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2003年02月28日(金)
PEARL JAM TOUR 2003(仙台)

PEARL JAM TOUR 2003@仙台イズミティ21 大ホール


…来てしまった、仙台。

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セットリスト

1. Of The Girl
2. Immortality
3. Insignificance
4. Half Full
5. Crop Duster
6. Nothing As It Seems
7. Even Flow
8. Save You
9. You Are
10. Love Boat Captain
11. I Am Mine
12. Better Man
13. Lukin
14. Brain Of J
15. Grievance
16. Blood
17. Evolution
18. Encore Break 1
19. Bush Leaguer
20. Thumbing My Way
21. Black
22. You
23. Last Kiss
24. RVM
25. Encore Break 2
26. Soon Forget
27. Corduroy
28. Crazy Mary
29. Porch

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メンバーが出て来た時は、実感がわかなかった。演奏が始まる。「OF THE GIRL」だ。ヴォーカルが入る。エディだ。エディが、エディ・ヴェダーが、唄っている!

キャパ1700のホールで、7割方の入り。後ろの席のひとは、開演したら前に行ってもOKだったらしい。近い、近い、近い!パールジャムをこんなキャパで、しかも埋まってないとこで観てしまっていいものか。11列目真正面、エディが目の前だ。

しかし仙台のお客は最高でした!スマパン解散ツアー@仙台に行った$さんから「仙台のお客さんすごいいいよ〜」と聞いていたけどホント盛り上がった。外国人のお客も結構いて、開演前から盛り上がっていた。諸注意のアナウンスが始まったら他のお客を煽る煽る!勿論日本人のお客も大騒ぎ。始まったらもうすんごい盛り上がり。なんだかもう、ずっと笑ってたな。メンバーもいいコンディションのようだ。いいぞ!

エディがMCで " This is the smallest crowd we've played to in a long time... and it's also the best it's felt in a long time... " と言った。光栄です。有難う。この場にいられて良かった。

正直まだ実感がわかない。気持ちの整理がつかない。本当にパールジャムが日本にいるんだな。エディが唄っているんだな。この日の個人的なベストは「BETTER MAN」。

本当にいいライヴだった。何だかとても幸せな気分で、宿よりちょっと前でタクシーを降りて、歩いて帰った。寒くて、星がとても綺麗だった。仙台いいとこだ!また行きたいな。

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おぼえがき。

■エディ呑んでたなー。吸ってたなー。なのに声すんごい出てて驚いた。2000年のツアーより全然出てると思う

■マットが楽しそう

■思ったよりストーンのソロも多かった

■ジェフの姿が時々フリーと被ります(笑)

■マイクが元気。よかった!

■今更だけど、演奏うまい、音いい。エディってのはデカいけど、やはりいい“バンド”だなと思った

■エディはフルボトルのワインをお客に渡して回しのみさせたり、最後には客席との間のフェンスに乗って、前のお客に脚を支えて貰って唄ったり。飛んだり跳ねたり。ああ、こういう姿を見るといろんな意味で目頭が!

■隣のお兄さん(つっても「8年前は受験生だったんで行けなくてえ!」つってたんで確実に歳下だ…)が面白かった。

(開演前の盛り上がりを見て)
「仙台っていつもこうなんですか?」
「いや、私も東京から来て…」
「え、僕もなんです。すげー!うわー!おもしれー!(ひとしきり騒ぐ)仙台だとキャパちっさいから近くで見られると思ってここだけとったんですよ、武道館もパシフィコも広いじゃないですか。もうこっちに全部金つっこんじゃって…でも近い、近いですね!」
「ホントに!来てよかった!」

(終演後)
「『GIVEN TO FLY』をやらなかった…」
「リクエストすればよかったのに」
「いやあ、途中言っちゃおうかなと思ったんですよ、『GIVEN TO FLY』!って!でも、照明とかちゃんと合わせてたから曲順きちっと決めてるのかなと思って…邪魔しちゃダメだよなあとか思って…」
「明日はやるかも知れませんよ〜(ニヤニヤ)」
「ああ…でも、金がないんです…今日の宿もないんです。仙台駅迄出ればマンガ喫茶とかありますかねえ。あ〜、どうしようかな…」

どうなったんでしょう。無事帰れましたか?(笑)ちなみに彼は「LAST KISS」で大喜びしてました。そして「『エディー!』と叫ぶ目標が達成出来てよかった!」と言ってました。よかったね!



