初日 最新 目次 MAIL HOME


I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
kai
MAIL
HOME

2022年06月26日(日)
『FESTIVAL FRUEZINHO 2022』

『FESTIVAL FRUEZINHO 2022』@TACHIKAWA STAGE GARDEN


出演者もロケーションも最高でした、天候も崩れずよかった。8→6→4→2とプログラムが進むにつれバンドの人数が減っていくのもよかったな……溌剌と始まり静かに終わる、朝〜夜の一日を音楽で体感したかのようでした。

2020年4月にオープンした複合施設GREEN SPRINGS内にあるホール、立川ステージガーデン。昨年PLAY! MUSEUMに行ったとき、緑も水もあっていいとこだなー、機会があったらまた来たいなーと思っていました。

2020年4月とくれば、ああと思うひとも多いでしょう。コロナ禍により店舗営業が苦境に立たされたときです。向かいには医療従事者の苦境を訴える張り紙を出していた立川相互病院があります。
・「GREEN SPRINGS」オープン日前日現地レポ。新型コロナウイルス感染の影響で延長したお店も┃多摩っぷ
・「オリンピックむり!」と張り紙の立川相互病院長 無観客でリスク減も「緊急事態宣言と五輪は矛盾」┃東京新聞 TOKYO Web

今では全ての店舗がオープンしており、病院の張り紙もウクライナ侵攻へのメッセージに変わっています。オープンカフェでくつろぐひとたちや、水辺で遊ぶ家族づれと、人出も多く長閑な風景が拡がっていましたが、今も決してコロナ「後」ではない。目の前の病院には多くの患者さんがいる。音楽フェスが開催されることをうれしく思うと同時に、とにかく衛生には気をつけようと気を引き締めた次第。検温、消毒、チケットをリストバンドに交換して入場です。館内飲食は基本禁止(ちいさなお菓子とかはOK。オーガニックチョコレートの物販もやってた)、水筒や蓋つきペットボトルの持ち込みはOK。

それにしてもいいロケーションだった。入ってびっくり、二階が野外直結! 自然光がホールに入る! 拘りの(大衆ウケしないともいう・笑)ラインナップでおなじみのFRUEでこんなにひとが来ている! でもミッチミチに入っているという訳でもなく余裕がある。当初は一階アリーナをまっさらフロアにする予定だったそうですが、コロナの規制が外れずとのことで椅子ありの全自由席。アリーナ前半分の椅子は畳んだ状態で固定されており、最初からスタンディング仕様。こうしとけば前方にひとが押し寄せるのを防げますね。そこ以外は好きに座れるようになっていました。

それにしたって2,500席のホールがいい感じに埋まっている。開演・転換時の「荷物などで席取りはせず、空いている席があったら手をあげて、『ここ、空いてるよ』と教え合ってくれると助かります」ってアナウンスが素敵。で、実際そうなっていました。ちいさい子もお年寄りもいて、ふらっと来てふらっと座ってのんびり観る。トイレも一度も並ばなかったな〜、なんて快適。

■cero
朗らかで楽しいトップバッター、2017年のDC/PRGとの対バン以来のceroです。
Vo/G/Fl、Key/Sampler、G、Drs、B、Tp、Key、Percの8人編成。軽やかにゴリゴリのポリを刻みます。TpとFlの管があるのがまたいい。二階屋外との境目近くの席から観ていたら、途中こどもたちが駆け寄ってくるは、他の出演者目当てだったらしきお年寄りのふたりづれがなんだなんだと覗き込んでくるはで、理想のフェス環境。その上この辺り、丁度エアコンぶち当たり。野外の明るさを浴びつつ涼しいという最高のポジション。ステージ側は相当暑かったらしく、高城さんが「暑いですね……皆さん水飲むとかして気をつけて!」と繰り返していました。
件のお年寄り、「若いよな? すごいね、難しい演奏をさらっとやってて、気持ちいい」といいつつトーキングヘッズ、『アメリカン・ユートピア』を思い出すなあと話していました。あー、わかる! ヴォーカルもユルい(脱力といおうか。悪い意味でなく)のに妙な魅力がありますよね。リズムが強い音楽はダンスを誘い、ダンスは平和の象徴たりうる。いい光景でした。小田さんと角銅さんのノースリーヴ衣装も素敵だったわー。

