空虚。
しずく。



 酒と薬。

名も知らぬ薬を、一つずつ封切っていく。

氷を入れたグラスに、酒をゆっくりと注ぐ。

口をつけ、飲み込む。

味は、しない。

薬に手を伸ばす。

1シート。

2シート。

3シート。

酒を再び口に運ぶ。

空になったシートを床に放った。


死ぬつもりなど無い。

この程度の量じゃ致死量にも程遠い事は解かっている。

意識を飛ばしたいわけでもない。

現実から、逃げたいわけでもない。


理由は、ない。


一昨日、何となく酒を買った。

"いつか"のために取っておいた薬があった。

・・・なんとなく、飲んでみた。

理由をつけるなら、それしかない。


あと一歩の所で、私は私の邪魔をする。

狂うことへの恐怖。責任。負い目。


私は何をしたい。

それすら、解からない。


感情は消え去った。

身体など初めからどうでもいい。


何が正しい?

どうすればいい。

その判断が、出来ない。


自分を知るために、知識を付けた。

その知識は、弱い自分を認識させる。

その結果は?・・・言わずとも、解かる。


私が傷つけるのは私だけでいい。

それを綺麗事だと受け取ってくれて構わない。


自傷でどこまで抑えられるかは解からないけれど。


でも、それはあなたの為じゃないんだ。

「傷つけたくない」という、私の醜い思いだ。


あなたを前に笑う、自分を見たくない。

あなたの血に触れて悦ぶ、私を見たくない。

あなたを殺して、笑う、私を見たくない。


想像殺人と、妄想と、自傷。

それはすべて、私に必要なもの。


自分のことしか考えられない、馬鹿な人間だろう。

それでも、私なりに気を使ってきたよ。

それは、演技にしかすぎなかったけど。

「優しい」人の称号は手に入れた。

一度だって相手を考えた事など無いのに。


疲れたよ。

現実と演技の狭間で揺らぐのは。

ありのままの私を、受け入れたいんだ。

その結果、感情を無くしたけれど。

もう、それでいいと思ってる。


少し、酔ってきたのかな。

周りの景色がぼやけて見えるよ。


私は、どこまで持つかなあ。

精神はとっくに限界だったけど、

何も言えなかったから、誤魔化すしかなかった。

今も、ずっと。


なんとかしなきゃ駄目だって解かってるんだけど、

失った言葉が、出てこないんだ。


やっぱり、殺すしかないのかなあ?

あはは。

2002年07月06日(土)
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