2003年02月25日(火)
『スナッチ』(DVD)

『スナッチ』(DVD)


イサム祭り中。何度観てもオモロイなー。のび子さんが映画公開時の感想に書いていたけど、最後の試合の時ターキッシュのスーツが黒なのは、やっぱ喪の意なんだろうなあ…不謹慎だけど格好いいなターキッシュ!かーっ!それにしてもイサム…「私、脱いだらすごいんです」の典型だったな。今迄の分をとりかえすかのように(何の為に)『トランスポーター』では脱ぎまくり。いやもうそんなに何度も脱がんでもっつー。スーツが似合う訳だ、見事な逆三角形な体型でした。スーツのラインが綺麗に出ます。

やっとDVD特典映像も観られた。やっぱUSのトレイラーだとアメリカのひと=ピットさんとかデルトロさんが強調されてるような気が。UKのこれはすんごい初期の頃作ったのかな?どうせなら日本のも入れてほしかった。日本のってどうだったっけ…思い出せん…。

本編は当然なんだが、メイキングも面白い。ウワサの罰金現場が!イサム撮影中に携帯鳴らすなよ!リッチー監督はチョコをやたら食べているなあ。オープニングと、アビーがアメリカからイギリスへ行く爆笑旅程シークエンスの絵コンテや編集っぷりも観られて面白かった。このオープニングほんっと格好いいよなー。タイミングとか絶妙だし。飽きないなあ。

そしてプロデューサーのマシュー・ボーンが男前で驚いた。監督といいこのひとといい、本編に出てこないひとらが男前ばかりってどういうことだ。ベニシオさんが「ガイ・リッチーはスクリーンのこっち側(出る側)にいてもおかしくない」って言うだけあるよな…。

まだ本編の特典『ダイヤを盗め』とイースターエッグズは観てないんだけど、見付けられるだろうか。リリース当時は「ここにあるよ!」って情報が出回っていたがなあ。…まあ自力で探した方が面白いが。いつになるかわかんないけど、まとまった時間作って探すぞー。

そして映画を観るとサントラが聴きたくなる。『スナッチ』OSTを聴くと『THE WAY OF THE GUN(誘拐犯)』OSTが、そして『トラフィック』OSTが聴きたくなると言う罠。ベニシオさんが出てるのばっかりやん。この3本のサントラはすっごい好きだな!本編も大好きだけどな!つうか本編と音楽がぴったりすぎて大変よ!ああ格好いいな!

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■QOTSAジョシュの個人レーベル『Rekords Rekords』のトップ頁が…
…なんだろう……ジャパンツアーん時どーもくんを気に入って買って帰ったんだろうか。他頁にも猫出てくるし、猫好き?ああかわいいなジョシュ!190cm↑(推定)タッパがあっても!レスラーみたいな見てくれでも!かわいいものや美しいものが好きなんだな!成人式の時期に来日出来てホントよかったな!(着物姿の女性を沢山観られて嬉しいようと言っていたので)
とは言えキャプションが意味深で怖いです。やっぱ一筋縄ではいかんよな…何を考えてるんだろう…
『DESERT SESSIONS』はここで通販受付してます。『vol.1/2』『vol.3/4』も再発?されたようだし、近いうちに入手したい

■ペッパーズ、アンソニーの脚の怪我とインフルエンザでショウがトンでいる。大丈夫かな…

■豪州ツアーも無事終了。パールジャムが日本に来る迄あと3日。いきなり真夏のオーストラリアから真冬の日本に来るので、風邪とかひかなきゃいいが。その前にエディ、サーフィンで溺れないでね(8年前、波にさらわれて海難救助隊のお世話になった・実話)



2003年02月21日(金)
無謀か余裕か良心か

パールジャムがまた面白いことをしている。

法外な高額ブートレグ対策として、前回ツアーの音源を全てノーカット・ノーエディットでオフィシャル・ブートレグとして発売したのは随分話題になりましたが、またやります。今回の新しい試みは、ライヴ終了後24時間以内に音源がインターネット配信されると言うところ。

オフィシャルサイトで自分がほしい公演分の購入予約をしておけば、まずライヴ終了後24時間以内に、マスタリング前のライヴ音源ファイルをダウンロード出来るアドレスがメールで送られてきます。その後、マスタリング〜プレスされたCDが1週間以内に送られてくると言う仕組み。日本迄だと15〜20日くらいかかるとのこと。

今回のツアーは豪州と日本。ちゃんと日本語のページも用意されてます(申し込みの頁は英語)。親切だなー。

と言う訳で、日本公演分は全部予約してみた。送料込みで¥10,000ちょっと。大阪行けない分をこれに突っ込んだってことで。そう考えると安いよな…ノーカット収録だから全部2枚組だよ。その単価が$14.98だもん。…なんかホントいつも…良心的っつうか…生真面目っつうか…。ファンとしては嬉しいものですが。勿論ライヴそのものに録音機材持ち込みOK、自分で録音するのも推奨されています。日本のイヴェンターはこれにどう対応しているかな。

現在豪州ツアーは終盤。セットリストを見る限り、毎日のようにメニューが変わっている。パールジャムが日本に来る迄あと7日。



2003年02月19日(水)
『トランスポーター』

『トランスポーター』@新宿東急


イサム!イサム!ジェイソン・ステイサム!

