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2002年10月29日(火)
わからない事は訊いてみよう!

■「NO ONE KNOWS」
観直す。あれーやっぱ違うわ、演奏のとこはトロイだけど、車に乗ってるのは?最後の壁にかかってるのはラネガンみたいなんだけど…もうここのバンド入れ代わり立ち代わりでわかんないよ!(道場ですから)
もーもんどりうつほど気になってしかたないので恐る恐る2ちゃんで質問(笑)バンドがバンドなだけに怖いひとばっかかと思ったが、親切なひとがいて良かっただ。いや、だってさ、カイアスは未聴だし知識もないので判らないんだけど、ニックが元ドワーヴスってのが…そこを追い出されたってのが…だだだだってあのドワーヴスでしょ?(ブルブルブル)電気グルーヴが元人生ってのと同じ恐怖感があるよ(笑・例えが古い)
やっぱラネガンだそうです、有難う有難う。なんか感じが違ってたんで判らなかった。
しかしこの曲てジョシュがヴォーカルなのに、何でラネガンも出てるの?と思ったら、曲作りにはラネガンも参加していた。ああもうわかんねえこの道場バンド!

■と言うか、
道場なんだからアルバムのどの曲に誰が参加してるかクレジット入れてください。シングルにしか書いてないのは何でだー。

■と言ってる間に
QOTSA、ホントに来そうとのウワサが。年明けくらい?来て来て来て!リキッドあたりでひとつ!あ、でもリキッドって全裸禁止だっけ。ニック、脱いだら出入り禁止になるよ!気を付けて!(最近はやらないらしいが)

■なんて書いてると
ペッパーズといい裸族ばかりか私が好きなのは……あのね、そういう訳じゃないんだよ!(必死)

■それにしても
やっぱ1〜2月は皆いっぺんに来るなあ。日程が被りませんように。

■54-71
他のアルバムも聴いてみた。ホントだぜんっぜん音質が違う!曲の良さは変わらないけど、『enClorox』の音質の方がやっぱいいなあ。好みも分かれそうだけど。空間が見える音。

■NOVAうさぎ
ホントにうさぎなのか。クチバシ生えてるやん。あの踊りも非常に気になる。



2002年10月27日(日)
やっばいなー

ブートバカ買い癖が再発しそうだ。非常にまずい。

■ニックが映らない
QUEENS OF THE STONE AGEのフジブートビデオを観る。ジェーンズやペッパーズを撮ったのと同じカメラだな。でも前述の2本より距離が…音と画面がズレてるよ。かなり遠くから撮ったようだ。音自体もかなり悪い。ブートなので文句は言えまへん。
しかしと言うか、やっぱりと言うか、デイヴがメインで映っている。まあ私もデイヴ目当てでしたけども…でもラネガン(ex.SCREAMING TREES)もいるのに!トロイ(A PERFECT CIRCLE)もいるのに!て言うかジョシュとニックを映さないでどうする。ジョシュとニックでQOTSAなのよ!ジョシュはデイヴと位置が被っていたので映っていたけど…ニックが!ニックが映らない!ヴォーカルをとっている時さえ映らない!よよよよよ(哀)2〜3カットしかなかったよ。よよよよよ(泣)
そしてよりにもよって「NO ONE KNOWS」の時に、カメラの前にオネーチャンのお尻が立ちはだかり。どいてくれ!ビールとかお菓子とかとってんじゃねえ!(泣)でもブートなので文句は言えまへん。
いやーそれにしてもデイヴ格好いい。も〜このひとのドラム大好き。音も見てくれも。ドラム馬鹿と言われても仕方ないよあんなん(笑)と言っても終盤の音を絞ってのジャムでは繊細な面も見えたりして面白かった。
今となっては滅多に観られないしね。と言うか次に観られる機会はあるのだろうか。正直、当日はこのひとばっか観てたし。真夏の昼間、凄く暑かったので1曲ごとに水をガンガンかぶっている。終盤はちょっとバテてたかも?そりゃなあ、あんな暑い時にあんな叩き方してれば…観てる方も立ってるだけでフラッときそうな暑さだったもんなあ。ステージを終えて、キットから立ち上がった時のあのはにかみっぷりは何なんだ。かわゆいぞ!乙女か!(笑)まあこの日がQOTSAでの最後のステージだったからね。また機会があればよいな。
しかしいいなー、この道場みたいな雰囲気。「たのもー!」ってミュージシャンがやってきては一戦交えて帰って行く。ワンマンでちゃんと聴きたいな。デイヴが叩いてなくても気になる存在になっている。来ないかなー。

■と言ってたら
フーファイがほぼ決まっている様子。2月予定だって。BIG DAY OUTの後らしい。
HUNDRED REASONSも決まった。が…1月19日て…ベジャール・ガラと被ってるよ!同じ渋谷だからハシゴ出来るかな…。

■「NO ONE KNOWS」QOTSA
のビデオクリップが面白い。ディレクターって誰なんだろ?夜道を車で走る時には野生動物に注意しましょう。
「あのトナカイがさあ」と言っていたら「ありゃシカだよ!」と大層笑われた。…そうですねシカでしたね。ツノが違うのよね…。演奏シーンはジョシュ、ニック、トロイ(だよね?)、デイヴなんだけど、あいだあいだに入るストーリー仕立てのとこに出ているのはジョシュ、ニック、トロイ…だっけ?この前インタビューにトロイが出席していた時も特記事項がなかったんだけど、今付きっきりなの?

■思い出は美化されるようで
あのあと気になったので「EVERLONG」のクリップを観直してみる。…テイラーの女装はとても男らしかった。ミニ履いてるシーンでは大股で歩いてパンツが見えてるよ……。でもかわいいのには変わりなかったわ。思いっきり男の子が女装したってやつなんだけどかわいいですよ(壊)美脚だしね!(笑)考えてみればデイヴもNIRVANAの頃から女装してたよな…「IN BLOOM」のクリップでワンピとか着てなかったっけ?ブラしてたライヴもあったしな!ありゃカートもランジェリー姿でしたが。ああもうやっぱり女装好きなんだな…いいよもうそれで。そういうとこがいいんだよ。

■と言うか
芋ヅル式で当時グランジと呼ばれたものばっかり聴きなおしているここ数日、やっぱここらへん聴くと今ヘヴィーロックと言われているものはヌルい。それが悪いとは言わないが。あとやっぱりうたがよいよ。うたうひとのレヴェルが高い。

と、ここらへん聴くといろいろ思い出してしまうのでちょっと落ちつけ!自分!そんなこと言ってる間にペッパーズもう今週だよ!どうしよう!ホントに来るのか!<こう心配になるのは毎度のこと



2002年10月26日(土)
『Dolls』

『Dolls』@新宿ピカデリー1


ネタバレしてます。

なんとも語るべきことを無くしてしまう作品。北野監督は極端にシャイなひとだと聞くが、それがこの作品の言葉の寡黙さ、その反面饒舌な画面に現れているのだろうか。

とは言え、画面でも極力説明は省かれている。アイドルのおっかけはどうして死んでしまったのか。親分を待ち続ける女性はどうなったのか。主人公の男女の道行きは(『冥土の飛脚』がモチーフとして使われていることからも)死としか思えないのだが、ラストシーンのふたりがあれから向かう先は?

やっぱりこの監督は死に向かってしまうんだな。それを魅力と感じるかどうかは、観た日のコンディションによって結構変わる。

美しい風景に溶け込んだ役者が素晴らしかった。女優が美しい。菅野美穂さんの涙がとても心に残った。西島秀俊さんの、無表情の中に時折表れる悔恨や優しさが痛かった。

大森南朋くんは主人公の会社の同僚。恋人同士だったふたりの婚約を祝福し、違う女性と結婚することに決めた主人公の式へ納得いかない表情で出席し、逃亡を図る主人公を心配しながらも援助する、とポイントポイントに出演しており印象的な役でした。

山本耀司の衣装は、ストーリーの設定から離れて孤高の色を放っていた。フィクションとして観るスイッチになっていたと思う。本人の意図がどういうものかは別として。風景はただただ美しい。素晴らしい。

観客も圧倒されたのか、エンドロールが流れても席を立つひとがいなかった。広い劇場だったのに、珍しい現象。自分もしばらく席を立てず、座ったまま友人(彼女も立てなかったようだ)としばらく話し込んでしまった。



2002年10月25日(金)
逆なんだそうですよ

■54-71
CDの音を見事に再現!じゃなくて、もともとのライヴの音がああなんだそうです。で、その音をきちんとレコーディング出来た初めての作品が『enClorox』なんだって。以上鈴木喜之氏の受け売りでした(笑)いやそれにしてもあの音は…凄いな。アルビニのスタジオ(ELECTRICAL AUDIO)ってああいう音を録るのにいいハコなんだね。
佐藤くん自身による歌詞の意訳も見付けてニヤニヤ。な、泣ける。あの音であのうたでこの歌詞!なんなんだ!

