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2009年03月29日(日)
『転校生』

F/T09 春『転校生』@東京芸術劇場 中ホール

2007年上演版の感想はこちら(1、5、31日)

出演者の肉体(顔立ちが大人になったなーと思った子が結構いたなあ)や佇まいが一昨年とは違っているのは至極当然のことなので別として、具体的に違っていたところ等をメモ。

・キャパ、850。静岡の劇場の倍以上もある。ステージのサイズも大きい。バトンも長い。黒子(バトンが上がった後、若干椅子を並べ変えるために3人程出てきた)がいた…あれ、2007年もいたっけ?どうだったっけ…舞台上に女子高生たち以外のひとが入ってきたことにちょっと狼狽した
・出演者は多分全員一緒。プログラムに出演者の所属する学校名も記載されていましたが、ふたり卒業生がいました
・音の返りがよく、ラストの跳躍音の響きがとても心地よかった
・台詞も、声を張っていなくてもよく通る
・ウケる場面が多かったのが面白かったな
・途中の暗転が印象的
・ガザ紛争についての会話が若干追加されてたかな
・ラストの台詞ってあんなに具体的だったっけ…転校生に対しての「死」って言葉は出てきてたっけ?
・最後の名前が出る映像、生年月日の記載はこないだはなかったよな…?

…自分の記憶力のなさに呆れ果てた。

と言う訳で、自分の心情的に違っていることを具体的なものとして脳がすり替えているかも知れません。間違いあったらご指摘くださいなー。以下上にあげたことについて考えたことなど。

このキャパであんだけ観客の集中力が持続するってのがすごいなあと思った…それだけ舞台上で起こることから目を離せない、注意を逸らせない状態が1時間50分続いたんですよね。ひとりが飛び降りた後の沈黙が途切れなかった。通路を頻繁に使う演出で、客席があまり暗くない状態が続くので、気が散りそうな環境ではあるんですよね。しかしそんな影響を心配することは全くなかった。

他の公演でもそうと言えばそうだけど、観客は全く同じ目的でここにいる訳ではない。飴屋さんのつくるものに興味があるひと、平田さんの戯曲がどう上演されるか観に来たひと、フェスティヴァル中の1本として観るひと、出演者の親御さんや友達など関係者。劇中出てくるように、「How」に共通点はあっても、「Why」はひとそれぞれ。そして「Why」は、なかなか解決しない。

転校生は70歳を越えている。2007年版を観た時、彼女は他の女子高生より“死に近い”と言う印象を持った。今回最後の台詞でそれをズバッと言い切ったことに驚いた。「岡本さんはきっと私より先に死ぬ。岡本さんの死に顔を見るのは私かも知れないと思った」と言うような台詞だ。

その前に、「ひとはひとを絶対に理解し得ない」、でも「自分は自分の寝顔を知らない(見られない)けれど、他人の寝顔は知って(見ることが出来)る」と言うような会話がある。それはちょっとした救いのようなシーンになっていた。お互いを理解し得ない、私はあなたのことは解らないし、他人から自分を理解してもらえることは絶対にない。教室にいた女子高生たちは、その時一瞬絶望する。表情には軽い困惑と落胆が見える。ところがひとりの発した寝顔に関する台詞が、教室をちょっとした暖かい空気で満たす。

あなたは私を理解出来ない。私もあなたのことは解らない。でも、あなたの知らないあなたの寝顔を、私は見ている。知っている。あなたは自分が死んだ後の自分を見ることは出来ないけれど、私はそれを見ることが出来る。

お互いを理解し得ないことに、こんな希望がある。特に印象に残ったのはここでした。また新しい発見があった。ああ、やっぱり観に来てよかった。見せてもらえて嬉しかった。

カーテンコールで、上手側の女子高生たちが客席に目を泳がせて不安そうな顔をしている。ああ、きっと飴屋さんを探しているんだな。しかし飴屋さんは間に合わず(笑)、女子高生たちは袖にひっこんでしまった。飴屋さんが客席から舞台にあがり、皆を迎え入れる。いいカーテンコールだった。

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■ポストパフォーマンストーク
28日にあったようです。
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飴屋:その日の演出が本当に全て決まるのは、本番30分前。サッカーの監督に似てるかもしれないですね。今日の感じならこうするかなーとか。
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飴屋さんの演出法のどこが、何がすごいとかは正直よく解らないけど(すごい、と言うことは解る)、飴屋さんが何かをやると、何をやるのか予備知識がなくても観ようと思う。
それは、こういうとこが信用出来るからかも知れないな

■終演後
噂の(笑)伊藤キムプロデュースのおやじカフェをちょっと覗く。閉店30分前で満席だったので入れなかったけど(おや汁(笑)食べたかったー)おやじたちのショウはチラ見出来ました。キャーステキー。ゴールドシアターのひともいたよ

■そして
何故か二日連続でトモロヲさんと八反田リコさんの話題になる(笑)



2009年03月28日(土)
oasis

oasis@幕張メッセ国際展示場 9-11番ホール

書いてるのは月曜日。おおフジ決まってますがな。

この日はBブロックノエル側。のんびり観ました。先週は最前だったけど端っこだったので全く見えなかったスクリーンとドラムのひとも見えた。と言うか殆どスクリーンで観た(笑)ドラムのひとはサポートなんだけど、前のひとと比べてドカドカ度が高くて面白かったな。「The Shock of the Lightning」とか、ドラムが派手な曲が映えます。Mステで観た時スティック飛ばしてたけど、この日も飛ばしてた。

セットリストはほぼ同じ、「Rock 'N' Roll Star」始まり「I Am the Walrus」終わり。先週の幕張後、札幌辺りからやりだして、Mステのアンコール(うがーフルでオンエアしてほしかったーてか今回は観ようと思えば外からでも観られたんだね…まさかテレビ朝日のロビーでやるとは。RHCPの時はスタジオだったじゃん!)でもやってたから期待していた「Whatever」もノエルヴォーカルで「日本のファンのために」ってやってくれた!わーい。てかリアムはもうこの曲の歌詞を忘れてそうだよ…(笑)丁度CMでも使われてるし、ここは盛り上がったー。

てかずっと盛り上がっていた…Bブロックも合唱すごかったで。後ろのひとが始まる前「いやー最近はアルバム通しで聴いてないんだよ、自分の好きな曲だけ拾って聴いちゃう」とか言ってたんだけど、その割に始まったら大喜びで殆ど唄っていた(笑)結構バランスよい選曲だったしね。最新作の曲もこれから定番になりそうなものが多いし、あんだけいい曲持ってると選曲に苦労しそうだよねえ。ここ迄くるともう「あれやらなかった、これやらなかった」ってあんまり思わないと言うか。やってくれたらビックリはすれどもやらなかったからと言って不満と言うのはないなあ。