ガイ・リッチー監督作品『ロック、ストック&2スモーキング・バレルズ』『スナッチ』で気のいいちんぴらを演じていたイサムのアクションもの。

でもでもイサムはどこへ行こうとしているの?アクションスターになるの?スティーヴン・セガールみたいになっちゃうの?ごんぶとのCM出ちゃったり(それはちょっと嬉しいかも)?ダメなちんぴらイサムはもう観られないの?それはいや〜!

とは言え「格好よくて女に弱くてちょっと間抜けでケンカは強く、仕事はやり手で人生にちょっと疲れてる一匹狼」なイサムが観られたのは嬉しいわ。これはイサムのプロモーション映画と言うことで。イサム版『ジョー・ブラックをよろしく』てことで。

え、話?話はどうでも…。あ、冒頭10分のカーチェイスは楽しかったです。



2003年02月16日(日)
『ニンゲン御破産』

シアターコクーン・オンレパートリー2003『ニンゲン御破産』@シアターコクーン


よ、40度。やばいー。とにかく熱は下げようと薬とポカリ飲んで15時間寝る、寝る、寝る。38度になったんでまあいいかとコクーンへ。でもなんか視力が落ちてるっぽい…オペラグラス持って行こう。


前日の『SLAPSTICKS』の影響もあって、終始ヒヤヒヤしつつ観てしまう。と言うくらい、役者に過酷な舞台だった。派手で激しい動きが多い。2階席で、水場から登場する役者が水中でスタンバイしてる様子迄見えてしまったので、風邪ひかないだろうか、仮にひいても休めないだろうし…などとちょっと心配に。殺陣も大きいし、装置が入り組んでいて、笑わせる為にわざわざ狭い所を走ったりするものだから、笑いつつもドキドキ。アクションがどうこうと言うより、無茶が多い(笑)そこがおかしいんだけど。

3幕と言う区切りはいいと思う。話が壮大な分時間の長さは感じず、むしろ詰め込み過ぎの印象があった。じっくり腰を据えて5時間くらいでやった方がいいんじゃないかなとも…が、そうなると多分役者が持たないだろう。だからと言って、ギャグ部分を削っては松尾スズキ氏がやった意味がないかもなとか。ギャグと言うか、最悪の場面を笑い飛ばす負のパワーみたいなものは不可欠だ。特に「甲乙逆転の術」の過程は絶対削っちゃいやだ!(笑)

とはいえ、従来の大人計画ものよりは毒が薄れており、松尾さんのロマンティストな部分が結構出ていた。こういうのを書く松尾さんと言うのは観てみたかったものなので、自分としては好みだ。

やはり勘九郎さんは役者が違うと言うか、出てきた時のオーラが凄かった。パッと場の空気が変わった。観客の視線をひきつけて、楽しませる術を知っている感じ。その余裕もあり「芝居がクドいよ」「芝居が下手すぎてわかんねー」なんてセリフも楽しんで受けている雰囲気。狂言作者になりたくて、それなりの地位でもあった侍を廃業し作品を書いても鶴屋南北に認めて貰えない、誉めて貰いたい一心で話しはじめた自分の身の上話がどれよりも面白かったと言う皮肉と、その面白い物語の為に破滅(御破産)していく人々。もう自分では止めようがない。全てを受け入れた上でのあの最後の笑顔はやはりぐっときた。

初舞台の田畑智子さんも、かなり重い役柄をしっかりと演じていてよかったなあ。声がいい。大人計画の面々も、メトロのふたりもいい感じでした。

これは再演の価値ありだ。同じメンツを集めるのは難しいだろうが、是非また観たい。その時はこっちの体調も万全で(トホホ)。



2003年02月15日(土)
『刑務所の中』『SLAPSTICKS』

ハシゴデー。2本の間にお茶してる頃からみるみる悪寒が…風邪ひいたか、やばいぞー。

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『刑務所の中』@シネクイント

上映が始まってから結構経っているので、観てきたひとから散々話を聞かされていたにも関わらず面白かった。つうか、おまいらダメ過ぎる!(笑)

サバゲー好きが高じて銃刀法違反で懲役刑になったハナワと、同室になった4匹の刑務所での生活。これが意外にも楽しそう。ご飯は3食きちんと出るし、昼寝も出来るし、TVも見られるし、SMスナイパーも読める。懲罰房に入れられたら他の囚人と隔離されるので、お風呂もひとりで入れて「一番風呂で温泉みた〜い」、袋貼りの仕事にも精が出る。年末で刑期を終える囚人は出るのを嫌がる。だって出所しても年末じゃ職がないし、お正月はここの食事豪華なんだもん。体重増えちゃうくらいなんだもん。殺人で入っている囚人は「ひと殺して7年くらいならなあ、いいんじゃないの〜」。

誰も反省しとらんやんけ!ハナワと同房のひとらなんて、出所したら皆でお弁当持って、大麻が自生してるところに行こうなんて言ってるよ!ピクニック気分ですよ!