■今は何年だよ!
で、同じところから仕入れてきたネタなんですが、10月26日付のビルボード・モダンロック・チャート。
1位「You Know You're Right」NIRVANA
4位「All My Life」FOO FIGHTERS
6位「I Am Mine」PEARL JAM
8位「The Zephyr Song」RED HOT CHILI PEPPERS
9位「By The Way」RED HOT CHILI PEPPERS
10位「Cochise」AUDIOSLAVE
…いつのチャートですかこれは。1992年とかじゃないんですか(フーファイはその頃いないが)。な、なんか…嬉しい…。
10位のAUDIOSLAVEはRATMとクリス・コーネルの例のバンド。ホントに出たね!どうなんかな。

■ミシェル・ゴンドリーがきっかけだったんか
フーファイの「EVERLONG」PVのディレクションって彼だったんですね。このクリップは腹がよじれる程笑って観たものですが。つうか、今も観て腹がよじれてますが。彼の監督作『ヒューマン・ネイチュア』がDVD化され、それの付録小冊子にビデオグラフィーと自身によるコメントが付いており、「EVERLONG」のことが載っていたときたはらさんに教えて貰う。その話が面白くてさ!また腹がよじれたさ!女優とベッドに入るシーン(いやでもエロはないのよ)を「彼女が怒るから」とデイヴが拒否>じゃあ本物の彼女ではとゴンドリーが提案>「別れた妻(ジェニファー…(涙))が怒るから」と拒否>じゃあテイラーを女装させよう!と提案……てことだそうですよ。リリースから5年経って知ったこの事実。おかげでフーファイも立派に女装バンドとして有名に(間違い)
しかしこの頃ってテイラー加入したてで、まだ顔とかはっきり憶えてなくてさ、初めてこのクリップ観た時はホントに女の子だと…だ、だって激マブだったんだもん!ビックリだよ!かわいいっちゅうねん!「え、これテイラーだったの!?」>卒倒、てなもんでした。

■ベスト盤ラッシュ
NIRVANAとMANICSもなんだけど、ASHも小林建樹くんも出たんだよね。で、坂本龍一教授とビョークも出た。網羅してるのに、1〜2曲入ってる新曲とかがな…やっぱり気になる訳で。でもASHはB面集も付いてて良かったな。
教授の3枚シリーズは、とりあえずCM/TVから買ってみた。も〜これは楽しみにしてましたよ!あんな曲こんな曲が!うわーん!(号泣)「きみについて」(日本生命)なんて当時小学生の少ないこづかいで何枚ハガキ買ってレコードプレゼントに応募したことか!全滅ですよ!ラジオから録音したテープを何度も聴いたなあ。これが今CDで…(涙)他にも新潮文庫キャンペーンとかサントリーオールドとか(「DEAR LIZ」の弦ヴァージョンだよおおお)TOSHIBA BS-ARENAとか(「昔撮ったビデオがきれいに見えます」)!NHK教育『YOU』のテーマ曲とか!わわわわわわ!これのオープニングカット、大友克洋だったな…NHK教育って凄いな。誰が企画出したんだろうか。
初リリーストラックも満載。家宝にします。しっかしこのひとって多作だよね。
クレジットに故・生田朗氏の名前が。吉田美奈子さんの『BELLS』にも勿論クレジットがあって、なんだかしみじみしてしまった。もう14年経つのか。

『BELLS』はもうちょっと考えてから感想書きたいな。素晴らし過ぎるもんで。いろいろと。

■『ONE BY ONE』
踊らされているので、これから出るDVD付も買おうとしている。プレイヤー持ってないのに。アホです。国内盤と輸入盤どっちがいいんかなといろいろまわって調べる。どうも輸入盤でトラブルの出るやつがあるらしい。プレイヤーによっては聴けない・観られないとか。内容的には輸入盤の方がおトクなようなんだが…両方買いそうで怖い…ブツブツブツ…ジャケットも2種あるしさ…。

■ATDI
以前インタビューで、共演したいバンドにブンブンを挙げていたと教えて貰う。きょ、共演するまえに…(黙)じゃ、じゃあMARS VOLTAと共演しようよ!今週SPARTAも来てるし!


やー、何か今日のは教えてもらったことばかりだな。有難いことです。



2002年10月22日(火)
『HR』

何回も出してるうちにいつか当たるといいなあと、気軽に出した1通目で観覧当選してしまいました。当日「3000通の応募があったんですよ〜」と言われ真っ青。さ、30倍の競争率…なんだか物凄い運を使ってしまったような……でもいいや!きっとこれは2月に空き巣に入られた時の不運が戻ってきたんだ!と良い方へ考える。以下ネタバレもありなので御注意を。

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某スタジオに集合、身分証明書のチェックを受け、パンフレットを受け取って入場。途中『HEY!HEY!HEY!』のセット等が放置されておりうわーうわーとキョロキョロ。『愛の嵐』専用台車ってのもあった(笑)仮組のような客席に座ると、案内役のお笑いコンビ・号泣のおふたりが盛装で登場。番組の最初に幕を開けてるふたりです。とても面白い前説で、場の盛り上げ方や、今回の収録迄にどう話が進んでいるのかの簡単な説明を受けました。

すっかり客席の緊張もほぐれた頃に三谷幸喜さんが登場。いつものように挙動不振でしたが(笑)結構テンパッているようで、目に余裕がありませんでした。毎週30分の新作を書き、演出もやり、リハは1日で本チャンはノンストップ一発撮り(NG出たら撮り直しとか、多少あるのかなあと思っていたが…凄い!)、これを2クール(24話)も続けるのです。相当大変だろうな…しかもこの時の話によれば「本場アメリカのシット・コムだってノンストップではやってないんだって、知らなかった(笑)」だって!無謀です。でもその無謀さが凄く格好いい。やる方は大変でしょうが。

と言うことで、「基本的にNGは有り得ないので、役者さんの台詞が危なかったりしても観て観ない振りをしてください(笑)」とのお達しが。その後香取慎吾くんが登場、場が一気に華やかになる。やっぱりスターだ、格好いいね。このひとの声結構好きなんだけど、ホントにあの声だったよ!(当たり前)ああSMAPのメンバーをこんなに間近(5mくらい)で観られるなんてことはもうないだろうよ、いい思い出にします。三谷さんに「大丈夫?疲れてる?」と訊かれ、「疲れてませんよう!」と言っていたけどやっぱり疲れてるみたいだった。大変だー。

今回は第15話の収録。白井晃さんは遊◎機械/全自動シアターの最終公演『クラブ・オブ・アリス』に、今井朋彦さんは『エレファント・マン』に出演中の為欠席。劇中の台詞で中村獅童さんが「あいつ(和久井=白井さん)最近来ないなあ」って言ってました(笑)仕事が忙しいと言う設定になっているようです。ゲストは第2話にも出演した猫ニャーの池谷のぶえさんと子役の浅利陽介くん。そう、今回は須磨(小野武彦)さんがメインのお話なのでした。その経緯と、宇部(戸田恵子)さんが回を重ねるごとに化粧が濃くなっていること、前回分の第14話で、鷲尾(獅童)くんがドン・キホーテの2番煎じサンチョ・パンサ(笑)で万引きをし、店長(ゲストの小日向文世さんが演じるそうです!)に怒られ、鷲尾くんの姉(獅童さんの二役!)が登場した展開があったことなども説明。これが今回の話にも反映されている訳です。