と言えば'01のフジでは「Columbia」とか「Gas Panic!」やってすげえビックリしたんだった。てのを思い出した。あの時のセットリストかなり異色だったよな。この時もオーラスは「I Am the Walrus」じゃなかったっけか。

ノエルの笑顔も観れて楽しかったー。リアムはMステと同じ服だったような…Pretty GreenのTシャツ着てた。そしてやはり超然とした声だった。

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■終演後
『ムサシ』とハシゴだった(ひー移動おつかれさまです)ポンチさんとサイゼリヤでごはん食べたんだけど、ドリンクバーで『聖☆おにいさん』のジーザスブレンドの割合ってどうだったっけと言う話になった(笑)あの発想はドリンクバー慣れてないと思いつかないよなあ…おかわりはすれども混ぜようとは思わないわ…いやでもそういうこと出来るのってドリンクバーならではだよなあ……。
そして長塚くん(の脚本)はどうして鋼太郎さんにダメ男の役ばかり振るのだろうと言う話をした。『ムサシ』の鋼太郎さんいい男だったもんねえ…。五人六脚はやはり私が観た時よりエスカレートしているようです。大楽迄怪我に気を付けて!



2009年03月27日(金)
いろいろ

■かえってきた
傘。よかったー。お店のひといいひとだったー有難うございます、また行きますー!
電話したら「ああ!MoMAの傘ですね!」と言われた。おおなんか嬉しい。
この傘です→・MoMA スカイアンブレラ
定番なので買いなおせるっちゃあ買いなおせるんだけど、素材が違うんですよね。今はナイロンになってる。ウチのは前のヴァージョンで、分厚くて重い布素材なんだけど、そこが気に入っているのです。
差して歩いてたらちっちゃい子に「あ!くも!」と指差されてニヤニヤしたものだった。
大事にしてる割に10回程忘れたりなくしたりしているが、今のとこちゃんと戻ってきている。しかしそろそろ運も尽きそうなので気を付けますよ……

■きたー!
ぴーとさんがアップしてくれました!
・「returns」東京サンシャインボーイズ
涙が出た、ホントに。しかも職場で(おい)

■ノエルの日記
あー今日本にいるーて感じがするなー。今日はMステ出演です。
「NOEL OR DIE」の子の話が面白過ぎる。2chに絶妙な訳があったので転載。
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[2009/03/23]
今日、大阪に行く。つうか、今。
終わる前に、お前達の考えを聞かせてくれ・・
こっちに着いてからずっと、こんなプラカードを持って俺についてくるファンがいるんだ。
蛍光文字で「NOEL OR DIE(ノエルを。さもなくば死を!)」。
日本人の独特な英語遣いを踏まえてもだ、
俺にはさっぱり意味がわからん。ノエルを。さもなくば死を!??
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[2009/03/24]
空港で、あの女の子が待ち伏せしていた。あのプラカードだよ。
「ノエルを。さもなくば死を」。何が言いたいんだ!?って聞こうとしたんだけど、
悲しいかな彼女は写真を撮る方に夢中。そこで俺は、出来る限り簡単な英語で国際的なコミュニケーションを試みた。
とっても・・・ゆっくりと話しかけたんだ。
「どう・・・いう・・・意味・・・だい?」。
すると彼女は、俺に話しかけられた時のThe Mighty Iみたいな顔で俺を見た。
「このプラカード(サイン)は・・・どう・・・いう・・・意味?」。
2つの簡単な単語で返事が返ってきた。
「サイン?・・・お願い!」。
これで解決だな?
俺がノエルで良かったよ。さもなくば死を、だからな。
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思いはなかなか伝わらないものです(笑)

■まーご通信
動画も沢山あるぞ!かわいいなあまーご

■飴屋法水インタビュー
『転校生』東京公演開幕してます。絶対初演と違う。絶対“何か”がある。本当は全公演観てみたい。
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飴屋:演劇って、ひとつには人間の想像力の産物ですよね?イメージというか。けど、同時に人間が演じるからイメージは極めて制限もされます。その制限感が、演劇は際立って強い。頭で考えてたバーチャルというか、イメージと、どうしたって身体の抱えてる現実のせめぎあいがモロにあるから、それを味わいながら、考えたいんです。
―身体があることによる有限性、ということでしょうか?
飴屋:そうですね。そういう有限性に囚われながらじゃないと、物事を考える意味なんてないと思うんです。際限なく自由に考えてしまうことって本当に怖いし、ほとんど無意味ではないかと思っています。
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2009年03月25日(水)
『チェ 39歳 別れの手紙』

■さびしー
歌舞伎町のロッテリアで待ち合わせようか、待てよコマ劇場と同じ建物だからひょっとしてもうないかも!とモスに変更。見に行ってみたら、建物はまだ残っていたけど閉店していました。うわーここ結構行ったよなあ、リキッドのライヴ前とかよくここで待ち合わせしたよー(泣)
コマ劇場の壁面には美空ひばりさんやサブちゃんのステージ写真と52年間有難うの看板が。いつ取り壊すのかなあ

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『チェ 39歳 別れの手紙』@新宿ミラノ2

もうどんよりして映画館(かその後行った呑み屋)に傘を忘れてきた…うえーお気に入りなんだよ!見付かりますように!返ってきますように!ベニーが熱演過ぎるんだよ!(やつあたり)

『チェ 28歳の革命』の続きです。再婚したよとかそういう話はまるっと飛ばし、いきなりボリビアに出発していたので面食らう。アレイダ・マルチと再婚したのは周知の史実であると言うことと、『28歳』であーそうなりそうだなーと言う気配は描いてたので、この映画にはそこは重要ではなかったと言うことでしょう。革命を起こしてからキューバを去る迄、ゲバラがどういう生活をしていたのか、どういう心境でいたのかは殆ど描かれません。旅立ち前に家族と団らん(しかしもう変装していて、こどもたちは彼が父親だとは気付いていない)するシーンがちょっとあったくらい。

そう、ゲバラの革命理念は語られるシーンがあるものの、彼の心境は全く語られないんですよね。そこが徹底していた。彼が何を考えているのかに思いを馳せ乍ら観ることになります。基本的にゲバラのことを知ってるひと向けに作られたものです。なのでゲバラに詳しければ詳しい程楽しめる(楽しい話ではないが)ものなんだろうだと思います。説明も最小限なのでついていけないエピソードも多かった。しかし退屈ではなかった。もうずっと息を詰めて観た。あと『28歳』とは違って時系列順に進んだので混乱することなく、時間の長さは感じませんでした。ずーっと「うわーん捕まりませんように!」と思い乍ら観ていたので、ゲバラが捕えられた後はもうあっと言う間だった。そのあっと言う間がまた虚しい…あんだけがんばってたのに捕まって殺されるのはあっさりだよ。