一週間くらいだったら入ってみたい…うっかり思ってしまいます。でも名古屋や京都拘置所の事件もあったし、やっぱ怖いとこに入ったら怖そう。いや、それ以前に入っちゃいかんって。

役者さんが皆達者でおかしいのなんの。山崎努さんのナレーションもよかったなー。「ベトナムみたい…」「いちばんの思い出になりそうな気がする…」終始うっとり気味です。小ネタのディテールもいちいち細かく丁寧で、それがまたおかしいんだよー。

それにしても出てくる食事がおいしそうで…特にお菓子類。観ているうちにどんどんお腹が空く。特にほうかさんのナレーションでお正月のメニューが次々出てくるシークエンスには客席からじわじわと笑い声が…。終映後パンフだけを買うつもりで物販コーナーへ行ったら、本編に出て来たお菓子が売っててさ!思わず買ってしまったよ!思うツボ(笑)

のどかなクラシックのサウンドトラックがズッパマッてます。コンポステラの曲もあって驚いた。

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『SLAPSTICKS』@PARCO劇場

初演を観ていなかったので、序盤の笑いの少なさにちょっと戸惑う。これは、KERAさんのサイレントコメディーへのオマージュだ。切り替えたらすっと入り込めた。普段のナイロンの笑いを求めてきたひとには物足りなかったかも知れないが、いい作品だった。

最近『この映画がすごい!』でも紹介されていた、実在したサイレントコメディアン、ファッティーことロスコー・アーバックル。チャップリン、キートン、ロイドの3大喜劇王を脇に回したほどのスターだった彼は、不幸な事件で映画界を追われることになる。この史実をベースに、彼のファンで助監督になったビリーと、その18年後に彼の映画をリバイバル上映しようと奔走するビリー。この2つの物語が交錯する構成。

「皆に笑ってもらえるならどんなことだってする」「どんなことだってするが、映画に出られなくなるようなことは決してしない」。観客を笑わせるために老人を殴り飛ばせる?笑わせるためにベッドごと川に流されてもいい?首の骨を折っても構わない?仲間の亡骸を使っても笑いをとる?文字通りコメディに命を懸けているひとたちの前に「やさしすぎる」ビリーは映画の道を捨てる。

正直これを言うのは反則だ。舞台裏を見せてはコメディは笑えないものになってしまう。歯が折れてもゲネプロを止めなかった(ゲネプロですら、だ)小須田康人さんと鴻上さん、『笑の大学』を書いた三谷さん、高所恐怖症なのに笑われるためならと、冷や汗を流し乍ら毎日ワイヤーに吊られた松尾スズキさん。自分から自慢げに言うひとは誰もいない。当然のことなのだ。どこ迄ショー・マスト・ゴー・オンでいられるか?そこ迄許容して観客は笑うべきなのか、そんなことお構いなしか?むしろお構いなしの方が作り手としては嬉しいのだ。大丈夫かなんて心配されるのは、コメディアン・コメディエンヌからすれば屈辱なのだ。

すごく悲しい、でもおかしい。つらい、でも面白い。

役者が皆よかったなー。初舞台のオダギリジョーくんも、すごくよかった。ビリーのまっすぐさが伝わってきた。1910〜30年代を想定した細身のスーツとハンチングも似合っていたし、動きもしなやか。笑わせの反射神経もいい。また舞台をやってほしいな。夢を諦め乍らもサイレントコメディを皆に知って貰いたい、観て貰いたいと言う必死な思いの18年後のビリーを演じた山崎一さん、笑わせどころはしっかりさらう古田新太兄やんも強い。あとKERAさんの作品は毎回女優陣がずば抜けていいよなあ。凛としていて強い。そして優しい。そしてかわいく格好いい。ゴージャスでキュート。ナイロン陣が出てくると安心する。峯村さんはホントかわいいなあ〜。

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ニュース!篠井英介さんブランチ・スズカツ演出の『欲望という名の電車』が再演決定!スタンリーは篠井さんもリクエストしていた新太兄やんです!11月青山円形劇場。うわーん!(泣)