さて本番。初っぱなから香取くんの台詞が出てこない!やっぱり疲れてるのかな、観て観ぬ振りをと言われても…「が、がんばれ!」って雰囲気で皆握り拳。ほどなくして台詞が出てきたのでホッとしたよー。序盤だったので止めるかな?と思ったがそれはなかった。途中國村隼さんも危なかったがショウ・マスト・ゴー・オンの心意気。客席とセットは10mくらい離れていて、間にカメラが入ります。固定とハンディとで何台あったかな、予想よりは少なかった。リハの時点でカメラ割りも綿密に決めているようです。3分割されているセット(食堂、教室、職員室)を効率良く撮っていました。宇部さんが振り向いたら全員爆笑。すごい化粧になってるよー!(大笑)

当たり前だが今オンエアされているものより獅童さんの髪が少し長い。神野(酒井美紀)さんは対人恐怖症を克服して教室で皆と授業を受けています。八木田(國村)さんは今回大活躍、あのコスプレ凄い似合っててステキー!前回迄にある事件があったそうで、その後鷲尾くんに「オジキ」とすっかり懐かれている設定。もうベッタリくっつかれてました(笑)淡島(篠原涼子)さんはイイ女。鼻にかかった声もかわいいなー。

そうそう、皆声がいいんだよ。以前三谷さんが声でキャストを選ぶことが多いと言っていたことがあるので、狙ってのことなんだろう。もともとの声の魅力に加えて、滑舌もいい。台詞がハッキリ聞きとれる。

子役(このコ達者だったなあ)がいたこともあるのか、進行もスムースで21時前には終了。23時を過ぎることもあると聞いていたのでおにぎりとか持参してたんだけど(いや、お腹鳴ったら恥ずかしいし…)そんなん食べる間もありませんでした(笑)

お話は三谷さんお得意の、笑って笑ってその後しみじみ、ないいお話でした。DVD化も早速決定したそうで凄い。今後のゲストも古田新太さん(!)や生瀬勝久さん(!)と大期待なメンツです。

ああ面白かったー、また観たいな。でももう当たんないだろうなー。オンエアが楽しみ。



2002年10月21日(月)
54-71 " enClorox " TOUR

54-71 " enClorox " TOUR@ON AIR WEST


も〜気になって気になって衝動的にチケットとってしまった。残業遅刻で対バンのPELEは観られず。…どちらかと言うとこっちの方が今度いつ来日するか判らないのに…(泣)丁度メンバーがセッティング中に入場、間に合って良かった!サウンドチェックをしている流れのまま本チャンに入る。

お、お、面白い。

こりゃすっごい練習してんなってのがありあり。阿吽の呼吸とかじゃなくて、練習の賜物のブレイクとかアタックなのだ。インプロビゼーションみたいなとこも絶対練習で合わしてるだろ!て言う。でもそれが嫌味じゃない。うーん、何なんだ!?これは。凄く面白いよ!もう聴き入っちゃってフロアが静まり返ってんの。序盤なんて皆固まってたよ!クラシックのコンサートかいって言う。スタンディングなのに(笑)中盤からうたごころな曲が出てきたので多少ほぐれたが、演奏中はもーすごい緊張感。弓道とか将棋とか観戦してるみたいな雰囲気でしたよ。なのに周りを見渡してみたら皆すごい幸せそうな顔してんの(笑)Viewsicの生中継が入ってたけど、TV画面で観たひとはどう思ったんだろう?あれはね、盛り上がってないって事じゃなかったんだよ!

演奏側は淡々と、次々に曲を披露していく。拍手する間もないと言うか、そういう隙を与えないんだよね…すぐ次のカウント入れるし。客のこと意識してんのかなあと思いつつ観ていたのだが、唯一のMCだった最後の挨拶はすんごい礼儀正しくて拍子抜け。Vo.佐藤くんが照れくさそうに「本当に有難うございました」とか言って。アンコールもなくて、「これから、お片付けのショーをやります」って言ってメンバーが自分で片付けしてんの(笑)ますます判らなくなったぞ!面白いよ!

あと音が恐ろしく良かった。アルバムでも聴けたあの「鳴り」がガッツリ再現出来ていたのにはビックリ。音響とかも考えに考えぬかれているんだろう。手数は少ないのに残響が効果的で(音をいじってる訳ではない。マイキングが巧いのか?)音空間はみっしり。この音なのに、うたものはすごいメロディーが綺麗。訳判らん。

これは当分聴くわ、凄く興味がある。

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■19日の『マクベス』、高橋くんが観に来てたそうだ。……観に来れるくらいに迄なったんだねえ…(しみじみ)

■FLYING POSTMANの表紙がフーファイだったんで連れて帰る。テイラーの言動が無邪気を通り越して不安になる(笑)バンド最年少たってあんた…同世代の社会人として心配だよ!誰かついててやってくれこのコには!ネイトの持っていた冊子にブンブンの『PHOTON』全面広告が載っていてニヤニヤ。

■そういえばブンブン川島さんお気に入りのMARS VOLTAは今度ペッパーズとツアー回るんだよね。て言うかMV、4月の来日逃したのでまた来てほしいなあ。ex.ATDIのアフロ2人も気になるが、ドラムのジョンが凄いらしいじゃん。「テイラー・ホーキンスばり」で「ROVOのツインドラムをひとりでやってるみたい」って言われりゃそりゃ気になるって。

■そういえば初めてテイラーのドラムをライヴで聴いた時って「電気の『VOLCANIC DRUMBEATS』を生で出来そうだ」とビビッたんだよなあ。演奏はあんなに凄いのにね…素の時はなんでああもふにゃもらしているのか。そこが魅力ですか、そうですか。



2002年10月19日(土)
シェイクスピアと横尾忠則

『マクベス』@シアターコクーン


蜷川新演出の再演。昨年の初演とキャストもほぼ同じ。マルカム役は大石継太さん。

話がなんつうか展開のはやい怒涛の内容なので、退屈しないんだよねえ。なんだかんだ言うてもマクベス夫妻てそんなに根っからの悪人じゃなかったし。と言うか、そもそも魔女があんなこと言わなければねえ…。それに巻き込まれたバンクォーやマクダフってすっごい気の毒だよね…。それもあって、これはマクベスの波乱の人生と言うより、マクダフの復讐ものとしてとらえることも出来る。勝村政信さん演じるマクダフはトゥーマッチな演技でその怒り、勢いを出していて後半の主役と言っていいくらい。全く退屈しない展開で、開演前はぐったりしていたのに幕が開いたらシャッキリ。

シェイクスピア作品の中では、珍しく無理のある話なので(笑)エンタテイメントとして楽しんだ方が面白いと思います。未だにこれが何で四大悲劇なのかわからん。まあひとは沢山死ぬけどね…子供もよく死ぬし。しかしこれ、子供が死んだ方が感動的になるからって言う意図が絶対ある。作家ってある意味残酷で、血も涙もありません。

蜷川スタジオ出身者のアンサンブルも堪能出来て嬉しかったな。蜷川さんとこはやはりスターを主役に据えて、主役にはあまり手を加えないスタイルなので、アンサンブルは蜷川さんの手の内を知り尽くしているひとがやっている方がまとまる。勝村さん、大川さん、大石さんのシーンは個人的にも安心して観られた。堀さんもよかった。

そういえば、大石さん『ダブル・スタンダード』を観に来ていたけど、丁度この日は『マクベス』の休演日だったんだな。以前ザズゥシアターの『C.B.』に、同時期に蜷川さんとこの『ハムレット』に出演中だった松重豊さんが休演日にわざわざやって来てゲスト出演したことがあった。こういうのって結構嬉しいもんです。

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『横尾忠則 森羅万象』展@東京都現代美術館
『QUOBO ベルリンのアート―壁崩壊から10年』@東京都現代美術館


なんで『マクベス』開演前にぐったりしていたのか。これを観てたからです。結局時間が足りなくて、常設展示は駆け足で観たよ…この時期にしか出てないものもあるのに(泣)

QUOBOの方も急いで観たし、しかも既に知力体力ともに消耗していたのであまり堪能出来ず。カールステン・ニコライのターンテーブル作品もいじりたかったのに、順番待ってる時間もありませんで…マリア・アイヒホルンのビリヤードもやりたかったのにー。カールステン・コンラートの『ディスコ』が面白かった。実際にダンスフロアとして使われていた床。使用された1年の間にその上で踊ったひとたちの足跡が残されている。

で、なんでこの時点で知力体力ともに消耗していたのか。これだよ横尾忠則展!いやもー濃いー濃いー、大回顧展にも程があるよ!(笑)19セクションもあるんだもん、しかもそのセクションごとの作品が膨大!天井高いこの美術館をフルに使ってます、1壁面に2〜3段あるのは当たり前。自画像だったら自画像ばっかり、滝だったら滝ばっかり、死体だったら死体ばっかり、三島由起夫だったら三島由起夫ばっかりですよ!助けてくれ!