ボリビアに入ってからのゲリラ活動はもうやってもやってもやり損みたいな感じでつらかった…農民たちを解放するために活動してるんですよ、て丁寧に説明して、ごはんもらったりする時も紳士的で、こどもたちに学校を!とか薬を!とか一所懸命やるのに、その農民たちの密告でどんどん追い詰められてくのね。この徒労感!森の中でゲバラは喘息の発作が出て(『28歳』の時よりキツい描写だった…咳するより喉がひゅうひゅう鳴るのがもうつらい)しかも薬ないし。そんな自分に苛立って、ゲバラが連れてた馬をボコるシーンが一度だけあるんですが、ずっと穏やかだった彼がそこ迄…と思うには充分の描写でした。

疲弊するわ数は減るわ士気は下がるわでボロボロになっていく。その上このひとたちのやってることって実際どうなの?と言う疑問も湧くように描かれている。それでも農民との交流シーンがちょっとずつ入る。こどもと遊んだり写真撮ったり。笑顔もある。そして実際はどうだったか知りませんが、ゲリラたちは農民たちが密告していたことに気付いてたのか気付いてないのか、彼らにうらみごとを言うようなシーンは一切なかった。ここらへんも徹底していた。

ゲバラが処刑され、ヘリで運ばれるところ迄丁寧に描いていました。そしてシーンは『28歳』冒頭の情景に戻る。船に乗ってキューバへ向かうゲバラ。くすんだ青い海と空、清々しい風。淡々と始まり、淡々と終わる。

ベニーはもうすごかった。すごい以外に何も言うことない!なんかもうすご過ぎて、えーとこれって誰だっけ?と思う程だった(笑)最新作はスコセッシの『沈黙』になりそうですが、また渾身の演技を見せてくれるんだろうなー。楽しみだけど怖いなー。

どうでもいいがメインで出ていた農民の家族のおかーさんが田中眞紀子さんに似ていてそこはちょっとなごんだ。あとマット・デイモンがワンシーンだけ出ていて、あっオーシャンズ人脈!とか思ってニヤニヤした。

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■その『沈黙』
続報出てないんだけど、ガエルくん出演は決まったのかな?彼も『モーターサイクルダイアリーズ』でゲバラを演じてますね



2009年03月24日(火)
いろいろ

■行けませんでしたよっと
MISSING BOYs presents BASKE祭。つうか17:30開演とか無理言うなや(泣)
先週から中村あゆみさんヴォーカルの「僕が僕であるために」がキリンストロングセブンのCMで使用されてますね。このシリーズ、昨年は同じ中村さんの「翼の折れたエンジェル」だったなあ。
なんつうかこうメディアミックス的な展開でビビる。井上マーさんが宣伝部長になってる(笑)「ついにOZAKIのオフィシャルになりました!」だって。よかったねえ

■わー!
cinephilieさんに教えて頂きました。ぎゃー知らなかった、『ざわざわ下北沢』が上映されるー!
・『市川準監督のこと 追悼・市川準監督レトロスペクティヴ』
思い切り平日の昼間ですがううう。あーこれ映画館で観られてないんだよなあ。観たいなあ…『トニー滝谷』も観たかった……。CM傑作選も観たい。
市川監督とおわかれです。行けそうな方、是非

■世代
トオチャンから教えてもらった。
・『赤ちゃんフェネックに会いに来てネ 井の頭自然文化園で25日公開』
ネーミングが……。近いうち観に行こう

■NIN|JA 2009
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The NIN/JA 2009 tour site is now live at ninja2009.com and features a FREE download with exclusive, previously-unreleased music from Nine Inch Nails, Jane's Addiction, and Street Sweeper. You can also browse tour dates, photos, videos, and listen to streaming music.
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と言う訳でNINは「Non-Entity」「Not So Pretty Now」を提供。おーオフィシャルリリースは初めてですよね、この音源。ジャスティンによると「Non-Entity」は新録したとのことですが、クレジット見るとデイヴ・グロールが叩いてますがな。『WITH_TEETH』レコーディング時のDrs.トラックを使っていると思われます。
JAはライヴ盤でしか音源が出ていなかった「Chip Away」と「Whores」を、トレントとアラン・モウルダープロデュースで新録提供。いやこれが…アガる!すげえいい!いやだわもうライヴ観たくなっちゃうじゃないのさ!「Chip Away」とかめちゃ踊れるじゃないのさ!
しかしペリーによるとこれを新譜としてリリースする気はあまりないようです(黙)
Street Sweeperはトム・モレロの新プロジェクト。The Nightwatchmanみたいな感じかなと思ってたらおおっとRATM寄りではないですか。ヴォーカリスト(ラッパー)別にいるし。
それにしても濃いメンツだなー

■ていうかー
NINJAなんて日本ぽいネーミングなんだから日本に来ればいいじゃないのさー。「ニンジャー!」とかMCで言ってわーて盛り上がる客を見てニヤニヤすればいいじゃない、そんでそれをtwitterに書けばいいじゃないナヴァロさん(名指し)

■『猫ジャケ2 ―もっと素晴らしき“ネコード”の世界』レコードコレクターズ増刊
2が出たー!しかも表紙にまこ起用。売れっ子モデルちゃんですわ、まこ。
ねこと音楽と言えば、の町田康さんや谷山浩子さんのインタヴューも載っています。
それにしてもねこジャケって沢山あるもんですねー。THE CONDORS(軽音楽部の方・笑)の『パレード』も載ってるよ

■『アメリカン・オルタナティヴ・ロック特選ガイド』鈴木喜之 監修
鈴木さんの記事は90年代初めのロッキング・オン時代からちょびちょび読み続けていて、アメリカン・オルタナティヴの現場を見続けてきたひとと言う印象があります。そんでアメリカン・オルタナティヴと言ったら、アメリカの土地そのものが広過ぎてどこに何があるのかよくわかんねーのと同じで、多岐に渡り過ぎて把握しきれないのですよ。音楽のいちジャンルで括れるものではありません。つまりオルタナティヴイコールメインじゃなければなんでもあり、な訳です。この本はそこを衝いている(笑)
カヴァーだけ見るとどんだけハードコアなディスクが紹介されてるねんと思いますが(勿論ハードコアは重要なキーワードです。しかし「いやんアメリカ人て刺青だらけですぐ上半身脱ぐし汗臭そう!」とお嬢さんたちに敬遠されそうだ…)'70年代から昨年リリースのもの迄、年代もジャンルもかなり幅広い。相当とっちらかったセレクトです。それらを読みやすくなおかつ未知のバンドやディスクへ興味が湧くようにしているのは、地域別分類でその土地柄や人脈の解説を付記する構成と、それぞれの環境で活動しているミュージシャンたちへのインタヴュー。索引も付いてて便利(これかなり参照した)。
そしてディスクレヴューアーの人選が面白くてですね…なんつうか鈴木さんが「ほーら好きなものを存分にオススメしなさ〜い」と野に放った感じ(笑)ミュージシャンやイヴェンター、ディストリビューターのひとたちが、分かるだけでもかなりいます。現場もんが多い。最近の、開けばすぐ情報が手に入るけどその背景がつかみにくく、血肉になりづらいwebテキストとは違う感じがするのは私の主観かなあ(勿論webテキストにもじっくり読める面白いものは多いけど)。でも、ただCDを売ったりチケットを売ったりするだけ、じゃなくて、それがどんな音楽でどんなバンドかをちゃんと聴いて観ていて、その上で自分が好きなのはこれ!と紹介する現場のひとは信用出来るなあと言うのがある。そんなひとたちがソムッたディスクなら面白かろう。
知らない音楽はまだまだある。それを聴ける楽しみが増えました

