空虚。
しずく。



 窓。

そこから見える景色が、夜と昼とで違って見える。

遥か下の地に誘うように、微笑む太陽。
暗闇の中にたった一人だと思わせる月光。

流れ込む風は、なまぬるい。


何の前触れもなく、目の前に映像がよぎる。

また、いつもの。


・・・人の想像力はすごいものだ。
ほんの僅かな情報からここまで妄想が広がるのだから。


大きく震えた身体、見開いた瞳。

何度となく、繰り返した、慣れる事のない発作。


突発的に、開いていた窓から身を乗り出す。

寸前、身体が後ろに跳ね飛ばされる。

「落ち着け。」

そんな声が聞こえた気もする。


苦しい、苦しい!

「い、やだ・・・。」

呟いて、また、歩み寄ろうする。


死にたがる、私。

冷静にそれを見つめる私。


そんな衝動が起こるたびに、手錠で自分を拘束する。

馬鹿みたいな、姿。

声にならない声をあげて、振りほどこうともがいて。

「そうしたのも、君のくせに。」


どうすればいい。
何をすればいい?

先は何も、見えない。

2002年05月25日(土)
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