ライバル関係にもあった天井桟敷と状況劇場両方の宣美を横尾さんが手掛けているってのも印象的。状況は勿論麿赤児(当時)氏も在籍時。三島由起夫に澁澤龍彦、細江英公、土方巽氏らとリアルタイムで交流していると言う事実もだけでもこのひとの頭のおかしさ(いや、いい意味で!)がわかると言うか。いや、そういうことじゃないな。作品を観ればいいんだ。作品を観ればこのひとのヤバさってのは充分。だって観てるこっちがもう頭おかしくなりそうだったもんよ。

リサ・ライオンとのコラボレーションは初見。ロバート・メイプルソープのポートレイトでもお馴染みの彼女、この作品では顔がちゃんと出ています(笑)エロも感じるんだけど、どっちかと言うと横尾氏のそれは、その後と言うか、死んだあとの身体がただの肉になった時の方により視線が行っている気がする。行為そのものより、フェティッシュ的なものを感じた。これでますます精神状態が悪くなる。喉がカラカラになった。

最後はY字路シリーズ。昨年原美術館で観た暗夜光路シリーズと、そのあとのもの。最新のものは明るい色調で、ちょっとかわいらしい感じ。暗夜光路シリーズは観ていて背中がぞっとするものばかりだったので、昨年からのこの展開には興味があるな。ああなんか生きててよかったかも、と思って出口へ向かいました。ああそれにしてももうちょっと余裕を持って観たかった。じっくり観たかった。でもじっくり観たら、それこそ本当に気が狂うかも知れない。

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シェイクスピアと横尾忠則。どっちも濃いー。面白いけど。1日でいっぺんに観るのはあまりオススメしません。



2002年10月18日(金)
ちょっと落ち着いてみよう!

備忘録の意味でも。なんか人生で好きなひとベスト20に入るひとらがいっぺんに動いて何がなんだか…整理してみよう!(笑)


■高橋洋くんが復帰
蜷川さん演出の『桜の園』。チケット→初日と楽日を確保。最初楽日のみをとったんだけど、また逃げられると怖いので初日もとった(笑)いや、もうないだろうけどね…。今度あったら本当におしまいだ。それは本人も覚悟してるだろう。
『joyride』
の自己紹介のとこに「好きな役者:高橋洋」って書いてたのを、もうダメかな…と外そうと思っていたところだったので、あまりのタイミングに驚いたし、嬉しかったよ(涙)劇場も同じシアターコクーン。リベンジだ!

■MANIC STREET PREACHERS
『桜の園』のチケットをとった後に「来年1月来日決定!」と発表され蒼白。ちょっと待ってくれー!関東は全部行くよマニックスなら!の心づもりなのに日程が被っていたらどうしよう!その他にも1月はベジャール・ガラのチケットもうとってるし!…日程がちゃんと出る迄生きた心地がしなかった…被らなくてよかった。
それにしてもNKホールて!デカすぎる!頼むよAXかブリッツで追加!お願い!お願いします!(泣)

■鈴木勝秀氏
自分にとってオンリーワンの演出家。今回ザズゥシアター名義だったってのも凄く嬉しかった。もうなくなってしまったのかなと思っていたし…'99年から昨年迄の不在は本当に寂しかったよ!いや脚本仕事は結構されていましたが。でもやっぱり演出家としての彼が好きなので。せめて1年に1本くらいは…お願いします。

■FOO FIGHTERS『ONE BY ONE』
化けた!旭化成ならブレイクスルー、2ちゃんねるならキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
ペッパーズもそうだけど、1年に2枚もバンド・マジックを信じられるアルバムが聴けるとは…ファンでよかった!待った甲斐があった!先月のライヴ時にも思ったけど、クリスの加入って結構デカいかも。見た目は地味だけど(失礼)ギター2本の必要性がすっごく感じられる。ずっと「ギター2本いらねーじゃん」と暴言を吐いておりましたがね!パワーコードをガツン!がメインだったフーファイの曲に、リフ主体の面白い要素を入れている。
今迄のも勿論よかったし、好きだったんだけど…明るくて、大らかで、キャッチーで。デイヴの言動に代表されるそんなフーファイはとってもひとなつっこいし、その路線でずっとやっていくことも出来ただろうに。でもデイヴの前向きさってのはそんなことではないのだな。ホント、往復ビンタをかまされた気分です。今迄も大好きだったけど、なんかステージがあがった。解散するまで(それは当分あってほしくないが)絶対ついていく!と今はハッキリ言えますよ。はやくフルスケールでのライヴが観たい。

■さりげなくツッコミ
フーファイのシークレットライヴ、雑誌に載ってるセットリスト間違いだらけだぞー。当日デイヴの体調不良でメニューに変更があったそうなので、プレスに配られたリストとは違ったんだろうけど、そんなんライヴを観てればわかるだろうが。いい加減な仕事すんなよ!「THIS IS A CALL」の次は新曲だったもん。印象的だったからしっかり憶えてるもん!(アルバム聴いて「LOW」と判明)
『YOUNG GUITAR』のが唯一正しいです。この雑誌普段あんまり読むとこないけど(笑)今回はクリスのことも結構取り上げていたし、いいぞー。
と、そんなツッコミを入れたくなる程今回のフーファイは素晴らしいぞと言うことで。



2002年10月17日(木)
Parco Trial Series Vol.1『ダブル・スタンダード』(2日目)

Parco Trial Series Vol.1『ダブル・スタンダード』@PARCO劇場


初日の翌日が楽日(笑)はやいはやい。


『おーい、救けてくれ!』

うーん、面白い。男の心理が読み切れないんだよなあ。勿論少女を騙すつもりだったんだろう。脱獄出来て、ふたりでサンフランシスコに行ったとしてもここで少女を捨てるんじゃないかなーとか。でも、それだけではない“何か”をムラジュンには感じたな。だからこそ、あの最後は切なかった。
今日は最前だったので、台詞も聞き取りやすかった。石橋さんをはじめ、あとから出てくる3人の微妙な表情の変化が観られたのは収穫。


『動物園物語』

・休憩中ロビーを光石さんがうろうろしていてビックリ。ここから演技は始まっていたらしい。周囲はじろじろ観ていいものか困っていた(笑)ご本人は到って自然体、知り合いらしい方と談笑していたり、持っている本(後藤繁雄の『テクノドン』だった。バーバラ・クルーガー撮影表紙の)を読んだり。ベンチへ行く前に、ふらりとここへ寄ったような佇まいで格好よかった
・と言うことは、反対側のロビーでは田中さんがうろうろしていたのか?
・1日目は田中さんがスタンバイしていた真横の席だったので緊張した(私が緊張してもな…)
・役名クレジットはあった。しかし台詞には出てこない。お互い名前も訊かない
・予想はしていたが両日とも演技プランが違った。フリーの部分は何をやってもいいとの設定だったんだろう
・2日目に投げた袋の中身は何だったの?(怖)
・やっぱり全公演観たかったな…しかし追加公演が平日16:00では…(泣)
・構成を変えたことで、サスペンス的な緊張感が出た
・その集束感があるものの、戯曲本来のテーマと離れた気がしないでもない
・個人的には1日目のプランがアタリ
・役者陣は本当に素晴らしかった。この戯曲は、台詞が膨大にあるジェリーに目が行きがちだが(勿論田中哲司さんは素晴らしかった)、光石研さん演じるピーターの受けの演技には引き込まれた。感情が戸惑いから興味、迷惑、疲労、不快、怒りへと移っていくさまがありありと感じられた
・『ジェリーと犬の物語』はもう何度聞いたかわからない程だが、田中さんの落ち着いた声には説得力があった。緊張感もあったが、比較的リラックスして聞ける美しい声なので、聞いていてとても悲しくなった
・ラストの暗転で感じた孤独感はかなり大きかった
・実際ジェリーが自分の目の前に現れたとしたら?逃げるだろうか。席を立てるだろうか


