヨーロッパは11月、アメリカでは12月発売予定)。価格は7,800円。先行予約特典として、先着1,000名にデュオ・リハーサルシーンのDVDを限定プレゼントするらしい。

2007年02月26日(月)



 リュック・フェラーリ『大いなるリハーサル』アンコール上映

リュック・フェラーリ(1929-2005)の全5作からなる音楽ドキュメンタリー『大いなるリハーサル』が、東京と大阪でアンコール上映される(2006年春に公開済み)。

全5作がいくつかに分割されての上映で、2/24(土)&25(日)の東京・渋谷と3/3(土)の大阪初日では、フェラーリへのトリビュート作品やゲストのトークとともに上映予定。
公開に先駆け、『大いなるリハーサル』の一作「パリのセシル・テイラー」(1968年, 45分)が、2/23(金)15:30から東京・渋谷のUPLINK FACTORYで追加上映される。セシル・テイラーの来日を記念してのもので、2006年春の公開時にはなかった日本語字幕が今回は付くとのこと。
なお、メシアン、ヴァレーズ、シュトックハウゼンの3作は今回も日本語字幕なし(解説書配布)。個人的にはシュトックハウゼンとセシル・テイラーは観ておきたい。

『フェラーリ映画祭 アンコール!』
2/23(金) 「パリのセシル・テイラー」 東京・渋谷UPLINK FACTORY 15:30〜
2/24(土)&25(日) 東京・渋谷UPLINK FACTORY 13:00〜17:30
3/3(土) 大阪シネ・ヌーヴォ 19:00〜21:40(プレ・イヴェント)
3/3(土)〜3/9(金) 大阪シネ・ヌーヴォX(シネ・ヌーヴォ内) 連日20:30〜(3/3は21:50〜)
※会場ではリュック・フェラーリの複数のCDと特製パンフレットが販売される(数に限りあり)

昨日2/8(木)は伊福部 昭先生の一回忌。「シンフォニア・タプカーラ」「土俗的三連画」「琵琶行」「SF交響ファンタジー第1番」といった伊福部先生の作品を、先生への追悼と感謝の意を込めて聴いた。3/4(日)にサントリーホール大ホールで行われる「伊福部昭音楽祭」には万全な体調で臨みたい。

ところで、その3/4には「伊福部先生コンサートに合わせてCD2枚組発売!」(「東宝ミュージック/制作レポート」1/30付)の予定。「伊福部映画音楽の真髄」を伝える2枚組で、初CD化の作品も含まれているとのこと。
5/25(金)には「伊福部昭音楽祭 師に捧げる邦楽コンサート」(『日本音楽集団』第187回定期演奏会)が、東京・勝どきの第一生命ホールで行われる予定らしい(現時点では『日本音楽集団』のHPには未掲載)。

2007年02月09日(金)



 ルー・リードの新作4月発売予定 & ポール・ニルセン・ラヴ3月来日公演

ルー・リードの新作『Hudson River Wind Meditations』が、4月に発売される予定(ルー・リードの公式サイトの「NEWS」「UPCOMING LOU REED RELEASES January 2007」より)。
ルー初の「electronic meditation music」とのことで、ルー・リードの公式『MYSPACE MUSIC』において、新作から「Wind Coda」の試聴ができる。
さらに、同月にはドイツのアヴァン/インプロ系弦楽グループ、ツァイクラツァー(Zeitkratzer)とルー・リードが共演したドイツでの『Metal Machine Music』のライヴ盤も発表されるらしい。ルーが客演し、ブートでも出回っている2002年3月20日のヴェニスでの『Metal Machine Music』再演ライヴとは場所が違うし、別ライヴのはず。

ところで、ルー・リードの公式サイトが大幅にリニューアルされ、『You Tube』ばりにルーのライヴやプロモ、出演CM(ホンダ・スクーター)、インタビューなど、ルー関係のいろいろな動画が見られるようになっている。

アトミックのドラマー、ポール・ニルセン・ラヴ「Paal Nilssen-Love: Pit Inn Sessions 2007」が、3/30(金)&31(土)に新宿ピットインで行われる(新宿ピットイン・スケジュール)。

3/30(金): ポール・ニルセン・ラヴ(ds)、ペーター・ブロッツマン(sax)、八木美知依(20絃箏、17絃箏)、ゲストあり(当日発表)
3/31(土): ポール・ニルセン・ラヴ(ds)、大友良英(g)、ナスノミツル(b)、ゲストあり(当日発表)

2/16(金)に国立劇場大劇場で行われる平成18年度「国際民俗芸能フェスティバル」1/20(土)の応募締め切り直後に開催を知る。
上演芸能は「ブータン王国の仮面舞踊」、「アムール・ウリチの芸能(熊送りを巡っての芸能)」(ロシア)、「アイヌの芸能」(帯広カムイトウウポポ保存会)、「菅窪鹿踊・剣舞」(岩手県)、「御嶽神楽」(大分県, 御嶽神楽保存会)と、どれも興味深いものばかり。しかも無料(主催:文化庁)。
今後はこの手の公演・催しの情報を逃さないよう、チェックをさらに厳しくしたい。

オキ・ダブ・アイヌ・バンドの1/26(金)の東京・代官山UNIT公演が、『MUSIC ON! TV』の「ASAHI SUPER DRY The LIVE SHOW」で放映される(『CHIKAR STUDIO』の「NEWS − MEDIA」2/2付より)。

MUSIC ON! TV 『ASAHI SUPER DRY The LIVE SHOW』
OKI DUB AINU BAND Japan Tour 07 @ Unit
【初回放送】   2/10(土) 22:00-23:00
【リピート放送】 2/11 (日) 16:00-17:002/12(月) 0:30-1:30
→2/5追記放送日変更(『CHIKAR STUDIO』の「NEWS−MEDIA」2/5付より)
【初回放送】   2/17(土)22:00−23:00 
【リピート放送】 2/18(日)16:00−17:002/19(月)0:30−1:30
OKIインタビュー(『SAPPORO LIFE』1/10付より)

2007年02月02日(金)
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