doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 安東ウメ子 死去(2)

アイヌ文化伝承者、安東ウメ子さんの亡くなる3ヶ月前の姿が、本日(7/23)、フジテレビ系列の番組『NONFIX』「だから、私は歌い継ぐ−アイヌのウポポと八重山の唄−」で放映された。

4/16(金)に北海道帯広市の大然寺で行われたOKI & The Far East Bandのライヴに安東ウメ子さんが特別出演した時のもので、ウメ子さんが映し出された時間は2分弱。
その映像内容は、OKI & The Far East Bandと控え室で歌った「イウタ ウポポ」、それと、ライヴ本番において「イウタ ウポポ」と「ウタリ オブンパレワ」を歌うウメ子さんだった(いずれも『ウポポ サンケ』収録)。
これらは、特別出演ながらウメ子さん生前最後のライヴとなった映像だけに、貴重この上ない。ネットでの情報によると、ウメ子さんはこのライヴの2ヵ月後に入院したらしいが、ウメ子さんのウポポ(アイヌ語で歌)やご様子は、そんなことを予見させないものだった。
安東ウメ子『シリピリカ』(2002年発表), 購入先: 北海道幕別町教育委員会, クリック→裏ジャケット
ウメ子さんは、去年4月に大腸がんの手術をされた後も、アイヌ文化の伝承活動はもちろんのこと、8月にアルバム『ウポポ サンケ』を録音。11/23には奄美大島の「神唄祭」に出演。今年1/31に東京・浅草で『ウポポ サンケ』発売記念のフル・コンサートを行い、「現在も未発表を含むウポポ全集(DVD)の収録中だった」(『WEB TOKACHI』7/16付)など、精力的どころか命を賭して活動されたといっても過言ではない。

ウメ子さんが逝ってしまった悲しみ、喪失感は、当分癒えそうにない。ウメ子さんの音楽と出合い、ウメ子さんのライヴを生で観たことは、私にとって本当に幸運で掛け替えのない体験だったと思うし、ウメ子さんの音楽から受け取ったものは計り知れないくらい大きな財産となっている。

安東ウメ子さん、心から感謝しています。合掌。


・「アイヌ民族楽器ムックリ奏者・安東ウメ子さん死去」のニュースの配信映像(OCTV帯広シティーケーブルの7/12〜7/18MOVIE FLASH, 約30秒, 安東ウメ子さん生前最後のライヴ映像とともに報道された)

2004年07月23日(金)



 安東ウメ子 死去

アイヌ文化の伝承者で、ウポポ(アイヌ語で歌)とムックリ(口琴)の第一人者として知られる安東ウメ子さんが、7/15(木)大腸がんのため亡くなった。71歳だった。

ショックとしか言いようがない。
今年1/31に東京・浅草で行われた安東ウメ子さんのライヴにおいて、ウメ子さんはご自分の体がかなり悪く、去年手術をし、2〜5月まで入院したと告白していたのだが、まさか亡くなってしまうなんて・・・・。
今後ウメ子さんの単独ライヴがある時は、どこで行われようが、どんな用事があろうが、必ず観に行くつもりでいたのに・・・・。
私にとって安東ウメ子さんは、音楽の神様のような存在であった。

ご冥福をお祈りします。

アイヌ民族のムックリ奏者、安東ウメ子さんが死去(『asahi.com』7/15付, フォト・ニュースはこちら
安東ウメ子さん死去(『WEB TOKACHI』7/16付)
7/15 安東ウメ子さんがお亡くなりになりました(サラーム海上の『サラームの家』
・安東ウメ子さん最後のライヴ(特別出演)となった2004年4月16日のOKIのライヴ(『十勝メール.com 帯広めーる』4/17付
安東ウメ子の『ウポポ サンケ』(2003年12月)と『イフンケ』(2001年)







2004年07月16日(金)



 「マージナル・ミュージック〜アイヌのウポポ、八重山の島唄〜(仮)」

7/23(金) 午前2:45〜3:40にフジテレビ系列の『NONFIX』で、「マージナル・ミュージック〜アイヌのウポポ、八重山の島唄〜(仮)」が放映される予定。
樺太アイヌに伝わる弦楽器であるトンコリ奏者のOKIと、「石垣島出身の若手NO.1民謡歌手」などが出演するらしい。

「<日本>でありながら<本土・日本>ではない、辺境の音楽(マージナル・ミュージック)。人間の営みの記憶や生命力を映し出す“音楽”の核に迫る」、「番組では、東京から遠く離れた『辺境』の地に根ざすミュージシャンたちの音楽活動と、その日常生活を見つめていく。またアイヌと沖縄・八重山の歴史や音楽的背景を取材し、その地の音楽がどのようにして誕生したのかを考察する」とのこと。