タイムテーブルには各アクトの開演時間が書かれていますが、「そろそろ終わりだなと気にして欲しくない」という主催者の狙いがあり、終演時間が明記されていません。郊外なので交通事情を配慮して、「全てのプログラムが終わるのは21:30くらい」とだけ発表されていました。転換時間はそれぞれ1時間弱。「今回おいしいお酒やお食事の提供はありませんが、転換時間を長く取っておりますので、近隣のお店でお楽しみください」というアナウンスがありました。

という訳で出かけましょ。まずはドリンク確保、近くのファミリーマートへ。みるみるうちにレジが大行列、向かいのローソンも同じような状況。フジ中の越後湯沢付近のセブンイレブンみたいになっている(笑)。仕入れは沢山していたのでしょうか……。

■Bruno Pernadas
ポルトガルから。予備知識が全くなく、Bruno Pernadasというバンド名だと思っていたら個人名でしたよ……。どのひとがブルーノさん? と思っていたが、MCでギターの人だと判る。G×2、B、Key、Drs、Tp/Flの6人編成。皆さん代わる代わるPerc等を挟んできて、気持ちの良いリズムが途切れない。
ジャズ、ファンクの味がしつつも70年代ディスコみたいなエキゾ感があり、ラテンなリズムはしっかり。Keyの女性がセンターでヴォーカルも。トーキングモジュレーターかましてたのかな、ボカロっぽいギターの音もかわいらしい。そして目が行くのはベース。ヒゲでロン毛で、右弾きなのに何故かストラップを右肩にかけている。それでいてポジションはパンクかグランジかというくらいめっさ低い。クリス・ノヴォセリックみたいな風貌です。見た目もバラバラ、音楽もジャンル分け出来ない、共通項といえばやはりダンス。気持ちよかった! あの祝祭感、Akron/Family好きだったひとにはたまらないのではないかなー。


ここいらで遅めの昼ごはん。このあと続々と人が来て、「いっぺんにひとが来たので、ここからはご提供に時間がかかると思います!」とお店はてんやわんや。ごちそうさまでした。

■坂本慎太郎
Vo/G、B、Drs、Ts/Flの4人編成。坂本さん観るのって、新宿リキッドのソウルセットとゆらゆらの対バン以来じゃなかろうか……ソロはお初。単独のチケットはいつも争奪戦のようだから、フェスで観られてラッキーだったかも。ミドルテンポのナンバーが心地よく進む。歌に聴き入る。
ディスコの歌がすごくよかったなー。歌詞も沁みた。ディスコは君を差別しない、ディスコは君を侮辱しない。女が男の肩に触れて、男が男と腕を組んで、女と女がキスをして。ディスコって、いつでも一人になれるところ。なんてシビれる歌詞! 帰って調べてみたら、「ディスコって」という曲だった。「物語のように」も沁みた。うええ〜めちゃよかった〜。
隣のひともいっていたが、Tsの方が坂田明みに溢れたフリーキーな音を出す方でした。Percも担当して、サイレンやスマホで効果音出したりといい味付け。西内徹さんという方でした。

坂本さんのときがいちばん人が入っていました。日曜の夜だし、ごそっとひとが帰っちゃうかも……と慄きながら外出。家族づれが人工の滝で水遊びをしている。うおお入りてええ、タオル持ってくればよかったと悶えつつ気持ちのよい夜の散歩。サックスとベースの音が聴こえてくる。二階席後方の芝生に駆け寄ると、トリのふたりがリハ中でした。そうか、外からだとこう見えて、こう聴こえるのか。真夏の夜の夢みたいだ。

目の前遠くに見えるゲンデルとウィルクス、聴こえてくる音楽。背後には水の音とこどもたちの声。個人的にはこの場面が今日のハイライトだった。いいフェスには本編以外で忘れがたい場面があるものだ。