ブルブルブル。頭痛が酷い。明日は『ニンゲン御破産』なのだ、なんとかしなきゃ!もう田島貴男式にポカリで治せる歳じゃないんじゃー(笑泣)



2003年02月14日(金)
こんなんですか

チャレンジャー。



どういう流れかは語りませんが、QOTSAの話から吉田戦車のかわうそくんの話になり。そういやジョシュってかわうそに似ているなあと…。アグレッシヴなものが出来たのでそのままアップしてみます。初めて描いたけど難しいなあQOTSA。こんな絵を描く人間でもデザイナーと言う職業で給料が貰えます。

かわうそくんはハワイに行ったことがなくて、ハワイに行ったかっぱくんが憎らしいんだよな。コミックス売っちゃったもんで手元になくて記憶がおぼろ。$さんこんなんだっけ?(私信)

でもね、私はジョシュのこと男前だと思ってるんですよ、これでも…ホントですよ…睫毛も赤毛でかわいいんだよ…。



2003年02月13日(木)
オフィシャルアナウンスいろいろ

と言うか、自分用の備忘録だす。


■ペッパーズの全米ツアー、ファースト&セカンドレッグが発表になりました。それが!それが!ファースト分に一緒についてまわるのが!QOTSAとTHE MARS VOLTA〜!ギャーッ

■いいなあ…

■セカンドレッグはQOTSAがSNOOP DOGGと交替になるそうで。じゃあMVはずっと付きっきりか

■いいなあ…

■それにしてもすごいスケジュール。アンソニーは脚の持病が再発してるそうだし(固定機具をつけてライヴしてるらしい)ジョンも指を怪我してるとのこと。気をつけてね…

■A PERFECT CIRCLE、パズの後任ベーシストはトゥイギー(ex.マリマン)だそうで。で、トロイも結局脱退して、後任はNINのダニーだそうです。な、なんかすごいな

■トロイはAPCのレコーディングを済ませたって言ってたから、その分のリリースはされるのかな

『LOLLAPALOOZA』が5年振りに復活!またそのメンツが…ギャーッ

■まあまだスポンサーとか探してるみたいなんで誰か出資してやってくれ!

■まあ極東には来てくれませんがね…(泣)



2003年02月11日(火)
『原美術館コレクション展』

『原美術館コレクション展』@原美術館


企画展も充実しているが、定期的にやってくれるコレクション展も面白い。素敵な作品が沢山あるもんね!ここは手狭で(そこがいいんだがな。建物も美術品だしな)常設展示スペースがあまりないので、お蔵だしの趣もあって楽しみなのだ。

テーマは「生と死についてのさまざまな省察を提示し、あるいは示唆するもの」。写真、絵画、彫刻とさまざまな表現形態の作品が、5つのギャラリーに分かれて展示されている。伊島薫氏のタマオシリーズ、ロバート・メイプルソープのリサ・ライオンシリーズを観られたのは嬉しかったな。

荒木経惟氏の作品群は、『センチメンタルな旅/冬の旅』や『エロトス』等、90年代初めのものがメイン。『センチメンタル〜』はアラーキーとヨーコさんの結婚式、新婚旅行から幸せな日々を追い、ヨーコさんが亡くなるまでの私写真。写真集が大好きで観る度泣いちゃうんだけど、プリントを観てもねえ…やっぱりじわっと。ヨーコさん本人が写っているものよりも、彼女が入院している病院への道、街の風景に涙が出る。普段この道を通っている時は気付かないであろう看板や石ころ、木。それをアラーキーは撮っている。そしていつも側にいる猫のチロ。いつ観ても力のある写真だ。この展示は先月の25日から始まっている。ヨーコさんの命日は27日。

どこでも異物感を発揮する草間彌生氏の立体作品は、この美術館に映える。洋館の一室を覗くと、そこにはヘンな生き物が…みたいな(笑)子供はトラウマになるね!つうか原美術館て夜来たら怖そー(笑)珍しいキノコ舞踊団の公演で来た時は、中庭が会場だったので建物内には入れなかったからな。

あとエロの『チェ・ゲバラ』がオモロかわいかった。ゲバラの肖像よりも、その周りに描かれている動物がかわいくてなー。酒場で酔いつぶれているブタさんとか鼻でグラスを傾けているゾウさんとか。ポストカードがショップで売られていたが、大型作品なのでブタさんやゾウさんは潰れがち。しょんぼり。

その他森村泰昌、ギルバート&ジョージ、ジョナサン・ボロフスキー、カレル・アペル、ヘラルド・スッテル、トレイシー・エミン、ローリー・シモンズ、アンディ・ウォーホル、クレス・オルデンバーグ、ジョージ・シーガルの作品が観られました。満足!

