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■ 出逢い。Part4
だけど、言えなかった。 ある、ひとつの理由があったから。
僕は一度人を傷つけていた。 誰でもいいから、温もりが欲しくて。 心にもない一言で、その人を弄んだ。 その人は身体を欲しがった。 僕は別にあげてもいいと思った。 負い目があったからかもしれない。 心無い「愛してる。」を言い続けたから。
でも、最後までやる事はなかった。
僕は別れを告げた。 最後まで傷つけ続けたその人に。
今でもまだ、悔やんでいる。
そして僕は、愛する事をやめようと思った。
"温もりなんか求めたから、人を傷つけたんだ。"
そう、思い込んでいた。
なのに。 君を好きになってしまった。 まだ傷も癒えないうちに。
僕は自分が代わりを探してるんだ。 そう思った。 そんな想いはまた人を傷つけるだけだ。
そう思った僕は、自分の思いが冷めるのを待った。
「きっと、すぐに他の対象を探すさ。」
なのに。 何ヶ月経っても思いは消えなかった。 それどころか、ますます強くなっていく。
僕は、自分の気持ちが解からなくなっていた。
続。
2002年03月21日(木)
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