■そうそう
この本のレヴューを読んで、コントラリードのキャラ立ちしたテキストは小林さん本人が書いたものなんだなーと確信した(笑)

■そうそう2
マイク・ワットの写真、胸ポケットにリラックマがいるのが写っててかわいいよー



2009年03月21日(土)
『昔の女』とか

■あああ
ちょっとPC開けない間にジミーがスマパンを脱退していた。
ビリーとうとうひとりぼっち……

■ギエムの『ボレロ』@NHK
んあー初の公式映像!保存版!ううう、素晴らしい。他のプログラムも面白かったなー。
しかし落ち着いてみると振付若干変わってるのな。ベジャールが亡くなった今、これはどうとればいいのか…過去観た中ではいちばん感情が表に出ていて驚きもしたのだけど。あのマシーンのように踊るギエムが?と

■情熱大陸@TBS(書いてるのは日曜日)
堺雅人さん。うあー劇研出たよ!東京オレンジも出たよ!そしてそうだったこのひと宮崎出身だった。そうだよ実際観られる訳でもないのに、宮崎迄第三舞台の噂は届いていたものだった。あれ不思議だよなー、なんで知ったんだっけな自分も……。
あ、イケテツが出た!(実況)
憑依型の役者に憧れるって話が興味深かった。しかしこのひとって何げに狂気の塊に思える。「喜怒哀楽全ての感情を笑顔だけで表現する男」@『噂の男』って、うまいこと言うよなあケラさん

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2008/2009シーズン シリーズ・同時代[海外編]Vol.1『昔の女』@新国立劇場 小劇場[THE PIT]

海外の現代戯曲を上演するシリーズ。今回はドイツ、ローラント・シンメルプフェニヒの作品です。日本初演。松重豊さん久々の舞台、倉持裕さんが演出。いんやビックリした…えーとネタバレしますよ。で、これから観る予定の方は読まないでください。知らないで観た方が絶対いいです。

ネタバレと関係なしに思ったこと。

・倉持さんの底知れないおっかなさ。オリジナルの『オートマチック』、脚本の『バット男』にも不気味さは滲み出ていたけど、演出のみでもそういう資質が出るものだなあと
・中根聡子さんの美術って面白いな。『わが闇』もそうだったと知って成程と思ったり
・松重さんはここ20年でテレビや映画の仕事もぐぐっと増えたけど、それがいい方向に働いたなあと思うことが多い。昔って人間じゃない役とかひとごろしの役とかそんなんばっかりだったからね…いやそれはそれで大好きでしたけど。弱った松重さんを観られるのってなかなか楽しいです(笑)

以下ネタバレ。

ストーリーとしてはよくある…と言う感じのものです。24年前に愛を誓った女が現れて、幸せな家庭を築いている男を破滅に追いやっていく。このフォーマットをどう見せるかと言うところがみどころなのですが、いやあ…終盤一気にホラーに持って行きました。で、その見せ方(=恐怖を煽る画ヅラ)が見事でですね…演出、音響、照明の妙で、THE PITの独特な空間をうそら寒い現場に変えてしまいます。つらかった…最後の10数分はもういや〜な鳥肌がたちっぱなしだった……。上演途中で劇場をこんなに出たいと思うことってなかなかない!それがまたつまんなかったとかそういうんじゃなくて、とにかく怖くて嫌でって言う(笑)カーテンコールで救われましたが、もうすんごい後味悪〜く劇場を出ました。

時間軸をねじって、アナウンスとともに3分戻ったり20分進んだりと、前後したシーンを役者は演じます。繰り返される台詞も多いのですが、それを時間通りに進めた時と、先送りして演じた時とでニュアンスが変わる。登場人物の心境の変化を汲んだ上で観た場合の観客の心理をコントロールしようと言う意図が感じられてしまうところがまず嫌〜な感じです(笑)巧いな〜と思いつつ観ていたのですが…。そんな技巧がどうこう言ってられるかいと言う展開に物語は進みます。

中盤息子は絞め殺される。終盤妻は爆薬で吹っ飛ばされる。えええ、そうくるかい!それ迄「永遠の愛を誓ったじゃない」と言った感じで男を問いつめる、不気味さ満載しかしこういう女いるわなあと言う気持ち悪さでじわじわ存在感を増していた“昔の女”(西田尚美さん好演)が過激な手法を用いる訳です。しかしこれが男への復讐と言うよりも、男が自分なしで過ごした24年間をなかったことにしてしまおうと言う無邪気な発想からきたもののようにも見えてしまう訳で、こーれーがーまたおっかねえええええーーー!!!しかも「なかったことにしてしまえばいいや、でもこの男もういらないっ」て言う心理も見える訳ですよ。ひー!

で、妻は吹っ飛ばされる前に、女のことを「くされまんこ」と言う(巻き戻して2回言わせる構成なので、意識的に強調して書いた台詞だと思う)くらいには強くてえげつないキャラクターとして描かれています。そんなおっかねえ女ふたりが、その場その場で言ったことをいちいち憶えてられるかいと言う男をとりあう図式がなんともまあ…ありがちなだけに改めて舞台に載せられるとげんなりしますね(笑)

しかし忘れてしまっていたとしても、その時言った言葉やその時持った感情ってのは嘘ではないものなのでなあ。誰が悪いわけでもないってのがまたタチが悪い。

面白いのは、目の前で起こったことが現実なのかが判らないような構成になっているところ。男の家族は引っ越そうとしている。息子には彼女がおり、引っ越すことでふたりの仲は終わろうとしている。彼女は息子と会えなくなるこれからを想像し、待ち続けようかと夢想したりもする。それは“昔の女”の24年前の姿と重なる。破滅した家族の物語は、その彼女の妄想なのかもと言う説、男が実は24年前に殺されているのではと言う説もあるそうです。そういう連想をさせるフックが随所に散りばめてあります。