■Sam Gendel & Sam Wilkes
待ってました! トリはアメリカからこのふたり。As、Bのふたりきり、広いステージで座奏。トリがこのふたりで、お客もそんなには減らず、こんなに沢山の人と、こんな大きなホールで、こんな繊細な音楽に聴き入ることが出来るなんて。なんて幸せ。こどもたちも帰っていったか、眠ってしまったか。静かな静かな観客席。
ふたりきりだけど音は豊か。リズムボックスやエフェクトで音のレイヤーが色彩豊かに織られていく。ゲンデルがハーモニカを吹く場面も。出音の瞬間「あの音だ!」となるゲンデルのサックス、どうやって単音のサックスをハーモニーにしているんだろう? コーラスやオクターバーみたいな、ギターのエフェクターみたいなものを使っているんだろうか? ウィルクスは座っていても、あの暴れまわるような演奏。何度も椅子から腰が浮き、その度ガタン、ガタンと音を立てる。それもリズムのひとつ。でも場を満たす音は、とてもエレガント。
ふたりのことはルイス・コール人脈から知ったので、それぞれのソロ作品を聴いたときは衝撃でもあった。優れたサックス、ベースプレイヤーであると同時に多才なマルチアーティストでもあるふたり。参加しているプロジェクトも多く、リリース作も多い。追いきれていないので知らない曲も多い。『Music for Saxofone and Bass Guitar』からのナンバーもありましたが、全編インプロの様相を呈しつつカヴァー曲も結構あったようで、あっ聴いたことある、何だっけ!? と終始考えて思い出せなかった(…)最初の曲はジョニ・ミッチェルでした。うおーわかんねえ! わかるけどわかんねえ! それくらいふたりの音になっていた。折坂悠太の「炎」も断片的に聴こえたような気がするがわからない。儚ささえ感じるこの音を野外ブチ抜きの空間で響かせたPAも見事でした。
こんにちは、こんばんは、ありがとうと日本語でMC、はにかむように手を振って退場。アンコールで始まった演奏にどよめきが起こる。ウェイン・ショーター……だよね? と思ったが、続いていくナンバーは不勉強でわからず帰ってから検索してみる。ミルトン・ナシメントのメドレーだったとのこと。そもそも最初のショーター「Ponta De Areia」も、ミルトンがヴォーカルだったそう。ジャズの沼は深い。



全アクト通してセットなし、美しい照明(ホント綺麗だった!)、暗い客席。FRUEの演出というか拘りの空間づくりにもすっかりやられて帰ってきました。ふわふわしたまま帰りの電車に乗る。まだふわふわしてる。あとひくわー、余韻がすごい。

なんかもー気持ちいい、心地いいばっかり書いてますがホントそうだったのよ。いいフェスだった……またここでやってほしいです!

-----

・来日組の様子と当日のハイライトはFRUEのinstaストーリーズにアップされており、随時追うことが出来ました。アーカイヴされているようなので、今でも観られます。終演後ステージ袖のひとたちとハグするサムサムのおふたりにほろり。サムサムも、Bruno Pernadasとバンドの皆さんも楽しんでくれたかしら? また来てね!

・cero・高城晶平、角銅真実らが語る「FRUE」の魅力┃TOKION
---
山口彰悟(FRUE主催):もともと僕らは新宿にあった時代のリキッドルーム(1994〜2004年)の影響があるんですよ。あの時代のリキッドルームは本当に何でもありだったし、あそこで働いてたりイベントをやってたりした裏方の人達が『FRUE』にも関わってくれてます。(中略)ワジー(ライティングデザイナーの和島幸郎)さんはじめ舞台監督のミック(井上光祥)さんや音響のLSD-Eらの裏方チームが存在します。
---
うあー!!!(膝を打ちまくる)そうだったのか。7階にあるのにアンダーグラウンドな空気に満ちていた新宿リキッド、そんであの照明。合点がいったわ……ヨヨヨ

