空虚。
しずく。



 無題 三。

また、発作を起こした。

身体に力が入らなかった。

目の前が真っ暗になった。

だるい体を引きずって刃物を探した。

「二の腕、二の腕・・・。」

つぶやきながら、切った。

力が入らないから上手く切れない。

思い切って力を入れた。血が出た。


喉がひどく乾く。

呼吸はどんどん速くなった。

少しだけ、涙が出てきた。

泣きたくなかった。笑った。

泣いてるのか、笑ってるのか解からなくなった。


また、発作が起きた。

身体を抱き締めた。

肌が真っ白になっていた。

「・・・Sieg Heil」

そうつぶやいた後、もう一言を口にした。

「Heil Hitler」


「絶対的な権力が欲しかったんだ。」

「あの人を支配したかった・・・他の、全ても。」

2002年06月09日(日)
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