それにしても関係者の多かったこと。客席も豪華でした(笑)2日間のみの公演だしね。出演者だけでなく、裕美さんとスズカツさんの人望を見た気もして嬉しかったり。過去ピーターやジェリーを演じた方々(大石継太さんや久松信美さん)もいらしていて、どういう気持ちで観たのかなとちょっと考えた。
町蔵が来ていたのは嬉しかった。ムラジュンが出演していたからと言うのもあるだろうが、スズカツさんの舞台を町蔵が観に…。ちょっと泣きそうになった。『SWEET HOME』の降板は今でも本当に残念に思っているし、そして今でも町蔵が出演していたらどういう舞台になったかは知りたい。



2002年10月16日(水)
インターミッション

松尾スズキに「おまえらぬるい、ぬるいよ」と足蹴にされ、
スズカツに「もうダメだろ、でもそれは悲しいことじゃないだろ」と肩を叩かれ、
死にたくなって帰宅したら
デイヴ・グロールに「人生は短いんだ!もっともっとお!今やれ!すぐやれ!いつ死ぬかわかんないぞ!」(このひとが言うと実感が深過ぎる)と往復ビンタを食らう、

この3日間。

あんたら最高だ。好きでよかったよ!

そんで本日マニックス来日決定。新調したばかりのMacが臍を曲げ、外付けハードを持って職場内放浪。

嬉しいのか楽しいのか悲しいのか苦しいのかわからん。面白い。



2002年10月15日(火)
Parco Trial Series Vol.1『ダブル・スタンダード』(1日目)

Parco Trial Series Vol.1『ダブル・スタンダード』@PARCO劇場


馴染みの浅い戯曲・短編を上演しにくい劇場事情の中、2日間だけでも機会を作ってくれたPARCO劇場に感謝!以下ネタバレしてます。


『おーい、救けてくれ!』演出:鈴木裕美

「人間は誰でもひとりぼっちだよ!それにつける薬なんてありゃしない」

W.サローヤンの短編戯曲。30分との話だったが、実際には1時間弱の上演。初見。

投獄されたひとりの男が、牢屋の世話係をしている少女を騙して何とか脱獄しようとする。最初は警戒していた少女も少しずつ心を許しはじめ、家に置いてあるピストルをとりに帰る。そこへ、男が投獄された原因となった女の夫が現れる。
男は何故投獄されたのか。夫は何故妻のしたことを隠そうとするのか。少女はどうしてこの小さな町を出ることが出来ないのか。
結果男は夫に射殺され、少女も取り残される。序盤「おーい!」と叫んでいた男のように、ひとり「おーい」と呟く。

裕美さんのダークな部分を初めてはっきりと目にした気がする。しかし…裕美さんなら絶対に希望を残すだろうなと思ったんだが…今回はその希望が、軽く息を吹けばすぐに消えてしまいそうな、ちいさなちいさなロウソクの炎のようになっていた。いや、それでも希望を残したってとこが彼女らしいのだろうか。まだ判断がつかない。あと1回観るのでもうちょっと考える。保留。
いくらでも深読みが出来る面白い話だ。テキストを探してみよう。
ムラジュンはやっぱりいいな。舞台仕事も増やしてほしい。西尾さんの少女らしさは良かったが、滑舌に難があり、台詞が聞き取りにくかったのが残念。石橋祐さん、秋山菜津子さん、藤本浩二さんを予定外で観られたのはラッキーだった。皆この2日の為に集まってくれたのね(涙)


『動物園物語』演出:鈴木勝秀

「人間はなぜ愛なんて言葉を発明したんだろう?」

E.オールビーの初期の代表短編。短編であるにも関わらず、この10年で結構上演されている。これは買い被りでも何でもなく、ザズゥシアター『ウェアハウス』の影響が大きいと思う。田中哲司さんは『ウェアハウス』にも出演、朗読も含め、以前演じたことがある。以下箇条書き。今回の翻訳・上演脚本はスズカツさん本人。

・こんなに笑えるとは…
・このハコであれだけフリースペース遊びをしてくれると面白い反面席によって観づらい。やはり2回しか観られないのは勿体ない
・ピーターとジェリーと言う名前の設定をなくしていた。お互いは、名前も知らないまま別れる
・『おーい、〜』とのバランスをとったのかも知れないが、結構カットされており、話の構成も前後が入れ代わっている部分もあった
・戯曲の性質、登場人物の少なさからしてこのハコでは難しいのではと思っていたが、やはり役者の力は偉大
・「舞台は、想像力さえあれば何でも出来る」と言う演出家の有言実行
・言葉の繰り返しは子供にウケる。小さいコがすごく笑っていた(それ以外はきちんとおとなしくしていたけど、この芝居トラウマにならなかっただろうか…)
・ラストは普遍だと思っていたが、こう構成しなおす程今の時代は絶望的と言うことか


さて明日はどうだろう。



2002年10月14日(月)
日本総合悲劇協会 Vol.3『業音』

日本総合悲劇協会 Vol.3『業音』@草月ホール


ラッキーにもチケット譲って頂きました。原宿のお友達、有難うございましたー!お大事になさってください。

いやあ…凄かった。久々に松尾さんの本気(と書いてマジ)を観た気が…そんでまたその本気を体現する役者さんも凄かったです。以下ネタバレしてます。

一発屋のアイドル歌手、荻野目慶子は業界から消え、痴呆の母親の介護を続け借金まみれになる。介護をテーマにした演歌を売り出そうと皆川が話を持ってくる。が、母親が死んでしまい、介護を売りにしたい歌手とマネジャーは困り果て、車のトランクに遺体を乗せて走る。運転中メールが入って荻野目は返信に夢中になり、松尾の妻・志摩を撥ねる。志摩は脳を損傷、植物状態になる。演歌歌手として再出発するため、事を内密にしたい荻野目と皆川は、松尾の要求をのむことにする。松尾は志摩に監視されていないと存在意義をなくしてしまうペシミストで、自殺に走りがちになる。志摩の魂を荻野目の身体に入れることを条件に、ふたりは身体の関係を持ち、結果子供が出来る。その頃、志摩は意識を取り戻す。

友和は26歳まで孤児院にいた同性愛者で、子孫を残す方法が見付からず自分のコピーを作るのに躍起になっている。片桐はホームレスで痴呆になりかけているところを拾われ、コピーのひとりを務めている。宇都宮からアイドルになる為に上京して来た兄妹・克夫と粥はスカウトされることもなく、皆川の事務所に入る資金集めと騙されて売春を始める。そのうち克夫は友和のコピーに、粥はエイズになっていく。保険証がないので病院に行けない。事務所に入れば保険証が貰える。粥は売春相手に病気を伝染し続ける。実は荻野目は母親の介護をしていると言いつつ、母親の年金を食いつぶしている。松尾に恋するようになった荻野目は、志摩のある条件をのみ、松尾と15分の“デート”がしたいと申し出る。業音はケツの穴から聞こえてくる。踊り子はどのシーンにも顔を出し、場を見守る。

字面にすると結構悲劇だ。確かに悲劇ではあるんだろう。大体やってるのがニッソーヒだし。が、これを笑って観られてしまう。笑いに逃げているのではなく、実際笑えてしまう。これらは日常茶飯事かも知れない。ナレーションにあったように、親がパチンコに夢中になって、車内に置き去りにされた子供が簡単に死ぬ程ひとの命は軽い。志摩が撥ねられる原因にもなったメールの内容は、保険証(身分証明書)がなくレンタルビデオ屋の会員になれない克夫に、荻野目が『マトリックス』のビデオを見せてやるよと言ったやりとりだ。役名と実名をほぼ同じに設定し、実際に舞台に載せる悪意と覚悟。

役者はとにかく素晴らしかった。特に女優陣。全く無駄がない。今年は2本荻野目さんの舞台を観ているが、どちらも大当たり。他にこの役を出来るひとはいないだろう。片桐はいりさんも伊勢志摩さんも超然としていた。平岩紙さんの投げやりさも切実で、最後のシーンは涙も出なかった。そういう湿気を許さないのだ。踊り子の康本雅子さんは『リア王』の道化を連想させた。美しく、醜い全てをただ見ている。