・「ポップ音楽がメディアを牛耳っているという情勢は変わっていくんじゃないかな」来日ツアー直前のサム・ゲンデルとサム・ウィルクスに訊く“自分のことをやるだけ”のクールネス┃TURN
お出かけ好きのウィルクスと、こもりがちのゲンデル。性格もライフスタイルも違うように感じるふたりが鳴らす音の魅力。まだ全然摑めないわ、謎は謎のままで聴き続けていくのか? それもいいかも。
で、ウィルクスの「日本に行く前にTシャツを作りたいな(笑)」で思い出した↓



昨年のFRUEでゲンデルがキャンセルになったとき、もう作っちゃってた物販Tシャツにウィルクスが反応→FRUEが「今度つくろ」と返してて、このとき「次回ウィルクス来る!?」と楽しみにしていたので叶ってうれしかったのよー。前述ツイートの通り、ウィルクスのTシャツも無事販売されました(にっこり)

(20220727追記)
・あらゆる蓄積のなせる技サム・ゲンデル&サム・ウィルクス来日公演レポート┃TURN
---
7台のエフェクターにより、1人でサックスカルテットを作り出せてしまうのだ。また、彼は演奏時に靴を履かないのだが、演奏時に足でエフェクターのツマミをイジる為であり、リアルタイムでピッチ等を調整している。
今回はSG-1とハーモナイザーを1つずつに減らしたミニマルなセッティングだったようで、最大でもサックスデュオだったというわけだ。
---
ゲンデルのエフェクターについて詳細。東京会場でも同じだったのかな、4和声くらいに聴こえたよ



2022年06月04日(土)
日本総合悲劇協会 vol.7『ドライブイン カリフォルニア』

日本総合悲劇協会 vol.7『ドライブイン カリフォルニア』@本多劇場


そうだよ、宇宙は見える所までしかない!

初演は逃し、2004年の再演から観ています。

兄妹の年齢設定が下がったかな、というのが第一印象だったのだが、思い立って調べてみれば、初演(1996年)の徳井優さんがアキオを演じたのは37歳。再演(2004年)の小日向文世さんは50歳のときだった。阿部サダヲさん現在52歳。最年長やん……。ちなみに秋山菜津子さんはマリエを32歳、39歳で演じている。麻生久美子さんは現在43歳(公演中に誕生日(6/17)を迎えるので44歳)。阿部サダヲの怪物っぷりを思い知った…麻生さんもすごいよね……。まあそれをいったら田村たがめさんがいちばんすげえのだが。ずっと中学生だもん。

先日バラエティ番組(『櫻井・有吉THE夜会』)で皆川猿時さんがこの公演のお知らせをした際、「ウチの奥さん初演からずっと同じ役で、中学生なんですよ。でも演技力があるから大丈夫(にっこり)」といっていたのを思い出した。いい話。笑いが起こってたけどあながち冗談でもない。

とはいえ、初演と再演のアキオやマリエが「老けている」かというと、そういう訳でもない。先日観た『教育』でも思ったけど、時代とともに年齢から受ける印象が変わってきているというのもある。そして「老け込む」とは、人生で受けた傷による疲れや憂いの表れでもあるのだとも気付かせてくれる。初演から四半世紀が経っていますが、演者によって新しい発見があり、そして物語の芯は変わらない。よく出来てるホンだよなあ……と改めて気付かされる。今回この作品を初めて観た若い観客が、いつか再び違うキャストで上演されたものを観てどう思うか知りたいな。『ドライブイン カリフォルニア』は、そんな思いを馳せられる作品になった。