テーマとしては楽しく観られるものではありませんが(苦笑)構成の妙や人間の心理の移り変わりを鑑賞するものとしては面白いです。役者さんもいいです。そして妻が爆殺される描写は素晴らしかったと思います。今迄観たホラーな演出の舞台で、いちばんと言っていい程イヤなシーンだった。



2009年03月20日(金)
oasis 追加公演

■なんだろうこの敗北感
朝折り込みチラシを見ていたら、昨日とは違うスーパーでサッポロ一番5袋パックが288円だった。土日限定。
……いいんだ昨日食べたかったんだ………

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oasis 追加公演@幕張メッセ国際展示場 7-8番ホール

追加公演のが先にあると言う(笑)遅刻しなかったがチケットを入れたまま荷物をロッカーに入れそうになった。危ない。番号がよかったので開場と同時に入り、アンディゲム側端っこの最前列をゲット。端っこだとおしあいへしあいもなく快適に観られます。

OAのQUATTROは時代錯誤のロン毛集団で(ヴォーカルの子が唯一普通の子ぽかった)どういう…と思ったらこれがなかなか格好よくおおっとなった。Aブロックだからかメッセなのに音もいい。ヴォーカルの子が「これだけ言わせてください、こんな大舞台に抜擢してくれたsmashとoasisに感謝します」と言ってて印象よかったなー。観客も暖かく拍手を送っていた感じでほのぼのしました。いやなんかあれよ…RATMの時のブッチャーズとか、ガンズの時のムックとか、メッセでのOAて散々な目に遭わされて気の毒なのばっかり観た思い出があるのでよかったなあと思いましたよ…。

そうそうここのドラムの子がつやつやストレートワンレンロン毛で、これ……何かで………と思っていたんだが、終わった後どるさんに「聖☆おにいさんて知ってる?」と言われて霧が晴れて爆笑。イエスだ!イエスだよ!!!あー面白かった……。いや、曲も演奏もよかった。

そうだよメッセの前ブロックセンターってRATMで恐ろしい目に遭ったトラウマが未だに拭えないのじゃよ…それでも懲りずにRHCPやらFFやらプロディジー(エレグラ)で前に行ってしまうのだが、やっぱ怖くてもうセンター行けないもんね。今では体力も自信ないしな!そしてちょっと危ないと思ったらすぐ逃げるようになった(笑)今回もOA終わった後どわっとひとが中央に集まりだして、自分の前に隙間が空いたから中央に寄ろうかなーと思ったけど、始まったら揺り戻しが来ると思ったので詰めなかったよ……。

出て来たリアムの頭にまず驚愕。「どうしたの〜!?」とか言ってもうたよ…いやー久々ではないの、あの坊主…そんでもみあげがかなりおかしなことになっていて…なんだあれ、デザインもみあげか?イギリスでは今あんなもみあげが流行ってるのか?とかどるさんが言うのでオープニングから腹がよじれた…。しかも1曲目「Rock 'N' Roll Star」。ぎゃーいきなりそれで来るか!しかし音がぐっだぐだでずっこけた。どうしたよ!リアムもイヤーモニターしてるのに返りがなかったのかかなりグラグラ、音程じゃなくて出だしがいちいち合ってない…全く聴こえてなかったのかな。ビックリした…このままだったらどうしよう、リアム怒っちゃったらどうしよう!とヒヤヒヤする(これもトラウマか)しかしその後は持ち直してホッとしたー。

新旧織り交ぜセットリストでバランスもよく楽しく観れましたよー。「Wonderwall」もまたやるようになったしね。と言えば「Wonderwall」の時、リアムが唄い乍ら前のブロックを指差して何やら言うのでどうしたのかなと思ったら、倒れた女の子がセキュリティにお姫様抱っこされて運び出されて行きました…絵的にすごいシュールだった。これから「Wonderwall」聴く度に思い出しそうな光景だ。リアムは挙動不審だけど(ほんと落ち着きがない)結構フロアを見ていて、かわいい女の子がいるところにはロックオンされがちなので面白い…この日も「お前にやる、お前だぞ」と念をおして女の子にタンバリンを投げていました。微笑ましいなあおい。

結構アンディがこまごまとした仕事をしており、エレピ弾いたりとステージを行き来していました。しかしアンディとゲムは見掛けが変わらん…ゲムむしろ若返ってないか?兄弟もだけどなんつうかいつも服の感じが同じと言うか、普遍のファッションセンスなのでいつ見てもおんなじに見えると言うか(笑)おかげでどれが何年の来日だか判らなくなる…前回代々木でやった時はリアムが何をどうしたのか白いジャケット着てて、しかもそれが微妙にサイズあってなくて面白かったから印象に残ってるけど(笑)あとはどれがどれだか…しかし見掛けは一緒でもいつもいいステージを見せてくれますねー。

しかしお兄ちゃんがあんまり弟を心配そう(何するか判らないから気が気じゃないと言う感じの)に見ることが減り、ああなんだかんだ言うても大人になったね…とか思ったりしました。イコールお互い歳とったねと言うことだ!そうやって見続けられるバンドがあるって嬉しいなあと終わった後話したりしてしみじみした。そのお兄ちゃんは「Don't Look Back in Anger」のサビを観客に丸投げ。サマソニでまるまる任せてくれて以来信頼してくれている!客も大喜びでシンガローングでした。しかし最後タメるところでノエルがちょっと待ったら、ぐだぐだっと続きを皆唄ってしまい…こないだのサマソニNIN「Starfuckers, Inc.」のどんちゅー並(爆笑)いやあ面白かった……。しかしこれ以外はガッツリ大合唱で楽しかったー。「Morning Glory」「Layla」「Champagne Supernova」は唄い乍らジーンときてしまったよ。

あと時々リアムって長さん@ドリフみたいな時があるよね…結構今回歌の前にタイトル言ったんだけど「ワンダウォー!」とか言ったのが「おいっす!」に聴こえて笑ってしまったよ。あとなまってるのはいつものことだがサンクスをファンクスと言っていたのはわざとだろう…(笑)あと妙に騒いでる輩(イギリス人だったのかな?)に向かってか「この曲はおめーのために唄うんじゃねー」とか言ってたな。そんなリアムだが、彼にしか持ち得ない声で彼にしか唄えない歌を唄う。聴けて幸せ。あと一回観ます。楽しみ。

一週間後にはリアムのもみあげ形変わってそうだなあ(笑)



2009年03月19日(木)
こまごま

■遠足か
「なんで待ち合わせ時間に家にいるのよ!」とあのじさんが迎えに来た。と言う夢を見た。
数年前、サマソニのチケット忘れたのを当日東京駅迄来て気付き、家に戻った前科があるからだと思われる。チケット見付かったのが幕張での待ち合わせ時間…真夏なのにつめたーい汗がどばーと出て悪寒がしましたよ。その時あのじさんを随分待たせてしまったんだ……その節はももも申し訳なバタリ
明日はメッセでoasis。ち、遅刻しないぞしませんように

