空虚。
しずく。



 独りじゃない。

約束の日が、迫る。

昨日の事だ。

彼女から、電話がかかってきた。

・・・あの人に、頼まれたの?

それとも、おせっかい?

苛立ち、嫉妬、悲しみ。全てがつのった。

冷蔵庫から酒を取り出し、

しまってあった薬を手に取り、

自室に戻って、飲む。


味がしない。

笑いながら、酒を煽っていく。

五分ほどで、缶は殻になった。

次の酒に手をだす。

「足りない。酒も薬も。」

当たり前のようにカッターを取り、自傷する。


・・・どうして笑っているんだろう?

何がそんなに楽しい?


「アル中にでもなんにでもなって死ね!」

また、笑う。


駆け巡る言葉。

エスカレートする妄想。


そこに現れた、"救い"

でも。

「信じない。信じない信じない信じない!」


笑う、笑う、笑う。怒鳴る。


そして、吐いた。

出るものなど何もないのに。


それでも、まだ、笑う。切る。


独りじゃない。

独りじゃない?

独りだよ。


人形に切り抜いた紙。

襖にそれを貼り付ける。

カッターを取り出した。


まずは、指先。

「次、どこにしよっか。」

腕。

「骨とお、筋肉とお、血とお・・・。」

顔。

「綺麗。愛してるよ。」

腹。

「汚い。」


人形に思いを込め、切り刻む。

「誰」とは、知らない。


一通り刻んで、飽きた。

「そーだ。」

文字を、刻む。

「死ネ、っと。」

「次は・・・殺スかなあ。」

笑顔。


憶えてるのは、ここまで。

2002年07月12日(金)
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