2004年07月10日(土)



 マイルスのブートDVD-R到着


Miles Davis / Berlin 1971(1DVD-R, Mega Vision)
 Live At Philharmonie, Berlin, November 6, 1971
約58分25秒。TV放映物。高画質。

Miles Davis / Stockholm 1973(1DVD-R, Mega Vision)
 Live At Konserthuset, Stockholm Sweden, Octorber 27, 1973(First Set)
約55分55秒。TV放映物。画質はあまり良くないが、ブートDVD-R『ELECTRIC MILES VOL.3』収録の同一公演のものよりも良い。

2004年07月07日(水)



 True People's Celebration 2004 開催決定

インプロ系音楽のフェスティヴァル「True People's Celebration」が、2年ぶりに開催される(『ORGANIC GROOVE』の「NEWS」等より)。

初回は、2002年9月7日と8日に東京のよみうりランド・オープン・シアター・イーストで行われたが、2回目の今年は9月4日(土)と5日(日)、埼玉の秩父ミューズパークでの開催となる。

現時点で出演が決定しているアーティストは、8月に新作の発表が日本先行(CCCD)で予定されているMEDESKI MARTIN & WOODを始めとして、TABLA BEAT SCIENCE、CYRO BAPTISTA、SIM REDMOND BANDの計4組。その他の出演者などの詳細は、決定次第、『ORGANIC GROOVE』のHPなどに随時発表されるらしい。

個人的には、2年近く前の「True People's Celebration」におけるパフォーマンスを生で観て度肝を抜かれた“ブラジルの生ける伝説”エルメート・パスコアルの出演を切望している。







2004年07月03日(土)



 トップページに掲載した作品 Vol. 3


・大瀧詠一、細野晴臣、松本隆、鈴木茂による伝説のバンド、はっぴいえんどの8枚組ボックス・セット『Happy End Box』(3/31発売, 初回限定受注生産, CD-EXTRA仕様)
・5月に来日公演を行うスクエアプッシャーことトム・ジェンキンソン自ら最高傑作と認める最新作、 Squarepusherの『Ultravisitor - Special Edition』(初回限定盤2CD, 3/3日本先行発売)
・ボブ・ディランのフォーク期の未発表ライヴ『The Bootleg Series Vol.6 - Bob Dylan Live 1964 - Concert At Philharmonic Hall』(2CD, 3/30発売のUS盤)
・"New Conception Of Jazz"を追求する北欧のクラブ系ジャズの第一人者、ブッゲ・ヴェッセルトフトの 新作『Film Ing』(2月発売のEU盤, 日本盤は3/24発売)
・ムーディーマンの新作『Black Mahogani』(3/27日本先行発売)
・ブラジル音楽界の鬼才、カエターノ・ヴェローゾによるアメリカのポピュラー・ソングの 極上カヴァー集、Caetano Velosoの『A Foreign Sound』(Nonesuch, 4/6発売のUS盤)
・イリンバ(大型の親指ピアノ)の名手で七色の声を持つタンザニアの至宝&アフリカ音楽の巨人、フクウェ・ザウォーセの追悼盤『マテソ』(2003年12月30日死去、1985&87年発表作による編集盤、2/29オフィス・サンビーニャより国内配給盤発売)
・サハラ砂漠の遊牧民のグループ、ティナリウェンの秀作『アマサクル』(2ndアルバム, 4/25オフィス・サンビーニャより国内配給盤発売)
・リチャード&リンダ・トンプソンの『I Want To See The Bright Lights Tonight』(1974年発表, 2004年4月発売のリマスターEU盤, ボーナス・トラック3曲追加)
・ニューヨークの人種混合アフロビート・オーケストラ、アンティバラスの新作『Who Is This America?』(5/21日本先行発売, ボーナス・トラック1曲追加)
・ブライアン・イーノの1975年発表の名作3rdアルバム『Another Green World』(2004年6月1日?発売のリマスターUK盤, ENOCD 3, 7243 5 77291 2 3, 試聴等
・ダニー・ハサウェイの『Live』&『In Performance』から7曲と、1971〜73年の未発表ライヴ6曲&1973年のインタビューを収録した感動のコンピレーション盤、Donny Hathawayの『These Songs For You, Live!』(Rhino, 6/8発売のUS盤, 1CD)
・ユッスー・ンドゥールの新境地を切り開く、アラブ/イスラム音楽&宗教色濃厚な傑作『Egypt』(2003年末にセネガルで発売された『SANT』の世界配給版, 6/8Nonesuchより発売のUS盤, 試聴等
・“ゴスペルの女王”マヘリア・ジャクソンの『The Essential Mahalia Jackson』(5/19発売の日本盤, 試聴等

2004年07月02日(金)
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