■アルジャーノンぽい
ウチのフィーゴたん(iBook)がぜえぜえ言うようになったのでメモリを積んでみた。しばらくは喜んでびゅんびゅん走りまわっていたが、相性が悪かったのかだんだん元気がなくなってきた。拒絶反応ぽい…と言う訳で現在メモリは内蔵分のみにしている。フィーゴたんはまたぼんやりするようになった。けど普通に使う分にはそんなに支障はないのでしばらくは様子見。最後のApple純正ブックだから大事にするわよう

■詰めが甘い
水曜夜中にやってる浅草キッドが工場見学に行く番組が好きで結構観ているのだが、先週と今週はサッポロ一番の工場だった。観てるとサッポロ一番が猛烈に食べたくなる。明日の夜ごはんはサッポロ一番にしよう!野菜いっぱい入れた豪華なやつ!と思いつつ寝る(で、あのじさんに怒られる夢を見る)
買うものを朝から考えつつ出社、こういう時に限ってド残業になる。頭の中の8割はサッポロ一番で埋め尽くされたまま仕事をする。
嬉しいことに最近のスーパーは遅く迄やっている。しかも今日は久し振りに5袋パック298円だった。ここんとこずっと398円だったのに。たかが100円でグッタリ気分が晴れる。
しかし帰宅して冷蔵庫を開けてみたら、あると思っていたキャベツやにんじんがなかった。この時の衝撃と落胆は筆舌に尽くし難い。あまりのショックに空腹を忘れ、お風呂で寝る。
気を取り直してとにかくあるものを入れることに。菜の花とかほうれん草とかねぎとか。緑緑しい。玉子の黄色が差し色です。
ああそれにしてもサッポロ一番てなんてうまいんだろう。ちなみに今回はみそでした。塩も好きー

■何を書いているのだろう
oasis来るのがそんなに楽しみか。ええ楽しみです。しかしoasisだけに、兄弟ゲンカで中止になったらどうしようと言う不安が未だに拭えません

……寝よう。



2009年03月15日(日)
『ムサシ』

『ムサシ』@彩の国さいたま芸術劇場 大ホール

あー面白かった。若干ネタバレあります、未見の方はご注意を。

とても楽しめますし、いい話です。風刺も効かせてあって、それが現代にも繋がるものになっている。でもやっぱり…惜しい!と感じる部分もあります。特にラスト。単純に時間切れだったのかなあと思ってしまうのはこちらに先入観があるからかも知れませんが。

心底笑ったのは演出と役者の力によるところが大きいシーンだった。勿論それは、当て書きをする井上作品だからこそ、なのだと思います。能狂言がベース(偶然だが二日連続で能狂言絡みの作品を観たなあ。しかもスタッフクレジットを見たら、狂言指導は野村萬斎さんだった)。能舞台を模した宝蓮寺で、随所に織り込まれた実際にある曲をパロディ化、モチーフにしたものを、登場人物が舞うシーンがあります。そのシーンを担う白石加代子さんと吉田鋼太郎さんが素晴らしい。特に鋼太郎さん!能ヲタで、時間も場所も問わず謡い舞いを始めてしまうので変人扱いされているお偉いさん(将軍家兵法指南役!秀忠、家光の政治顧問!)。もういちいちオモロい。声も珍しく嗄れてない(笑)あーこういう鋼太郎さんが観たかったよ!と思える、愛すべきキャラクターです。

井上作品常連組の辻萬長さん、蜷川作品には欠かせない大石継太さん(こないだ『冬物語』に出てたのに…すごいなー)のまわしっぷりも流石。藤原くん、小栗くんに杏ちゃんもそうですが、今回井上作品の新作(!)と言うことで、蜷川さんと意思疎通出来ている座組で臨んだことが功を奏している印象を受けました。やはり現場が強いと舞台の面白さは倍々で増す。

そんな訳で腹がよじれる程笑ったのは一幕の五人六脚。ドリフかよ!基本的な振付はあるんだと思いますが、鋼太郎さんが藤原くんの顔面に扇子をバチバチ当てるのは日によって回数が違うと思う、と言うかきっと初日より回数が増えてると思う(笑)辻さんが(!)鋼太郎さんをキックするのもおかしすぎた…もうグダグダになればなる程笑える。足首皆擦り傷だらけなんだろうなあ…手加減してないもん(笑)怪我には気を付けてー!

で、武蔵と小次郎。基本小次郎ボケの武蔵ツッコミでかなり笑わせてくれますが、これまた当て書き的な深読みが出来るもので、藤原くんや小栗くんのファンはグッとくるところも多いと思います。それにしても小栗くんの所作が綺麗でビックリしましたよ(失礼)このひとの和物初めて観ましたが、いやーいいですわ、剣術の型もビシビシ決まります。長身なので小次郎ならではの長刀の扱いも映える。あとやっぱりここも当て書きなのかも知れませんが、ええとこのボンだわーてのが端々に出ていて…だからこそ苦労もあったんだと思うけど……そのコンプレックスみたいなものを乗り越えるストーリーにもなっているので、小栗くんファンは必見だと思います。リネさん観に行けるのかな…是非是非!

藤原くんは孤高の剣豪としての虚しさ、アウトローにしか解り得ない孤独、それでも一瞬でも友人と呼べる人物とすれ違うことが出来た幸せを、抑えた演技で表現しています。得意のハイテンション演技もありますが、個人的には台詞を発していないシーンでの表情や動作が印象に残りました。

いい座組です。日を追うごとによくなってくんだろうなあ。今回初日も遅れなかったし(…)これから観る方はますます楽しめると思いますよー。

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■そうそう
最近の蜷川作品には欠かせない(と言っても80年代からは関わってますね。蜷川スタジオ出身)中越司さんの舞台美術写真展も開催されています。
彩の国さいたま芸術劇場企画展『中越司の舞台美術』
蜷川さん曰く「照明が入り、役者が立つことで完成する総合芸術」。舞台が終わるとなくなってしまう、その時その場にしかないものを、写真とは言えまた観られるのは嬉しいです