超然と滑稽とは素晴らしい舞台に必ず出てくる図式で、以前松本人志氏が言っていたが、「男が全裸になったら笑えるけど、女がなったら笑えない」現象を、技として乗りこなしている。松尾さんをはじめ男優は皆脱いだ。ウケるウケる。女優は荻野目さんが脱いだ。序盤は全く笑えない。しかし終盤の脱ぎは笑える。笑ったあとに皆黙りこくる。必然性すら笑いに転化する。しかし全裸でのアクションが激しいシーンもあり、カーテンコールの時に松尾さんがちょっと足を引きずっていたのが心配。無事楽日を迎えられますように。

入り口でカメラチェックがあるなど会場はものものしい雰囲気で、開演前から緊張感があった。いい“デート”だった。


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■例のベスト盤
発売日がどんどん早まってるなー。このままだと10月中に出そうだ。「You Know You're Right」がネットに流出しまくってるので、レコード会社も焦ってるんだろうか。日に日に発売日が変わっていくので、ニュース並に毎日チェックしとかないとわかんなくなるよ!ベスト盤=コートニー、ボックスセット=クリス&デイヴの持ち分のようなので、ベスト盤を選曲したのってコートニーなんかね。なんか、わからんでもないけどこの選曲。



2002年10月13日(日)
『ポンヌフの恋人』

フランス映画、秋の散策。『ポンヌフの恋人』@ラピュタ阿佐ヶ谷


思えばスクリーンで観たことがなかったのでした。この機会を逃すとまたしばらくなさそうなので、ドキドキしながら阿佐ヶ谷へ。このラピュタ阿佐ヶ谷って、オープン当初はアニメーションの上映専門館だったのですが、最近はアニメーション以外の面白い企画上映も組んでくれています。ちなみに同じ建物内にあるフレンチベースのレストラン『山猫軒』は料理もデザートも激旨。価格設定はちと高めですが、いいとこです。今日はギターの生演奏が入っていてラッキー。

さて本編。も〜これに関しては、もはや役者がどうとか言う視点では観られなくてなあ。ドニ・ラヴァンもジュリエット・ビノシュも好きな役者だが、この作品ではアレックスとミシェルって目でしか観られない。そんでアレックスに肩入れしてしまうんだよ私は…。と言いつつ、3パターン撮られたと言うラストシーンは、採用されなかったアレックスのみが生き残るヴァージョンを観たいと言ってるひとでなしなんですが。

考えてみれば、アレックス3部作で、彼の出自が全く出てこないのはこの作品だけだ。『ボーイ・ミーツ・ガール』も『汚れた血』も、父親との関係が結構重要項目だった(そして母親の影はいつもないな)。『ポンヌフ〜』では、ミシェルもハンスも過去が語られるが、アレックスにはそれが皆無。『ボーイ〜』では父と電話で話し、『汚れた血』では父が死んでいる。そして今作は、もう身寄りすらない、自傷癖のある不眠症だ。あ、不眠症はずっとあるモチーフだな。

と言うように、ここら辺考え出すときりがなく、ますますアレックスに感情移入する訳ですよ。ミシェルの気持ちも分かるけど、やっぱ眼は治したいだろうけど、片付けておかねばならない現実問題もあるだろうけど、やっぱアレックスと一緒にいてくれよーとかな…ミシェルの眼の代償はアレックスの指だったのかなとかさ…。それもあって、話の流れとしてはアレックスのみが生き残るかふたりとも死んじゃう、もしくはふたりとも二度と会わないってのがまっとうだろうとも思う。が、採用されたビノシュの案であるラストシーンのカタルシスは、やはり何ものにも代え難いかな…「目覚めよ、パリ!」の台詞とリタ・ミツコのエンディング曲。やっぱりあのラストだろう。あくまでもハッピーエンドとは言えはしないし。

いやーそれにしてもやっぱりあの花火のシーンはスクリーンで観て嬉しかったな。映画に対する執念と愛情、テンションが焼き付いている。フィルムの状態がかなり悪く、ノイズも入りまくりだったけどそれがまた時代を感じさせて印象的でした。

そして今になって気付く、テオが出演してる!出演してるっつうか、犬なんだけど。カラックスの愛犬。あ、あれ、テオだよね!?あの白黒の。帽子を被ったような模様の。何故今迄気付かなかったんだ…て言うか、あのシーンはどうしてもアレックスとあのおじさんを見てしまうから…と自分に言い訳。テオ、数年前に死んじゃったんだよな。『ポーラX』撮影時も、カラックスとずっと一緒にいたらしいから、随分長生きしたよね。そうか、今でも動く姿を見られるのか。

カラックス、本当にもう映画は撮らないのかな。ラヴァンがここ2〜3年で映画に復帰したし、カラックスの作品もまた観たくはあるが…『ポーラX』の次となると。こちらも観るのに勇気が要りそうだ。でも、待ってはいるのだ。

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余談。映画を観る前に小沢健二の話をしていて、お茶にと入った店内で小沢健二の『ECLECTIC』がかかっててビビッた。



2002年10月12日(土)
『インソムニア』

『インソムニア』@新宿ピカデリー3


うっかりしていたら軒並み終映、慌てて都心での最後の館に駆け込む。『メメント』のクリストファー・ノーラン監督の最新作。ネタバレ箇所あります、ご注意を。

過去の映像をスパッスパッと挿入していくテンポ感、不眠に悩まされる主人公の刑事の視界効果等、演出はやはり目を見張るものがあった。アラスカの自然の美しさも瞠目もの。オープニングの空撮は素晴らしかったです。

宣伝媒体がどうも『メメント』のあの監督が!の話題性で持ち上げていたので肩すかしをくらったひとも多いと思う(自分含)。でも、キャスト陣も豪華だし、もっと違う紹介のしかたもあったのではないかと。猟奇殺人的なモチーフや、白夜からくる「時間の感覚がわからなくなる」部分を強調し過ぎたかも知れない。

デヴィッド・フィンチャーの『パニック・ルーム』もそうだったが、過去の作品のトリッキーさを観客が求めてしまう部分もあるので、どうしてもがっかりされがちなんだろう。しかしこういうまっとうな作品も演出出来ると言うことを証明したことにもなるので、この監督はこれからも面白いものを見せてくれるだろうとの期待も出来る。今回はリメイクものだったので、次はオリジナルでどうでしょう。楽しみにしている。

役者陣はズッパマリでした。ロビン・ウィリアムスにこんだけ悪役がハマるってのも新鮮でした。と言うか、正直いいひと役ばかり続いていた近作に食傷気味だったこともあり(実際観る気もあまり起こらず…すんませんね)期待半分不安半分だったのですが。本人もいいひと役は飽きたか?派手なスタンドプレイにも走らず、陰鬱で粘着質な犯人像は観ていて興味深かったです。アル・パチーノに至ってはホントに寝てないんじゃないかなーと思う程。時間が進むにつれクマと言うか、目の下の皮膚がどんどん落ちていくのが目に見えて分かる。ああこのひと絶対死ぬわーと言うか、不眠のやつれ具合に死相が滲んでいく様が流石でした。ヒラリー・スワンクはやっぱり格好いいな!尊敬して研究していた有名刑事のパチーノを信じたい気持ちと、彼に疑念を持ってからの、警察官としての葛藤に凛とした美しさを添えていた姿がステキでした。男前。動きも綺麗です。

全然関係ないけどパチーノさんていつも革ジャン着てるイメージがあるんだけど、今回「革ジャン野郎!」と言われてたんでつい笑ってもうた。


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高橋洋くんの復帰が決定。本当に嬉しい。いろいろあったんだろうが、また蜷川さんとこに出るってのに潔さを感じました。今度は逃げるな、もう後がないぞ!



2002年10月10日(木)
か、鎌倉!?