おなじみカフェのイメージケーキは、ロバート・ラウシェンバーグの作品をモチーフにした、チョコブラウニーの上に、チョコでガイコツを描いたビスケットがのったものでした。うまかったー。いつかイメージケーキ展やってくんないかなあ。



2003年02月09日(日)
NICK CAVE AND THE BAD SEEDS『NOCTURAMA』

NICK CAVE AND THE BAD SEEDS『NOCTURAMA』


わたくし夢がありましてね。

ニック・ケイヴのライヴで、ニックの足首にしがみついて「ニック〜!」とか言って、ニックに「なんじゃおまえ!」とマイクスタンドでガッツガツに殴られて血まみれになり、それでもしがみついた腕はがっしと離さず、激怒したニックに「はなせええええ!」と脚をぶんぶん振り回されると言う、そんな夢。うふふ。楽しそう。

まあそんな夢もここ数年のニックからすると、もう叶わないかもね〜って思ってたのですよ(いや、それ以前の問題を自覚しよう<自分)。ここ数作はまったり聴かせる内容になっていってたし(それはそれで好きなんですがね)定期的に詩の朗読会とかやってたりするようだし。つうかその前に1998年のフジロック以来、日本来ないし。それはやっぱあれですか、フジロックの楽屋トレイラーを暴れてぶっ壊したからですか。なんかあれ損害額が数百万したと聞きましたがー…すみませんSMASHさん…(母の心境)

がっ、んがっ。新譜が!新譜があああ!なんて言うんですかあれ、『TENDER PREY』の時なみの荒くれようですよ!ひいいい!「DEAD MAN IN MY BED」「BABE, I'M ON FIRE」とか凄い!つうか14分43秒の曲てなんですかこのオッサンたちは。いやそれがすごいのよ、テンションがどんどん上がるのよ!うがーっ!

ニックは「曲調が静かになっていっても、怒りは増すばかりだ」と言っていたこともあったけど、その怒りが今回は音にまんま現れてます。どうしたのかな。いやすごい格好いいんだけど、ニック本人がまたねえ、なんて言うんですか、ツラい目に遭ったりするのは悲しいし。ここらへんは複雑なんですがね。

と言いつつ、静かなスロー&ミディアムナンバーのうたごころ&語り部っぷりはすんばらしくまったりで。だいたい1曲目のタイトルが「WONDERFUL LIFE」ですよ。今回荒くれオッサンとムンムンオッサンが同居している。この分裂っぷりが…かなり…いいんだなあああ!

つう訳でまたライヴに来てくださいよ!て言うか呼び屋さん、呼んでくださいよ!お願いしますよ!ニックもあの楽屋破壊は「あんまり楽しかったんで」って言ってたから!悪気はないから!(それがいちばんタチが悪い)そろそろあの平均身長190cm近くある、飲んだ暮れのオッサン集団が観たいよ!



2003年02月06日(木)
ZWAN JAPAN TOUR 2003(東京追加公演)

ZWAN JAPAN TOUR 2003@LIQUIDROOM


なんだか愛着がわいてしまったZWAN(笑)ツアー最終日、リキッドで観られるなんて!1週間前に思いあまってチケットをローソンで買ったら300番台で、大丈夫か…?と不安になりましたが蓋を開けてみれば盛況。今回はお披露目ツアーのようなもんだから、様子見のひとも多かったのかな。で、ZEPPを観てリピート&評判を聞いてじゃあ行ってみるかって感じのひとも結構いたのかも。

ビリーはお疲れ気味?初日に剥がしたと言う爪を気にする素振りも時折見せていて(ちょい痛そうだった)大丈夫かな。そして始まってみればエラく音が悪く…一瞬全く音が出なくなった場面もあり。おいおい!序盤はホントに悪かった。音がモコモコしちゃって、何が鳴ってるのか判らないくらい。これはキツいー。リキッドの音響って普段はそんなに気にならないから、今回はたまたま何かあったのかな。て言うか、ZEPPって音いいんだなあと思いました。行くの面倒だからあんまり行きたくはないんだけどね…。

スタートが若干不安げだったので、初日よりはちょっと落ち着いて観られた。マットとデイヴィッドもよく見ることが出来た。デイヴィッドはフィードバックやサイケ音、マットは骨太のリフを主に鳴らす感じだったような。後半には、パズやマットが仕掛けたフレーズにビリーが笑顔で応じる場面も観られて面白かったな。