■そして
やはりまた早起き出来ずさい芸でごはんを食べられなかっただ。
評判のパン屋さんのパンも買いそびれただ



2009年03月14日(土)
『一角仙人』とか

はー結局ポツドール行けなかった。

■きんようび
『ウラワーボイス』@SHIBUYA SONGLINES
アップリンクの裏にライヴスペースがあったんだー。表参道FABの姉妹店だそうです。
SHUUBIさん企画のイヴェントで、ゲストプレイヤーとして小林建樹さん、谷口崇さん、野口薫さんが参加。カルテットで全員出ずっぱり。対バン形式だと思ってたからビックリしたー。基本SHUUBIさんのライヴで、ゲストは各自二曲披露。小林くんは「満月」と「BREATH」でした。「BREATH」は「今年若い女の子の為に作った曲」と言ってましたが、それを誰か言わんかい。最近は職業作曲家としての仕事がメインになっているので、探すのが難しかったりするんですよね。
全員がフック利きまくりの演奏、そして声にひとクセあるひとばかり。ポップな曲調なのにやってることはかなりややこしい。面白かったです。
それにしても小林くんの外様と言うかマイペースと言うか呼ばれたから来ましたと言うか(笑)そういうとこが面白いんですけどね。呼ばれれば出るし、呼ばれなければきっと動かない(笑)割に、若い子たちから慕われてるようなので、これからもどんどん若い子たちに呼ばれてライヴをしてほしいものですよ…提供曲もいいけど、やっぱり本人が演奏して唄うのがいちばん聴きたいのでねえ

■ダメだったー
TSB@TOPS。残念。行かれる方楽しんで来て!そしてどんなだったか教えて!
三谷さんの連載@朝日新聞によると、最終公演に参加した役者は客演も含め全員(!)出演、善ちゃんは『蜉蝣峠』と重なってしまったため映像での出演、伊藤さんも(どういう形でかは内緒)出演するそうです。
「伊藤俊人は七年前に死んでしまってもういない」の一文に愕然。もうそんなに経つのか…ついこないだのことのようだよ。
と言う訳で、近いうちにTOPSとTSBの思い出話でもとしよりくさく書きますよっと

■どようび
せっかく中野に行くんだから『愛がなくても喰ってゆけます。』に載ってたイタリアンに行こうぜ〜えっなになにそれなら私も行く、能もついでにいや嘘ですとても観たいんでチケットとるよ!じゃあ3の倍数になって(『愛が〜』参照)丁度いいじゃん、予約しとく?と話がとんとん進み、一週間前に電話入れたら満席だった……。
と言う訳でお能に集中出来ました…夜はいきあたりばったりの呑み屋で食べました……いや、そこもおいしかったですよ

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なかのZERO能 蝋燭能『一角仙人』@なかのZERO 大ホール

仕舞『楊貴妃』『邯鄲』、狂言『咲嘩』、能『一角仙人』。ちょっとした郊外でやる能狂言の公演は、おいしいところを抜粋した番組が多い。前説で作品解説もしてくれるので、理解しやすく楽しく観れます。地元中野に舞台を持ち、活動されている能楽師・小島英明さんが解説を務めておりました。企画もご本人がされているようです。毎年恒例らしい。

仕舞は、能曲の見せ所である舞の部分のみを見せるもので、各十分くらいもの。『邯鄲』を舞った遠藤六郎さんは昭和二年(!!)生まれ、しかし舞台に立つと超人的な集中力を発揮しますと前説で言われていましたが、ひゃー言われなきゃ歳わかんないよ!と言う程のシャッキシャキ振りでした。動きがテキパキしてるってのではないんだけど、凛としていると言うか…そして優雅。舞が終わって、地謡の面々が立ち上がって全員が並んだ時に、とても小柄なのが分かってまた驚いた。うへー舞ってる時は大きく見えたよ!退場するその後ろ姿はまるで七五三の男の子が着たかのように袴が大きく、胸の位置迄あるように見えました。月並みな感想ですがやっぱりオーラってあるんだなあと思った。

『咲嘩』は狂言には珍しい40分程の演目。もう太郎冠者ってなんでこんなにアホなんだろう、いつもだけど。もうしみじみ「本当に太郎冠者はばかな子だ…」と溜息をつきたくなった。そもそも主人もこう…アホな子だってのはもう判ってんだろうからおつかいに出したり客人の接待させたりするなよ!ツッコミどころ満載ですよ。主人にはったおされた太郎冠者がしばらく固まってる様がもう面白過ぎた。そしてそこでいい加減自分のばかさ加減に気付いただろうと思ったら、やっぱり気が付いてなくて本当にこの子は…ここ迄くるとかわいいだろう!と言うところ迄行ってしまうところがすごいですね…けろっとしててね……。ああ言うけろけろっとした顔萬斎さん得意だよねー(笑)

『一角仙人』は珍曲?インドの話!能舞台でトロピカルなセット初めて観たよ!うへーこんな曲もあるんだね、能って…まあインド=天竺と考えれば、あってもおかしくないか。内容も一角仙人(鹿から生まれたんで角があるんだよー)と龍神のバトルがクライマックスにあって、これが跳躍多くて動きも速い、見どころ満載。そして龍神は子方(=子役)、しかも今回双子ちゃん。ぎゃーかわいい、衣裳もちょーかわいー。頭に龍を模した輪冠をつけてんだけど、その龍がおさかなちゃんに見えるー(笑)双子だからなのか何なのか、ユニゾンで言う台詞が不思議な鳴りで響いて、声が笙の音色のように聴こえた。そして前説で嬉しそうに「わたくし初めてこの曲でシテを務めさせて頂きます」と言っていた小島さん=一角仙人は退治されてしまいました、せつない(笑)

恒例で出店しているらしい日本橋の和菓子屋さんのとらやきや桜餅は即ソールドアウトしており見本すら見れませんでした(笑)が、盛り沢山の演目で面白かったー。屋内で蝋燭能を観られたのも良かったな。火入れ式初めて観られたー。



2009年03月10日(火)
言われなきゃわかんなかったよとか

■言われてみても…ああなるのかと……(笑)
『デヴィッド・バーン VS NYタイムス』
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途中ダンサーが能のような動きをするなあと
思ったので、調べてみると、あれは、バーン曰く、
日本映画の『茶の味』と『ナイスの森』に影響されたのだと
言う。両方ともあり得ないような素晴らしいダンス・シーンがあるのだそう……
すいません、観ていないのですが、そうですか?
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あれかよ!(爆笑)

・『茶の味』(Taste of Tea - Morio)

森山開次さん。振付もご本人。

・Cha no aji odotteru otoko(上の動画がリンク切れしたので追加)


こっちだったらどうしよう。
・『茶の味』(「山よ」)

こちらの振付は香瑠鼓さん。

・『ナイスの森』予告編

寺島さんの“勝一の舞”のことだと思うんだけど、丁度そこを編集したのが見付からないよー。これも香瑠鼓さん振付。

■ドトールのピリ辛カポナータドッグ
大葉が入っててうまい

■はー
昨日でもう一年、早いなあ。嘘みたい。嘘だったらいいのにね



2009年03月07日(土)
『春琴』とか

■きんようび
『ロストガール』@ユーロスペース1。面白かったー。渡辺真起子さんのツラがまえ大好き。
一度公開が決まった映画館が閉館になったこともあり、無事上映が終了して本当によかったなあと思いました

