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■ 出逢い。Part3
それから、 何度メールを交わしただろう。 何度チャットで話をしただろう。 何度口論になっただろう。 何度泣いただろう。 何度、離れようと思っただろう。 ・・・だけど、何故か出来なかった。
でも、僕はその理由にまだ気づいていなかった。
僕と君だけのチャットも作ってもらった。 二人だけで話をし、何度突き放されただろう。 僕はまだ、かつての思考をひきずっていた。 君を何度、イライラさせただろうか。 僕は、変わる事が恐かった。 演じるのが、当たり前で。 誰にも"自分"を見せた事はなかった。
自分が自分でなくなってしまうような。 そんな気がしていたんだ。
いつまでも怯え続ける僕を、 君は冷たい瞳で見てくれていた。 暖かい言葉もかけてくれなかった。 だけど、それがすごく嬉しかった。
そして少しずつ、自分を出していった。 自己主張も出来るようになってきた。 別に嫌われてもいいや。そう思えるようになった。
でも、そんな僕にも、一つだけ怯えている事があった。
"君には、嫌われたくない。"
秋の初め。 僕は気づいた。
君が、好きだ。と。
続。
2002年03月20日(水)
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