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■ 出逢い。Part8
1月。 初めて君に逢うことになった。 僕が嬉しくないはずがない。
舞い上がっていた。 どの服を着ていこうか? 髪の毛は切った方がいいかな? 初めて声を聞くんだ。 初めてその身体に触れるんだ。
胸の高鳴りは、止む事がなかった。
・・・綺麗な人だ。 僕の第一印象は、それだった。 とても暖かい雰囲気を持つ人だった。 母親のようだ。とも思った。 それは、"彼女"の影響なのかもしれないけど・・・。
駅の周りをのんびりと散歩する。 途中、見つけたお寺に入って手を合わせた。 ひとつの、願い事をした。 なんだか、少し、恥ずかしかった。
家の近くも案内した。 普段見る風景が、全く違って見えた。 おやつに。とクレープ屋で、ジェラートを頼んだ。 イチゴのアイスを食べてる姿が、なんだかとても可愛かった。 (年上、年上。)とちょっと思った。
共に過ごす時間が、本当に楽しかった。 何度"夢じゃないか?"と疑っただろう。 まるで、「夢見る乙女」のようじゃないか。 と、少し、苦笑した。
"いや、なんか夢みたいだなぁ・・・。って。" ぽつり、と漏らしたその一言に、
ぷに。
頬をつままれた。
"夢じゃないだろ?"
顔が真っ赤になった。 ・・・あったかい手だった。
駅のホームで君を見送る時。 僕は、言った。
"やっぱり、私。好きですよ。あなたのこと。"
君は、苦笑していた。
逢えば、僕の気持ちが変わると思ってた? 今日一日、一緒に過ごして・・・また、好きになった。 もっと、君を知りたい。
君と別れた時、何故か涙が出てきた。 "また逢える"と何度言い聞かせても。 涙は、止まる事がなかった。
続。
2002年03月25日(月)
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