空虚。
しずく。



 暴走。

残酷な空想が脳裏を過ぎっていく。

それは映像となり、瞳の前を通り過ぎる。

血の気が引いて行く身体。震え。

笑みを浮かべる、口元。


想像殺人など、何度も繰り返したはずなのに。

「あなたは、笑ってくれるかなあ・・・?」

カッターを握る、右腕。

振り下ろす。

「涙も、出ないんだ・・・。」

肉が裂け、血が出た腕。

それを、あなただと思い込む。

「笑えも、しないんだ・・・。」

綺麗だった、あなた。

「たすけて、も言えないんだ・・・。」

醜く、汚してやる。

「だから、殺すね。」

脈絡の無い、言葉。


そして、笑った。


床の上。

カッターを握りしめたまま。

流れない、涙。

「死ね、死ね、死ね、死ね、死ね・・・。」

繰り返す、言葉。

笑ったままの、口元。

「大好きだ。死ね。愛してる。死ね。殺す。死ね。」


それでも、狂えない、心。

2002年07月05日(金)
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