■フーファイ気分が盛り上がってきたので
どこそこまわってるうちそういやオフィシャル行ってないじゃんと気付く(遅)MLには登録してたけど肝心のサイトを見てなかった。今回のプロモーションツアーのレポートがマメにアップされており、日本のもあったので開けてみる。……鎌倉の大仏前にメンバーが。
なんだよう鎌倉!行ってたのか!私これの翌週に行ってたよ!普段は報国寺方面に行くのに、この時は珍しく大仏も観に行ってたんだよ…あああああ。1週間の長期滞在だったので観光も出来たらしい。よかったね。そういやNIRVANAも来日した時鎌倉行ったんじゃなかったっけ?
ライヴの様子も載っていたがリキッドの時と違う服で演奏してるのもある。リキッド以外にもう1本やった…てことはないよね?リハーサルかな。当日はデイヴのホッペが赤い〜、かわいい〜なんて言ってたがよく考えてみれば熱があったんじゃあ…あわわわわごめんよデイヴさん。青汁をお飲みよデイヴさん!

■鎌倉
大体年に1〜2回は行くのだ。休日は混んでるので平日無理矢理休む。総武本線で大船観音怖い!経由か江の電で民家との幅が狭!ひと轢きそう!経由と、その日の気分でコースを選んで道中も楽し。この前は雨だったので寺のリスをあんまり見られなかった。
食べ物屋もいろいろあってなーと言いつつ店の名前を憶えてない…。報国寺で抹茶飲むとついてくる鳩のお菓子とか、その途中にある釜飯屋とか、小町通りのロシア料理屋とか甘味屋とか、うまいです。ロシア料理屋では毎回ピロシキをお土産に買って帰るのだが今回は売り切れだった。初めてだこんな事!行く時間が遅かったのかな(泣)そんなに頻繁に来られないから逃すと痛いよー。次はいつ行けるんだ。
ああ鎌倉行きたい。鎌倉ギレだ〜。行ったばっかなのにもう切れた。疲れてるのか自分。

■東京ディズニーランドみたいなもんか
鎌倉のマクドナルドがマックトーキョーの看板を出していた。なんでやねん。

■『HR』
いよいよ始まりました。第1回目を観たけど、台詞の噛みなどもまんま使っているのでホントに撮り直しなし・一発通しのようだ。いい緊張感です。皆腹式発声だし舞台ノリなので、慣れないひとは最初ビビるんじゃないかな?と思ったけどそんなもんは慣れてしまえばいいのさ!半年続けるのは大変なことだろうけど、楽しみだし期待もしている。
しかし一度は生で観てみたいな。カメラのフレームに入らないところでも、役者さんたちは面白いことをやってるようだし。昨日の獅童さんのお弁当ちょろまかしはおかしかったよー。ちらっと映っただけだったけど、その場にいたら行動の一部始終を観ていられる訳で。編集、大変だろうな。登録している某MLから観覧案内が来ているのでなんとか当てて観たいな…結構な競争率だろうけど。

■某バンド
が来年3月3日武道館とのウワサ。ウワサだけど………一応空けておこう。ホントだとしたら8年振りの来日?

■『ニンゲン御破算』
とうとう中村勘九郎氏と松尾スズキ氏がタッグを!「やりたいねー」と話は出ていたけど、こんなに早く実現するとは。また音楽はヨタロウ(メトロファルス)だし、吹越さん出るし、大人計画の面々も勿論揃う。来年の目玉はこれだ!何が何でもチケット確保だ!



2002年10月09日(水)
確かに

■ベスト盤収録曲
『'Nirvana' best of tracklisting unveiled』
確かに無難だけど…って、「School」が入ってないよ!「Territorial Pissings」が!「Polly」が!「Scentless Apprentice」もない!「On A Plain」もないヨー!…とやはり言いたい放題。自分で編集しろってか。そうですな。いいんだいいんだ出ることに意義があるんだ…『FROM THE MUDDY〜』と『UNPLUGGED〜』と3枚セットで聴けばいいかね。どっちみちフルアルバムも3枚しか出てないしねー。しかし「The Man Who Sold The World」が最後ってのがなんとも象徴的と言うか…。
ボックスセットは2004年以降だって。2004年…没後10年ですか。

■NIRVANAを聴きだすと
PEARL JAMも聴きだすと言う罠。しかしこちらはエディの声があればいいのでPJじゃなくてもいんだよねー(いや個人の好みだから!)シアトルおみやげセット!ほしい!ほしい!

■こっちに振り回されてるうちに
実はMANIC STREET PREACHERSベストの方が先に出るんだったの罠。NME編集のムックが出ていたよ!リッチーが表紙だよう。NMEに掲載された歴代の記事を見てメンバーがコメントするコーナーが面白い。て言うかリッチーの思い出話になってたりね…しみじみ。しみじみと言えるようになる程時間が経っちゃったのかな。いやしみじみしてる場合じゃないけど。ベスト盤のジャケは4人。4 REALを久々に思い出したり(忘れてたんかい)
本国のツアー、ゲストがイアン・ブラウンなんですけど!どわ!(泣)日本はどうですか!(無理)あージェイムズまたプロモーションで来ないかなーおいでよ!好きなだけおそばが食べられるよ!

■ペッパーズ雑誌ラッシュが終わって
ホッとひと息の筈が今度はフーファイがごっそり出だす罠。ホントに今年はもう…部屋の床が抜ける危機を感じだしたので雑誌の整理を始めたら、手の油分が紙にとられまくりで指がガサガサに。ひー(泣)ああトモロヲさんみたいに雑誌専用倉庫とか持てたらいいのに…

■BLITZ
$さんに「そういえばここって10年レンタルって話だったよね」と言われてそうだった!の罠。うわーもう10年、10年経ったんだ…トホホホホ…。来年には取り壊しだそうで。12月にTHE MUSICに行くけど、それが(私の)最後になるかな。



2002年10月08日(火)
年末に向けて

だんだんスケジュールが埋まりつつ。


■東京フィルメックス
チケット発売が今週土曜日なんだけど、スケジュールが出ないよー。いつどれを上映するんだろう。時期が時期だけに日にちによっては行けないかも知れないので、前売りを買うべきか迷い中。『六月の蛇』は何日の上映?『幸福の鐘』は?余裕があれば『カクト』『アカルイミライ』も観たい。金曜日迄に出ますように!

■「今日は俺の声が出ててお前らオメデトウ」
OASIS、リアムが東京のMCでこう言ったってウワサは本当なんだろうか。もう怒りを通り越して面白すぎる。福岡のお客さんは気の毒だったけども…福岡のイヴェンターも、再公演の可能性を諦めずに、終演後すぐ会場をおさえたとか。頑張ったんだねえ…。もうリアムだから仕方ないと思うしかないのか。台風の子みたいやのう。ノエル兄ちゃんがどんどん老けていく(ご、ごめん)のは気苦労からとしか思えん。仲良く!ファンには優しく!

■NIRVANAベスト盤選曲
つ、つ、つまらないらしい(笑)まあベスト盤だからコアなひとには物足りないのかもね。目玉は新曲だし。ちゃんと出ればいいよもう!

■赤坂BLITZ
なくなるらしい。これは痛いわー。あの程度のキャパを扱うひとらは、ZEPPに移行しちゃうのかな。ZEPPだと仕事を終えての開演に間に合わないんだよね…。

■LONGPIGS
のメンバーが、ジョー・ストラマーのバンド、メスカレロスにいて来日してたらしい。あーこう聞くとホントに解散したんだなーとしみじみ。

■入稿日に
編集が逃げた。ゴルァー!(怒)大人のやることじゃないだろうそれは。



2002年10月05日(土)
こうやって聴くと

ホントに律儀に順番に聴いてみてます。


■『NEVERMIND』
音がクリアだなー。『IN UTERO』の後に聴くと尚更そう感じる。高音がキンキンカシカシしてるんだよな。これも未だにプレイヤー入れる度にドキドキするよ。ヴァース、コーラス、ヴァースの黄金律、パンク。
「LITHIUM」は人生のベスト10に入る好きなトラック。よく頭の中で鳴ります(やばい)。そしてついついうとうとしていたら(これ聴いてうとうとするってのもどうよ)例のシークレットトラックの爆音で心臓止まるくらいビックリしてはね起きるパターン。

■『BLEACH』
音がモコモコしてる。デイヴのドラムが大好きな者としてはちょっとだけ思い入れも弱いんだけど、やっぱり曲はいいな。「SCHOOL」!「NEGATIVE CREEP」!「ABOUT A GIRL」!