松尾さんならではのフックが多いホン。喜劇が瞬時に悲劇となり、また喜劇となる。台詞と所作におけるリズムの重要性がよくわかる。駆け落ちアイテムチェックの場面では、菓子箱(「おっとっと」)と椅子という重量に差のある小道具を同じテンポとスピードで繰り出さねばならない。リズムが崩れると笑いを誘わない。しっかりウォームアップをしておかないと怪我に繋がる。これを見事乗りこなす谷原章介さんの筋力、瞬発力に感心しました。東野良平さんのラップも非常にこなれたリズムで、台詞をちゃんと笑いに接続出来ている。今回初参加組の爪痕の残しっぷりが素晴らしく、川上友里さんも河合優実さんも輝いていました(微笑)。松尾演出に合わせてリミッターを外しました、というのとは違う。舞台におけるリズムを体得しているという印象。そして全員声がいい。発声、滑舌、台詞の解釈含めての声。

大人計画におけるリズムといえばやはりサダヲさんなのだが、それにしたってあんなに台詞も身体もキレッキレのアキオは新鮮(笑)。それだけに最後の八つ墓村スタイルのシーンの怖さが際立った。展開知っているのに何するかわからない怖さがあったな……。小松さんのケイスケは悪人になりきれない哀愁があって愛おしかった。猿時さんの大辻は紙芝居のシーンが真骨頂。「整理されてわかりやすくなってる」あの長ゼリも見事でした。「情けない」と「頼りになる」の両方を体現出来る役者さん。

そして若松、谷原さん。松尾さんいうところの「多面体」を体現している人材だと思っていて、松尾演出で観てみたいとずっと思っていたのです。願いが叶った。近年司会業が忙しく(というか司会業をソツなくこなしているがちょいちょい毒あるコメントをスマートに繰り出し、腹に一物ありそうな気配が滲み出ているところが魅力でもある)お芝居の仕事が減っているのが寂しかったのですが、今回ご本人曰く「20代から観客として見続けてきた」「念願」の大人計画の舞台に、朝の帯番組と並行してでも出演するという英断。掛け持ちで中途半端にやってるなんていわせねえという気合がダダ漏れている印象もありましたが、そういうところもカタブツな若松像に合っていた。いいもの観た。無事千秋楽を迎えられますように。

120年に一度、一斉に咲くと同時に一斉に死に至る竹林は、この土地から離れてもいいのだという解放の象徴でもあった。そこに墓はなくていい。墓を訪ねていかなくていい。死者とはいつでも一緒なのだから。死者を思って死ぬことはないし、生きていてもいいのだ。辿り着くのはやっぱり松尾さんの優しさだった。

-----

・日本総合悲劇協会Vol.7「ドライブイン カリフォルニア」┃大人計画 OFFICIAL WEBSITE

・松尾スズキの傑作悲劇『ドライブイン カリフォルニア』が18年の時を経てついに開幕 出演者コメント&舞台写真到着┃SPICE
「あんなに大人なお話だと思っていたのに、今回の『ドライブイン カリフォルニア』が今までで1番平均年齢高いそうです」。ひーそうだったか。観る側も歳をとりました〜

・紙芝居のシーン。「以前松尾さんの作品で『紙が余ったのでUAを描いてみました』って紙芝居あったよなあ。それって『ドライブイン カリフォルニア』だったっけ、違う作品だったっけ?」と観乍ら考えていたのだが(…)自分の日記で確認出来ました。書き残しとくもんだ。今回はJUJUでした

・大辻(猿時)とユキヲ(たがめ)のキスシーンって前回はなかったと思うんだけど(配役も違ったし=再演の大辻は荒川良々)、こういうところにも劇団の歴史を感じてにっこりしてしまった(笑)

・初演からずっと出演しているのはたがめさんと猫背椿さん。猫背さんは初演と再演がマリアで、今回はクリコ。大人計画って退団するひとすごく少ないですよね。出産(女優陣)、体調不良(まあ主に松尾さんだが、星野源さんもそうでしたね)等所属俳優の事情を尊重し、きちんと休ませ、復帰への道をつくる。長坂まき子さんの手腕は大きいな……。以前はこんなこと気にもしなかったなあ。観る側も歳をとりました(再)

・そうそう、星野さんといえば今回の劇中歌をつくっていた。小〜中劇場規模の公演に今の星野さんが出るのは難しいだろうけど、こうして制作に関わっているというのもうれしいことでした