■どようび
いやー行く先々で出るわ出るわケラさんと緒川たまきさんのご結婚話。おめでとうございます。
「(お付き合いされてたの)知ってた?」と訊かれたが私が知る訳ないだろう!(笑)一緒にお芝居観に来てたとかって話は聞いたりしましたけどねえ。
SePTのロビーやトイレでもその話してるひとがいて面白かった…面白い言うな

■と言えば
伊藤さんが亡くなった時も、数日後に行った劇場のロビーでその話題がよく聞こえてきて泣きそうになったもんだよ…一緒にするなよ

■SePTに行く前
二子玉川にJA(農協。notジェーンズアディクション)とものづくり学校が組んで出店してるカフェに行く。道に迷い、辿り着く迄に1時間近くかかる。地図持ってってるのになんでこんなに迷うねん。花粉でへろへろ。ランチは終わってしまっていたが単品で食べたごはんは野菜たくさんでとてもうまかった。今度はランチに間に合うように行きたい…。
白基調の内装や、テーブル、椅子の素材感が、池尻のものづくり学校にあるカフェと似ててかわいかったー。メニューも結構被ってるかな

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『春琴』@世田谷パブリックシアター

再演。英語字幕付きでした。今年1〜2月にロンドンで上演された時に使われた字幕かな。外国人のお客さんもちらほら。

初演はかなり前の席で観たので、今回は全景を観ようと三階席。あれだけ天井の高い、広い空間が暗闇に浸される光景を前にすると、見ると言うより、目に映ったもの、耳に響くものをひたすら感じることに徹するしかない状態に持って行かれる。こんだけ暗くて芝居が面白くないと即寝るのだが(笑・昼間歩き回って+花粉でぼにゃぼにゃだったしね…)、この作品は観客を感じることに没頭させる力が強烈。観てる間は涙も鼻水も止まっていたよ!ビックリだよ!

どSとどMの、お互いの快楽を追求し尽くす経過をひたすら感じる1時間50分。浮かび上がるグロテスクな光景から、時々はっとするような美しい瞬間が現れる。春琴の音曲の才、暗闇で輝く彼女の肌、ひばりのさえずり(音響がまたいいんだこれが)。そこを掬い上げて愛でるか、おぞましさに身震いするか。時間は重く過ぎるが濃密で、そこには悦びが存在する。大体それを“楽しむ”ことが出来る人間自体がグロテスクなものだ。

キャストはふたり入れ替わり。宮本裕子さんから内田淳子さん、ヨシ笈田さんから下馬二五七さん。初演で春琴のボディをぞっとする程の妖しさで演じていた宮本さんがいないとどうなるんだろう、と思っていましたが、内田さんも艶かしくて美しかったなあ。ああ、あのシーンは前で観たかった(とエロ親父のようなことを言う)。

深津さんの“あの”声の使い方、観た限りではこの役がいちばんよく活きてるように思う。『贋作・桜の森の満開の下』の夜長姫も彼女の当たり役だと思いますが(これは初演の毬谷さんもすごかったけどなー)、そういえば夜長姫もどSだったよなあ。あまりにも無邪気であまりにも恐ろしい。女性の嗜虐性を端的に表現するのに、これだけうってつけで、魅力的な声もそうそうない。そして深津さんがすごいのは、例えその声がなくとも、ひとの目を惹き付ける力があるところだと思います。



2009年03月06日(金)
小ネタ

■『異人たちとの夏』
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原作:山田太一
脚本・演出:鈴木勝秀
出演:椎名桔平、内田有紀、甲本雅裕、池脇千鶴、羽場裕一
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おおお、いいキャスト!
これで全員だそうなので、登場人物は主人公とチーズナイフのひとと(この憶え方…)両親と友人か。
とあわあわ読み進んだら配役も書いてあった…うろたえてるー。
あれ、甲本さんと組むのって『Thirst』以来だっけ?
うえーんもう泣きそう

■地味に更新されている
『サロメ』のキャスト。篠井英介=サロメ、森山開次=ヨカナーン。
へええ、踊ると言えばサロメの方ですが、踊るひと=森山さんがヨカナーンか。
ク・ナウカとかちょっと連想しちゃった。楽しみ

■『転校生活』
『転校生』の稽古場ブログ。飴屋さんだし、劇場も変わるし、違うものが観られるのは確か。再演であって再演でない。劇場のサイズもまるっきり違う。うーん、余裕があれば静岡の再演も観たいのだが

■野田さん
やっぱり現在と地続きなのか、と考えるのは安易かな。しかし野田さん、次は『THE DIVER』な訳ですよ…いろいろ考えちゃうわ……。
とにもかくにもおめでとうございます。無事生まれますよう。その子が生きていく世界がいいものでありますよう

■ホントに忍者だし
いっそのことコラボ盤をninja tuneから出せばいい

■『私を変えた一言』原田宗典
連載中掲載誌(『生本』)で読んではいましたが改めて。
躁鬱になる直前の原田さんの作品は、その気配のようなものが端々に現れていて、不穏な気分で読んだものでした。それでしばらく離れて、この連載からまたちょこちょこ読み出すようになった。
鷺沢さんの一言は、彼女が亡くなってあまり間が空いていなかった当時はただただ悲しくなったものですが、今読むと原田さんの筆って冴えてるなあと思った(えらそう)。鷺沢さんの口調文体が生き生きとしていて、彼女がその場で喋っているかのよう。ああ、こういう喋り方をするひとだったんだなあ。すっとそう思えた。
少ない枚数で、小気味良いリズムの文体で、くすりとなったり爆笑したり、そして心に残る。原田さんの技がピリっと利いた読み物です



2009年03月03日(火)
なごむものを集めてみた

■まこが表紙のBRUTUS最新号
上記サイトでちょっと立ち読みできます。
いやぁ〜もう〜いやされるわぁ〜〜〜。なんでまこはこんなにかわいかとか。
養老先生とこのまるもいる

■モリッシーのものまねをするトム
Radiohead play The Smiths

「The Headmaster Ritual」のカヴァーですな、なごむわ〜。どるさんに教えてもらってからリピートしまくり。昨年11月のウェブキャスト。
エドがニヤニヤしとるで

■ワンカメ、ワンショット

NIN: Burn Live from on stage, Melbourne 2.25.09 [HD] from Nine Inch Nails on Vimeo
ステージ上からロブが撮っている。ワンアイディアでもありますが、耐えうると言うか見せきりますねえ。ライヴ力のあるひとたちならでは

■ギエムの『ボレロ』初の公式映像
保存版だー。映像残さない主義なのかと思っていたので嬉しい

■ところで
モダンスイマーズ、おーもりくんから花が来ていたけどご縁がありましたっけ…お、思い出せない

■ひなまつり生まれ
結構周りにいる。おめでとうですよー。
うえだげんも生きてれば48歳だぜ