それにしてもこうやって全部聴くと(『INCESTICIDE』『HORMOANING』が入ってないとか言うな!今回はアルバム単位で。つうか『HORMOANING』は持ってませんよ!あんなプレミアついてるのマニアじゃなければ入手しませんよ!いつ迄経っても価格が下がりやしねー)ホント極端に色が違うなあ。音のレンジも違うし、サウンドプロダクションの違いもデカいんだけど、カートの声も全然違うな。個人的にいちばん好きな音質は『IN UTERO』。

これを1枚のベストに編集したらどうなるかな。ホントちゃんと出てくれ、出てちょうだい。「YOU KNOW YOU'RE RIGHT」もちゃんとしたリリースの形で聴きたいからさー。ブート漁ってるとキリがないんでこのバンドは…。

と言いつつまた西新宿をうろうろ。例のGOLDの看板猫は今日は店内におり、CDの山の上でとぐろを巻いて寝ていた。目を閉じてるのでハチミツ色の瞳が見れないよー。触っても起きやしねー。いびきをかいている。猫の下のCDをとりたそうなお兄さんが困っていた(笑)。つうかここには最早ブート探しじゃなく猫を見に行っているような…。



2002年10月03日(木)
やってもやっても

終わんねー(仕事)腕が上がらん。と言いつつ日記を書いてみたり。


■『1 Love』
War Childの第二弾が7年振りに。ボスニア=ヘルツェゴビナにいる子供たちの為のチャリティアルバムです。前回と同じく24時間でレコーディング。ラインナップは以下の通り。
『Hear the NME War Child album '1 Love' now!』

* Starsailor - 'All Or Nothing' (The Small Faces, 1966)
* Feeder - 'The Power Of Love' (Frankie Goes To Hollywood, 1984)
* Sugababes - 'Killer' (Adamski, 1990)
* Muse - 'House Of The Rising Son' (The Animals, 1964)
* Stereophonics - 'Nothing Compares 2 U' (Sinead O' Connor, 1990)
* Faithless/Dido - 'Dub Be Good 2 Me' (Beats International, 1990)
* Oasis - 'Merry Xmas Everybody' (Slade, 1973)
* Elbow - 'Something In The Air' (Thunderclap Newman, 1969)
* Ms Dynamite - 'Back To Life (However Do You Want Me)' (Soul II Soul, 1989)
* Manic Street Preachers - 'Out Of Time' (Chris Farlowe, 1966)
* Badly Drawn Boy - 'Come On Eileen' (Dexy's Midnight Runners, 1982)
* Prodigy - 'Ghost Town' (The Specials, 1981)
* Jimmy Eat World - 'Firestarter' (Prodigy, 1996)
* McAlmont And Butler - 'Back For Good' (Take That, 1995)
* Darius - 'Pretty Flamingo' (Manfred Mann, 1966)
* More Fire Crew -'Dreams' (Gabrielle, 1993)

今回は全曲カヴァーとのこと。プロディジーがスペシャルズのカヴァーって、どうなるんだ!?本国でのリリースは14日。楽しみです。


■『IN UTERO』
夜中に帰ってきて聴いたら眠れなくなっちったじゃないかあ!最高です。
アルビニ仕事らしく(?)高音と低音の数値指定がしてあるんだよね。聴く時にはこのレンジで聴いてね!っつう。聴いたことありませんが。と言うかウチのプレイヤーでは数値指定が出来ません!一度はこのレンジでちゃんと聴いてみたいものです。
空間が見えると言うか、ヘッドフォンで聴くとどの位置でどの楽器が鳴っているかが感じられて気持ちがいい。最初に聴いた時のことはよく憶えている。今でもPLAYボタンを押す時に頭の後ろがザワザワするアルバム。



2002年10月02日(水)
なんつってたら

■いきなりリリース日決定してますよ!
『NEARING 'NIRVAVA'!』

と言っても今迄が今迄だっただけにイマイチ信用出来ないんですが。まあいいか、嬉しい。

■FOO FIGHTERS
来年のBIG DAY OUTヘッドライナーだって。そうだよなあレディングといい今やヘッドライナークラスなんだよなあ。1〜2月にオーストラリアツアーが決まっている。この時期って日本〜オーストラリア回りでBDOに、って組むとこ多いから…日本は通るか?来るならはやく日程出してくれ!

■OASIS
弟がまたやらかしたそうで…しかも前回と同じ福岡。鬼門?首を長くして待ってたひとも多いだろうに!(泣)兄貴ががんばったそうですよ…兄貴プロ!兄貴おつかれさま!今回は予算の都合上(…)行くのを諦めたのですが「WONDERWALL」をやったそうじゃないか!うわあん!つうか「BITTER SWEET SYMPHONY」と「HEY HEY, MY MY」もやったて!えええええ!?(号泣)いやそれにしても…掲示板読んでて何故かこちらが俯きがちに。つうか弟!弟!おまえは、おまえはあ〜!!兄貴可哀相…つうか福岡のお客さんもな!何があったか知らんが(いつもの事だけども)仲良く!けんかはやめれ!つうか弟がな!今日は大阪、どうだったんかな…。

■警察官巡回中
郵便局にもいました。誰?『夢なら醒めて……』のポスターみたいにいつも見かけてて、本人に遭った時「あなたどこかで…」とか思ったりしそーだなー。でももうずっと前から同じものなので、本人はもう結構な歳ではないだろうか。遭っても判らないかも知れない。

■と言う訳で
本日は『UNPLUGGED IN NEW YORK』。「ALL APOLOGIES」がなんつうか、ノエル兄貴の心情に聴こえます(笑泣)。兄貴元気出して!ツアー大変だろうけど身体に気を付けて!弟を大事にしてやってな…。いや弟こそ兄貴を大事にしいや…。
とまあそれはともかく。魚座の左利きの男の声は暖かい。今日はよく眠れそうだ。



2002年10月01日(火)
またもやこまごま

■田中哲司さん
ここ数日、検索でやたらヒットしているんだけど、田中さん、ど、どうしたの?何かあったの?『動物園物語』ももうすぐだし楽しみにしてますよ。

■警察官巡回中
よく銀行とかに、等身大よりちょっと小さい警察官の全身写真がプリントされたものが飾って有りますが、あれって誰?本物の警察官?役者さん?

■警察官と言えば
ADSLのCMの良々くんがおかしい〜。

■54-71
もー気になってしょーがない、ライヴ行くことにした。今回出たアルバムを聴いてからライヴを観るとひっくりかえるそーなんで、そう言う意味でも楽しみにしてみよう。

■運
フーファイシークレット@リキッド、抽選はかなりの競争率だったそうで。よく当てたな自分…ナミさんともども。念は込めましたけど。大森くんのフリーマーケットに行けなかったのはこっちに運を全部つぎ込んでしまったからに違いないよ…。

■『ONE BY ONE』
で、そのシークレットライヴの1曲目は「ALL MY LIFE」だそうで、アルバムタイトル曲はないそーです。「one by one」ってキーワードは随所に出てくるものだとか。とりあえず聞き間違いではなかったよ…。

■『FROM THE MUDDY BANKS OF THE WISHKAH』
久し振りに聴く。……やっぱすげえー。いやしかし何度聴いてもこの声は…1曲目とか、毎回冷や水かけられる気分に。それにしても編集がうまい。約5年分の音源が並んでいるのに一晩のライヴみたい。長尺なライヴ盤が多い中、時間もコンパクトで潔い。と、聴く度に思う。
明日はUNPLUGGED聴こうかな、で、IN UTERO〜NEVERMIND〜BLEACHと遡ってみるか。

■そういえば
この前のブンブン、SUB POPのTシャツ着てるひといたな。

■結局
ベスト盤は延期だすー。でもクリスマス頃に出るのはホントに決まりらしい。で、結局ボックスなの?1枚ものなの?どっちでもいいけど聴ければ。

■それにしても
この秋の新譜リリース群は…なんか、凄いよね。ここらへん聴いてきたひとには。

■と言う訳で
ロッキングオンのインタビューを一生懸命読んでしまった。踊らされ中。エディも元気そうでよかった。……て言うか、エディのシアトルおみやげセットっで何だよ!ほしいよ!(笑)