この日はトラブル続きで、照明も3回くらい落ちた。特に1回目はかなり長い間会場が真っ暗闇に。おいおいどうした?戸惑うフロア、このまま復帰しなかったらどうしよう?床は揺れ放題だし、ボロッちいビルの7階にあるリキッドなので、避難とかになったら大変だよなーと迄一瞬考えたのですが、ステージでは毅然とした演奏が続いている。これがいい起爆剤になったと言うか、照明が復帰したあとの盛り上がりはよかったな!ビリーも「おお、ついたよ!」って感じで腕をバタバタ(笑)

ここからエンジンがかかった!と言う感じで、ビリ公がえらくかわいらしい生き物に。「We are ZWAN!」と挨拶したら一瞬シーンとなっちゃって、「なんだよう!」と泣き真似するビリ公、寸足らず(笑)のシャツで腹が見えるビリ公、パズへプレゼントを渡そうとしている客に気付いて「パズ、ほらほら」と受け取らせ「開けて開けて、見せて見せて」とねだるビリ公、モードが変わってきました(笑)会場もあったかい雰囲気になったなー。皆笑顔で、魚座の左利きの大男を見守っています(笑)前半は「Thank you(しかも小声)」くらいしかなかったMCも急に増え、空を飛んでるコウモリがバタバタと落ちそうな怪鳥音声も嬉々として披露。いやーよかったよかった、楽しい最終日になってよかった。

アンコールではジミーのドラムソロもあり大盛り上がり!熱い声援を受けて粒揃いのロールの嵐です。うあー格好いい!そしてゴキゲンビリ公が「今日でジャパンツアーは終わりだけど、すぐに戻ってくるよ、フジロックフェスに!」みたいなことを言ったもんだから場内騒然。実際は「すぐに戻って来てフジロックに出たいから、『We want ZWAN』ってリクエストしてね」ってことだったそうですが(ヒアリング力不足&フジと言われてビックリで混乱しましたー)マジですか!マニックスも噂があるし今年も行くことになるかな…貯金しとこう…。

て言うか、今回の呼び屋はクリマンですよ。社交辞令でいいからサマソニと言っておきなよビリー(苦笑)NEW ORDERのサポートでフジに出た時楽しかったのかな。まあ来てくれたらまた観に行くよ!

そして2度のアンコールも終わり。さびしいわー。ビリーは他のメンバー皆がいなくなったあとも、名残惜しそうにステージの端から端まで寄って行き、最前のお客さんと握手をして(この時前屈みになるので、例の寸足らずのシャツがあがってパンツ見えてたらしい。白(笑))フロアへ向かって拍手をしたり手を合わせたりして去っていきました。いやーいいライヴだった。しみじみ。

あ、そういや近くの女の子が失神(貧血?)して運ばれていきましたが大丈夫だったかな。



2003年02月05日(水)
気付けば2月

■そういえば『夜になるまえに』はどうしてビデオ&DVD化されないんだ?時々無性に観たくなる。ハビエル・バルデムの姿もそろそろスクリーンで観たいなあ

■ジョン・マルコビッチ監督の『THE DANCER UPSTAIRS』(原作邦題『テロリストのダンス』)に主演しているんだが、2002年1月のサンダンス映画祭でプレミア上映されたあとの情報を聞かない。欧米では公開されたんだっけな。日本でもお願いしますよ!

■な〜んて思いつつ検索かけてみたら、国内で予告編を観たひとのコメント頁を見付けたぞー!決定か!や、やったあああ(泣)楽しみだ!

■ベニシオさんの『THE HUNTED』も待ち遠しい。ホント待ったもんね…

■しかしこれ、『狩猟犯』とか邦題が付きそうだな(笑)誘拐犯の次は狩猟犯ですかベニシオさん

■日本ではビデオスルーされた(泣)『オレンジ・カウンティ』はいつ観ようかなー。フーファイの「THE ONE」が聴けるし、役者デイヴも観られます

■QOTSAがロッキング・オンの連載コラム『爆飲会』に登場。インタビュー頁じゃなくてここに載るんかい(笑)いやでも真面目なインタビューでは知り得ない内容でひっじょーに面白かったですよ!

