空虚。
しずく。



 出逢い。Part2

最初は、本当に何気無い会話だった。
日々のこと、自分のこと、君のこと。
だけど、君の話は楽しかった。
言葉を交わす事が、本当に楽しかった。
いつしか夜になれば、そこに行くのが日課になってた。

あるとき。
表面しか知らなかった"君"の事を知った。
そして、僕と君が、ある一点で"同じ"だという事も。
僕はとても驚いて、何を言えばいいのか解からなかった。
"かける言葉が見つからない"
とは、こういう時に使うんだろう。

でも、君は笑ってた。
本当の強さを、見た気がした。

だけど。
僕はまだ、知らなかった。
君の強がり。君の、弱さを。

まだ実際に逢ってもいない、
文字だけの存在だったけれど。
君を、近くに感じた。
そんな気が、した。

続。

2002年03月19日(火)
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