■つか、ジョシュがかわいいよ!(それかい)コンビニでお買い物!ストローでカクテル!酒が入るとメロウ!ぎゃ〜

■PEARL JAMの旅、ぷらっとこだまをおさえたのでもうキャンセルが出来ません。お願い名古屋、中止にならないで…ならないよな、ならないでくれ…今頃エディはオーストラリアでサーフィンしてるんかね



2003年02月01日(土)
ZWAN JAPAN TOUR 2003

ZWAN JAPAN TOUR 2003@ZEPP TOKYO


ものすごい余談だが、スマパン最後の日本ツアー最終日には、しょんぼりな思い出がある。

私がいた席の近くに酔っ払いの3人組がいて、ずっとヤジを飛ばしていたのだ。それもかなり悪質なもの。そのヤジがステージに届いていたかは判らないが、当然周囲の客は気分が悪い。とうとう我慢出来なくなった女の子が「最後なのになんでそんなこと言うんですか!」と泣き出してしまった。それを機に「出てけよー」などの声もちらほら飛び出し、そのブロックの雰囲気は最悪に。この日は2部構成で、休憩時間にそのうちいちばんタチの悪かったやつが退席し、そのまま戻って来なかった。皆ホッとしたが、最後の挨拶に水を差されたような感じで、とても悲しかった。

これがなんと言うか、個人的にスマパンの幕切れと結びついていて、後味が悪かったのだ。ビリーが「負けた」と言ってバンドを終わらせたことと、この出来事。「なんで今そんなことするの?」「残されたひとはどうすればいいの?」と言う侘びしさ。最終日の2部に展開されたジャムがかなりの迫力で(これはハッキリと憶えている!)、バンドはこれからも成長しそうだし、前進出来るんじゃないか?と思っただけに尚更だった。

で、今回。ジャムから始まったと言うZWANを目にして、ビリーが本当に楽しそうに演奏していること、スマパンとはまた違った展開が観られたことがとても嬉しかった。2年半経って、ようやく晴れ晴れしい気分になった。

スマパンと較べるのも…と思いつつ、ライヴが始まってまずビックリしたのが「皆均等に音が出てる!」と言うこと(苦笑)演奏のバランスがとてもいい。音もよかった。いや、そのね…スマパンのライヴってビリーとジミーの音が格段にデカかったじゃないですか…で、まず思ったのが、演奏うまいなーと言うことで。ジャム展開が多いのも新鮮。

勿論スマパンは、演奏技術云々だけでは到底語れない大事なものを抱えたバンドだったと思う。ヴィジュアルからガッチリ固めたコンセプトも孤高の存在だった。不器用なところもあったが、それも魅力だった。その全ての方向性をコントロールしていた(と思われる)ビリーが、それにプレッシャーを感じたり、疲れたりしていたかは今となっては本人にしか知り得ないことだ。でも、象(かわいい)のアップリケ?がついたカジュアルな服でステージに立ち、コード確認をしながら「これで行く?」「こっからどう展開する?」と笑顔のビリーを見て、何だかとても嬉しかったと言うか。「ああ、本当にスマパンはもうないんだなあ…」と思った。ちょっと寂しさもあるが、どちらかと言うと清々しい気持ちだ。

それにしてもビリーの声って女声コーラスと合うなーと今回改めて実感。パズとのコーラスワーク、耳馴染みがすごい気持ち良かったなー。

パズ、かなりいいな。「SETTLE DOWN」の前奏て、あれベースだったんだなあ、ギターかと思っていた。序盤はマイブラのケヴィンかいと思う程、長い髪をたらして終始俯き気味のプレイだったので(1曲目は最初から最後迄ジミーと合わせるため後ろを向いていた)まだ遠慮がちなのかなと思ったけど、徐々にノッてきて格好よかった。ヴァイオリンも弾いて、音にも見てくれにも(笑)彩りを添えていた。A PERFECT CIRCLEは脱退したとの事なので(ちょっと残念。APCの活動自体は続いていて、QOTSAに参加しているトロイが自分のトラックのレコーディングは終えたと言っていた。リリースは未定だそうだが…)こっちに本腰入れてやってくんだろうな。

久し振りにジミーのドラムをライヴで聴けたのも嬉しかったなー。やっぱ凄い。手数が多いのにパワフル。デイヴィッドは何だかイハくんを思い出した(笑)後ろで観ていたので顔がちゃんと見えなかったってのもあるけど、何か佇まいが似てたんだよね…黒髪だし、俯きがちだし。ちょっと彼はまだわからん。キャラもわからん(笑)マットはマイペースっぽかった。弾かないでいい時は煙草吸ってたりな。トリプルギターなので曲によっては暇なひとはぼんやりしてたりで、ここらへんのんびりした雰囲気も面白かった。が、3ついっぺんに轟音鳴らした時はもーすげーいいね!つうか大好きだ!

この週は2つの新人バンド(?)を観たけど、どっちも面白かったし、いいライヴだった。ただ、どっちも企画もののような印象があったのも確か。パーマネントで行くつもりはあるのかな、とか次のアルバムは出るかな、とか、余計なお世話ですがちょっと不安も。特にZWANは兼業のメンバーが多いしな。やってる方の都合をこっちが勘繰るのはお門違いだけど、続きを観て行きたいので、長くやってほしい。